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あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

イタリアの復活祭

2009-04-13 07:11:24 | ローマの平日
今年は今日4月12日が復活祭、日本ではイースターの方が聞きなれているかしら。イタリアではパスクワ(Pasqua)と言います。キリストが十字架にかけられて三日目によみがえったことを記念する日です。毎年その日付が変わるのは知っていましたが、何度説明されてもこの日の決まり方がよくわからないので調べてみました。「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」ということだそう。今朝は朝からテレビのRAI1ではサンピエトロ寺院のローマ法王によるミサのようすが中継されていました。やはり国と宗教がしっかり密接されているんだなって感じます。

小学校の時プロテスタントの学校に通っていましたが、イースターはゆで卵に色々な色で模様を書くという行事でした。その後殻を割ると、中にも色が付いたりして、食べて大丈夫かなと思ったりしたものです。アメリカでは、隠されている卵を子供たちが探すというゲームをするみたいですね。ヨーロッパはイタリアとイギリスしか知りませんが、本物の卵はかなり脇役で、卵型のチョコレートを贈りあうっていうのが習慣のようですね。ウサギ型のチョコも見ますね。なぜでしょう。イタリアにはゆで卵が丸ごと埋め込まれているパンのようなものはあります。やはり本来は本物の卵が主役だったのでしょう。

さて、イタリアでのこれまでのイースター体験で私として理解したことを今回はお話します。もちろん信者の方々にはもっと細かい行事があると思います。

このイースターの日が来るまでに、Quaresima、日本語では四旬節と呼ばれている信者にとっては節制をするという期間があります。要はキリストの受けた苦しみを分かち合うというものだと思います。肉や乳製品を食べてはいけないなどの決まりがあるようですが、元々肉を食べない人には犠牲にもならないわけで、周囲を見ていると自分の好きなものを断っているらしい。ワインの好きなダニィのパパはワインを飲まないとのことでした。

その四旬節に入る前には食べだめをしておくかのようにカーニバルでドンちゃん騒ぎをするのが習慣のようですね。実際に節制をしない人々もカーニバルだけは参加するみたい。そのカーニバルは一週間くらい続いていたように思いました。いつからいつまでかと聞いてもわかる人が周囲にいなくて、楽しむ期間はそれぞれ勝手に決まるものかな。その期間は子供たちが色々な格好に扮装して、コリアンドリとか言う紙吹雪を蒔きながら歩いている姿をよく見かけます。扮装グッズは買うんですよ、親は毎年大変ですね。

そして先日ちょっと紹介した、地区の教会の神父の家庭訪問というのがあります。今年は私は留守をしていましたが、ダニィはやってきた神父と一緒にお祈りし、聖水を蒔いて家の中を祝福してもらったとの話でした。短期間の滞在でしたが、トラステベレ地区にいたときに、好奇心で神父が来る時間帯に家で待機していました。神父は同居人の部屋の方に先に行き、同居人はお祈りなどを読まされたりしていたようですが、私には「カトリック信者か」と聞くので、「母はそうですけど、私は洗礼を受けていたりはしません」と答えると、マリア像の絵の裏にお祈りの書かれてカードのようなもの(母は「ごえい」と呼んでいますが、どういういう字なのでしょう、「御影」かな?)を渡され、それだけで終わりました。

そして、復活祭の一つ前の日曜日に「枝の祝日」というのがあります。教会ではオリーブの枝が配られます。イタリア語では棕櫚の日曜日というので、本来はヤシであるべきなんじゃないかと思うのですが、いつも見るのがオリーブの枝です。「お母さんに送ったら」とダニィも貰ってきてくれましたが、まだ家にあります・・・(ごめんなさい)。

次に来るのは復活祭の前の聖金曜日。ローマでは法王がコロッセオの前の広場で「十字架の道行き」(キリストの受難の14の場面を辿るというもの)を行います。私は5年ほど前に見に行きました。世界中から多くの人々がこのためにやってくるとかで、とにかくものすごい人でしたよ。ライトアップされたコロッセオを背景に多くの人々がローソクを掲げてお祈りをしているわけで、初めての私にはかなりスペクタクルでした。また行ってみたいなと思いつつ、その後は毎年テレビのニュースでちらりと拝見するだけになりました。ローマっ子のダニィは一度も行ったことがないというから、地元の人にはそんなものなのかもしれません。

