マスコミを操る権力者は、シテヤッタリと思っていることでしょう!日本国民を手玉にとっているのですから、高笑いが聞こえてくるようです。投票率の低下に対して、どのような効果があったか、検証し、責任を取るべきではないでしょうか?前回と今回の投票行動について、見ていました。約600万人もの有権者が投票しないという事実をどのように考えるか?1000万人の有権者のうち、590万人が、そのうち前回より121万人もの都民が投票を棄権したという意味です。 総選挙の時と同じ構造です!
投票行動 |
2013年 |
2009年 |
当日有権者 |
10,589,228 |
10,469,729 |
投票者 |
4,606,599 |
5,705,441 |
棄権者 |
5,982,629 |
4,764,288 |
投票率 |
43.50 |
54.49 |
しかし、国民を甘くみてはいけません!この低投票率は、安倍首相や菅官房長官のコメントを診ると、国民の消極的抵抗、形を変えた消極的参政権と言えます。いつでも積極的参政権に転嫁していく可能性を持った行動ではないかと思う次第です。何時どのようにして積極的参政権、不断の努力で人権と民主主義、憲法を活かしていくようになるか、知恵と工夫あるのみでしょう!
日本の歴史で言えば、大宝律令が制定された701年直後に、良民を中心としてを含めて「浮浪逃亡」という戦術で天皇を中心とする律令体制に抵抗しました。まだ一揆という手段を手に入れていない時でした。それが鎮護国家思想を発展させ、巨大な大仏の建設となったのです。それを建設するのにも、行基らの渡来人や民衆の力を必要としたのです。民衆あってこそ!です。
秀吉が年貢の統一的把握のために、検地を行いながも、年貢徴収は、村の自治を尊重したのも、室町時代から土民と呼ばれた百姓たちの惣と掟をつくって生活防衛をしてきた統治力があったからです。これが江戸時代には「結ゆい」となり、江戸時代をとおして3000件超える一揆の原点となり、時代をすすめる原動力となっていたのです。
こうした輝かしい日本の歴史を「底辺」から支えてきた民衆のエネルギーを軽視すれば、必ずしっぺ返しが来ることを肝に銘じておかなければならないということを強調しておきます。
ところが、今日のNHKのニュースを見ると、またしても偽りの世論調査が行われていました。
NHK世論調査 各党の支持率 6月24日 19時50分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130624/t10015543091000.html
NHKが行った世論調査によりますと、各党の支持率は、自民党が45.6%、民主党が8.1%、日本維新の会が3.3%、公明党が5.5%、みんなの党が2%、生活の党が0.4%、共産党が2.4%、社民党が0.7%、みどりの風が0.1%、「特に支持している政党はない」が23.7%でした。(引用ここまで)
安倍内閣の支持率 61% 6月24日 19時50分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130624/k10015542921000.html
NHKが行った世論調査によりますと、安倍内閣を「支持する」と答えた人は、61%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は、23%でした。
NHKは、今月21日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。
調査の対象となったのは4746人で、65%にあたる3060人から回答を得ました。
それによりますと、▽安倍内閣を「支持する」と答えた人は、61%だったのに対し、▽「支持しない」と答えた人は、23%でした。
次に、夏の参議院選挙について、どの程度関心があるか聞いたところ、▽「非常に関心がある」が28%、▽「ある程度関心がある」が51%、▽「あまり関心がない」が16%、▽「まったく関心がない」が3%でした。
そして、参議院選挙の投票に行くかどうか聞いたところ、▽「必ず行く」が60%、▽「行くつもりでいる」が28%、▽「行くかどうかわからない」が7%、▽「行かない」が3%でした。
また、8つのテーマを挙げて、参議院選挙で投票先を決めるにあたって重視したいと思うかどうか尋ねたところ、重視したいと思うと答えた人が、最も多かったのが、▽「経済政策」と、▽「東日本大震災からの復興」の82%で、次いで、▽「社会保障政策」の78%、▽「原発のあり方を含むエネルギー政策」の70%、▽「財政再建」の69%などとなりました。
さらに、参議院選挙の結果、自民党と公明党が参議院でも過半数を確保するのが望ましいと思うかどうか聞いたところ、▽「望ましい」が30%、▽「どちらかといえば望ましい」が31%、▽「どちらかといえば望ましくない」が14%、▽「望ましくない」が16%でした。
次に、安倍内閣の経済政策を評価するかどうか聞いたところ、▽「大いに評価する」が11%、▽「ある程度評価する」が56%、▽「あまり評価しない」が20%、▽「まったく評価しない」が7%でした。
また、景気が回復していると感じるかどうか聞いたところ、▽「感じる」が13%、▽「感じない」が48%、▽「どちらともいえない」が34%でした。
今の憲法を改正する必要があると思うかどうか尋ねたところ、▽「改正する必要があると思う」が29%、▽「改正する必要はないと思う」が25%、▽「どちらともいえない」が37%でした。
インターネットによる選挙運動について、参議院選挙の投票にあたって、どの程度参考にするか聞いたところ、▽「大いに参考にする」が4%、▽「ある程度参考にする」が26%、▽「あまり参考にしない」が36%、▽「まったく参考にしない」が25%でした。(引用ここまで)
どうでしょうか?意図的ですよね!恥ずかしくないのでしょうか?それでも、民衆の雰囲気が伝わってきます。権力者の意図は、必ずしも貫徹していません。だからこそ、必死になって応援メッセージ、根拠をつくりだそうと必死になっているのです。まさにイデオロギー闘争は熾烈です!
