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あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

新しい洗濯機

2010-02-02 20:28:31 | ローマの平日
少し前からどうも洗濯機の脱水機能の調子に疑問を持ち始めました。以前一緒に住んでいたイタリア人の女の子に電気代がもったいないのである程度いっぱいにしてから洗濯機を使えと言われ、その習慣を続けていましたが、最近その量では脱水のとき洗濯機の中が回らず、終わって開けて見ると洗濯物からまだ水が滴り落ちる状態。中身を減らすとちゃんと脱水されるのですが、これでは何度も洗濯しなければなりません。そんな不満を漏らしていたら、ダ二ィがお買い得洗濯機を見つけて早速決めてきました。

前日電話では配達は9時以降という話で、ダ二ィは電話で「じゃあ、9時半から10時頃ですね」とか言っている。だいたいアポをとってもその時間に来ないのがイタリアだと頭っから思っている私。まあ念のために9時半位から来てもいいようにはしておこうと思っていました。

家具や電気製品を買うことになると、ダ二ィの父親がなぜかいつも立ち合いに来ます。洗濯機くらい、業者がきて設置していくだけじゃんというのが私の気持なんですけれど、嫁の私は黙っているのが一番かと今のところは黙認。問題は、時間より早くやって来る。来たついでに家の色々なところをチェックする。そんなわけで、触りそうなところ(自分が作ったり関わったりした箇所なんですけどね)を片づけたり、掃除したりというのが私の前日の課題。有難いけれど、同時に面倒なんですよね~。簡単に済むことが大きくなる。

でも今回はダ二ィパパが来るかどうかがあまりはっきりしていなかったので、取りあえず洗濯機が置かれる洗面所を棚から、暖房機(テルモジフォーネって、ヨーロッパにはよくあるセントラル・ヒーティングで管が並んでいるようなもの、中をお湯が通って空気を暖める、とかそんなのですよね?)の管一本一本の埃をとったりと洗面所に絞ってしまいました。ダ二ィ曰く、洗濯機が運ばれてきたらその時に汚れるのに、なんで先に掃除するんだよ。でも私にとって、問題はそこではないのだ。

だいたい物事は予想した通りにいかないもの。ダ二ィパパからは来るとの電話があったものの、早くやってきたのは業者の方でした。それも外で時計を見ながらカウントダウンしていたのではないかと思われるほど9時ぴったりに。

二人の業者の人は慣れた手順で速やかに仕事を終え、使い方を簡単に説明してくれて、さっさと帰って行きました。運び入れる際に、洗面所のドア(木目調)にかなり大きなひっかき傷が出来てしまい、ダ二ィは物を投げるほど切れていました。気付いたときには業者はもう帰った後だったので、文句も言えず・・・。ダ二ィはパパが以前に置いて行った木製品の修理に使うものを探し出し、傷を目立たなくするようにと奮闘していたところにパパ到着。

パパは傷跡隠しをささっと済ませると、洗濯機はもう設置されてしまっているので、ベランダの方に向かっていきました。私:(やばい!)と心の中。ここのところ寒さのピークもあって、ベランダにはほとんど出ていません。でもベランダにはパパ作の棚がある。雨が降ると空気が汚れているせいか、外のものはどろどろになるんですよ。(東京ではここまでならないと思うんだけど。)自分の作ったものがあの状態では気分は悪いだろうというのが十分理解できます。案の定、ダ二ィに拭くものを持ってこいと言っているのが聞こえ、ダ二ィが私にそれを大声で伝えようとするとパパは「もういい」と言って部屋の中に戻ってきました。

私には気を遣うらしく何もいいませんが、ダ二ィは実家では掃除なんてしたことないのも知っているパパは、掃除は私がやらなきゃ誰がやるというのもわかっているのです。話題を変えるためか、私とは共通の趣味のモザイクの話をして帰って行きました。