そして当日の日曜日。信者の方々は別として、一般的には他の行事と同じく、家族・親戚でテーブルを囲む日になるわけです。朝食を共にするのが本来のやり方と聞きました。普段はコーヒーと甘いクロワッサンぐらいのイタリアの朝食も、この日だけは甘くないものも食べるようです。ハムだとかチーズだとか、そして当然卵。実際はランチを共にする家庭が多いんでしょうね。この日は子羊の肉料理を食べるのが伝統だそうです。
そうそうイースターのお菓子を忘れていました。コロンバという鳩の形をした、味はというとクリスマスの時のパネトーネに似た感じのお菓子です。卵型のチョコのお菓子は中が空洞になっていて、プレゼントが入っていたりします。中身によってびっくりするくらいに高いものもありますよ。受け取るのは子供たちがメインですが、大人同士も交換します。

私たちは、ダニィが今日も仕事なのと、姪っ子たちもどこかに旅行中のようで、今年の復活祭は特に集まりがありませんでした。私としてはちょっとほっとしたのが正直なところです。イタリアってホント家族行事が多いものですから。
私たちがしたのは昨日ネットで見つけたジェラート屋に行ったくらい。これがちょっと面白いジェラート屋でしたので、改めてご紹介したいと思います。

明日はPasquettaといって名前からすると「小復活祭?」なのですが国の祝日です。大概の人々は三連休になるので、遠出をする人々も多いですね。道路の渋滞の様子などがテレビに映されています。友人に月曜日は何を祝う日なのかと聞いてみたら、「ピクニックをする日」だとの返事でした。ダニィに話したら、「そうそう」との返事でした。よくわからん・・・。


地震???

2009-04-06 22:10:12 | ローマの平日
日本でもニュースで報道されているようで、「地震の影響は?」というメールが届きます。お陰さまで、ローマは今日もいつもと変わらない月曜日です。

一週間の外国旅行の時差ぼけで、夜中の寝つきが悪く、昨夜もそんなで半分は目が覚めていたように思います。ベッドがふわっと持ち上がったような感じの後、ぐらぐらぐらっと。「ローマは地震がない」と皆が言い切るので、これは何?大型トラックでも通ったのかな、いやいや東京じゃあるまいし、それともまだ飛行機内の錯覚かしら。

後半の揺れの時にダニィが目を覚まし、「結構大きいな」と驚いていました。上のアパートの人も起き上がっている足音がし、近所の人の話し声も聞こえてきました。揺れはかなり感じたものの、地震慣れの日本人の私は、まさかこんな大地震が起こったとは思いませんでしたよ。

地震体験のないローマの人々にとっては、こんな揺れはかなり恐ろしいみたいです。ダニィも「車に避難する人もいると思うよ、また起きるかもしれないから」と。私にとっては、物も落ちてきていないし、ローマで地震か、なんと珍しい、余計に眠れなくなってしまったぞという程度で、今朝はかなりの寝坊で起床、ニュースの映像にびっくりしました。

新聞La Repubblicaの写真です。こちら

被害地はローマからもそんなに遠くないラクイラというアブルツォ州の町。私も数年前に行ったことがあります。今日はテレビでもずっと被災地の映像を映していますが、死者の数も増える一方で、地震は本当に恐ろしい。昨夜のあの揺れがまさか・・・です。

ダニィに、「何か災害があったときに、この地区の住民の避難場所とか決まっているの?」と聞いたら、そういう対策はないという返事でした。
私達の住む建物には火災報知器も付いていないし、消化器も見ていないなあということに気付きました。災害への備えは個人個人で考えるのでしょうね。というよりも、何か起きてからどうにかする、そういう考え方が基本的にあるようで、どうも日本人の私にはしっくりきません・・・。

少し前でしたが、テルミニ駅の地下鉄のホームにいるときに火災報知器らしいアラームが鳴り響きました。誰もが無関心、誰かのいたづらかといった反応でしたが、ローマの中央駅でもあるテルミニ駅ですら、「今のは誤作動です」みたいなアナウンスすらありませんでしたよ。不安・・・

Giardino del Te'

2009-03-04 08:36:41 | ローマの平日
地下鉄B線のCavour駅の近くにvia del Boschettoというちょっと洒落たお店が並ぶ通りがあります。私は普通でもお店を覗きに入る勇気のない小心者ですが、この通りは小さなお店がほとんどで、私のようなのはショーウインドウを見る振りをしながら、中を一生懸命のぞくばかり。(中の人には怪しまれてるかも!?)

