たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

「老いて大樹になるか、朽ち果てるか」

2022年01月04日 00時58分51秒 | 気になるニュースあれこれ
2021年12月28日付婦人公論.jpより、
「美輪明宏「86歳、体調の浮き沈みも激しくなって。老いを受け入れながら、今が人生総決算の時」」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb7bba390cbdff453f2952b7652515dbf2ad9e34?page=1

「「悩む」というのは「感情」の所産。「考える」は「理性」です。何か起きた時、人はとかく悩むものです。でも、それは余計なこと。悩んだところで、答えは出てきません。憂鬱になり、落ち込むだけです。

追い込まれた時に最も必要なのは、知性、そして理知です。難しいかもしれませんが、感情は脇にどかしておいて、理知を働かせましょう。」

「最近、日本という国に対して自信を失っている人も少なくないようですが、歴史を見直せば違って見えてくるはずです。

日本の漫画やアニメの歴史は、平安時代にすでに始まっています。有名な『鳥獣戯画』は、絵巻物になっているので、まさにアニメの原型と言えます。

すべてがIT化され、確かに便利にはなりましたが、ロマンチシズムや情緒は失われつつあります。きちんと歴史を見て、理性的に分析し、守るべきものは守っていく。そうすれば日本はきっと、この先、いい国になると思います。」

「ただ、老いて大樹になるか、朽ち果てるかは、人それぞれでしょう。

何のために生きてきたのか。どう生きてきたのか。今までの人生の積み重ねが問われるのです。つまり「老い」とは、人生の総決算の時期と言ってもいいでしょう。」

「小さい子どもからおじいさん、おばあさんまで、何一つ不平不満がない人はひとりもいないと思います。もし不平不満があった時は、何か感謝することはないかを探せばいいのです。

世の中は「正負の法則」から成り立っています。プラスとマイナスは交互にやってきて、最終的にはゼロになる。自分には悪いことばかり起きると思っている人も、同じくらいいいことがあったはずです。それに気づいて感謝の気持ちを持てば、まわりに優しくできます。すると人からも優しくしてもらえますし、何歳になってからでも運が開けますよ。」

 今のわたしにはなかなか素直に読むことがむずかしい文脈ですが、抵抗感なく、興味深く拝読。わたしたちはもっと歴史から学ぶべきことがあるのかもしれません。まだまだ勉強が足りないですね。年号をおぼえるのが勉強ではなく、過去から学ぶ、そして謙虚になる。鳥獣戯画の絵巻物はアニメーションの原型だから緊急事態宣言明けの国立博物館「鳥獣戯画展」は大人気でした。江戸時代のからくり人形、どこかの博物館か歴史館のようなところでみたことがあります。こんなに精巧なものが作られていたのかと、驚きました。織田信長と柳沢吉保の話はそういうことだったのかと。

 追い込まれた時、感情を脇において理知を働かせる、むずかしいですね、わたしにはとてもできません。

 なにかに感謝すること、日々の中で心がけていることは、路線バスを降りる時できるだけ「ありがとうございます」と言う(小さい声にマスクしているので運転手さんにはきこえていないと思いますが)、夜ごはんにおいしいうどんをいただいて体も心もあったまったら、お店を出る時「ごちそうさまでした」と小さい声だけど口に出す、折りたたみ杖を使っているのをみて、スーパーのレジの方が買い物かごを運んでくれたり、袋にいれてくれたりしたら、「すいません」ではなく「ありがとうございます」と伝える、どうにもこうにもなくなってしまった右股関節の軟骨が戻ってくることはなく、ささやかにせめてこれぐらいはという気持ちで生きる毎日。

 今よりも体調の浮き沈みがさらに激しくなるとは未知の世界、老いるとは未知の世界、さらに何が待ち受けるのか・・・。

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