たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

旅の思い出_ロマンティック街道_ヴュルツブルク_レジテンツ

2016年10月07日 16時52分00秒 | ドイツロマンティック街道とスイスアルプス
2007年10月21日(日)、旅の二日目、午前中ライン川クルーズを楽しみ、午後バスでロマンティック街道の出発点ヴォルツブルクへ。2時間ほど徒歩で観光。マリエンベルク要塞に続いてレジテンツを訪れました。


「レジテンツ Residens

ユネスコの世界文化遺産に指定されているレジテンツは、1720-1744年に大司教の宮殿として建てられた。基本設計は天才建築家とうたわれたバルタザール・ノイマン。


玄関ホール
 昔は入口の扉はなく、6頭立ての馬車がこの中まで入ってきて階段の間の前で人が乗り降りしていた。そのため床は馬の蹄が滑らない石を使用し、天井も高く広々と造られている。

庭園の間
 玄関の奥にある部屋。上階には同じ面積の皇帝の間があるが、部屋の中に回廊のように12本の柱を立ててあるため狭く感じる。柱上部から天井にかけては繊細なスタッコ(漆喰)装飾、「神々の饗宴」と「女神ダイアナの休息」を描いた天井画が見られる。


階段の間
 レジテンツで最も有名な場所。ドイツバロック建築の精華、天才バルタザール・ノイマンの最高傑作で、階段だけでなく、そこから上がった二階の巨大な天井画部分までを指している。
 天井画はベネチアのフレスコ画の巨匠ティエポロが1752-1753年に描き上げた。面積は18*32m、奥行が約5mある丸天井に描かれており、世界で一番大きいフレスコ天井一枚画。天井画は、世界の四大大陸(当時オーストラリアはまだ知られていなかった)を表している。
 この絵の下部の一番手前に見える位置で、紫の軍服を着て、大砲の上に横たわっている人物が建築家バルタザール・ノイマン。自分の設計した階段の間を満足気に見下ろしているようだ。


白の間
 階段を上がって正面、最初の部屋。壁画と天井には、白いレースのように繊細なスタッコ(漆喰)飾りが施されている。前後の部屋が色彩豊かであることを計算して、この部屋はあえて白一色にして、視覚効果を計算している。


皇帝の間
 レジデンツでひときわ豪華な部屋。入って右側(南側)の壁画は、1156年にヴュルツブルクの大聖堂で行われたた皇帝フリードリヒ赤髭王と、ブルグンドのベアトリクスの結婚式を描いたもの。
 天井には太陽神アポロンの馬車に乗って天空を描けるベアトリクスが描かれている。


ホーフ教会
 レジテンツの南端にある付属教会で、贅を尽くした装飾で知られる。赤、紫、灰色などの大理石に金細工を施した柱、天井には天使が飛び交う。左右の祭壇画は、ティエポオロの作。


ホーフ庭園
 ホーフ教会の先のロココ風の鉄門から入ると、レジデンツの裏側にホーフ庭園が広がっている。幾何学庭園と、木々が生い茂る緑豊かな公園部分からなる。キューピットや子供の彫像が配され、市民の憩いの場ともなっている。」

(『地球の歩き方 南ドイツ ’07-’08』より。)


下記の写真は南ドイツ観光案内のサイトより転用しています。



レジデンツ_バルタザール・ノイマン設計の華麗なバロック建築




レジテンツ_正面入り口前の広場に「フランコニアの泉」と呼ばれる噴水がある




レジテンツ_階段の間、頭上には世界最大のフレスコ画が描かれている






バロック建築(Baroque Architecture)は、1590年頃から盛んになった建築様式。建築そのものだけではなく、彫刻や絵画を含めた様々な芸術活動によって空間を構成し、複雑さや多様性を示すことを特徴とする。特に内部空間の複雑な構成は、他の建築様式とは際立った特色となっている。
バロックの語源はポルトガル語のBarocco(歪んだ真珠)といわれ、元々は一部に見られるグロテスクなまでに装飾過剰で大仰な建築に対する蔑称であったが、のちに広く17・18世紀の美術・建築に見られる傾向を指す様式概念として用いられるようになった。

(ウィキペディアより)


フレスコ画

アフレスコとも言う。新鮮なという意味のイタリア語で、漆喰を壁に塗り、それの乾かないうちに水性の絵の具で直に絵を描く。石灰の層の中に絵の具が染み込んでいき、漆喰は乾燥が始まると表面に固い透明な皮膜ができるために、それが絵の保護層となって非常に堅牢な画面となる。漆喰が濡れているうちに全て描いてしまわなければならないため、あらかじめその時間内に描ける部分の面積を割り出して下地を作らなければならない。

(美術用語Weblio辞書より)

 現地在住の日本人ガイドさんが何もみることなく、何年何月になにが造られた、どんなことがあったということなど細かく説明してくれました。女性のガイドさんだったと思いますが、すべて頭に入っている姿がすごくかっこいいなと思いました。フレスコ画の技法で繊細な絵を描くのはむずかしい、オーストリアからマリア・テレジアが来訪するのに合わせて豪華な部屋を整えたという話などあったと思います。いろいろと調べ始めるときりがなくなるほどに面白そうですね。

 自分で撮った写真はわずかなのでウィキペディアにどっさりある画像をみながら復習しようと思います。

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