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あいりのCinema cafe

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トンケの蒼い空 (劇場)

2006-02-11 08:12:38 | 韓国映画

Ton_1

監督 クァク・キョンテク(チング)
出演 チョン・ウソン(チョルミン・トンケ)キム・ガプス(父親)
     キム・テウク(ジンムク) 
2003年、韓国

むかしむかし、男の子は母親を亡くし、父親と近所の人に育てられました。
そんな、古きよき時代を思わせるような映画です。
傑作ではないけど、私は好きです。こういう映画。

刑事の父親の職場、警察署で、男の子はまるで野良犬(トンケ)のように愛犬、これまたトンケと一緒に伸び伸び育った。
身体は育ち過ぎくらい育ったが、心は子供のころと変わらず。
素直で単純。

ある事件をきっかけにトンケは高校を辞めてしまった。
この事件がこの映画の唯一の笑うに笑えない悲劇です。

長身のチョン・ウソンが右肩を下げて、ヒョコヒョコ歩く姿はまさに野良犬!
ヒーローっぽさをかなぐり捨ててトンケになっています。
10代から20そこそこの役はちょっとしんどかったかな。笑
でも、カッコ悪いのに、カッコいいです?

トンケは野良犬みたいに食べて、のん気。

辣腕刑事の父親は息子を放し飼い。
大雑把な愛情は犬を育てているみたいで、後は野放し。
でも、しっかり手綱は握って、父親の同僚もトンケをそれとなく見守っているのもいい。

これじゃ不良になんてなれない。
この温情家で正義の人、父親役の俳優が渋いです。演技派なんだろうな。

トンケは家事がどんどんうまくなる。笑
キムチ漬けの鮮やかなこと。
目玉焼きを取り合う父と息子って・・楽しい。

韓国には高校中退者のための学校や施設なんていうのもあるらしい。
トンケは落ちこぼれ組か。

高校の先輩だった宿敵とのけんかも、いつも父親の息がかかって中断。
いいお父さんです。

父親は町と人々を蝕む土地買収をする町の権力者を逮捕する。
トンケは馬鹿ではない、正しいことと間違ったことは知っている。
刑務所の中でのトンケと宿敵の決闘は面白い。

野良犬は一度噛み付いたら決して離さない!

決闘許可に一筆書いて提出するのも愉快。
負けたほうが罪をかぶること。さっぱりしたもんだ。笑

ここから、結末に触れています。
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トンケの弟、犬トンケはあろうことか食べられた。

同僚が父親に言う。「けんかの仕方がそっくりですね」
嬉しそうな父親。
待てよ、ということはトンケの父親も優秀青年じゃなかったってこと?^^

父親が思わず言った言葉に傷ついたトンケ。
あれは本心なのか?

でも、父は母親よりも新しい命、トンケを選んだのだ。

トンケはどうなる、やはり蛙の子は蛙?

弱いものの味方なのも父と同じで、幼い頃から張り込みにも付き合った。
いずれ、父親似のいい刑事になるのかもしれない、

恋も芽生える予感の夕暮れの道をトンケは背を丸めて歩いてゆく。


バンジージャンプする(DVD)

2006-02-05 08:52:29 | 韓国映画

I_1

英題 bungee jumping of their own
監督 キム・デスン(デビュー作)
出演 イ・ビョンホン(ソ・インウ)イ・ウンジュ(イン・テヒ)
ヨ・ヒョンス(ヒョンビン)2001年、韓国

なんとなく見そびれていました。
美しい映画でした。

内容を知らなくて見たので、一枚一枚、薄皮を剥ぐように真実が明かされていくのがもどかしいほど見入ってしまいました。
サイトを見れば秘密は分かるのですが、何も知らないで見るほうが面白く見られるのじゃないでしょうか。
監督は本作が処女作。恐れ入ってしまいます。