ふっ~終わった。色々なことを結局親に頼っているダ二ィはパパが助けにきているときは羊のように大人しい。ちょっと前までドアの傷を前に切れてたくせに。

そしてこの洗濯機。汚れていない新品はやはり美しい。でも使い方のマニュアルを読んでいると、古いシンプル機能の洗濯機の方がいいなと思ってしまう。だいたい電気製品を買うたびに思うのですが、マニュアルは最初から誰も読まないだろうと想定して作られているのではないかと思わされるくらいわかりにくい。
イタリア生活は昨年の12月で6年目を迎えましたが、洗濯機はいまだに謎がいっぱいです。それで今回はマニュアルを読みながら理解するつもりだったのに。

だいたい一回の洗濯に1時間以上はかかる。前の洗濯機では2時間近くかかっていました。
本当に大丈夫なのかなと人に聞くと、古いタイプはそれこそ2時間かかるという話。

洗剤を入れる引き出しがついていて、そこが洗剤と柔軟剤用と予洗い用の洗剤などと分けられているらしいのですが、一体どれがどれだかわからない。前の洗濯機ではAとBと書いてありましたが、昔住んでいたところの洗濯機ではBに洗剤を入れていたので、こちらでもBに入れ続けていました。でも普通は一番使うところはAじゃないのと思ったりするわけです。人に聞いても答えは様々。最終的には「どこに入れても大丈夫よ」とのこと。

今回の洗濯機でそれを明らかにしようとマニュアルを読むと、普通の洗濯では投入口2に洗剤を入れるとある。では一体どれが投入口2なのか。ダ二ィは2だから中央の小さ目の入り口だと言う。私はそうは思わないけれど・・・。ダ二ィパパはやはり「どこに入れても同じだ」という意見。
彼らがいないときに私は一人でまた考えました。中央のは絶対に違う。後の二つが1と2で、なら左側が2だろうと。そして今度はもう一度よくこの引き出しを観察すると、この投入口の底に薄くIとIIの文字が。私はマニュアルの記載通りの1と2という文字を探していたのです。それも左がIIで右がIという、イタリア人にはこれが普通なのですかね?そして中央の小さい投入口は柔軟剤投入口というネーミングなのが後でわかりました。
やれやれとにかく解決。イタリア人にはわかるんですかね。それともやはり「どこでも同じよ」で洗濯を始めるんでしょうか。

そしてこの洗濯機の使い方。まずメニューを選ぶ。メニュー1は「コットン90度」となっている。水温90度などという高温での洗濯が普通なの???その後速度を選ぶ。500,600,700、と1000回転まである。こちらもよくわからない。そして「アイロンかけ楽ちんボタン」みたいなのを選びたければ選べるが、別に普通でよければ開始ボタンを押して終わり。

日本人の方でイタリア洗濯機の使い方をよく理解された方に教授を願いたい。イタリア人に聞くと答えがさまざまで、最後はいつも「どれでもいいのよ」。

人生、本当はイタリア人式がいいのかもしれませんけど。

Roma Farmer's Market

2010-02-02 04:40:10 | ローマの平日
夏の間にはよく不定期に自然食フェアーのような感じで、農家や生産者の方々がやってきて直売をするというイベントがありますが、この寒い季節、その種の催しが少なくて、日本へのお土産に困っていたのですが、ダ二ィがこのFarmer's Marketを見つけてくれました。

若者のナイトライフに人気のTestaccio地区にあるEx-Mattatoio(旧畜殺場)で土曜日と日曜日に開かれます。このEx-Mattatoioはかなり大きくて、一部はMacroという美術館(現代美術)にもなっています。

このマーケット、野菜だけではありません。チーズ、はちみつ、生ハムなどの肉加工品、ワイン、オリーブオイル、パン、お菓子など、作った人から直接に買うことのできます。試食もOK。(それだけでも楽しいかも。)目にも美しい生産者の愛のこもった作品が並んでいます。

私はお土産に3種類の蜂蜜を買いました。ダ二ィは二人共が好きなnocciola(へーゼルナッツ)とパンで有名なラリア―ノというところのパン屋さんからパンとポレンタパン(多分トウモロコシの粉のパン)を買っていました。ポレンタパンは少しはおいしいけれど、たくさんは食べられない・・・満腹感をすぐに感じるタイプのパンでした。
日本に帰国前にもう一度行って、チーズを買うつもり。

