たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

ミュージカル『るろうに剣心-京都編』

2022年05月31日 02時08分40秒 | ミュージカル・舞台・映画
ミュージカル『るろうに剣心-京都編』-全公演中止
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/46e7a238d4c8dc8a03143fc7eeeca009
 
 2022年5月30日(月)、
 12時30分~、IHIステージアラウンド東京

『るろうに剣心-京都編』、開演に15分ほどおくれてしまいましたが、なんとか無事に観劇することができました。チケットを入手したものの、豊洲は遠く、急に暑くなったし、360度回転する客席、今の自分にはハードルが高過ぎるかもと不安でいっぱいでしたが、昨日チケットを確認するとオペラグラスいらずの前方席。加藤清史郎君の月額会員扱いの席を空にするわけにはいきません。遅れても、二幕だけでもという気持ちで部屋を出ました。バス→JR→りんかい線→ゆりかもめ、エレベーターがあったので思っていたよりも体に負担なくスムーズでした。360度回転は、念のために酔い止め薬をのんだら大丈夫でした。かなりの前方で中央より、キャストが近い、近い、全体は見づらかったですが殺陣とみなさまの表情とをほぼ目の前で同時にみることができたのはうれしかったです。小さい円形劇場、舞台転換のたびに客席が回りながら映像も動くので、いつもの、額縁舞台を正面から動かずにみているのとは違う感覚でした。どなたがか書かれているように自分もその中にいるような感じだったでしょうか。アトラクション感覚の不思議な体験でした。アフタートークショーもあり、楽しい時間を過ごすことができました。

 るろ剣の中でも特に京都編は殺陣のシーンが多いのかな。物語はおそらく、原作をつめにつめて凝縮させた感で、駆け足気味の、説明箇所も多かったですが、殺陣のシーンがふんだんにあり、原作を知らなくても楽しめるようになっていました。2018年の早霧せいなさん主演『るろうに剣心』と昨年の映画をみているのでお馴染みの登場人物にわくわく、細かいところは見逃しているところがたくさんありそうですが、ひととおり物語についていくこともできていたと思います。アンサンブルキャストのみなさまの身体能力の高さには今回もうなりました。

 黒羽麻璃央さん、松下優也さん、加藤和樹さん、ミュージカル俳優さんたちがめっちゃいい声で歌いながら殺陣をしているのに痺れました。特に黒羽麻璃央さん、初見でしたがこんなにいい声の方なんですね。芝居もいいし、ルキーニのキャスティングに納得。加藤和樹さん、一昨年の『ローマの休日』以来でした。マントを翻す姿も殺陣もとてつもなくかっこよかったです。壮絶な役が多い印象ですがこんな楽しい役も似合います。とっても楽しそうにのりのりで歌っていました。小池徹平くんと加藤和樹さん、『1789バスティーユの恋人たち』ではWロナンだった二人が、弟子と師匠の関係で同じ舞台に。徹平くんが倒れた和樹さんのほっぺたをなんども叩いて目覚めさせようとするところはアドリブが入っているのかな、脚本通り?笑いがおこっていました。和樹さんのマントを、「似合わないし」っていうところも笑いが起きていました。デコボコでキャラも違うところがツボ。徹平くん、山口馬木也さんの殺陣もすごくかっこよかったです。電子タバコをふかす佇まいと存在感はさすがでございました。

 怜美うららさん、5月30日がお誕生日だったそうですが、とてつもなくお綺麗でした。肩のラインと白い背中が美しく、黒羽麻璃央さんに寄り添う姿、体をそらせたときのポージングの美しさは、これぞ宝塚の娘役力よと思いました。『王妃の館』をライブビューイングで観たときなんて綺麗な人なのかと目を見張りましたが、近くで拝見すると言葉を失うぐらい美しい。役柄がよく似合っていました。アフタートークショーで、加藤清史郎君がやりたい役は怜美うららさん演じる駒形由美という話が出ていました。

 加藤清史郎君の演技と殺陣が素晴らしかったことはまたあらためて書きたいと思います。ずっと殺陣をやっている主演の小池徹平くん、清史郎君との殺陣の場面が、特にものすごいスピード感でした。舞台セットの段を、向き合って殺陣をやりながらものすごいスピードでまたいでいくので、徹平くんも清史郎君も身体能力がこんなに高いのかとうなりました。こんなすごい場面をほぼ目の前でみることができて幸せでした。清史郎君が帝国劇場の舞台に戻ってくるのを見届けるまで死ぬわけにはいかんのだという気持ちをあらたにしました。

 社会から孤立しているのでこうして外に出ることがなかったら、ここに行きたいという場所がなかったら、出会いたいと思えるものがなかったら、気持ちが途切れたとたん歩けなくなってしまいそうです。足がびりびり痺れていますが痛み止めは一錠にとどめています。国際展示場駅で乗り換えたので、帰路は東京ガーデンシアターの案内図もみてきました。これで来月の宙組公演にもなんとか行けるはずです。なにもありませんが、誰にも必要とされていませんが、出会いたいものがあるからもう少し生きながらえていきます。













美術は、小池修一郎先生の演出作品、宝塚でお馴染みとなった松井るみさん。
舞台セットの模型がロビーに展示されていました。









終演後のIHIステージアラウンド東京と空、












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