本年度アカデミー賞、音響編集賞に輝いたSF映画「メッセージ」を観賞
突然、世界各地に巨大飛行体が現れる。予告で再三このシーンが流れたことで、未知との遭遇やインデペンデンスデイなどの作品を想像し、どんな展開になるのか予想してましたが、この作品は、良い意味でその期待を裏切りました。
謎の飛行体の出現により、言語学者の主人公が、宇宙人との交信というミッションを与えられ彼らの目的を解明していくのが物語の主題ですが、娘を失った過去を投影させながら、宇宙人と彼女にとの間に深いメッセージが交わされていきます。
オスカーを獲得した音響効果により、謎の飛行体の神秘性がまし、深淵な世界が広がっていく。今までに味わったことのないSF映画でした。また、主人公を演じたエイミー・アダムスに数学者を演じたジェレミー・レナ―、次世代の黒人バイプレヤーのフォレスト・ウイテカーにより、物語の結末が進むにつれ、この作品の持つヒューマニズムを感じました。
また、監督のドゥニ・ヴィルヌーヴは、公開予定の「ブレードランナー」の続編の指揮をとるので、こちらに作品にも大いに期待したいです。