愛国者の邪論

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一票の格差是正の抜本的改革を提案しない政党を免罪するマスコミは憲法改悪派の跋扈を許している!その1

2013-03-09 | 日記

全国紙に続いて地方紙の社説が出揃いました。そこで1票の格差是正について、どのように論じているか、一覧し、その役割を考えてみました。そのポイントは以下のとおりです。長いので分散して掲載してみました。

 1.今度の判決を受けて各紙とも一応は「抜本改革」を説いてはいるものの、1票の格差是正の「抜本改革とは何か」について、具体的には何も示していないことです。中には憲法の原則を述べながらも、その平等の原則に相応しい選挙制度については曖昧です。こうした姿勢が自民党長期政権を許し、憲法をないがしろにする政治を容認してきたのです。

 

まず。以下の記事を参考にしていただければと思います。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5230b.html

 では各紙の社説を見てみたいと思います。 

北海道 「0増5減」は緊急避難にすぎない。さらなる格差是正が必要だ。与野党は衆院定数削減を含めた抜本改革にも取り組んでいる。早期に結論を得るべきだ。…裁判が最高裁に持ち込まれても、審理は速いペースで進みそうだ。  信頼回復に向け、国会は主体的に改革を加速させなければならない。

河北新報 法の下の平等を定めた憲法との整合性が問われて久しい。是正措置は小手先で、国政選挙のたびに「憲法違反」「選挙無効」の訴えが起こされ、司法は不断の改善を求めてきた。…事実上の「違憲国会」を放置し続けていいはずはない。…3党は、選挙制度を含めた定数是正を今国会中に実現するとの昨年の合意を確認した。約束に基づいて抜本改革に取り組むのは当然だが、主張の隔たりは大きく、早期の実現は見通せない。

福島民友・岐阜 永田町は覚悟してもらいたい。そして、最終的な最高裁の判断を息を潜めて待つのではなく、自ら是正作業を加速させ、抜本的改革にも踏み込むべきだ。司法の要求は既に明確になっていることを認識する必要がある。…国会が十分に対応せず、国民に対する責任を果たせないのであれば、司法がさらに厳しい判断を突き付けるしかない。

信濃毎日 与野党は司法からの警告を重く受け止め、選挙制度の抜本改革に踏み出すべきだ…与野党は選挙制度審議会を直ちに設置して、新しい選挙制度の設計に入るべきだ。…政治が後ろ向きの姿勢をとり続ける場合には、最高裁から選挙やり直しを命じられる可能性が高まると覚悟すべきだ。

京都 09年衆院選をめぐる最高裁判決が違憲状態の主因とした「1人別枠方式」の廃止を含めた抜本的改革こそ司法は求めている。にもかかわらず国会では参院選に向けた「身を切る覚悟」のポーズなのか、定数削減の思いつきのような数字ばかりが飛び交い1票の価値への真摯な姿勢は見えない。…有権者の意思を正確に反映させるのは民主主義の大原則だ。国会は本気で選挙制度改革に取り組まねばならない。

神戸 改革は待ったなしだ。憲法違反の選挙で選ばれた国会議員が国の予算や法律を決めるという異常な状況は一刻も早く是正しなければならない。 国会は判決に沿った定数配分を定め、制度改革の議論を加速させることだ。「準備はしていたが選挙に間に合わなかった」という言い逃れはもう許されない。全議員が司法のレッドカードを重く受け止め、今国会の最優先課題として抜本改革を成し遂げねばならない。

山陽 国会はその後2年近く抜本的な改革を先送りし、昨年の選挙ではさらに格差が広がっていた。最高裁判決を待つまでもなく、国会は速やかに制度見直しに着手し、立法府としての責任を果たさなければならない。…今年夏に行われる選挙では「4増4減」が実施されるが、一時しのぎと言わざるを得ない。民主政治の根幹をなす選挙制度が、衆参共に違憲や違憲状態とされている異常事態の解消を急ぐべきである。…度重なる警告に手をこまぬいてきた政治に対する、司法の強い姿勢がうかがえる。これ以上の立法府の怠慢が、国民の政治への信頼を失わせるのは明らかだ。

中国 国会議員が自浄能力を行動で示すべきである。

山陰中央 最終的な最高裁の判断を息を潜めて待つのではなく、自ら是正作業を加速させ、抜本的改革にも踏み込むべきだろう。…国会の十分な対応が求められる。

愛媛 国会は格差を放置した怠慢を猛省し、速やかに是正の実現を図るとともに、選挙制度の抜本改革にも真摯に取り組まなければならない。…国会は衆院選の正統性を否定された重大性を肝に銘じ、制度改革に本気で取り組まねばなるまい。

徳島 有権者一人一人の「投票価値の平等」も守れない国会では、立法府としての責任が果たせていないと批判されても仕方がないだろう。…東京と札幌の高裁が下した違憲判断は、憲法上の正統性を欠いた衆院議員が国政活動をしていることを意味する。まさに異常事態であり、国会は一刻も早く制度の抜本改革を成し遂げなければならない。

高知 民主主義の根幹に関わる選挙の正当性に疑問符が突き付けられた意味は大きい。司法が発した警鐘を政治は重く受け止め、抜本的な制度改革を急ぐ必要がある。…国会は憲法、司法が求める「投票価値の平等」に沿った区割りへの是正を急ぎ、抜本的な改革への議論を進める必要がある。

西日本 判決を重く受け止め、抜本的な選挙制度改革に今度こそ本腰を入れるべきだ。…国会は選挙区定数を「4増4減」する改正公選法を成立させ、夏の参院選から適用するが、これまた小手先改革の域を出ない。衆参両院のあり方を含めた抜本的な選挙制度改革がやはり必要だ。

佐賀 0増5減は真の改革ではなく、人口の都市集中と地方の過疎化が続く中、いずれ問題が生じる小手先の対応だ。最高裁が廃止を求めた「1人別枠方式」を事実上、温存する結果にもなっている。当面、議員の正当性に疑問符がつく事態を避けた上で、抜本改革に取り組まなければならない。

熊本日日 格差を放置し続ける国会の「怠慢」を厳しく批判し、抜本的な選挙制度改革を迫った判決といえるだろう。…各党の思惑の隔たりは大きく、今も着地点は見いだせないままだ。仮に選挙無効の判決が出ても、国会による法改正がなければ選挙のやり直しも困難だ。再び「怠慢」と指弾されぬよう、一日も早く選挙制度改革を実現すべきだ。

南日本 国会は最高裁の最終結論を待つのではなく、これまでの不作為を猛省し、根本的な制度改正に真摯に取り組んでもらいたい。

琉球新報 今判決は違憲状態を指摘されながら抜本改革を怠り、憲法の「法の下の平等」に反する事態を増幅させた国会の不作為を叱責するものだ。各党に猛省を促したい。…「0増5減」に基づく区割り作業では、法の下の平等と少数意見の尊重を斟酌して、慎重な制度設計に努めてもらいたい。

 

どうでしょうか?判決を支持しながら、国会の怠慢を批判しながら、憲法の原則に基づく「抜本改革」については、一般的に指摘しているだけです。



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