あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

Giu' Al Nord

2008-09-26 00:23:42 | 映画
「びっくり映画会」に参加しました。映画が始まるまで何の映画を観るのかわからない。アンケートなどもあるので、一応試写会への招待ということなのでしょう。
アートギャラリーや骨董品屋が並ぶ、そして映画「ローマの休日」のアパートが実際にあるおしゃれなVia Marguttaに会場があるとのこと。なんとも「びっくり映画会」らしい。

さて、イタリア語のタイトルは「北の果てで」といったところでしょうか。原題のフランス語タイトルは"Bienvenue chez les Ch'tis"(監督Dany Boon 2008年フランス)で「シュティの地へようこそ」というような意味になるらしい。
シュティというのは映画の舞台となるフランスの北部の人たちのことだそうです。映画ではよそ者には理解できないような方言を話す人々として映画の笑いとりの役割を担っていました。私が見たのはイタリア語吹き替えなので、実際フランス語での笑いとはちがったものになっていることでしょう。日本語になれば、東北弁かしら?

郵便局勤めの主人公が妻の為に転勤を希望するが、意に反して北部の町へ郵便局長として移動を命じられる。妻にとっては北部行きは地獄へ送られるようなもの。単身赴任を決め、いやいや赴任していく。ところが彼を待っていたのは、強い方言を話すホスピタリティいっぱいの人々との愉快な生活でした。
夫が北の地で苦しい生活を送っていると信じる妻は以前よりも夫に優しくなり、主人公は妻に新地での楽しい生活のことが言えないでいる。
ところが妻が町にやってくることになり・・・。
ほろっとくる場面もあったりで心温まる映画です。

フランスではこの映画が記録的な大成功を収め、映画館には長蛇の列が続くというのを読みましたが、正直う~ん、そこまでフランス人受けするのはなぜだろう?と疑問に思いました。
確かに心温まる気持のいい映画だとは思うのですが、とても軽い映画で、どこかで見たような~風でもあります。はてさてフランス語で観るともっと奥が深いのかしら?それとも最近のフランス人が求める何かに触れるものがあるのかも。
イタリア語ではもう吹き替えになっていたので、きっともう上映予定があるのでしょう。日本には上陸するかしら?方言部分の訳が問題でしょうね。お笑い部分は、やはり外国語では失う部分が大きそうです。