Roma Farmer's Market
Ex-Mattatoio-Testaccio padiglione 9C
入口はLargo Giovanni Battista Marzi 側です。
地下鉄B線Piramideの駅から歩いて行けばPonte Testaccioの手前です。
土曜日:9時~20時
日曜日:9時~14時

火曜日の花の市場

2010-02-01 02:22:20 | ローマの平日
最近雨の日が多くて、寒くて冷たくて暗くて嫌になってしまうのですが、花の市場に行ってみた日も例外なく雨でした。

実家の両親に頼まれて日本の畑に蒔く野菜の種などを買いたいのですが、一体どこで買えるのやら。スーパーでバジリコやレタス程度の種を売っているのは見たことがありますが、それ以上のものはやはり園芸店に行くべきなのかなあくらいに簡単に引き受けたのですが、人に尋ねても「う~ん、どこかなあ~」なんて頼りのない返事しか返ってこない。イタリア生活で辛いのは、そこいら辺ですぐに見つかりそうな日常のものまでが、いつもなかなか見つからないこと。日本のコンビニが恋しい。

・・・とイタリア不満の癖がまた出てしまいました。本題に戻って、この花の市はダ二ィが教えてくれました。火曜日の午前中のみ一般人にも開けているということで、雨だけれど次はまた一週間後、思い腰を引きずり出かけました。ダ二ィに聞いていた通りを行ったり来たり、花の市場らしいものはどこにも見当たりません。雨だからないのかなあとほとんど諦めて帰ろうかと思っていた時に、ちょっと一服コーヒーをと入ったバールで聞いてみました。

バリスタのおじさん「あ~この道を500メートルくらい歩いていくと、すぐ市場だとわかる建物があるよ。ちょっと歩くけどね」。ダ二ィに言われていた通りとは並行して走っている通りの方だった。(後でダ二ィに文句をたらたら言うと、その通りの近くだと言っただけだ、とやり返された。)

ここまで来たからにはと、またびしょぬれの傘をさして向かうと・・・花の市、何か美しい市場を想像していましたが、業務用の花を売っているような巨大な問屋さんの倉庫といった感じのところでした。でも確かに確かに規模は大きかったですよ。2階建てです。値段も安いみたいで、晴れた日に行けば楽しいだろうなあと残念でした。すぐに場所を見つけることができなかったので、到着したのは恐らく12時ちょっと前。もう店じまいをしているお店が半分以上でした。

2階にいたおじさんに種のことを尋ねると、種を売っているお店はないよとの返事でした。
そのおじさんによると、火曜日だけではなく毎日やっているけれど、鉢植えを買いたい場合は火曜日だと教えられました。でもネットでの情報では、どうもやはり一般は火曜日のみに入場可のようです。

この花の市場、名前もその通りMercato di fioriは、Via Torionfaleにあります。地下鉄はA線のOttavianoから近いです。毎週火曜日10時から13時までとのことですが、12時近くでもう店じまいの雰囲気でしたから、早めに行った方がいいのかもしれません。
火曜日の朝、晴れていたら、お家(またはホテルのお部屋)に飾る花をぶらっと買いに行ってみてはいかがでしょう。


またしても反省

2010-01-29 05:28:20 | ローマの平日
新年を機にまたブログを書こうと思っていたのに、またもや1月も終盤。Che vergogna! (恥さらし!)

それでもまあ、今更なのですが、あけましておめでとうございます~!
友人からの新年の挨拶の中の「またブログを見るね~」で心が動いたのに、それからもう一カ月。気持の入れ替えに模様替えと背景を変えてみましたが、ちょっと違うかな?髭が伸びているときのダ二ィがくまさんのようで親近感から取りあえずこれにしてしまったのですが。あ、でもこれライオンかな?

