映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、世界規模の異常気象がもたらすパニックミステリー「ジオストーム」です。
最近は、すっかり人気が薄れているパニック映画。この作品も、あまり前宣伝がなかったので完全に見逃してました。レンタルCDの新作を何気なく手に取って観賞しましたが、なかなかおもしろい。もはや、自然災害をネタにしたパニック映画は、アルマゲドンとデイ・アフター・トゥモローで終わってましたが、今回の作品は、超えてはないけど、この2作品を足して二で割ったような作品でした。
物語は、科学の進歩により世界の気候をコントロールすることができる人工衛星が完成し、異常気象が抑制することができる時代に突入。ある日、何者かにより制御装置が乗っ取られ、人工衛星が暴発。世界規模の異常気象が発生し、人類は滅亡の危機に。そこで、政府と対立し、クビになった生みの親の科学者がその危機を救うために、弟と共に立ち向かうというもの。
科学者には、ジェラルド・バトラーが扮し、弟にはジム・スタージェス、大統領役にはアンディ・ガルシアが扮し渋く地味に出てます。
CGやVR技術の進歩で、パニック映画も進化したことで、災害シーンには以前のような驚きがなくなってきましたが、アルマゲドンやで・アフター・トゥモローのような、極限時の人間模様がうまく描かれていて、さらに、今回は自然を抑制する力が権力と結びついたことで、今までにないサスペンス要素でクライマックスを演出してます。
その意味で、これからのパニック映画が生き残るための示唆的な作品じゃないかと思ってます。