今年は今日4月12日が復活祭、日本ではイースターの方が聞きなれているかしら。イタリアではパスクワ(Pasqua)と言います。キリストが十字架にかけられて三日目によみがえったことを記念する日です。毎年その日付が変わるのは知っていましたが、何度説明されてもこの日の決まり方がよくわからないので調べてみました。「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」ということだそう。今朝は朝からテレビのRAI1ではサンピエトロ寺院のローマ法王によるミサのようすが中継されていました。やはり国と宗教がしっかり密接されているんだなって感じます。
小学校の時プロテスタントの学校に通っていましたが、イースターはゆで卵に色々な色で模様を書くという行事でした。その後殻を割ると、中にも色が付いたりして、食べて大丈夫かなと思ったりしたものです。アメリカでは、隠されている卵を子供たちが探すというゲームをするみたいですね。ヨーロッパはイタリアとイギリスしか知りませんが、本物の卵はかなり脇役で、卵型のチョコレートを贈りあうっていうのが習慣のようですね。ウサギ型のチョコも見ますね。なぜでしょう。イタリアにはゆで卵が丸ごと埋め込まれているパンのようなものはあります。やはり本来は本物の卵が主役だったのでしょう。
さて、イタリアでのこれまでのイースター体験で私として理解したことを今回はお話します。もちろん信者の方々にはもっと細かい行事があると思います。
このイースターの日が来るまでに、Quaresima、日本語では四旬節と呼ばれている信者にとっては節制をするという期間があります。要はキリストの受けた苦しみを分かち合うというものだと思います。肉や乳製品を食べてはいけないなどの決まりがあるようですが、元々肉を食べない人には犠牲にもならないわけで、周囲を見ていると自分の好きなものを断っているらしい。ワインの好きなダニィのパパはワインを飲まないとのことでした。
その四旬節に入る前には食べだめをしておくかのようにカーニバルでドンちゃん騒ぎをするのが習慣のようですね。実際に節制をしない人々もカーニバルだけは参加するみたい。そのカーニバルは一週間くらい続いていたように思いました。いつからいつまでかと聞いてもわかる人が周囲にいなくて、楽しむ期間はそれぞれ勝手に決まるものかな。その期間は子供たちが色々な格好に扮装して、コリアンドリとか言う紙吹雪を蒔きながら歩いている姿をよく見かけます。扮装グッズは買うんですよ、親は毎年大変ですね。
そして先日ちょっと紹介した、地区の教会の神父の家庭訪問というのがあります。今年は私は留守をしていましたが、ダニィはやってきた神父と一緒にお祈りし、聖水を蒔いて家の中を祝福してもらったとの話でした。短期間の滞在でしたが、トラステベレ地区にいたときに、好奇心で神父が来る時間帯に家で待機していました。神父は同居人の部屋の方に先に行き、同居人はお祈りなどを読まされたりしていたようですが、私には「カトリック信者か」と聞くので、「母はそうですけど、私は洗礼を受けていたりはしません」と答えると、マリア像の絵の裏にお祈りの書かれてカードのようなもの(母は「ごえい」と呼んでいますが、どういういう字なのでしょう、「御影」かな?)を渡され、それだけで終わりました。
そして、復活祭の一つ前の日曜日に「枝の祝日」というのがあります。教会ではオリーブの枝が配られます。イタリア語では棕櫚の日曜日というので、本来はヤシであるべきなんじゃないかと思うのですが、いつも見るのがオリーブの枝です。「お母さんに送ったら」とダニィも貰ってきてくれましたが、まだ家にあります・・・(ごめんなさい)。
次に来るのは復活祭の前の聖金曜日。ローマでは法王がコロッセオの前の広場で「十字架の道行き」(キリストの受難の14の場面を辿るというもの)を行います。私は5年ほど前に見に行きました。世界中から多くの人々がこのためにやってくるとかで、とにかくものすごい人でしたよ。ライトアップされたコロッセオを背景に多くの人々がローソクを掲げてお祈りをしているわけで、初めての私にはかなりスペクタクルでした。また行ってみたいなと思いつつ、その後は毎年テレビのニュースでちらりと拝見するだけになりました。ローマっ子のダニィは一度も行ったことがないというから、地元の人にはそんなものなのかもしれません。
そして当日の日曜日。信者の方々は別として、一般的には他の行事と同じく、家族・親戚でテーブルを囲む日になるわけです。朝食を共にするのが本来のやり方と聞きました。普段はコーヒーと甘いクロワッサンぐらいのイタリアの朝食も、この日だけは甘くないものも食べるようです。ハムだとかチーズだとか、そして当然卵。実際はランチを共にする家庭が多いんでしょうね。この日は子羊の肉料理を食べるのが伝統だそうです。
そうそうイースターのお菓子を忘れていました。コロンバという鳩の形をした、味はというとクリスマスの時のパネトーネに似た感じのお菓子です。卵型のチョコのお菓子は中が空洞になっていて、プレゼントが入っていたりします。中身によってびっくりするくらいに高いものもありますよ。受け取るのは子供たちがメインですが、大人同士も交換します。
私たちは、ダニィが今日も仕事なのと、姪っ子たちもどこかに旅行中のようで、今年の復活祭は特に集まりがありませんでした。私としてはちょっとほっとしたのが正直なところです。イタリアってホント家族行事が多いものですから。
私たちがしたのは昨日ネットで見つけたジェラート屋に行ったくらい。これがちょっと面白いジェラート屋でしたので、改めてご紹介したいと思います。