だいたいなかなかブログ更新ができないのは、写真を載せようとするためなんですよね。だいたい私のカメラでは載せたいと思えるような素敵な写真がどうせ撮れないし(カメラのせい?)、なので写真なしでもいいかということでいくことにしました。

できれば心温まるお話なんかを見つけて書きたいんですけれど、なかなかないものですね~、残念ながら。やはり寒くて引き篭もり傾向が強くなっているのがいけなんです。早く春がこないかな。
というわけで、「ローマを楽しむ」を中心テーマに情報提供ができたらなと思います。書き残してきた旅行記もできれば続けたいです。
相変わらず映画好きのダ二ィと映画三昧の日々なので、映画のお話もいっぱいできるのに。
サッカー好きのダ二ィといてもイタリアサッカー情報はご提供できません!なぜって?サッカーは私の敵ですからっ。でもこのお国、マンマとサッカーとは競っても勝ち目はありませんよ。

今年もどうぞよろしく。

Mannaggia! 虫は怖い!

2009-09-10 19:36:12 | ローマの平日
なんとご無沙汰約3ヶ月!最後にブログを書いたのは6月の半ばでした。この夏は二度東京・ローマを往復し、9月1日にローマに戻り、平常の生活がまた始まりました。ブログもそんなわけで全然書けず、そうなるとまた書き始めにくく・・・という状況でしたが、今日友達からのメールで「またブログ訪問するよ」とあり、見てくれる人もいるのか(涙)とまた戻ってきたわけです。

ところで、タイトルのMannaggiaという言葉。不快感を表す言葉で「なんてこった」とかまあ下品な言い方をすれば「くそ~っ」て感じの意味でしょうか。北イタリアでは使わないらしいですけど。

今私の足首周辺は虫刺され80ヶ所で、それはそれは醜い状態なのです。(自分でもこの状態がまだ信じられないです。80ヶ所ですよ!)実はブヨに刺されました。刺されるというより噛むらしいですね。小さい小さいハエのような虫のくせに、かなりやっかいな毒持ちです。といっても、現行犯で見たわけではないのです。後で調べて知りました。なんと被害に合っている時は、痛くも痒くもなんとも感じなかったのです。(人によってはちくっと痛みを感じるらしいですが。)

ローマに戻る数日前、実家の家族と軽井沢へ草むしりに行ってそこでの災難でした。普段日本にいないし、たまのことだからと頑張って庭の草むしりをしていたわけです。そろそろ暗くなってきたからと家に入り、ズボンの裾のあたりを見るとそこは血だらけ。草で切ったのかなとシャワーの水で流すと、両足首が赤い点々だらけ。それも血豆のような点々。うひゃ~。こんなに気持ちの悪いものは見たことがない。そして急にちくちく痛み出したのです。

虫刺されごときだということはわかる。でもかなり不快。というわけで大きなドラッグストアのようなところに薬を買いに行くと、お店の人も「ひえ~っ、何でしょうね?」。毛虫とかムカデじゃないですかとステロイド入りムヒを勧められました。だんだんとつま先の方まで腫れてきて、まるでゾウの足状態。冷えピタも買い、冷やしてみました。

翌日はもう足はパンパンに腫れ、立ち上がるのも痛いほど。日曜日だったこと、そして虫刺されごときと、醜い足を隠しながら(足首まで隠れる服がなかった)、小さい姪のためにおもちゃの博物館と絵本の博物館に行ったのでした。家族も被害に合っていなかったわけではありませんが、酷かったのは私と妹でした。だんだんと痛みが増す足に、私達は不安がつのるばかり。結局軽井沢病院の休日診療に頼ることになりました。

ここでも第一声は「うひゃ~」でしたね。その日の先生は整形外科の先生でした。「専門ではないので・・・」と一応の薬は出してもらえたものの、月曜日に病院に行ってくださいと。処方箋を持って薬局に行くと、そこで薬剤師さんに「あ~、ブヨですね~。今年は異常発生しているらしいですよ。ほら私も」と笑って痕を見せてくれました。地元の人は、その場ですぐに毒を出してしまうそうです。そうすると酷くならないらしい。

