たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

モタメディ遥子『シルクロードの十字路で』(2)

2021年01月31日 12時27分31秒 | 本あれこれ
モタメディ遥子『シルクロードの十字路で』
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/f50a2a3fe848bce472bc5006ee1e7f31

 まだ海外に行ったことのなかった高校生のわたしに、悠久の時の流れを、大陸を、世界は広いのだということを教えてくれた一冊。好奇心に満ち溢れていた頃、ノートに抜き書きしていました。

「-眼下にひろがる遺跡のおもさ-

 これまでに行政地区、墓廟、神殿、砦、ギムナシオンが発見された(全て破壊されている)。

 行政地区から発見された柱、柱頭には列柱廊のグレコ・オリエント型と行政区の前庭のコリント型の2種類があり、アイハヌムの文化が純ギリシア風でなく、オリエントの要素を多くもっていることが判明。しかし、アイハヌムは今までアフガニスタンで発見された後期のどの遺跡よりもギリシア風の要素が強く、柱の部分が石材でできていたのはここだけ。

 オリーブ油でべとついた体にくっついた砂を取るために、レスラーが使った砂かきは、オリエント風神殿から出土したもので、純ギリシア文明の存在した所のみで発見された。

 墓廟から発掘された碑石は、紀元前3世紀のギリシア文字の文体、ギリシアのデルフィから写してきた神託の最後の一節と、アイハヌムの創設者の墓であることが刻されている。

 七回ほど続けた発掘であったが、丘の頂上に立ち、下を見下ろすと、この広大な都市遺跡の、ほんの一部のみしか発掘されていないことに気づく。すばらしい眺めである。」


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