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たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

秋のプリンス・エドワード島への旅_序章

2013年08月04日 13時44分16秒 | プリンスエドワード島への旅
秋のプリンス・エドワード島への旅のこともようやく少しずつ書いてみようと思います。

書きたいことがたくさんあってあっちにこっちにと飛んでいるので、訪問してくださっている皆様には読みづらくて申し訳ないです。

メモ帳の記録をそのまま載せます。
島での滞在日記を載せるまでにはまだ少し時間がかかりますが、よろしければお付き合いください。



「2012年10月8日(月)

もう旅は始まっている。昨日空港に送る荷物をパッキングしていてようやく実感が湧いてきた。色々やることはあると気がせくばかりで、少しずつしか進めない。本を詰め込んでもそんなに読めるはずもないのだが、つい欲張ってしまう。結局、今だ旅の英会話はやれず・・・。でも、『赤毛のアン』の原文を読んで、ちょっとは上達したかな。いない間に部屋が燃えてしまったらどうしよう、とか富士山噴火とか原発事故とか不安にとりつかれている。相変わらずだ。荷物減らしを進めてはいるがまだまだあって、部屋の中は相変わらずいっぱいだ。少しずつしかやれない。そろそろ今の職場はおいとまして違うことをやりたいがどこに進めばいいのかわからない。うっかりや物忘れが多くなってきて最近あぶない。トロントの乗り換え大丈夫だろうか。ドキドキ。少しの英語でOKなんだから、がんばれ、わたし。ずっとそのままにしていた2年前の旅の資料をようやく整理する。少しずつだけど、すっきりしてきた。ほんとに必要なモノだけで、好きなモノだけで暮らしていける日を目指してがんばれ。でも、これ以上PCをみていると目がどうにかなりそうだ。

『犠牲』(1999年発行、文春文庫。ノンフィクション作家の柳田邦男さんが1992年自死によって脳死状態となった次男洋二郎さんの臓器提供に至るまでの11日間を綴られた手記です。)を読む。重版を重ねているようだから、広く読まれているのだろう。柳田邦男さんがあとがきで記している敗北感。そのなんともやりきれない、にじみ出るような口惜しさを感じてしまう、痛む思いと共に。本当に残念なことだ。勿体ないことだ。私も弟もその宿命から逃れることはできないのだとあらためてわかった。残念だが、どうしてだかわからないが。

アンとモンゴメリさんと語り合ってこよう。あと3日、仕事を乗り切る。長い道のりだ。」


写真は成田空港です。
エアカナダ,17時20分発002便トロント行きのスタンバイ中。
何度も搭乗しているカエデのマーク。
やっといよいよなんだあと気持ちが昂揚してきます。

旅に出るときはいつも休みを取るための調整をして、荷物の準備もしてと、ここに無事たどり着くまでの道のりが本当に長いです。





「2012年10月12日(金)

赤いトランクの中味をもう一度確認。
チェックしてから、ヤマトで成田に送る。
PCを修理に出す。
できれば銀行に行く。
整骨院へマッサージに行く。」




写真は、モンゴメリさんが『赤毛のアン』を書いた家の跡のお庭です。
美しい黄葉・紅葉・緑・赤土が私を待っていてくれました。








「2012年6月13日(土)

12時にタクシーにきてもらう。
空港についたら、1万円両替。
2年ぶりの旅にドキドキしてきたーッ。
往復は一人だーッ。」


秋の島への旅に出ようと決めたのはその年の1月で、カナディアンネットワークという個人旅行の手配会社に見積もりを依頼して、私だけの旅のプランを立ててもらいました。
(優しい弟が旅行に行きたかったら行けばいい、と前の年に11月に帰省した時に言ってくれました。感謝です。)
欲張ってあっちにもこっちにも行きたいけど無理かな、など迷っているうちに、突然おとずれた母とのお別れ。いったん中断となり、記憶も途切れました。旅の1カ月前の9月に2010年9月にお別れとなった父の一周忌があり、結果的に父・母・妹-3人の納骨をすませて、ようやく気持ちにひと区切りがついた後で、3度目の島への旅となりました。お金はたまりませんが、片道25時間の旅は、本当に行ける時に行っておかないと行けない。大げさな言い方ですが、生きている間しか行けないないんだとの思いが強くなっていました。



写真はキャベンディッシュビーチのサンセットの中からの1枚です。
まだまだあるのですが、整理が追いつかないので少しずつです。
ものすごく風が強くて寒くて、でも刻々と陽が沈んでいく様は本当に夢のように綺麗でした。








本文とは全く別の話ですが、

『レ・ミゼラブル』博多座公演が3日より始まりました。
HPにアップされたカーテンコールの映像を見ると、クオリティの高い熱い舞台だったことがうかがえますが、コゼット役の青山郁代さんが怪我で休演という心配なニュースが・・・。
キャストの皆さんが千秋楽を無事に迎えられることを祈りたいと思います。