一目ぼれはあると思いますか。
17年間の間、一人の女性を思い続けられますか。

1983年、純情で内気な大学生ソ・インウ(イ・ビョンホン)は、ある日自分の傘の中に飛び込んできた美しい女子大生イン・テヒ(イ・ウンジュ)に一目ぼれする。

君の小指に魔法をかけた。何かを持つ時立ててるだろう。
純情な恋する学生が言いそうな可愛い台詞です。

インウは軍隊へ行くことを決め、入隊する日、駅でテヒを待つが、ついに彼女は現れなかった。
何があったのか?
この時点では映画を見る者にはまださっぱり見当がつきません。

それから、17年後の2000年春。
高校の国語教師になったインウは別の女性と結婚し子供もいる幸せな生活を送っていた。
純情な大学生から成熟した男として自信に溢れた男性へのイ・ビョンホン、この演じ分けが見事で、この俳優の力を感じます。

そして奇跡(映画の中でなら奇跡と言っても大げさではない?)が起きるのです。
現実にはありえないとは思うものの、ひょっとしたら・・そんな気もしてしまうのです。

地面に針を立てて、空から1粒の種をまく。その種が針の穴を通り抜ける確立で皆は今、こうして出会っている。
これが因縁だ。

そんなインウが担任をするクラスにヒョンビンがいて、なぜかインウは彼が気になって仕方がない。
自分は同性愛者なのか?と思い詰めるほどに。

ヒョンビンおまえはいったい誰なんだ!?

インウは混乱し、これは次第に校内でも問題となり、彼は学校を出され、家庭も崩壊してしまいます。

ここから結末に触れています。
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君が誰に生まれ変わってもきっと探し当てる。
こんな台詞は恋人同士なら言うこともあるでしょうか。

私は一見、同性愛を思わせる設定もソウルメイトも、映画として抵抗なく素直に見ました。

ヒョンビンの小指、思い出のライター、全てが有ることを暗示していました。

ヒョンビンはテヒの生まれ変わりだったのです!
リーインカーネーション。。
テヒは駅に行かなかったのではなく、”行けなかった”。
急速にテヒとして全てを思い出し始めるヒョンビンの姿に少し怖いほどの迫力と興奮を感じました。

インウの勘だっのでしょう、思い出の駅で待っていると、彼、彼女?は来た。
停車中の窓ガラスに映る姿はまぎれもなくテヒ!でした。
この映画中、白眉の場面です。
うまい演出だと思いながらも胸が熱くなってしまう。

来るのが遅すぎたでしょう?
このテヒを演じるのが若くして亡くなったイ・ウンジュであることに、また因縁を感じます。

結末はやはりこの道しかなかったのかなあ。
そりゃあ、男子高校生と大人の男性・・見かけはなんとも奇妙だけど。

束の間の幸せそうな二人に、この世での道はなかったのかなあと思ったり。
二人は永遠に広がるような美しいニュージーランドの崖がら互いを見つめ合い、手に手をとってバンジージャンプではなく、投身します。

悲劇です。
でも、これもひとつの愛の形なのかもしれません。

その証のように、二人の声だけが聞こえます。
これで終わりじゃない、今度は僕が女に生まれたら?
テヒ(女性の声)忍び笑いが聞こえます。

性も人種も超えたところに愛はある、そう監督は言いたいのかもしれません。

何度生まれ変わっても愛し合う人がいる・・ぼんやり二人の声を聞きながらそんな言葉を思い出しました。


我が心のオルガン (DVD)

2006-01-29 07:33:24 | 韓国映画
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[原 題] 我が心のオルガン 
[英 語 題] The Harmonium in My Memory
[原 作] ハ・グンチャン 短編小説 <女生徒>
[脚 本] イ・ヨンジェ
[監 督] イ・ヨンジェ    [第1作]
[撮 影] チョン・ジョミョン(田朝明)
[出 演] イ・ビョンホン → カン・スハ
      チョン・ドヨン → ユン・ホンヨン
      ソン・オクスク → ホンヨンの母
      イ・ミヨン   → ヤン・ウニ
1999年、韓国