そんな中でこの間入ったお店があります。バレンタインデーにダニィに気持だけ何かをと、このお店を目指しました。日本と違って、バレンタインデーは女性から男性にチョコレートをあげるという日ではありませんが、これを機会にどこかのお店に入ってみるチャンスだなというのもありましたしね。

この通りの近くにとはても素敵なチョコレート屋さん(La Bottega del Cioccolato)もあって、この日のために用意された美しいチョコレートがいっぱい並んでいました。が、ダニィはチョコを食べません。ケーキなどのお菓子も好きなものに限りがあります。そんなわけで向かったのは、Gambero Rosso(イタリア版ミシュランのようなものだと思う)にも出ているお茶の専門店Giardino del Te'。ダニィは夕食の代わりにTisana(ハーブティーのようなもの)とビスケットで済ますことがあって(変な食習慣ですが)、Tisanaなら確実です。

大きなお店ではありませんが、日本の煎茶や番茶など、色々なお茶がありました。
ダニィがいつも飲んでいるのはfrutti di bosco、森の果実というわけで、ベリー系フルーツティーというようなものです。



確か5ユーロもしませんでした。先に居たお客さんが日本語を勉強している彼女にと日本茶を買っていましたが、量が半分でもっと高かったです。その人がプレゼント用のパッケージにしてもらっていたので、私も同じくとお願いしました。



日本ほど巧妙なプレゼント包装は期待できませんが、一応プレゼントらしく・・・?

売っているお茶のリストももらいました。中身はこんな感じです。

品揃えはコーヒーのお国としてはまあまあじゃないですか?

Il Giardino del Te' Via del Boschetto 112A
ホームページも見つけました。こちらです。
お店の人がとても感じがよかったです。

La Bottega del Cioccolato : Via Leonina 82 ホームページはこちら

何とかの神頼みですけれど・・・

2009-02-02 11:05:51 | ローマの平日
今日は大好きな姪っ子の中学お受験の日。「学校の授業で好きなのは何?」と聞けば、多分「体育」と答えそうな姪がそれでも頑張ってお受験を決め、のんびりながらも頑張ってきたので、本番の今日は私もなんだか落ち着かない気分になりました。そんなわけで夕方、お散歩も兼ねて近くの教会に神頼みに行くことにしました。

ローマには900以上の教会があると聞いたことがありますが、うちの近所には4大教会の一つ、聖パオロ教会があります。うちから徒歩15分くらいですか、それでも地下鉄の駅で言えば隣の駅になるので、一駅乗ったりなんていうこともあるのですが、最近(・・・だけじゃないと言われますが)体を動かしてないので、やはり歩いて行きました。

さすがに4大教会の一つだけあって巨大です。入り口までが遠い、遠い。

これが教会の正面。もう夕方の4時半頃だったので、ちょっと暗いですね。
 

・・・なので昨年夏の明るい時間にとった写真もお見せします。
 
空が真っ青で、南国の教会みたいでしょ。

この扉は大聖年の年しか開かない扉。4大教会のすべての聖なる扉をくぐるとご利益があるとか・・・。(こちらは今日撮った写真なので暗いです。)
 正面に向かって右側の方です。

中もかなり広くて圧倒される感じです。写真を撮ろうとした瞬間に全面奥の祭壇部分のライトが消えてしまいました。誰かがお金を入れるとつくしくみだと思いますが、それより何よりカメラの充電ができてなくて、撮影不可能となりました。
 天井しか撮れていない・・・。
実際肉眼ではこんなに暗くありませんでした。写真になると真っ暗ですね。真ん中の箱は献金箱です。

上の写真の電気がなんとなくついているような部分には、歴代のローマ法王の顔が並んでいます。
現在の法王ですね。右には前の法王がうっすらと。亡くなると下に日付が入るようです。なので今の法王の下には何も記載がありません。左は次の法王のお顔が入るので今は空なわけです。


前の方に進んでいくと祭壇があるのですが、階段があって下に降りていけるようになっているところがあります。そこには聖パオロのお墓と、捕らえられていたときに繋がれていたという鎖が収められていて(本当かどうかは???ですけど)、大勢の人がお祈りを捧げていました。イタリアはこういうところがたくさんあります。
ということで私も姪のために「どうぞ姪が頑張れますようお守りください」と目的の神頼み。

また上に戻ると、右の方にプレゼピオ(前にも紹介しましたがクリスマスのときに飾られるキリストの降誕のシーンを作ったものです)がまだありました。「残念、カメラの電池切れなんだよなあ~」とそれでもなんとなく試したら撮れました!

