たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

花組『アウグストゥス-尊厳ある者-』『Cool Beast!!』-東京宝塚劇場6月2日

2022年01月03日 18時03分12秒 | 宝塚
花組『アウグストゥス-尊厳ある者-』『Cool Beast!!』-東京宝塚劇場6月2日
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/c03b811e3e5f8ba561387e8c71cb99d7

 公演プログラムは購入していないので、劇団HPを参照しながらもう少し断片的な思い出し、備忘録。


2021年6月2日(水)13時30分~、

 ようやく復活した生演奏でした。指揮は踊る指揮者塩田明弘先生、宝塚は銀橋の真ん中でスポットライトをあびるジェンヌさんをオペラグラスで追うと指揮者の背中も必然的に視界に入ります。芝居、ショー共にノリノリでとっても楽しそうな塩田先生の背中も観客に元気を届けてくれました。満員の客席と生演奏、こんな贅沢なひとときを2,500円で味わることができるなんて、心からありがたいと思いました。

『Cool Beast!!』

(劇団HPより)
「演出家 藤井大介が語るパッショネイト・ファンタジー『Cool Beast!!』の見どころ

柚香光演じる最高にクールな野獣の王者“ベスティア”と、華優希扮する艶やかな花“フローレス”、そして瀬戸かずやの世界一優しい人間“エストーム”の3者がそれぞれに惹かれ合っていくストーリーを軸に展開するショーです。妖しくも濃厚な世界を、ラテンの音楽に乗せて情熱的に描きます。
時空を超えたり、時には男女の性別を超えたりしながら繰り広げる、ショー作品だからこそ表現できるファンタジーの世界をご覧いただこうと思っています。   

見どころとしては、血が騒ぐようなラテンのリズムに乗せた激しいダンスと、柚香をはじめとした出演者たちのワイルドな色気をぜひご覧いただきたいですね。
プロローグからとてもハイテンションで野性味のある幕開きで、私自身、とてもワクワクしています。」

 ナウオンステージで華優希ちゃんが、柚香さんが本当に野獣さんのようにみえると話しています。華ちゃん、芝居は「命果てるとも・・・」と話していて、覚悟をもってのぞんだ退団公演はひときわ美しく浄化された美しいヴェールをまとっていました。

 柚香光くんと華ちゃんの裸足のデュエットダンス、美穂圭子さんが登場された時、お芝居に出ていらしたかな?と一瞬考えてしまいましたがショーのみの出演でした。初代マダム・ヴォルフの歌声はさらに年輪が深まってきています。音くり寿ちゃんとのデュエット、くり寿ちゃんにとってこれはすごいことなのだろうと思いました。光くん舞台の上で裸足で踊ることが夢だったとナウオンステージで話しています。大地と花をイメージした?シンプルな舞台装置だったと思います。衣装もシンプルで、余分なものが削ぎ落され、二人が瑞々しく心と心で踊っているように感じた場面でした。曲はラヴェル作曲のクラシック「水の戯れ」。

 美穂圭子と凪七瑠海さん、専科の二人は、世界を創っている神様という設定の役とのこと。

「中詰めの設定は“獣たちの舞踏会”です。出演者たちには、ジャングルに棲むいろいろな獣に扮して暴れ回ってもらいます。この場面は思い思いにそれぞれの個性を主張してくれたら面白くなると思います。 」

 お肉の場面、久しぶりにマイテイの爆踊りをみている!という印象が強すぎましたが、獣たちの舞踏会という設定でした。みなさん、楽しそうでしたね。光くんが大きなお肉をもって、トップスター、ドトーンという感じでめっちゃ楽しそうに登場してきました。ダンス達者な同期、光くんとマイテイが楽しそうに一緒に踊る場面は久しぶりでした。退団した更紗那知さんの猫?のダンスひときわ印象に残りました。キラキラと輝いていて、宝塚の舞台はこれで最後という心意気が伝わってきました。
  
藤井先生の瀬戸かずや氏へのはなむけ
「とてもかっこよくて、色気のある良い男役の退団は本当に残念で、今はまだ彼女のいない花組が想像できません。今回は、瀬戸が扮する“エストーム”が野獣の世界に迷い込むという設定で、いろいろな見せ場を用意していますので、最後に魅力を爆発させてほしいと思います。」

 光くんとかずや氏とのデュエットダンス。和海しょうさんが舞台上でソロ歌唱、歌詞をきいているとかなり妖しい、色っぽい場面設定でした。光くんが男役の補正をはずして、筋肉でしまった体のラインがくっきりとわかる衣装、性別を超越した美しさは宝塚ならでは。かずや氏男役最後のリフトは光くん、わたしで本当に申し訳ない、そこだけとナウオンステージで話していますが、最高のはなむけと思います。  

『Cool Beast!!』、ライブ配信で視聴した神奈川県民ホール公演はまた違うショーでした。振り返ると、宝塚大劇場は緊急事態宣言により4月26日から5月10日まで公演中止、5月10日の千穐楽は無観客、ライブ配信、客席が真っ赤な劇場でのサヨナラショーでした。東京はなにがなんでもという花組生たちの気迫と集中力による舞台だったと思います。満員の観客がうめつくす劇場でとにもかくにも、華ちゃんとあきらさんの退団公演を見届けることができました。幸せなひとときでした。

 退団後に華ちゃんは『マドモアゼル・モーツァルト』、あきらさんは『Greatest Moment』とディナーショーでほっそし美人さんの男前、なかなかむずかしいですがまた会えるといいなと思います。









 『元禄バロックロック』『The Fascination(ザ ファシネイション)!』、東京宝塚劇場公演、1月2日に初日を迎えました。無事に走り抜けられますようにと祈ります。わたしの観劇予定は千穐楽近くの1回だけ、阪急交通社の貸切、それまで生きていないといけない。道がけわしすぎて、いや道はなくて、今わかるのはそれだけ。








 1月3日は小林一三翁のお誕生日(1873年1月3日)、昭和7年に東京宝塚劇場を設立、昭和12年に東宝映画を設立、東宝=東京宝塚の生みの親、有楽町界隈を映画・演劇の街にしてくださったことに感謝しかありません。




この記事についてブログを書く
« 『この地球で私が生きる場所... | トップ | 「老いて大樹になるか、朽ち... »

宝塚」カテゴリの最新記事