たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

渋谷deミイラ!

2021年07月03日 15時15分07秒 | 美術館めぐり
ライデン国立古代博物館所蔵『古代エジプト展-美しき棺のメッセージ』東京展公式HP
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/21_leidenegypt/

 ライデン国立古代博物館所蔵『古代エジプト展-美しき棺のメッセージ』、変形性膝関節症と診断される前に行ってきました。東急文化村を訪れたのは、2015年4月の『ボッティチェリとルネサンス_フィレンツェの富と美』以来だったでしょうか。果てしなく長い時が流れたような、同時につい最近のような感覚でした。

ボッティチェリとルネサンス_フィレンツェの富と美
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/e76d4f1523efb10a905a57c3d771b4f2

 見どころのひとつは最新の医療技術であるミイラのCTスキャンによる画像解析の紹介でした。ミイラをCTスキャンにかけた結果をスウェーデンの会社が開発した画像解析ソフトにかけけるとレイヤーにわけることができる、パソコンの画面上でレイヤーを一枚一枚はがしていくことによりミイラの実像に迫っていくことができるというもの。技術の進歩はすごいですね。初代館長の将来技術が進んでいくという先見の明によりミイラが解剖されることなく保存されてきているので、実際に解剖せずともこうした解析が可能になったということでした。

 1992年5月24日に訪れたロンドンの大英博物館で、ミイラが納められた棺がずらりと並んでいた光景をぼんやりと思い出しました。巨大なファラオの彫像や石造りの神殿なども広い広い博物館の中に感覚をたっぷりとってずらりと展示されていた光景は圧巻でした。どうやって運んだのだろうと思いました。秋に上野の国立科学博物館にやってくるんですね。これも見逃したくないです。

大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語
国立科学博物館 | 東京都
https://www.museum.or.jp/event/102388

 パピルスに描かれた「死者の書」も展示されていました。古代エジプトの死生観は平均寿命と関係しているということでした。ミイラの推定年齢は40~50歳ぐらい、「死者の書」に書かれているのは『Another World』=あの世に行くまでの間に農耕や狩りをして働き、あの世にいってからも食事を美味しくいただき、永遠に豊かに暮らし続けることを願った人々の呪文。日本でいえば極楽浄土に行けるように祈りながら三途の川を渡っていく光景ということになるでしょうか。死者の心臓と真実の羽をてんびんにかけて天国に行けるかどうかを判定するのは、三途の川をわたっところで閻魔大王さまのお裁きにより、極楽に行けるか地獄行きかが決まるといったところでしょうか。大学の通信教育で一般教養のレポートを書くために古代エジプトの歴史を読んだことがありなんとなくは覚えていますが細かいことは忘れてしまいました。古代エジプトもこの世にいる間にもう一度ゆっくり勉強したいものです。そんなスローライフ人生は訪れるでしょうか。

「-4つのキーワードで解き明かす、古代エジプトからのメッセージー

 世界で最も古い国立博物館の一つであるオランダのライデン国立古代博物館の所属するエジプト・コレクション25,000点から選りすぐりの200点以上がこの度、渋谷に集結!同館の所蔵品の中から人や動物のミイラ、棺、石碑、パピルスなど選び抜かれた作品・遺物を展示します。中でも10数点のミイラの棺が美しく立ち並ぶ、圧巻の立体展示空間は必見です。本展では、ヨーロッパにおける古代エジプトへの関心の高まりがどのようにして現地での調査へつながり続いていったかを明らかにし、発見された遺物から古代エジプト人の生活や社会、死生観といった様々な文明の側面を紹介します。さらに、色やかたちに対する人々の美意識や、最新の科学技術を通して、医学的な知識やミイラ作りの過程など、これまで知られていなかった古代エジプトの側面を解き明かします。

-ライデン国立古代博物館とは-

 オランダの初代国王ウィレム1世によって1818年に設立された、200年以上の歴史を誇る博物館。17世紀前半にライデン大学が所蔵していた遺物を基盤としたエジプト・コレクションは現在約25,000点にのぼり、ヨーロッパにおける5大コレクションの一つとして知られています。」

ラメセス2世が描かれた絵もあり、またキキちゃん~ってなりました。



 お店は8時に閉まりましたが渋谷は相変わらずの人、人、人、ステレオタイプ的には人間関係ギスギスで冷たいとされる喧騒の大都会ですが、だから田舎があったいわけでもないとわかったのでなおさら懐かしい思いがしました。7月9日からは仙台市博物館を巡回。無事に開催されますように・・・。




チケット、入り口でスマホのQRコードを係員が読み込んでチケットを発券、
6月1日から再開されて日時指定券の前売りにより入場、係員の対応が丁寧でありがたいことでした。





チラシ









出品リスト









エジプトの神々について



またゆっくり思い出したいと思います。
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