韓国版、『初恋の来た道』です。

感想・・九州の方からクレームが出るかと思いますが、方言大好き(あったかいでしょ)な私はでたらめ九州弁で書いてみたと思います。
関西弁も混ざってるので九州の方、怒らないでね;

本作と『マルチュク青春通り』『オオカミの誘惑』を立て続けに見ましたが、この映画、アタイは1番好いとうとです。
そいばなぜか~て言うと、映画の時代背景が1960年代ですばってん、ほのぼのした映画になっとうとです。

主役ばはっとんなさるイ・ビョンホン、初めて見たばってんが、これが40年前の師範学校出の若い男先生のよう似合うごたる。
そいで、家の手伝いで進級の遅れた、デカか小学生をこれまた『接続』のチョン・ドヨンが演じて、ほんまこつ小学生に見えるから凄かです。

韓国の僻地の村に都会、ソウルの学校出たてのピカピカの男先生、スハがきなはったとです。
どっちか言うと、クラシックな顔立ちしとんなはるイ・ビョンホンは適役ですもんね。
60年代、小学校の石炭ストーブが懐かしかあ!
LP、ドーナツ盤、コニー・フランシス、懐かしかあ!
ついでに検便も懐かしか。汗 若か人は知らんやろねえ。

あん頃の子どもたちの伸び伸びして元気なこつ。
田んぼや畑の風景も郷愁ばそそってからに美しか。

ホンヨン(チョン・ドヨン)ば学校に弟の赤ん坊おぶうて来るし、子供は犬ころみたいに喧嘩ばしよるし、隙見てホンヨンな弟のオムツば替えよると。爆
ピカピカ先生、な・な・なんと牧歌的な・・ボーゼン。

力でねじ伏せるんじゃなく、子供ば人間らしいあつこうてやらにゃ!
誠実で純粋な先生はそう信じて体罰ばきらい。
60年代ちゆうたら日本でも腕白は頭ばはたかれよった。
韓国はもちっとキツかとですかなあ。

このピカピカ先生な、またチクとオルガンば弾きなはっと。
スマートな若い男のすくなか~村ですもん、こりゃ小学生女子でものぼせるとです。
イ・ビョンホンば、映画ん中でプレスリーの歌なんぞ口ずさんで渋か声ば聞かせなはっと。

ピカピカ先生な子供に日記ば書かせなはって、ホンヨンは可愛か恋文みたいな日記書きよる。
こん子ばおかしかあ、て先生な苦笑しながら添削されっとです。

アタイも学生時代、憧れの先生なおりんさって、その学科ばっか勉強したとですもんなあ。
数学の先生やったら、もちっと、かしこかおなごになっとったばってんが。
指名なされたら、ポッとなったりしたとです。笑

ピカピカ先生、ゴーインなマドンナ先生への初恋に敗れてヘコみんさったと。
そんマドンナ先生との思い出の大切なLPば割った子供ををつい殴ってしもうたばい。
だいたい、この頃の農村部の子供はLPがなんか知らんとですもん;

そん腕白のかあちゃんが学校に怒鳴り込んで。
このかあちゃん、面白かキャラばして笑いばさろうてたと。

その後、事件もごあして、傷心の先生は自分の未熟さを反省してからソウルに帰る決意ばするとです。
子どもたちが「先生、帰らんで」「先生、帰らんで」ちてゾロゾロ付いて来るとは日本の『二十四の瞳』ば思い出すとです。

初恋は実らんて世間では言うとですもん。涙

ここから、ネタばバラしとっとです。はい~。
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先生も熱血ばってん、あの腕白が先生を追って火の海に飛び込むところは泣かされるっとですなあ。
映画の中ではホンヨンは17歳の設定とか、ばってん、ちゃんと恋する乙女に見えたと。
先生にも彼女の真剣な気持ちは通じたとかもしれん。

最後に、ああ~先生は結婚しんさった(もしかしてあのマドンナ先生と?)かと思たばってん、何と、写真ばよう~見るっと。
そうやったとですかあ!
子どもば5人!は~!