そこで、今回の都議選の結果について、4人区・5人区・6人区・8人区の結果を一覧してみます。
政権政党である自民党の絶対支持率をみてみますと、4人区13.35%、5人区15.02%、6人区15.87%、8人区14.04%でした。NHKの世論調査と比べてみると、よく判ります。同時に、今国会で問題になっている一票の「格差是正」法案についても、東京都の選挙制度と比べると小選挙区制温存と定数削減報道のトリックを観ていかなければなりません。
都議会選挙42選挙区結果一覧(その2)
4人区(6選挙区24人)
4人区 |
新宿区 |
江東区 |
品川区 |
中野区 |
北区 |
葛飾区 |
有権者数 |
256,275 |
389,187 |
308,463 |
267,701 |
277,990 |
363,025 |
議員一人 |
64,068 |
97,296 |
77,115 |
66,925 |
69,497 |
90,756 |
投票数 |
103,795 |
176,691 |
127,228 |
111,352 |
131,130. |
156,073 |
投票率 |
42.23 |
46.82 |
42.72 |
43.10 |
48.89 |
44.25 |
第一位 |
19,760(公) |
53,676(自) |
25,140(自) |
28,832(自) |
33,918(自) |
32,986(公) |
第二位 |
18,496(共) |
30,262(公) |
22,862(自) |
20,345(公) |
28,686(公) |
29,117(自) |
第三位 |
18,606(自) |
28,267(み) |
21,016(公) |
19,099(民) |
25,108(共) |
20,681(自) |
第四位 |
17,474(自) |
25,918(共) |
15,338(共) |
16,909(共) |
13,296(み) |
18,912(共) |
有効率 |
29.00 |
35.49 |
27.34 |
31.82 |
36.33 |
28.01 |
死票率 |
28.38 |
21.82 |
33.69 |
23.49 |
22.97 |
34.84 |
自支持 |
14.07 |
13.79 |
15.56 |
10.77 |
12.20 |
13.71 |
5人区(3選挙区15人)
5人区 |
板橋区 |
江戸川区 |
八王子市 |
有権者数 |
444,671 |
530,678 |
457,045 |
議員一人 |
88,934 |
106,135 |
91,409 |
投票数 |
188,446. |
217,617 |
209,779 |
投票率 |
43.80 |
42.26 |
47.19 |
第一位 |
34,916(公) |
45,490(公) |
45,503(公) |
第二位 |
34,634(自) |
44,956(自) |
35,860(自) |
第三位 |
30,926(自) |
36,249(自) |
28,473(共) |
第四位 |
28,010(共) |
31,139(み) |
25,396.(自) |
第五位 |
20,180(み) |
25,783(共) |
21,864.(み) |
有効率 |
33.43 |
34.60 |
34.37 |
死票率 |
21.10 |
32.03 |
25.11 |
自支持 |
14.74 |
15.30 |
13.40 |
6人区(3選挙区18人)
6人区 |
杉並区 |
練馬区 |
足立区 |
有権者数 |
461,674 |
580,915 |
539,399 |
議員一人 |
76,945 |
96,819 |
89,899 |
投票数 |
191,912 |
254,456 |
234,502 |
投票率 |
43.03 |
45.28 |
44.78 |
第一位 |
35,259(自) |
41,363(公) |
55,761(自) |
第二位 |
29,630(自) |
35,722(自) |
37,683(共) |
第三位 |
24,565(共) |
32,070(自) |
36,320(自) |
第四位 |
22,766(公) |
31,218(共) |
30,347(公) |
第五位 |
18,089(み) |
28,006(自) |
29,758(公) |
第六位 |
18,018(ネ) |
23,444(民) |
23,381(民) |
有効率 |
32.21 |
33.02 |
39.53 |
死票率 |
22.71 |
24.61 |
9.06 |
自支持 |
14.05 |
16.49 |
17.07 |
8人区(2選挙区16人)
8人区 |
大田区 |
世田谷区 |
有権者数 |
578,630 |
721,328 |
議員一人 |
72,328 |
90,166 |
投票数 |
249,001 |
307,070 |
投票率 |
44.50 |
43.95 |
第一位 |
34,746(自) |
39,952(自) |
第二位 |
30,486(共) |
28,778(自) |
第三位 |
27,718(自) |
28,638(自) |
第四位 |
25,523(公) |
24,878(公) |
第五位 |
23,203(公) |
24,506(公) |
第六位 |
22,069(自) |
23,621(み) |
第七位 |
19,055(民) |
22,541(共) |
第八位 |
17,798(維) |
21,503(ネ) |
有効率 |
34.66 |
29.72 |
死票率 |
19.43 |
30.17 |
自支持 |
14.60 |
13.49 |
次に、別の視点から検証してみます。つづく