☆「NHKギャラリー・岩木山の花々」写真展…でのこと
△ 出版依頼のこと:
毎日、何名かの方々から「これ(展示してある写真とそれに対する随筆的な文章)を本にしないのですか。」という意味のことを言われるし、訊かれる。
昨日は多かった。午前中2時間の間に3名、午後の3時間に2名である。私は10時から午後3時まで、ギャラリーに常駐している。しかし、心理的に妙な圧迫感があって疲れるので、早めに帰宅することにしているのだ。
自分の下手くそな写真と文章が、自分のいる前で「他人」さまに見られ読まれるということは、すごい緊張を伴うもので、私は四六時中おどおどしている。だから、出来るだけ、その時間を短くしたいと思っているのである。私が帰宅した後の2時間はNHKギャラリーの担当者が常駐している。
私のいない2時間にも結構来ているらしく「芳名帳」記名数は、翌日確認すると多くなっている。これを勘案すると「出版してほしい」という要望はかなりあるように思える。
要は誰でも購入出来るという「手頃」な値段である。カラー写真枚数300枚(種)、写真のない「索引」記載のもの170種、合計470種に及ぶ「岩木山の花々」、それに300種には文章が付く。かなり分厚くなり、写真も多いので一冊の単価が高くなるのである。「手頃な値段」に拘っているので、先に進まない。でも、決心するべきだろう。今年中には出版に漕ぎつけたい。
台風は大した被害も残さず、オホーツクの海に去った。青森県を横断したのだから、もし、97年の19号並のものだったら、「青森県は壊滅」状態だったろう。自然には逆らえない。受け入れるしかない。だから、今回の5号(台風名ウサギ)には素直に「静かに暴れずありがとう」と言っておこう。
という訳で、昨日の18時45分台に、この写真展がNHKテレビで放映された。しっかり見た。ひょっとしたら、今日も12時10分ごろ、18時45分ごろに放映されるかも知れない。
(承前)
危険を感知できない生物…ひと、人、「人間」
☆自然とは「自給自足して完結する体系」、つまり生態系である
自然とは、雪崩や土石流による剥離・崩壊、火山噴火や地震によって生み出された、その地形や地質・土地にそった形で生物が息づいていることである。それは、人間が手を下さなくても、自らの力で生まれ育ち何もしないでも、しかるべき姿になっていくものである。
これを自然界と呼び、生態系とも呼ぶ。自然界ではあらゆる個性(生命)が同等の価値を持つ。
生態系の中には別の生態系に依存することなく「自給自足し」完結しているものもある。大きくみると、地球がそうなのである。
地球は、他の天体や宇宙によって支えられているものではない。自給自足をしながらその歴史(45億5000万年。ただし、生態系というものが生まれてからは35億年)を培(つちか)ってきた。
そして、その「自給自足するミニチュア地球」と喩えられるものが、「森林」なのである。
恐ろしいことに、地球も森林も、内部で破壊がおこれば修復が不可能なのである。しかも、森林の破壊が地球の内部破壊のひとつとなっている。つまり、森林の破壊は絶望的な地球の破滅へとつながっていく。
現在、アラスカの森林地帯で大規模な山火事が発生している。それは非常に広範で、ある場所では「四国」の面積に該当するという。そのような山火事がアラスカ全土で頻発しているのだ。その原因と理由であるが地元の学者たちの見解では、「地球温暖化のため、森林帯の地表を覆う苔が枯れて乾燥していること」だそうだ。つまり、乾燥した苔が、火打ち石の「ぼくち(火口)」の役割をし、落雷が「火打ち石」の役割をして山火事を、連続的に発生させているのである。
一見、人工的な山火事ではないように思えるが、「温暖化」自体、人間の営為にその原因がある以上、このアラスカの森林火災も人工的なものである。これも、「絶望的な地球の破滅」への一里塚であるかも知れない。
「森林」は空気中の酸素を21パーセント以上にならないようにコントロールしているのだそうで、21パーセントを越えると森林火災が広範囲に発生して、森林が滅亡する。
その時は酸素が少なくなり、バクテリア以外の生命体は死滅する。人は5分間酸素を吸わなければ死ぬという弱い生命体なのだ。
「生態系」とは物質の動きから「入力」と「出力」、「物質の変化」と「貯蔵」に分けて考えられる。前者は気象的・地学的・生物的・人間的なものであり、後者は合成と分解とストックを繰り返す。
生態系の中には入出力をほとんど欠くものがある。これが森林である。雨、雪として外部からの入力は7%でいい。仮になくても枯渇することはない。
ところで、生態系の型は大別すると次のようになる。
1.自給自足的なサイクル型-この代表が森林である。
人間の介入はシステムの自律性を損ない、連鎖を断ち切り、破壊という結果をもたらす。
2.入出力というハンドを持った他律型のシステム- 河口湿地や河川である。
これらは外力に変更を加えると別な生態系に変わってしまう。
