前日の踊る大捜査線ファイナルが消化不良に終わったので、ここのところ静かな話題を呼んでいる。映画「最強のふたり」を観賞してきました。
フランス映画のこの作品。スラムの青年と首から下が麻痺した大富豪の男との間に芽生えた友情を描いたもので、実話を基にして作られたヒューマン映画です。
無職の黒人青年ドリスが、大富豪のフィリップの介護をすることに、相いれない二つの社会に住む二人が衝突を繰り返しながら、お互いを受け入れ深い友情で結ばれていきます。
移民社会のフランスの闇と障害者が抱える生の姿を、二人の会話と奇想天外な行動を通して浮き彫りにしていくところに、社会ドラマとしての一面を備えていました。
犯罪歴のある青年に可能性を感じ自立を促そうとするフィリップ。障害者であることで、新しい恋に踏み出せないでいるフィリップにドリスは、ラストで最高のプレゼントを用意します。
まったく異なる人生を歩んだ二人が、お互いの価値観を認めながら友情を育んでいく過程が、ユーモアと音楽、そして、二人を取り巻く、秘書や使用人たちの家族愛も重なって、心温まる映画でした。
今年、最強のヒューマンドラマになるかもしれない、おすすめの映画です。
誕生日を祝ってのダンスシーン。個人的にも好きなEW&Fの曲が随所に流れててます。