明日はPasquettaといって名前からすると「小復活祭?」なのですが国の祝日です。大概の人々は三連休になるので、遠出をする人々も多いですね。道路の渋滞の様子などがテレビに映されています。友人に月曜日は何を祝う日なのかと聞いてみたら、「ピクニックをする日」だとの返事でした。ダニィに話したら、「そうそう」との返事でした。よくわからん・・・。
小学校の時プロテスタントの学校に通っていましたが、イースターはゆで卵に色々な色で模様を書くという行事でした。その後殻を割ると、中にも色が付いたりして、食べて大丈夫かなと思ったりしたものです。アメリカでは、隠されている卵を子供たちが探すというゲームをするみたいですね。ヨーロッパはイタリアとイギリスしか知りませんが、本物の卵はかなり脇役で、卵型のチョコレートを贈りあうっていうのが習慣のようですね。ウサギ型のチョコも見ますね。なぜでしょう。イタリアにはゆで卵が丸ごと埋め込まれているパンのようなものはあります。やはり本来は本物の卵が主役だったのでしょう。
さて、イタリアでのこれまでのイースター体験で私として理解したことを今回はお話します。もちろん信者の方々にはもっと細かい行事があると思います。
このイースターの日が来るまでに、Quaresima、日本語では四旬節と呼ばれている信者にとっては節制をするという期間があります。要はキリストの受けた苦しみを分かち合うというものだと思います。肉や乳製品を食べてはいけないなどの決まりがあるようですが、元々肉を食べない人には犠牲にもならないわけで、周囲を見ていると自分の好きなものを断っているらしい。ワインの好きなダニィのパパはワインを飲まないとのことでした。
その四旬節に入る前には食べだめをしておくかのようにカーニバルでドンちゃん騒ぎをするのが習慣のようですね。実際に節制をしない人々もカーニバルだけは参加するみたい。そのカーニバルは一週間くらい続いていたように思いました。いつからいつまでかと聞いてもわかる人が周囲にいなくて、楽しむ期間はそれぞれ勝手に決まるものかな。その期間は子供たちが色々な格好に扮装して、コリアンドリとか言う紙吹雪を蒔きながら歩いている姿をよく見かけます。扮装グッズは買うんですよ、親は毎年大変ですね。
そして先日ちょっと紹介した、地区の教会の神父の家庭訪問というのがあります。今年は私は留守をしていましたが、ダニィはやってきた神父と一緒にお祈りし、聖水を蒔いて家の中を祝福してもらったとの話でした。短期間の滞在でしたが、トラステベレ地区にいたときに、好奇心で神父が来る時間帯に家で待機していました。神父は同居人の部屋の方に先に行き、同居人はお祈りなどを読まされたりしていたようですが、私には「カトリック信者か」と聞くので、「母はそうですけど、私は洗礼を受けていたりはしません」と答えると、マリア像の絵の裏にお祈りの書かれてカードのようなもの(母は「ごえい」と呼んでいますが、どういういう字なのでしょう、「御影」かな?)を渡され、それだけで終わりました。
そして、復活祭の一つ前の日曜日に「枝の祝日」というのがあります。教会ではオリーブの枝が配られます。イタリア語では棕櫚の日曜日というので、本来はヤシであるべきなんじゃないかと思うのですが、いつも見るのがオリーブの枝です。「お母さんに送ったら」とダニィも貰ってきてくれましたが、まだ家にあります・・・(ごめんなさい)。
次に来るのは復活祭の前の聖金曜日。ローマでは法王がコロッセオの前の広場で「十字架の道行き」(キリストの受難の14の場面を辿るというもの)を行います。私は5年ほど前に見に行きました。世界中から多くの人々がこのためにやってくるとかで、とにかくものすごい人でしたよ。ライトアップされたコロッセオを背景に多くの人々がローソクを掲げてお祈りをしているわけで、初めての私にはかなりスペクタクルでした。また行ってみたいなと思いつつ、その後は毎年テレビのニュースでちらりと拝見するだけになりました。ローマっ子のダニィは一度も行ったことがないというから、地元の人にはそんなものなのかもしれません。
そして当日の日曜日。信者の方々は別として、一般的には他の行事と同じく、家族・親戚でテーブルを囲む日になるわけです。朝食を共にするのが本来のやり方と聞きました。普段はコーヒーと甘いクロワッサンぐらいのイタリアの朝食も、この日だけは甘くないものも食べるようです。ハムだとかチーズだとか、そして当然卵。実際はランチを共にする家庭が多いんでしょうね。この日は子羊の肉料理を食べるのが伝統だそうです。
そうそうイースターのお菓子を忘れていました。コロンバという鳩の形をした、味はというとクリスマスの時のパネトーネに似た感じのお菓子です。卵型のチョコのお菓子は中が空洞になっていて、プレゼントが入っていたりします。中身によってびっくりするくらいに高いものもありますよ。受け取るのは子供たちがメインですが、大人同士も交換します。
私たちは、ダニィが今日も仕事なのと、姪っ子たちもどこかに旅行中のようで、今年の復活祭は特に集まりがありませんでした。私としてはちょっとほっとしたのが正直なところです。イタリアってホント家族行事が多いものですから。
私たちがしたのは昨日ネットで見つけたジェラート屋に行ったくらい。これがちょっと面白いジェラート屋でしたので、改めてご紹介したいと思います。
明日はPasquettaといって名前からすると「小復活祭?」なのですが国の祝日です。大概の人々は三連休になるので、遠出をする人々も多いですね。道路の渋滞の様子などがテレビに映されています。友人に月曜日は何を祝う日なのかと聞いてみたら、「ピクニックをする日」だとの返事でした。ダニィに話したら、「そうそう」との返事でした。よくわからん・・・。