先生の初恋ば実らんやったけど、ホンヨンの初恋は実ったとです。めでたかあ!

余韻ば残るよか終わり方やと思うとです。








マルチュク青春通り (DVD)

2006-01-22 08:55:20 | 韓国映画

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監督/脚本 ユ・ハ
出演 クォン・サンウ(ヒョンス)イ・ジョンジン(ウシク)
    ハン・ガイン(ウンジュ)ジェ・ボク(ハンバーガー)
    ジョンフン(風紀部長)
2004年、韓国

青春・・過ぎ去ってみて、それがかけがいのない時だったと気づくもの

主人公がブルース・リーに憧れる高校生で、マルチュク青春通りというタイトルから劇場で見たい映画でした。
映画を見る前はクォン・サンウに惹かれるものを感じなかったからかもしれませんが。

サイトの監督の言葉を読んで再確認しましたけど、これって村上龍さんの自伝的小説『69』にそっくり。
監督も村上さんの自伝的作品、『69』に触発されて、自分の青春時代を描いたとか。

かたや1960年代、こちらは1970年代。
比べてみるとより面白い。
時代は10年の差はあるんですけどね。

『69』のケンは体制と、力でねじ伏せようとする大人・教師たちに憎しみと反発を感じるエネルギーの有り余る高校生。
ケンはブルース・リーに憧れるヒョンスとは違い、よく回転する頭脳と口先だけで生きている破天荒な高校生。

自分たちは選別される前の羊だ!(大学に進学して普通の大人になるか、高卒で、やはり普通の大人として体制に組み込まれるか)

70年代の韓国は軍部の力も強く、学生への制裁、体罰も半端ではない。
日本の60年代とは違って、韓国の70年代の政治背景などは勉強不足なのでよく分かりませんが。

文化的にはああ日本と同じだなあと思えるところが沢山あります。
そういう点ではとても興味深く見ました。

韓国の『マルチュク青春通り』は真面目に初恋と友情を描いたのはやはりお国柄の違いかな。
ウシクを演じた、どこかヨン様似の男らしいイ・ジョンジンがいいですね。

ことごとく学校側の手先のような風紀部長と対立。
男気が強く、弱いもの苛めは大嫌い。自信過剰気味なのが災いするけど。

日和見のハンバーガーがおかしい。

ふとしたことで転校生、ヒョンスはウシクと友達になり。
しかし、大人しいヒョンスの片想いの人は意外にも。
微妙な三角関係の恋の行方は。

ヒョンスとソン・イェジン似の清純なハン・ガイン(ジェボク、ヒョンスより1歳年上)がラジオの音楽番組が好きなのも時代を現してる。
この年下っていうのは韓国ではどうも恋人としては見て貰えないのかな?

携帯などない時代、思いがけない告白もラジオを通してだったり。
喫茶店でも二人の前にあるあの白い飲み物はミルク?かなあ。

ハンバーガーが学校で売っているアダルト雑誌に混じって「スクリーン」が。笑
私たちにとっても映画やファッションのバイブルだったですもんね。

いずこも同じ、親近感がわく。
全盛の”アバ”の名も出て、おっ!と思う。笑

正義感は強いけど、父親はテコンドー師範だけど、ヒョンスは。。

ここから結末に触れます。
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彼女のために(ウシクの仇も討ってやる)俺は強くなる!
風紀部長とその取り巻きを相手にヌンチャクで大暴れする場面には胸がすきます。

相手を沈めて、ニッと笑うヒョンスはカッコよかとです。
どろどろに闘って大人、教師、世間、不条理、自分自身への憤怒の限りを込めて。
でも、独りぼっちなのが切ないんですよね。