もらった薬は抗ヒスタミン剤に鎮痛剤とそのための胃薬、(アトピー用に昔良く貰っていた)ステロイド薬のリンデロン軟膏。ステロイドは7年前からきっぱり止めているのでかなりの抵抗があるけれど、この際仕方ない。

翌日東京で早速皮膚科に行くと、ここでもやはり「うひゃ~」とおまけにのけぞられました。余程に珍しいケースなんだかなんだか、立派なカメラで写真撮影までありました。診断はやはりブヨ。

翌日飛行機に乗ってローマに戻らなければならなかった私。楽になるよ~と出された薬は、後で調べると飲み薬(プレドハン錠2.5mg)はステロイド入り(なんと癌の患者も使用するらしい)、塗り薬はリンデロンより強いフルメタ軟膏。アトピーのときでも使ったことなかったのに。ステロイドを口に入れるのはかなりの抵抗がありましたが(以前ステロイドを止めるのに凄く辛い経験をしているんです)、翌日の飛行機の旅が心配で一度だけ飲むことに。先生も三日間だけね、と言ってたくらいだからやはり強い薬なのでしょう。

先生には「これからかなり痒くなるけど掻かないようにね。まあ来年までは治らないでしょ。アトピー体質だから痕になりますね。」とあっさり。ショック。80ヶ所の痕はどう考えても醜い。

お言葉通り、痒くて寝不足の日々です。ネットでもこの虫について書いている人がたくさんいることには驚きました。なんと痒みって熱に弱いらしい。45度位の熱湯をかけるといいとか。ちょっと怖い。私はもっぱら冷たいシャワーの水に頼っています。瞬間的に足が麻痺して痒みがなくなるようです。5分ほどでまた戻るんですけれど。

ところでイタリアにはオメオパタ(日本語ではオメオパシーとか言うようですね)とかいう薬草だとかを使う自然療法が結構当たり前に使われています。化学療法で無理ならば、自然療法も試さない手はありませんよ。ダニィが買ってきてくれたCalendulaというマリーゴールドの花科の植物のクリームで、傷口の痕を残さないようにするのにいいとかで試してます。手荒れ用クリームにも入っていたりします。もし痕が消えてくれたらご紹介します。いつになることやら・・・とほほ。

大災難でありました。

子どものお祝い

2009-06-08 18:01:37 | ローマの平日
5月から6月にかけて小学校低学年あたりの年齢の子どもたちは「初聖体」という宗教上のお祝いがあります。7歳、8歳と位の子ども達が受けるという人もいますが、実際は10歳位までいるんじゃないかしら。「初聖体」とは幼児洗礼を受けた子ども達がカトリックの教えを勉強した後に、初めて聖餐式(パンをキリストの体、ワインをキリストの血として与えられるという儀式)に参加するもので、見た限りでは本人の子ども達そしてその親達にとっては一大イベントです。親子の意気込み度からすると、日本では七五三に当たるようなものかもしれません。

この時期になると、周囲でも「親戚の初聖体のお祝いがあってね・・・」といった話題をよく聞きます。そして私にも漏れなくその参加の機会がありました。ダニィの甥っ子のお祝いです。家族にもよるでしょうが、主人公の子ども達は親戚中からかなり素晴らしいプレゼントを受けます。最近ではこんな低年齢の子供達にパソコンのプレゼントなんていうのも普通のようで、親戚に子供の多い人は出費も馬鹿にならないでしょう。私達は本人の希望によりアメリカ旅行中に買ったNIKEの新モデルのスニーカーをプレゼントしました。パソコンやマウンテンバイクを要求するような甥っ子でなくて良かった。

さて、お祝いの本来の部分は教会での初聖餐式なわけで、親戚一同まずは教会に集合。他にこのお祝いを受ける子供達とその親戚一同も一緒です。結婚式に当たるほどフォーマルなお祝いだと聞いていて、何を着ていこうかと頭を悩ましたりしましたが、実際集まった人々は皆が皆正装ではありませんでした。日本でもそうでしょうが、こういうことはその家族によったり、教会の雰囲気にもよったりするもので、派手な人々が集まるところも確かにあるようです。