(この稿続く。)
△ 出版依頼のこと:
毎日、何名かの方々から「これ(展示してある写真とそれに対する随筆的な文章)を本にしないのですか。」という意味のことを言われるし、訊かれる。
昨日は多かった。午前中2時間の間に3名、午後の3時間に2名である。私は10時から午後3時まで、ギャラリーに常駐している。しかし、心理的に妙な圧迫感があって疲れるので、早めに帰宅することにしているのだ。
自分の下手くそな写真と文章が、自分のいる前で「他人」さまに見られ読まれるということは、すごい緊張を伴うもので、私は四六時中おどおどしている。だから、出来るだけ、その時間を短くしたいと思っているのである。私が帰宅した後の2時間はNHKギャラリーの担当者が常駐している。
私のいない2時間にも結構来ているらしく「芳名帳」記名数は、翌日確認すると多くなっている。これを勘案すると「出版してほしい」という要望はかなりあるように思える。
要は誰でも購入出来るという「手頃」な値段である。カラー写真枚数300枚(種)、写真のない「索引」記載のもの170種、合計470種に及ぶ「岩木山の花々」、それに300種には文章が付く。かなり分厚くなり、写真も多いので一冊の単価が高くなるのである。「手頃な値段」に拘っているので、先に進まない。でも、決心するべきだろう。今年中には出版に漕ぎつけたい。
台風は大した被害も残さず、オホーツクの海に去った。青森県を横断したのだから、もし、97年の19号並のものだったら、「青森県は壊滅」状態だったろう。自然には逆らえない。受け入れるしかない。だから、今回の5号(台風名ウサギ)には素直に「静かに暴れずありがとう」と言っておこう。
という訳で、昨日の18時45分台に、この写真展がNHKテレビで放映された。しっかり見た。ひょっとしたら、今日も12時10分ごろ、18時45分ごろに放映されるかも知れない。
(承前)
危険を感知できない生物…ひと、人、「人間」
☆自然とは「自給自足して完結する体系」、つまり生態系である
自然とは、雪崩や土石流による剥離・崩壊、火山噴火や地震によって生み出された、その地形や地質・土地にそった形で生物が息づいていることである。それは、人間が手を下さなくても、自らの力で生まれ育ち何もしないでも、しかるべき姿になっていくものである。
これを自然界と呼び、生態系とも呼ぶ。自然界ではあらゆる個性(生命)が同等の価値を持つ。
生態系の中には別の生態系に依存することなく「自給自足し」完結しているものもある。大きくみると、地球がそうなのである。
地球は、他の天体や宇宙によって支えられているものではない。自給自足をしながらその歴史(45億5000万年。ただし、生態系というものが生まれてからは35億年)を培(つちか)ってきた。
そして、その「自給自足するミニチュア地球」と喩えられるものが、「森林」なのである。
恐ろしいことに、地球も森林も、内部で破壊がおこれば修復が不可能なのである。しかも、森林の破壊が地球の内部破壊のひとつとなっている。つまり、森林の破壊は絶望的な地球の破滅へとつながっていく。
現在、アラスカの森林地帯で大規模な山火事が発生している。それは非常に広範で、ある場所では「四国」の面積に該当するという。そのような山火事がアラスカ全土で頻発しているのだ。その原因と理由であるが地元の学者たちの見解では、「地球温暖化のため、森林帯の地表を覆う苔が枯れて乾燥していること」だそうだ。つまり、乾燥した苔が、火打ち石の「ぼくち(火口)」の役割をし、落雷が「火打ち石」の役割をして山火事を、連続的に発生させているのである。
一見、人工的な山火事ではないように思えるが、「温暖化」自体、人間の営為にその原因がある以上、このアラスカの森林火災も人工的なものである。これも、「絶望的な地球の破滅」への一里塚であるかも知れない。
「森林」は空気中の酸素を21パーセント以上にならないようにコントロールしているのだそうで、21パーセントを越えると森林火災が広範囲に発生して、森林が滅亡する。
その時は酸素が少なくなり、バクテリア以外の生命体は死滅する。人は5分間酸素を吸わなければ死ぬという弱い生命体なのだ。
「生態系」とは物質の動きから「入力」と「出力」、「物質の変化」と「貯蔵」に分けて考えられる。前者は気象的・地学的・生物的・人間的なものであり、後者は合成と分解とストックを繰り返す。
生態系の中には入出力をほとんど欠くものがある。これが森林である。雨、雪として外部からの入力は7%でいい。仮になくても枯渇することはない。
ところで、生態系の型は大別すると次のようになる。
1.自給自足的なサイクル型-この代表が森林である。
人間の介入はシステムの自律性を損ない、連鎖を断ち切り、破壊という結果をもたらす。
2.入出力というハンドを持った他律型のシステム- 河口湿地や河川である。
これらは外力に変更を加えると別な生態系に変わってしまう。
(この稿続く。)