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文化大革命もね

「筆者はウルトラマン初回放送の年に生まれた。その筆者の二こほど上には、中国のいう事やる事、それこそ「大躍進」から「改革解放」はては「歴史認識」まで、すべて無批判に受け入れる素直な世代が横たわっている。より積極的に、無条件に賞賛といってもよい。逆に無条件に批判する集団というのもいて、これは上記世代への反作用のようなものだと思うのだが、基本的にどちらも姿勢は変わらない。
 これは外来文化をありがたがってきたこの列島文化の遺伝的なものかもれしない」

1週間に18万台も!国産車リコール急増[車両]
http://nna.asia.ne.jp.edgesuite.net/free/china/top/06/1025a.html

 賞賛と論難から、上記の記事を読んで冒頭の文章がまず頭に浮かんだ。
 よくよく考えれば、18万台のリコールが多いのか少ないのか、元記事を読んだだけでは分からない。したがってそこから見直す必要がある。
 18万台といっても各車種のlotがバラバラなので生産台数に対するリコール数を求めるのは簡単ではない。雑駁な目安として、2006年8月の自動車生産台数を挙げる。

自動車生産台数:53万4千台(中国国家統計局)
http://www.stats.gov.cn/was40/gjtjj_detail.jsp?searchword=%C6%FB%B3%B5&channelid=19761&record=5

 今年の8月の数字では乖離があるというのなら、2003年でもよい。中国がフランスを抜いた、2003年度における自動車生産台数が444万台。これを月次にならすと37万台なので、大体一ヶ月間に作った自動車の約半という理解になる。

 半分の台数がリコールというのは、瞬間最大風速にしては確かに多い。(ここで「中国の自動車ラインの直行率は50%」という意味ではないので注意が必要)まあ、今後も同じレベルのリコールが続くようであれば、それはもう大変なことなのだ。ありえなくもない話だが、各社ともそれなりのノウハウを持ち込んで生産しているはずなので、そうそう間抜けなことにもなるまいと思う。

 いずれにせよ、思考停止ほど愚かなものはない。

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