上の写真は子ども達の入場シーンです。男の子も女の子も白い衣装を身につけて得意気に入場してくる姿がかわいかったです。前方の席に着き、お祝いのミサが始まります。途中、神父が子供たちに勉強したことを質問する場面があったのですが、きちんと答えられる子と、とんでもない答えをする子がいて、フォローにつまった神父もなかなか微笑ましかったです。教会学校の先生をつとめていたらしい女性が目に涙を浮かべていました。彼女にとっても感慨深いイベントでしょうね。

教会の儀式が終わると、それぞれの家族・親戚一同はお祝いの食事会に予約したレストランに向かいます。こういったフォーマルな食事会はとにかく長い。今回は1時から始まり、終わったのは5時過ぎでした。メニューの量も多いことながら、時間をかけて食べさせられると満腹感が食事の中間あたりでやってきてしまい、最後の方は正直美味しさがわかりません。結婚式の披露宴なんかもそうですが。

やっとおしまいという段階になると、お祝いの時に配られるアーモンド菓子が登場します。お祝いの種類などによって、デザインや高価さなんかが変わります。今回は子供のお祝いらしくこんなかわいいものでした。

             
           
それで本当に終わりなわけですが、イタリアでは一人一人にお別れの挨拶をするので、これからがまた長い。運よくダニィもこの最後のだらだらが我慢ならないタイプで、皆にまとめてチャオ~と叫び、私たちは退散。

その国の伝統・習慣の類を体験するのは大変興味深いのですが、それにいつも伴う食事会は少々飽き飽き。親戚の集まりになると顔ぶれもいつも同じだし、いつもほとんど同じような会でしょ。頻繁にありすぎるのがいけない。来週末もダニィのいとこの娘の誕生日会の招待状がきています。日本でいとこの子供の誕生日にまで呼ばれたことないなあ。たまにはパスしたい。ダニィに一人で行って貰おう。


投票会場見学

2009-06-07 18:22:24 | ローマの平日
今週末はEU政府(というのかな)に各国から送られる代表議員さんの選挙があります。私は選挙権がないので関係ないのですが、夜10時までということなので仕事から帰宅してきたダニィについて散歩がてら行って来ました。

場所は日本のように学校の校舎が主なようです。行ったところは立派な建物の小学校でした。校舎内は廊下に色々な色の小さな椅子が片付けてあり、かわいいスモックがかかっていたり、壁には生徒たちの絵が並んでいて、厳つい建物の割りに中はかわいかったです。

投票する人は、選挙カードみたいなものを持っていきます。中に選挙をするたびにスタンプを押されるようになっています。そこに投票場の番号がかかれていて、校舎の中も番号別に分かれています。列も何もありませんでした。時間のせいかもしれませんが、私たちだけでした。受付のテーブルは、男性、女性と性別に受付がわかれていて、そこでカードの確認、サインなどをさせられるようです。

その後、仕切りのついた記入場所で記入し(こちらは選んだところに上からバツ印をつける。私たち日本人にはまるで「この人はだめ」という印に見えそうです)、そして投票用紙はガムテープで止められているだけの、上に投票口の開いた段ボール箱の投票箱に投票します。もちろん選挙用のイタリア政府のマークの入ったダンボールですけれど、金庫のような鍵つきの投票箱に慣れている私としては、随分簡素。

それに立会い人に人々って、私の母も一度やったことがありましたが、みんなきちんとした服装でまじめな顔で座ってたりするじゃないですか。昨日のはとんでもない、シャツにジーンズ風の若者がほとんどで、机の上に座ってしゃべっていたり、食べた後のピザの箱がぽんと机の上に隠すでもなく堂々と散らかっていたりして。

ダニィに鉛筆とかペンとかは記入所に置いてあるのかと聞くと、受付で渡されて終わったら返すのだそうです。そうでないと持って帰る人がいるでしょうね。

ダニィが投票カードを眺めながら、スタンプがいくつになったか数えている姿が、まるでスーパーのスタンプを数えているみたいで、商品は何がもらえるのかと聞いてみました。

足を箒で掃いてはいけません!

