たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

1995年ミュージカル『回転木馬』‐STORY(第一幕)

2021年07月03日 00時40分38秒 | ミュージカル・舞台・映画
1995年ミュージカル『回転木馬』‐『回転木馬』と『リリオム』(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/61c7fe8c3653b863228cdb9891ba2bb5

 2014年8月に掲載しましたが、また歩き始めていくために今一度。読み返していると、場面、場面が思い出されます。工場の時計が6時を告げるとジュリーとキャリーがはじけるように外へ飛び出していくシーン、ビリーがジュリーを抱き上げて回転木馬にのせるシーン、ジュリーとキャリーが恋を語るシーン、賑やかな蛤パーティのダンスシーンはアンサンブルキャストのプロフィールを読むとバレエダンサーが多かったですね、すごい方ばっかりと思った記憶がよみがえります。その裏でジガーの強盗計画に協力する決意をしてしまうビリーの生き方の不器用さがなんとも歯がゆくやるせない気持ちになりました。だからこうして物語足り得たのだと今だから思います。

1995年帝国劇場公演プログラムより

「ビクトリア朝の大きな時計が仕事も終わる6時に向かって時を刻んでいる暗い紡績工場。6時の合図とともに工員たちは外へ飛び出し、暗い色合いの舞台は、心はずむ鮮やかなカーニバルの色彩にかわっていく。<プロローグ カルーセル・ワルツ>

 ビリー・ビグロウは、アメリカはニュー・イングランドの小さい街で、回転木馬(カルーセル)の呼び込みをしている。小粋でハンサムなビリーは若い娘たちの憧れの的だ。「マリンの回転木馬」と呼ばれているこの回転木馬の経営者マリン夫人は嫉妬深く、ビリーが、友達のキャリーと一緒にやって来た工場で働く美しい娘ジュリー・ジョーダンを、ただで乗せてやったことを見逃さなかった。ジュリーとキャリーに二度とここへは来るなと迫るマリン夫人。
そこへやって来たビリーは、マリン夫人と言い争いになり、クビになってしまった。あきらめの早いビリーは、荷物をまとめに行く。彼を待っている間、ジュリーとキャリーは恋の話を。キャリーには恋人がいる。ニシン漁の船に乗っている漁師のイノック・スノウ。ちょっと魚臭いが、キャリーにとっては最高の男。<ミスター・スノウ>

 ビリーが戻って来たが、ジュリーもキャリーも工場の寮の門限ギリギリの時間になっていた。ビリーに出会い、胸のときめきを感じたジュリーは恋のはじまりに心ふるえた。彼といるこの時がなによりも大切で、ジュリーはもう寮に帰る気持ちはない。<もしも あなたを愛したら>

 そして、ふたりは、ジュリーの従姉妹のネティ・ファウラーの家で暮らし始めた。時は6月、花々が一斉に咲き香る季節。<六月みんな弾ける>

 この季節の楽しみは浜辺での蛤パーティー(クラムペイク)。男たちも女たちも、6月を謳歌し、歌い踊る。<ジューン・ダンス アンコール>

 一緒の生活を始めたビリーとジュリーだったが、今ひとつ上手くいっていない。愛は溢れるばかりなのに、お金がなかったのである。そのことがふたりの間をぎくしゃくさせ、短気なビリーはジュリーをなぐってしまうこともあった。そんなジュリーの話を聞いていたキャリーは話題を変えようと、スノウからプロポーズされたことを話す。そこへスノウがプレゼントを持って登場。そして、キャリーとつくる家庭のこと、人生の夢を語る。<子供たちが眠ったら>

 スノウとキャリーが帰るのと入れ違いに、ビリーとジガーが鯨獲りの仲間たちとやって来る。<風よ 吹け> ビリーの悪友ジガーには、ひとつの企みがあった。クラムベイクの夜、紡績工場の経営者で漁船の持ち主であるバスコム氏を襲い、船員の給料を強奪しようというもの。その話をビリーに持ちかけるが断られる。家に帰ったビリーは、ジュリーから子供ができたことを聞き、心躍る。まだ見ぬ我が子を思い、男の子だったら逞しく育てよう、女の子だったら自分は何をしてやれるだろう、無一文のままでいいのか、と考える。ビリーの気持ちは複雑に揺れ動き、
生まれてくる子供のために金を作る決心をしてしまう。<ひとり言>

 蛤パーティーに出発のため、忙しくしているネティたち。ジュリーと一緒にパーティーに行くことにしたビリーは、ジガーに強盗の手伝いをすることを告げる。<フィナーレ 第一幕>」

(写真は東宝公式ツィッターより)





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