本年度アカデミ―賞作品賞など6部門にノミネートされた映画「LION/ライオン ~25年目のただいま~」を観賞
先週にインフルエンザを発症して外出禁止となってましたが、完治したので早速、実話に基づく話題作の本作を観賞してきました。
養子として、オーストラリア人夫婦に引き取られたインド人の青年サル―。記憶の片隅にあった過去が蘇り、サル―は、生き別れとなった家族を探す旅に出ます。
その旅の手法が、グーグル―アース。幼き頃のかすかな記憶からインターネットの地図上で生まれ故郷を探る中で、生まれる主人公の育ての親への恩と恋人への愛、そしてもう一人の養子の弟の確執など、様々な葛藤を描き切った力作でした。
8万人にも及ぶ、インドの迷子の実態と貧困による食料問題、広大な大地と風俗習慣の違いなど、インドの抱える現状を主人公の幼き頃の家族を通して描き、養子となり恵まれた環境に置かれることで生まれる新たな苦悩を主人公を演じた二人のサル―の演技には心打たれます。幼少期のサニーパワールは、インドの抱える姿そのものながら、純粋で生命力にあふれ、そんな子供の頃の心を持ち続ける青年期のデーヴパテールと共に瞳ん瞳の中に共通の意志を感じました。
オスカーは、逃しましたが本年度のベスト作品のひとつに数えられる作品でした。