2009-06-05 07:39:19 | ローマの平日
ブログを開いて、新規投稿をクリックしたものの、眠くなってしまいました。
なので、短いお話。

この間のこと、モザイク教室での出来事です。
作業が終わり帰る前には、当然散らかした教室を片付けます。中にはちゃっかり何もしないで帰ってしまう人もいるんですけどね。
まあそういうことをすれば、皆から「あの人はね・・・」の対象にされてしまうわけで、それが一応まだ怖い私は正しく振舞うことになります。

で、皆で掃除をしていたところ、今年44歳になってしまったオールドミス(おっと失礼)のアンナが突然悲鳴を上げました。それも「やめてくれ~」といった感じ。
何があったかというと、いつも陽気で明るいペルー人のルーシーがせっせと箒で掃いていたのですが、どうも「どいてどいて」という風に、アンナの足を箒で掃いたらしい。

何をそんなに叫ぶ必要があるのかと聞きにいくと、「あなたはもうダンナがいるんだから関係ないわよ!」とのこと。
つまり足を箒で掃かれると結婚ができなくなるのだそうです。

どこでも結婚に関するタブーってあるんですね。
イタリアでは、掃除のときにシングルさんたちには近づかないことです。

近くにいたおじさんが「第二の意味」を教えてくれましたが、ちょっとお下品なので内緒。箒を表すイタリア語がヒントです。

このすぐ後、このアンナがガムテープを持ってきて、「ここ切ってくれる」と頼んできたので、「ここ?」と聞きながら切ろうとすると、「私の指を切りさえしなければいいから」と言うので、「ハサミで指を切られても、結婚できなくなるの?」と聞いたら、案の定怒られました。

言葉にも要注意です。


外国に住むということ

2009-05-20 02:02:02 | ローマの平日
サンロレンツォ地区のモザイク教室へ通うのに、私はいつもテルミニ駅から71番というティブルティーナ駅行きのバスに乗ります。(歩けない距離でもないのですが・・・。)ということは帰りも反対方向にテルミニ駅に向かって71番に乗るわけです。どうもこのティブルティーナ駅方面は出稼ぎ外国人の人々が多いようで、いつもイタリア人ではないだろうなという乗客が大勢乗っています。

今日は教室の帰りに停留所に着くなりバスが到着。ラッキーラッキーと乗り込むと、中は結構混んでおりました。ローマのバスは道が悪いせいかなり揺れるので、転ばないように(お年寄りみたいですが、本当に揺れるのです)私はまず自分の場所を確保します。と、すぐに後方から怒鳴り声のような声が・・・喧嘩かな?それともよくある喧嘩に聞こえてしまう大声の人々の会話かな?周囲もざわざわしてきて、どうやら喧嘩の方らしい。対象者はどうもお年寄りの女性と若い黒人男性。お年寄りの方は私の所からは見えず、国籍などわかりませんでしたが、どちらもイタリア語で言い合っています。こういうヒステリックな喧嘩はローマではよく見かけるのですが、いつ居合わせても嫌なものです。

私のすぐ近くの人が「相手はお年寄りなのだからいい加減にしないさいよ。あなたのマンマがそんな風にされたらと考えてみなさいよ!」と大声を出しました。すぐ後ろの男性が「全く黒人は・・・」と一言。そして私の前にいた女性が「黒人は関係ないでしょ。そういう発言は最低!」と攻撃を開始。バスには他にも黒人の人々がいて、人種差別の言葉を発した男性はここでは自分の立場が弱いと判断したのか黙ってしまいましたが、女性の方は怖い顔で批判を続けていました。(彼女の彼らしき人は黙りこくったまま。)黒人とお年寄りはそれでも言い合いを続け、周囲もざわざわ、ついにバスを停車させて運転手がやってきて、一瞬はおさまりましたが、運転手が運転を再開するとまた始まっていました。

