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愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

政権の枠組論にそらすマスコミに渇を入れながら、それなら自民型政治脱却暫定連合政権構想の提案を急いで!

2012-12-05 | 日記

今日の「朝日」は2面で、「第三極、政策で差異化 首相公選・定数半減…既成政党に対抗」「民主の自公接近鮮明 増税・防衛力強化・中選挙区」などの見出しで「朝日 東大共同調査」と。しかし「東大」の脇に小さく「谷口研究室」とあります。透けて見えてきまあせんか?

 その記事に登場する政党名は、民主・自民・公明・日本維新・未来・減税日本・みどりの風・生活・太陽・みんなの各政策を比較しています。一見公平のようでありながら、皮肉にも自民党型政治の枠内の「違い」を識別させるだけになってしまっているのです。「第三極の各党にとって、こうした個別政策をめぐる候補者の違いにどう対処していくかが、既成政党との違いを打ち出すうえでも課題となりそうだ」と述べ、「既成政党」と十把ひとからげに括りながら、第三極を持ち上げているのです。いわば「あおって」いるのです。

 しかも、「保守VSリベラル」「既成VS脱・既成」という図までつくって、「各党」を押し込めているのですから呆れます。自民党型政治の枠内か、それともそれとの対決・離別なのか、そういう意味でも「既成と新」の対決にならないようなトリックがちりばめられているのです。

 こうした手法で、いくら「政策分析」を試みても、有権者を惑わすことになることは、これまでの歴史が証明しています。自民党型政治の土俵の枠内に、有権者の目を向けさせる旧い手法こそ、「既成マスコミ」と言わなければなりません。

 「朝日」は39面で、「熱狂の果て」というテーマで「もう失敗はできない」との見出しで有権者の声を掲載しています。「郵政民営化をめぐる対立に注目が集まった2005年。戦後初の本格的な政権交代を引き寄せた09年。2度の衆院選の熱狂の果てに直面したのは、ひたひたと押し寄せる『縮小社会』だった。4日に始まった衆院選。有権者たちは選挙の意味を問い直している」と書いていますが、その「熱狂」を煽って「縮小社会」を生じさせてきたのは、一体誰だったか!その反省は微塵もありません。

 「刺客候補」「神を振り乱す小泉氏」「今の窮状を騒動できなかった」「何かが変わるかもしれない」「弱者に手厚い政策を打ち出そうとする雰囲気に自らの境遇を重ね、1票を民主新顔に投じた」などの言葉を創り出す上で、「朝日」をはじめとしたマスコミはどのようなコピーを打ち出しどのような記事を書いてきたか、検証すべきです。

 何故か、今もその手法は続いているからです。争点づらし報道が繰り返されている現在、3年後にどのような有権者の言葉が紹介されるか、今から予告しておきましょう。同じように混迷と劣化は深刻になっている!と。

 因みに、「朝日」4面は、「原発違いくっきり」「各党首第一声」とありますが、見出しは「民主」「30年代にゼロ目指す」、「未来」「10年以内に全部廃炉」、「自民」「結論出すのは無責任」、「維新」「好き嫌いではすまない」とあり、野田・安倍・嘉田・石原氏のイラスト入りの訴えの内容があるます。記事の文章では、4つの政党の他に出てくるのは社民党の福島党首のみです。呆れます。

 「朝日」はフクシマの惨状が全国・世界に広がったこと、活断層の上に立つ原発、巨大地震の発生の危機、トイレなきマンションという現実を想像させないトリックがちりばめれています。まさに「朝日」も加担してきた「安全神話」論の焼き直しです。ちっとも「反省」していないことが判ります。

 7面では「経済再生の道どこに」「具対策見えぬ各党の訴え」というテーマで、「各党の経済政策」を一覧していますが、中身は「産業界」「早く実行を」という記事の中で「各党の経済政策には興味がない。政治に頼らない経営をするしかない」という中小企業者の声を紹介することで、政治不信を煽っているのです。しかも「公約」「ぼやってしている」と「経済同友会の代表幹事が不満」も紹介する念の入りようです。

 以上、「公平」を装って、財界の要求を一方的に垂れ流すのです。それと真っ向から対決している対立軸は、無視!これでは「違い」は判りません!呆れます。

 以上のような記事を見ながら、マスコミの自民党型政治の温存策を乗り越えるためにはどうするか、以下の記事を読んで、ひざを打ちました!