全体を撮ろうとしたら、またもや電気が消えてしまいました。

それにしてもいつまで飾られるのでしょう。先週の金曜日にバチカン郵便局に行ったら、サンピエトロ寺院の前の広場のプレゼピオもまだありました。等身大の大きいものです。

前の部分に人が集まってきて、「ミサが始まるのかな?」と思ったら、ヴェスプリというお祈りの回が始まるところでした。カトリックの僧たちが30人くらい入場行進をして入ってきたので、かなり厳粛な感じでしたね。折角なので私も参加。
ヴェスプリは夜の祈祷のことのようで、イタリア語とラテン語で歌うように祈りを皆で唱えるものですが、パイプオルガンの伴奏がなんとも素敵と思えたのも最初の内だけ、意味もわからず唱えるので途中から飽きてしまい、「後何ページかなあ」状態。

ヴェスプリはここで行われました。日曜日の17時からです。ミサは18時からだそうですよ。

なかなか美しいでしょ。先の真っ暗な写真の奥の部分です。

以前は無かったのですが、キオストロ(回廊のある中庭)を見るためのチケット売り場が出来ていました。入場料3ユーロだとか。もう外は真っ暗になっていたので、今回は諦めて家路へ向かいました。

出口は入ってきたところとは違うのですが、入り口の前を通るので、夜の正面を見てみようと再度入場してみました。

イルミネーション効果がなかなか素晴らしい。夜はこれが浮き出たように遠くからでも見えるんです。

試しにカメラの夜景モードでも撮ってみました。

確かに目で見たのはこっちの方が近いかしら。でも先の普通モードの方がロマンチックのような。

今思うと、なんだかあまり神頼みして来なかったかも。ごめんね~。日本で試験中はこちらは夜中だけれど、一緒にいるつもりで徹夜するよん。






こんなところに、ジローラモさん!?

2009-01-23 08:46:49 | ローマの平日
見ていなくてもテレビが付けっ放しの多い私。一人でいるときはやはり人の声がないと寂しいもの。なんて、実は無意識の習慣でもあるんですけどね。そんなわけで今朝は毎日やっている料理番組がついていましたが、なんとなくチャンネルを変えてみると、「ン!?この人は?」という顔がアップで目に入ってきました。

そう、日本できっと一番有名なイタリア人とも言えそうなジローラモ・パンツェッタさんが、RAI3の番組でインタビューを受けていたのです。日本ではテレビでも雑誌でもお馴染みのジローラモさんですが、イタリアでは有名人ではないと思いますよ。最近どうも日本ブームのようで、色々な番組でジャポーネ、ジャポーネと日本が取り上げれているので、そんなところから声がかかったのかもしれませんね。

もっと早くから見られればよかったのですが、残念ながらインタビューは終わりに向かっているころでした。それでも私が見始めたときには、日本の挨拶についての話をしていました。例として、東京の見覚えのある駅で日本人の方々がお辞儀をしている場面などが映されましたが、その一場面に、若いにこやかな女の子が頭を前に下げるのではなく、首を横に傾けるようにして、ジローラモさんに挨拶をしているのがありました。インタビュアーの「今のはどういうお辞儀なのですか」という問いに、ジローラモさんは「彼女は私の大学の教え子なのですが、偶然に会ってびっくりしていたという状況です」と説明をしました。インタビュアーは「ああ、偶然会って驚いたときにする挨拶なのですね」と、その女子学生のようににこにこしながら首を横にかしげました。

私としては、テレビの方にも顔を向けながら頭を下げようとした結果、横に頭を傾けてしまったように見えたのですけれど。若い女の子ならこのしぐさでかわいくても、イタリア人のいいおじさんが首を横にかしげて「ああ、こんな所で偶然ですなあ」とやったら・・・う~ん、それもある意味かわいいかも!?

