あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

ヨーロッパの文化の日 第1日目

2008-09-29 02:27:26 | ローマの休日
9月27日、28日の週末は、Giornate Europee del patrimonioと言って、文化施設などが無料になったり、文化的なイベントがヨーロッパ中で催されます。他の国は実際どのように行われているのかわかりませんが、イタリアでは各地で確かに実施されているようです。patrimonioというのは文化遺産のことです。

ダニィにどこに行きたいか考えてと言われたので、私はローマはほぼ見尽くしたし、できればローマの外に出たいなあとインターネットで参加施設や行事のリストを開いてみました。するとリストの初めにGiacomo Manzùの美術館が出てきました。

実は日本に帰国中に箱根の彫刻の森美術館に行ったときに、Manzù館があって作品を見てきたばかりなのです。ローマの美術館でも見たことはあったので、名前を知っているという程度の知識の彫刻家でしたが、日本で見てきたので急に親近感が沸いてしまいました。ローマから32KmのArdeaという町にあるということで、そんなにも遠くないし。

Giacomo Manzù(1908-1991)はベルガモ生まれの彫刻家。本名はGiacomo Manzoniで有名な作家と同名なため、Manzùと改めたそうです。イタリア語のわかる方には公式サイトがこちらです。
プライベートでは2度結婚していたり(2度目のオーストリア人の奥さんIngeは作品のモデルとして頻繁に登場)、子供を3人も亡くしていたりと、かなりドラマチックな人生を送っています。世界中で展覧会を催していて、日本にも何度も来ているようです。箱根の彫刻の森美術館には、バチカンのサンピエトロ寺院の門の製作のためのモデル作品を寄贈しています。

 
これと全く同じでもう少し大きい作品を箱根で見ました。(題はストリッパー。)


壁の年表の中にもちゃんと箱根の美術館のことは出てきますが、Open Air MuseumがなんとOpen Hair Museumになっている!Hを発音しないイタリア人は母音の音があると間違える可能性に敏感になるのでしょうが、なんでもHを付ければいいというものでは・・・


こちらは日本人がモデル。「是非モデルになってもらいたい」と見ず知らずの女性に頼んだところ、1時間しかないと言われ、それでもと1時間で製作したとか。

実は、美術館の中には私とダニィの二人だけで、監視の人が時々見に来たりするので、写真がとれませんでした。Manzùの作品で有名なものは、バチカンの枢機卿たちをあわらしたものや、愛し合う恋人たちをテーマにしたものなどがあるのですが。

Manzùはサンピエトロ寺院の門のla Porta della Morte( 死の門)の他に、ロッテルダムにはla Porta della Pace e della Guella (平和と戦争の門)とザルツブルグにla Porta dell'Amore(愛の門)を製作していて、次の旅計画の参考になりました。

この日の「腹が減っては・・・」の解決場所は、この町から海辺に向かったTor Vaianicaという町の浜辺のレストランにて。(名前は忘れてしまいました。)

何だか暗く写ってしまいましたが、実際はかなり陽射しが差し込んでいました。外はすぐに浜辺。暖かい日でしたので、9月の終わりとはいえ、かなり日光浴者が寝そべっていましたよ。(私は正直寒いと思いましたけど。)
ヌーディストビーチの範囲なので、そういう方々もいましたので、カメラを浜辺に向けられませんでした。若いヌーディスト達ではありませんでしたけど。(日本の混浴温泉と同じかな?)

イタリアではよくあることですが、このレストランも口頭メニューでした。つまり書かれたメニューを渡されるのでなく、口で説明されるのです。何皿目かを説明されると、最初のメニューは忘れてしまう。そうしている内になんでもいいやと気持になって、わからないまま「あ、それそれ」なんて感じで注文。


あ~食べる前に撮影させて~。ダニィは海の幸とトリュフソースのパスタを注文。私もこれにすれば良かった。半分近く私のお腹に。


私のはこちら。(撮影下手ですね~。ボケてます。)エビとブロッコリーのパスタ。トマトも少し入っているよう。ぺペロンチーノ(唐辛子)がきいていて、少々辛かった。美味しいのは美味しかったのですが、ダニィが注文した料理の方が美味しかった。

どちらも量は多くて、後はデザートを一つとって二人で食べました。クレマ・カタラーナとかいう、クレムブリュレみたいな感じのデザートです。カスタードクリームのようなレモン味のクリームの上にカラメルがのっかっているものです。この間日本で行ったイタリアンレストランで母が注文したデザートでしたので、本場はどんなものかと好奇心で注文したのですが、日本で見たのとはかなり違いました。

海がとてもきれいでした。写真がなくて悪しからず。