 時間がありませんが、9回ウラ、しかもツゥーアウト満塁のチャンス!そこでピンチヒッターの切り札を投入し、同点か、逆転を狙う秘策を、と思いました。

 重要政策で一致する中小政党は大異、小異を留保して大同を共通公約に

http://sdaigo.cocolog-nifty.com/blog/

 醍醐氏の見解を一歩前にすすめる意味で、「自民党型政治」からの脱却に向けて、向こう4年間、次の総選挙までという限定付の暫定連合政権構想をつくることで、考えてみることにしました。長くなって恐縮ですが、以下述べてみたいと思います。

 自民党化した民主でも、自民でも、自公政権でも、維新でもない政権が、向こう4年間で何をやるのかという政権構想、政権課題を、連合政権構想として発表するという案です。

 ポイントは、現在出されている各党の公約の最大公約数をどのように確認できるかどうかです。非常に多岐にわたると思いますが、細かいところまでの確認・合意は、この時点では不可能でしょうから、大まかな点だけで良いのではないかと思います。最大公約数、キィーワードは自民党型政治からの脱却です。

 政権を獲得した際に、細かい点はどうするか、これは大きな問題でしょう。民主党政権は貴重な教訓でした。その際には、自民党型政治からの脱却という「大きな」政策を実現するために、「小さな」政策部分については、国民的議論に委ねるのです。民主党が失敗したのは、国民的議論に依拠することをしなかったからです。

 原則としては、不一致点は、国民的議論に任せ、一致した点についてのみ実現させるのです。

 それもこれも、自民党型政治からの脱却という「大同」を実現していくためです。繰り返しますが、政策の基本的視点は、「自民党型政治からの脱却」、これがキィーワードです。

 4年後に、その具体化がどうだったか、その実現に向けて政権に参加している政党がどのような努力と成果をつくりだしたか、国民の審判を受けるのです。

 大きな項目案は、以下のとおりです。あくまで、たたき台です。

 1.暮らしの課題

(1)東日本大震災の復興

(2)消費税と税制・財政・金融

(3)社会保障

(4)TPPと日本の産業の復活・成長発展

(5)原発再稼動中止・廃炉・放射能廃棄物の完全管理

(6)再生可能エネルギーの比率を30パーセントに高める

2.政治改革の課題

(1)選挙制度

(2)地方自治の再構築

(3)行政・官僚制度改革

(4)政治とカネの問題

3.外交・安全保障の課題

(1)米軍基地と地位協定改定

(2)領土問題を非軍事的手段で解決する

(3)非核・非軍事の東アジア平和共同体

(4)日米軍事同盟から日米平和友好条約へ向けた議論を始める

(5)自衛隊の災害救助隊化の推進

4.憲法・教育・文化の課題

(1)憲法尊重擁護と改悪反対

(2)いじめ克服のための国民運動を提起する

(3)少人数学級実現と教育委員会の官僚化から民主化へ

(4)受験制度の見直し

(5)歴史問題の見直しと日中韓の共同研究と教科書化の推進

(6)アジア各地との文化交流の深化

 以上の項目について、4年間でどこまで実現するのか、各党の政策をどこまですり合わせるか、どこかの政党が案を提示して、この指とまれ!と呼びかけるのです。

 自民党政治からの脱却という大筋で一致できれば、その呼びかけに不一致点があったとしても、一致点を拡大していくという方向性を確認するということで発表できるのではないでしょうか?

 これは政党の合流、合従連衡ではなく、一致点にもとづく連合政権ですから、不一致点があってもよいのです。特に新政権の初仕事は来年度編成です。ここでどれだけ一致できるかどうか、だと思いますが、不一致点は公開の国民的議論で解決します。

 以上、大雑把な提案をしてみました。専門家ではありませんので、やむを得ません。いずれにしても、様々な方々からの提案が出され、マスコミの振りまく偽りの政権枠組み論を打ち破ることが重要だと思います。

 醍醐氏のご提案を期待します。