人種差別を非難した若い女性の前には薄黒い感じの肌の外国人がいて、女性はその人と話を始めました。その外国人は「イタリア人だって50年前は貧しくて外国に出稼ぎに言って、差別を受けてきているのに、一旦豊かになったら、我々のように働きに来ている外国人に対して同じ扱いをする。」と言うと、女性は「全く賛成。私の父だって、スイスに働きにいってたわ。」(彼女は若いので時代が違うような・・・。)「ところであなたのお国は?」「バングラディッシュ。」「ああ遠くから来ているのね。」「自分だけでなくて、遠くから働きにきている人はたくさんいるよ。中国人なんかかなり多いよね」と隣の私に同意を求めたような一瞬の視線。そこには「私は中国人ではありません!」と言いたいけれど、声が出ず黙っている私がいました。メイド・イン・チャイナでなくて、私はメイド・イン・ジャパンであることで、品質は上だぞとでも言いたいような、これも人種差別的思考ですよね。でも正直な感情ではあります。あしからず。

中国人に対して良い感情を持っていない人がいる事実は確かで、それを考えると時に人からどういう目で見られているのかという恐怖に襲われるときがあります。この場に自分は場違いなのかとか、変な人に思われていないかとか、泥棒をするんじゃないかと心配されてないかなど、そんなことが頭に浮かんだりするわけです。

日本国籍は決してマイナスではありません。むしろまだ日本ブーム的なところはあるように思うし、スーパーでもお寿司が売られ、地震の後では日本の技術が褒め称えられて報道されていたし、先日もお弁当におにぎりを持って言っただけで、「お米のサンドイッチ」と凄いもののように騒がれたり、でも外見だけでは絶対的に滞在人口の多い中国人と思われる可能性が高いわけですよね。それにバス71番に乗っていたら、それだけで日本人ではなくなってしまう。

外国に住むということはこういうこととだと実感する一幕でした。

避難訓練イタリア~ノ

2009-04-24 02:34:21 | ローマの平日
私の通っているモザイク教室は普通の公立の学校の校舎内です。他の階には小学生の高学年か中学生かという年齢辺りの子供たちがいるようですが、大勢でいるところは今まで見たことがありませんでした。私は午後のクラスに通っているのですが、今日はたまたま午前中のクラスに参加させてもらったところ、なんと避難訓練なるものがありました。

イタリアにもちゃんと避難訓練があるのかと安心しましたが、きっとこの間の地震の影響かもしれませんね。でも設定はどうやら火災ということらしい。10時半に火災報知機が鳴るので全員外に出よとのこと。ところが10時半になっても何の兆しもなく、その後二度も普通の学校のチャイムが紛らわしく鳴り、中にはもう終わったらしいよという人も出ていたくらいで、結局はやらないんで終わるんだろうなあと思ってました。

そして11時半近くになってやっと、それらしき長めの音が鳴り響き、先生達が「皆さん、外に出てください」と促してきたので、重い腰をあげ外に出ました。私の頭にまず浮かんだことは、こんなときに荷物を置いていったら絶対泥棒が現れる。そこで鞄を抱え外に出ました。

私は校舎の裏庭に出たのですが、列に並んで点呼でもするのかなと思ったら、何も起こらない。モザイク教室組は普通の学校の生徒ではないので省略するにしても、生徒達は普通にじゃれあって遊んでいるだけ、先生たちはおしゃべり、中には煙草を吸っている先生もいました。唖然。そして5分ほどで「中に戻りましょう」とそれだけの避難訓練でありました。意味ないよ~。

私はベネズエラ人の女の子と一緒にいたのですが、彼女の国でもちゃんと列を作って、全員いるか確認するところまでやると言っていました。基本ですよね。これをしなきゃ意味がない。

避難訓練もやはりイタリア版でありました。今回の地震もどこまで教訓になってくれるのか・・・。そしてこういうことに対して誰も疑問をもたないことが一番不安だと思うのです。