プリンス・エドワード島の夏の夕暮れ

2013年07月14日 12時36分15秒 | プリンスエドワード島への旅
プリンス・エドワード島の夏(7月)は、9時を過ぎても明るいので、キャベンディッシュに泊まると、晴れていればゆっくりとサンセットを楽しむことができます。


『赤毛のアン』の舞台、アヴォンリ-村のモデルとなったキャベンディッシュ(北海岸)のサンセットを始めて見た時には、赤い土の荒削りな崖と紺青色の海とだいだい色の夕陽、銀色に輝くようにみえる海にゆっくりゆっくりと陽が沈んて行く様子に、夢の中にいるような心地でした。


宿から海辺まで、緩やかな丘をくだって、また登って、私の足で20分ほど歩くとようやく銀色の海が見えてきます。





だいだい色の陽が赤土を照らしながら沈んでいきます。





夏といっても夕暮れになると風が冷たくて寒いので、ずっと海岸で過ごすのはちょっと大変なのですが、他では見られないであろう美しい光景に、名残惜しくてとっぷりと暮れてしまう少し前までねばりました。







'We are rich,'said Anne staunchly.

'Why,We have sixteen years to our credit,
and we,re happy as queens,and we,ve all got imaginations,more or less.
Look at that sea,girls-all silver and shallow and vision of things not seen.
We couldn,t enjoy its loveliness any more if we had millons of dollars and ropes of dianmonds.

 
   ANNE OF GREEN GABIES   L・M・MONTGOMERY


「私たちだってお金持ちよ」アンは、はっきりと言った。この十六年間を立派に生きてきて、女王様みたいに幸福だわ。それにみんな多かれ少なかれ、想像力を持ち合わせているもの。ねえ、あの海を見て。一面が銀色に輝く光と影と、そして目には見えない幻に満ちているわ。たとえ何百万ドル持っていても、ダイヤモンドの首飾りを何本も持っていても、あの海の美しさをもっと愉しめるということはないのよ。」


松本侑子訳『赤毛のアン』(集英社文庫)、第33章「ホテルの演芸会」より引用させていただきました。

この場面は、映画『赤毛のアン』にも描かれています。



モンゴメリさんの最期は自死によるものであったと2008年にカナダ政府が公式に認めたという雑誌の記事をたまたま読んだ時には、自分のことに引き寄せて考えてしまい辛くって、高校生の頃から20代の始めてかけてあれほど好きだった『赤毛のアン』、繰り返し繰り返し読んだ自叙伝『険しい道』を自分の中で封印し、二度と読むことはあるまいと思いました。
でも、「3か月トピック英会話」がきっかけで『赤毛のアン』と再開し、今は松本侑子さんの原文で読むセミナーにも参加し、大切な心の支えの一つとなっています。

『赤毛のアン』の原文を、難易度が高いですが翻訳を頼りに読んでいると、モンゴメリさんは心からこの作品を楽しみながら書いたんだろうなということが伝わってきます。

プリンス・エドワード島=『赤毛のアン』ばかりではないのですが、島を訪れると今もモンゴメリさんの描いた世界が息づいているように感じます。





秋のプリンス・エドワード島_ビクトリアB&B

2013年07月07日 13時56分23秒 | プリンスエドワード島への旅
ハロウィン・パーティの写真をもう少し載せてみたいと思います。

小雨が降る中、ヴィクトリア村を通過した時のものです。



シーズンオフで閑散としていましたが、建物が可愛くて、楽しくってついつい何枚も撮ってしまいました。



B&Bもクローズですが、こんな風に通りすぎる人の目を楽しませてくれていました。



風が強いのでお人形が倒れてしまっていて、直してきました。



秋なのに緑と花もあふれていて、プリンス・エドワード島って不思議です。
写真家の吉村和敏さんがブログに書いていらっしゃいますが、「特別な場所」な感じがあります。

まとまった旅日記はもう少し先になります。

書きたいことがたくさんあって、平日は10時間労働の日々なので少しずつです。

こうしてあらためて写真を眺めていると私自身、幸せ感がよみがえってきます。

秋のプリンス・エドワード島_ハロウィーン

2013年06月22日 23時00分37秒 | プリンスエドワード島への旅


10月のプリンス・エドワード島をドライブしていると、民家の庭先でハロウィン・パーティの楽しそうなテーブルが目に留まったので写真を撮らせていただきました。
お金をかけずにある物で楽しんでしまう島の人たち。
小雨の中で寒かったですが、黄葉の美しさと共になんとも楽しく心に残る旅でした。

旅日記はもう少し先に載せていこうと思います。

秋のプリンス・エドワード島_郵便受けと黄葉

2013年06月16日 12時54分44秒 | プリンスエドワード島への旅
プリンス・エドワード島をドライブしていると、道端に立っているこんな個性豊かなメール・ボックスを楽しむことができます。

島への旅日記は、もう少し先にあらためて載せていきたいと思います。

写真を整理しながら、旅日記を読み返していると、言葉にならないなんとも幸せ感に満たされた時間を思い出し、穏やかな気持ちになります。

こんな場所に出会うことができて幸せです。