父親は怪我を負った相手の親に土下座して謝る。
 
”高校に行かなくても大学には行ける。”
そうか・・これだ・・闘いの果てにはこれが待っていたか。

或る日、ヒョンスはジェボクを見かける。
もうヒョンスは以前の少年ではない。
こうして、初恋はほろ苦い思い出となっていく。

韓国でもジャッキーの『酔拳』は上映されるんだ。

ウシクともいつかどっかで、よっ!なんて出会って笑いあうのかも。

TB送信:平気の平左、ある在日コリアンの位牌


オオカミの誘惑 (DVD)

2006-01-21 15:40:56 | 韓国映画

Ookami

監督 :キム・テギュン『火山高』
脚本 :キム・テギュン
原作 :クイヨニ(女子高生インターネット作家)

◆キャスト◆
パン・ヘウォン(カンソン高校リーダー)…チョ・ハンソン
チョン・テソン(ソングォン高校の一匹狼)…カン・ドンウォン
ハンギョン(転校生)…イ・チョンア
2004年、韓国

ある二人のチングの物語。

オオカミの~この題名では内容を推測するのは難しいですね。^^
題名とネットリと流し目を送るカン・ドンウォンのポスターに、違った映画の潜入感を持ってしまってパスした映画です。

内容は韓国悲恋映画、永遠のテーマ(笑)がずっしりと盛り込まれています。
ネタバラシになるので、ここでは述べませんが。

18歳の女子高生がインターネットで流したのが原作というのが頷けます。
韓国の若者もまた、こういう映画が好みなのですね。

冒頭、オープニングロールが工夫されていて軽快な感じ、いいです。
まだ若いカン・ドンウォンの人気は彼を主役で見るまで、なぜ?という感じでしたが。

荒んだ孤独な心を内に秘めたテソンが、傘の下からアップになるところはう~~ん、オオカミ!!
人気に納得。
若き男優の顔アップに久しぶりにぞくっとしました。
素直そうな個性と影のある美貌がまだまだ可能性を秘めていて楽しみ。
ワルが似合いそうね。

意気のいいアクションシーンもかなりの迫力ですし。
血気盛んな若者たちがどわ~と喧嘩する場面は個人的に大好き。笑
青春してます!

見かけは普通っぽい女の子、ハンギョンは気立てがいいのでしょうね。
二人の男子高校生の間で揺れる乙女心が健気かな。

あれほど敵対していたヘウォンとテソンの間には奇妙な友情が生まれて。
男同士だからヤツの気持ちが分かる。
私は女なので、そこんとこ分かりませんが。

捨て鉢になり、いよいよ手がつけられないほど暴れ回る一匹狼のテソクが痛めつけられるのをヘウォンは身を挺して助けます。
ヘウォン、おっとこまえです。男の純情。
やっぱりチングのお国ですもんね。流石!

テソンが痛々しい・・
痛めつけられる美貌のテソンにお耽美を感じた私は不謹慎?笑

もう一度見て、二人の友情をじっくり味わってみたいところです。

ここから結末に触れています。
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お馴染みのテーマ、異母兄弟の恋心。
残念ながらこの結末、選択は二つしかないのでしょうか。

思い切るか、それができぬなら、この世から消えるか。

 自分が愛する、唯一の人、幼いころからの憧れ、ハンギョンを姉
 という立場に置いた神を何百回、何千回も呪ってやる・・

恨流ですね。^^
ちなみに、兄妹の恋心を題材にした邦画に、辻仁成監督の『フィラメント』があります。
知らずに見たので驚いたし、好みが分かれる映画だけど、美しかったです。

そして、韓国王道のもう一つのテーマ、難病。

何もかも、一人背負って孤独に海外に去ったテソンが哀れ過ぎます。
きっと彼は手術が成功することは望んでいなかったのでしょう。

彼の”目”!
ハンギョンが見えますか。
これはなかなか衝撃的な結末でした。

テソンは彼女の目の中で生きているのです。

ハンギョンにとって、これは辛くないのかな。
ヘウォンとこの先、幸せになれるのかなとフと思ってしまいました。

しばらく韓国映画のDVD鑑賞の感想が続きます。
次は『マルチュク青春通り』です。