【政界地獄耳・06.05】:「不正したが安全」開き直る姿は車業界も政治家と同じか
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・06.05】:「不正したが安全」開き直る姿は車業界も政治家と同じか
★戦後日本経済の再生の象徴であり、ものづくり大国の名前をほしいままにしてきた自動車産業の信頼が地に落ちた。量産に必要な認証「型式指定」に関する国交省の指示を受けた調査で、トヨタ自動車は7車種の認証試験で不適切な行為が見つかったと発表した。トヨタの完全子会社のダイハツ工業で23年12月、全64車種174件の不正行為が発覚し、全ての出荷を一時停止した。豊田自動織機でも今年1月、自動車用エンジンの認証手続きで不正が見つかっている。ホンダ、スズキ、マツダでも同様の認証不正が判明した。<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button>
豊田会長「議論のきっかけになれば」の意味は?トヨタなど5社で“不正”発覚(テレビ朝日)
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★過去には16年に三菱自動車で燃費を良く見せる不正が判明。17年には日産自動車で出荷前の完成検査で不正が発覚し、スバルの完成検査でも不正があった。つまり世界に冠たる日本自家用車業界はすべて不正をしていた。3日、トヨタ自動車会長・豊田章男は「今回の事案はトヨタ自動車とトヨタ自動車東日本の2社にまたがる問題でございます。日野、ダイハツ、豊田自動織機に続き、グループ内で問題が発生しておりますことに対し、トヨタグループの責任者として、お客様、車ファン、全てのステークホルダーの皆様に心よりおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪したが「法規に定められた基準はクリアしておりますので、お客様に安全にお使い頂けることを確認しております。しかしながら、こうした行為は認証制度の根底を揺るがすものであり、自動車メーカーとして絶対にやってはいけないことだと考えています」とした。
★「不正はしたが安全だ」「基準はクリアしている」と開き直る姿は「責任はあるが辞めない」という一連の政治家の答弁とそっくりだ。結局それで切り抜けてきた政治手法が日本社会にまかり通り、産業界でもそんな詭弁(きべん)が横行するのだろう。では彼らは国土交通省の検査基準や方法に問題があると、訴えたり政治に働きかけていたのだろうか。そうでなければ命を預かる自動車産業の幹部は、ポストにしがみついているだけの政治家と変わらない。政治も経済も三流だ。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年06月05日 07:53:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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