妄想による愉快な国際時事ネタ解釈
四生の盲者日記
海賊版植物
あまりぴんとくるニュースがないのです。
<<抜粋>>
中国でも日本でも、植物の新品種の保護に関する国際条約(UPOV条約:植物新品種保護国際条約)に基づいて種苗法が施行されおり、当該品種登録によって、名義人には特許権同様の育成者権が発生します。
ひとくちに綿花といっても品質はピンからキリまであり、綿花消費国であるアメリカや日本では市場ニーズに合わせて高品質な綿花品種の開発が進んでいます。その一方で、高品質な綿花の栽培や綿花製品の生産を低価格で提供するよう中国に要求しています。
つまり、必然的に、毎年毎年、種苗会社から種子を購入せざるを得ないというシステムになっているというわけです。実際に中国は毎年、主としてアメリカとイスラエルから綿花種子を輸入しています。
こうした事情を考慮すると、「三農問題」が背景にある中国に対して、登録品種の種苗を適法に高価格で購入すること、さらには生産物を低価格で卸すことを強要し、違法に栽培された農産品を短絡的に「海賊版農産品」と批判することは、国際条約や法律に沿っているとはいっても、必ずしも胸を張って正義であるといいきれないような気もします。
一言でいうと
中国の百姓は貧乏、その原因は消費国が買い叩くことにあるのだから海賊農産物にも目をつむれ。
ちなみに「中国製海賊版農産物」についてはこんなニュースも。
この日の調査では、ステッカーがない登録品種4種の花が見つかった。品種保護Gメンが入荷したカーネーションの箱を開けると茎がしおれ、縮こまった小さな花はカサカサ、がくもしっかりしていない。「子供たちがお小遣いをためて、プレゼントで買うこともあるだろうに」。あまりの品質の悪さに、同行した生産業者らもため息をついた。
中国産は国産品卸値の1本150-80円(大田市場、5月上旬現在)の半額以下が相場。なかには輸出を前提に種苗会社と正式契約を交わし丁寧に栽培されたものもあり、品質はピンからキリまでという。
面白い、サーチナと産経を並べてみると。
はい、サーチナの図らずも書いている通り、中国の農産物(にかぎらず生産品)が安いのは、彼等の分かりやすい表現で言うと『労働者を不当に搾取』しているからですね。あとは、カーネーションの例で分かるように、払うべきギャランティーを払わない。別に「綿花消費国であるアメリカや日本」が「低価格で提供するよう中国に要求してい」る訳ではない。消費者は個々の消費マインドで行動するだけです。
市場原理も知的財産も理解しているとは思えない、なんというか原始共産主義思想?ユダヤ陰謀論も入ってますね。久々に笑わせてもらいました。
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