それにしても、ジローラモさん、イタリアのテレビには慣れないのか、ちょっと緊張している感じでした。長年日本にいるせいか、日本人っぽくも見えたりしましたよ。

なんだか知り合いがテレビに出たようなちょっと嬉しい瞬間でした。


ナボナ広場のクリスマスマーケット

2008-12-19 21:06:23 | ローマの平日
帰国直前に母から「もし出来たらクリスマスリースを買ってきてね」と言われたのですが、あまりドアにクリスマスリースを飾っているお家を見ないため、どこに行けばみつかるかなあと考えたところ、ナボナ広場のクリスマスマーケットに行くしかないということになりました。ナボナ広場のクリスマスマーケットは昔からある歴史あるものようですよ。

日本のニュースでも報道されていたように、この頃イタリアは雨続きで、この日もローマは大雨でしたが、母の為!と頑張って行って参りました。

このクリスマスマーケット、まだ始まったばかりの上このお天気でしたから、少々さびしい雰囲気でした。後にはもっと露店も出るのかもしれませんね。


メリーゴーランドなんかも出ていました。本当は子供たちもたくさんやってくるのでしょう。


プレゼーピオのお店がたくさん出ています。毎年買い足して大きくしていく楽しみも。


プレゼーピオを作る小さな小物がいっぱい。見ているだけで楽しくなりますよ。


詳しく見てみましょうね。


さらに大きく。かわいいでしょう?


こんな楽しそうな場面のもあります。夢がありますね。

私も作ってみたくなりましたが、これが一つ一つそんなに安くない


そして・・・このお店にありました、クリスマスリース。飛行機の旅の都合上、一番小さいのを買いました。壊れないように持って帰るのが、これがなかなか大変だったんですよ。

そしてこれが東京の家のドアにかかったリースです。

実際はもっと綺麗です~ きらきら光っている部分がはっきり出ていません。

ナボナ広場は噴水もきれいに修復を終え、夜の闇に白く浮き出ていてきれいでしたよ。
ちょっと横道に入ると暗いんですけど、クリスマスのデコレーションも増えていました。
 




風邪をひいたら

2008-12-10 23:09:52 | ローマの平日
ローマも随分寒くなりました。おまけに雨の日も多くて気分が晴れません。洗濯物も家の中・・・。そんなでダニィはどうやら風邪気味。咳がひどくて辛そうです。そこでマンマから渡されたのが、写真の真ん中のオレンジのボトルとクローブの実。Punch al mandarinoというお酒、でしょうね、アルコール分30%ですから。

さて、どのようにして飲むかというと、このお酒とお水の割合1:2を一緒に火にかけて沸かします。そのときにクローブの実も二つか三つ一緒に入れます。沸騰したら出来上がり。ティーカップにでも移しかえると、何かのお茶のようです。

味はというと、さすがのど飴のような感じで、風邪の喉の痛みにはよさそう。スパイス入りで、体も温まる感じです。

ただそのまま飲んだ方が美味しそう。アルコール分30%ですから、うっかり飲みすぎに注意というところ。

私は数日前から口の端が切れて、口角炎というものですか。ネットで調べるとビタミンB不足。口の端が切れて口を突然大きく開けたりすると痛いんだと話すと、マンマから「はちみつレモンを塗るといいわよ」と。レモンなんか塗ったらしみて痛くて飛び上がりそう。

イタリアの自然療法でした。

バッボ・ナターレがやってきた!?

2008-12-09 09:07:23 | ローマの平日
サンタクロースはイタリアではバッボ・ナターレ(Babbo Natale)と呼ばれます。babboはお父さんのこと、英語のdaddyみたいな感じかと思います。Nataleはイタリア語でクリスマスのこと。なのでサンタクロースは「クリスマスのお父さん」になるのかしら。

昨日の朝、トランペットのような音が外から聞こえてきて、ご近所さんが楽器の練習をしているのかなと思っていました。クリスマスの曲のオンパレードだったんですけれど、まあそういう時期ですしね。それでダニィに「楽器が弾けるっていいねえ、この楽器イタリア語ではなんていうの?」なんて聞くと、「太鼓の音もするから、外で何かやっているんじゃないの」と言う。そう言われてみると、確かに一人で練習をしているような音ではない。

丁度出かけようとしていた時でもあったので、外に出てみると家の建物のすぐ前の道にこんな人々が。



4人のバッボ・ナターレが楽器を演奏しながら歩いていました。ところで私たちが住んでいる地区はローマでも観光客が来るようなところではなく、全くの住宅地なのです。それも日曜日なんてお店も何もしっかり閉まってしまうので外には人も少ない。またなんでこんなところでサンタさんが4人も演奏しているの?というところ。

私が早速写真を撮ろうとすると、ダニィが「お金取られるよ」と。まさかコロッセオ付近にいるグラジエーター達(一緒に写真を撮るとお金を請求される)と同じなの?というのが最初に頭に浮かんだことでしたが、すぐに、ああそうか、クリスマス前に困った人々への献金を集めているんだと思い直しました。日本でも12月になると駅などで演奏している救世軍の社会鍋募金をよく見るじゃないの。ダニィに「日本でも助け合い募金あるけれど、サンタの格好じゃないなあ」と言うと、「違う違う、困った人の為にお金を集めているんじゃなくて、自分達のために集めているんだよ」と言う。やはりグラジエーターと同じだったのか。



なんだか急に人相も悪く見えてきてしまいました。サンタの格好でまさか泥棒なんかをしてないでしょうね~なんて。やはりサンタはお一人でないと不自然ですよ。


列の作れないイタリア人

2008-12-03 20:01:40 | ローマの平日
イタリア人だけなじゃいんでしょうけれど(最近は日本にもいるそうで)、この国で順番を待つということほどストレスなことはありません。日本に久々に帰ってほっとするのは、バスの停留所でもどこでも、きれいな列が自然に出来ていること。自分の番がくることが確定されていることの安心感っていいですね。

先日の日曜日、お土産探しに大型のショッピングモールに行った時です。自分の買い物は一人で行った方が気が楽なので、送迎バスに乗って行くことにしました。日曜日なのでバスの中も混んでいて、思わずはっとしました。前にも一度帰りのバスに乗り損ねそうになったときがあって、それも私は早くからバス停にいたのにも係わらず後から来た人に押しのけられ、バス定員のぎりぎりで乗り込めたものの座席が見つからない。立ち乗りはできませんと言われたところで、若い女の子達が「私たち二人で座るからここに座りな」と助けてくれたということがありました。

そんなわけでこの日もこのまま降りずにユーターンが無難かなと思ったのですが、折角ここまで来たのだしと結局下車。このときは「列を作りましょう」の試みなのかバス停のところに1mほどの柵のようなものができていて、少しは考えたのかなと希望を持つことにしました。
ところがやはり心配になって長居できず(このバスに乗れないとどうやって帰っていいかわからないので)、1時間弱で停留所に戻ると、人はパラパラ程度。バスが今いっちゃったところなんだなと思いましたが、この方が柵のところを陣取れるとバス待ちが覚悟できました。柵の中には5人ほどしかいませんでした。外には何組かのカップルや電話中の人々がいて、全体で10人ほどいたと思います。

ところがしばらくすると二人の老人女性が堂々と「私たちはお年寄りだから」というように、柵の中で待つ人々を抜かして列の先頭に行きました。みんながジロジロ見ると、持っていた杖を上に振りかざして「年寄りなんだから」を強調。すると私の後ろの老人もぶつぶつ言い出し、持っていた傘を杖代わりのようにし始めましたよ。この老人たちバスを降りるなり走れるんだろうなあと思いましたね。

後ろを見ると随分人が増えていました。そして柵から外の部分にはもちろん列はありません。人のかたまりがあるだけ。やっぱりと溜め息の私。そして柵の横にもちらほら人が立ち始め、これはバスが来た途端柵の先頭部分から入り込もうと企てている人たち。私の後ろの人が「シニョーラ、列があるんですよ」と言うと、両手を挙げて防衛しぐさをしながら「あ~知らなかった」と離れる振りをしながらしっかり柵の終わり部分から列に入り込もうとしていました。後ろには何十人もまだ集団がいるのに。

バスが到着。なぜか高校生くらいの若者集団が5人ほどがしっかりと先頭の当たりに来ていました。後ろの人がまた「彼らは並んでなかった」というと、バスの係りの人が「大丈夫、彼らは最後まで乗せないから」と。降りる人が先なのに、後ろからは押され始めていて、ふと見るとまた柵の先頭の横当たりに、あたかも降りてくる人を待っている振りをしながら横入りを企てている若い女性。誰かが文句を言うと言い訳を攻撃的に言い出す。私は怒りを通りこして涙が出そうになります。

私は柵内で30分待ったわけなので、もともと5人目あたりにいて、中には乗り込める位置にはいたのですが、結局乗り込んだのはそれでも20番目をこしていたと思います。気がつくと周囲の人がバスを待っている時にいた人々と違っているんですから、順番抜かしのプロですね、彼らは。

バスの中で座ってほっと一息。なんだか嫌な気分と悲しい気分でいっぱいでした。
高校生集団は乗れなかったようですが、もっとずるい人々はたくさんいて、しっかりバスに乗っていたのでしょう。
なぜ日本では起こらないこんな単純なストレスがこの国は改善できないのか。自己中なんですね。たまたま列の前方にいた人々は、今回は「列があるんだぞ」と主張していましたが、もし列の後方にいたら同じ行動に出ていたということ。別の立場になったときのために自由の余地をを残しておきたい、そんなとこなのでしょう。

イタリアでは(ローマではだったかもしれません)、「ずるさは悪いことではなく、能力だ」と言われますが、私は悪いことには変わらないと思いますよ。

無作法イタリア人についてまだまだ書き足りません!続編、お楽しみに。

クリスマスの兆し

2008-12-02 03:48:38 | ローマの平日
クリスマスのグリーティング第一号が届きました。



日本語のアシスタントティーチャー派遣プログラムでアメリカにいたときのお友達スーザンさんからです。私にはノンノ・アメリカーノ(アメリカのおじいちゃん)と呼ぶ93歳のアメリカ人のおじいちゃん友達がいますが、スーザンさんはノンノ・アメリカーノの友達で、時々ベルギーワッフルのお店で朝食をする仲間でした。なので彼女も孫のいるようなおばさんです。

私がアメリカにいたのはかれこれ10年も前のことになりますが、スーザンさんからはクリスマスには必ずカードが来ます。アメリカ人にとってクリスマスカードは日本人にとっての年賀状のようなものですね。
年賀状でも時々見かけますが、アメリカ人からのグリーティングには便箋一枚にびっしりの手紙タイプのものもよくあって、その年の家族の出来事報告が書かれています。スーザンさんもそうですが、毎年家族写真がついてきたりもします。来年は息子さん夫婦に赤ちゃんが誕生の予定、来年の写真は一人家族が増えていることでしょう。微笑ましいグリーティングカードの習慣だと思いますよ。

ところでイタリア人にはクリスマスカードを送りあう習慣はどうやらないようですよ。もちろんクリスマスカードは売ってはいますけどね。
大げさなほど派手なアメリカのクリスマスを見てしまうと、イタリアは街のデコレーションも結構控えめなように思います。

それでも最近少し兆しが見られ始めました。スーパーの中も。

イタリアではクリスマスイヴには魚を食べるのだそうです。イタリアに来るまでは、七面鳥だとかローストチキンのイメージでしたが。
イタリア中がそうなのかどうかはわかりませんが、この間モザイク教室でイヴに食べる料理についての話が出たときに、うなぎに似た魚を食べるというようなことを聞きました。何て言う魚なのか、どうしても思い出せないのが残念です。

スーパーにはクリスマスのお菓子もたくさん並んでいました。日本でもお馴染みのパネトーネのほかにパンドーロというパネトーネよりケーキ風のお菓子もあります。その他トローネというヌガーのお菓子。アーモンドが入っていたり、チョコレートが入っていたりと種類も豊富です。歯が折れてしまいそうなほど硬いものもあって私はあまり好きでなかったりするんですけれど、種類によっては柔らかいのかもしれません。後はドライフルーツやくるみ、アーモンドなどのナッツ系のものを食べるのだそうです。もちろんチョコレートも欠かせません。

この間プレゼーピオについて書きましたが、こんなプレゼーピオがありました。

パン売り場のプレゼーピオです。

大型スーパーではクリスマスプレゼントの買い物でも人がいっぱいです。親戚皆でプレゼント交換をするわけなので、皆にそんなに高価なものを贈るわけにはいきませんよね。でも全員一斉にプレゼントを開くという習慣は日本人にはちょっと正直難しいです。どこかで恥ずかしい思いをしないようにと心配の方が大きくて、クリスマスは大出費の迷惑イベントです。本当は「気持」の問題なので、靴下一足などでもいいということなのでしょうが・・・。

こんなコーナーもありました。

これはクリスマスでなく大晦日用。もう知られていることかもしれませんが、イタリア人は大晦日の日に赤い下着を着る伝統があるとのことです。
毎年新しいのを買うのか気になるところ。