【参院選】:期日前投票始まる 激戦の兵庫選挙区 指定席の自公維に危機感 「かつてない厳しい選挙」 元明石市長や国民も参戦
『漂流する日本の羅針盤を目指:【参院選】:期日前投票始まる 激戦の兵庫選挙区 指定席の自公維に危機感 「かつてない厳しい選挙」 元明石市長や国民も参戦
20日に投開票される参院選の期日前投票が4日、兵庫県内各地の市役所や区役所などで始まった。投開票日に仕事や予定などがあり投票できない有権者が投票所を訪れ、一票を投じていた。
県選管によると、今回の参院選で県内に設置された期日前投票所は190カ所。神戸市中央区の同区役所では、午前8時半から受け付けが始まり、有権者が次々と訪れた。同区の自営業の女性(31)は「子供ができたのでしっかりと候補者を選びたいと思い、期日前投票に来た」と話した。<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button>
期日前投票に訪れた女性=4日午後、神戸市中央区(株式会社 産経デジタル)
県選管の担当者は「今回は3連休の中日が投開票日で外出される方も多いと思う。期日前投票を利用して投票所に足を運んでほしい」と呼びかけた。
期間や時間は各投票所によって異なるが、原則として、神戸市内の区役所では、19日までの毎日午前8時半~午後8時まで受け付ける。
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3日公示された参院選。兵庫選挙区(改選数3)では、過去最多の立候補者数となった前回に並ぶ13人が立候補した。これまで当選してきた自民党や公明党、日本維新の会の関係者からは「かつてない厳しい選挙」という声も。公示日から各党の幹部が続々と県内入りし、全国的な注目を集める選挙戦となっている。
公示日に石破茂首相(自民総裁)が駆けつけた自民現職の加田裕之氏の陣営。県連関係者は「総理が第一声に神戸を選んだのは、日本で一番苦しい選挙区である証しだ」。念頭にあるのは獲得議席が過去最低となった6月の東京都議選で、ある議員は「有権者の不満が募り、参政党や国民民主党に票が流れた。コア層を固め直さなければ」と指摘する。
公明現職の高橋光男氏の陣営も公示日に斉藤鉄夫代表が来県。党は改選数が3に増えた平成28年に候補者が当選して以来議席を守ってきたが、陣営関係者は「選択肢が多く、今までの票が分散するのでは」と気をもむ。県本部の幹部は「ネット中心に動く新興政党が票を集め、雰囲気が変わった」とし、無党派層への浸透を課題に挙げた。
令和元年、4年の参院選で候補者がトップ当選した維新は、新人の吉平敏孝氏が議席を狙うが、出馬表明は約2カ月前。出陣式では「今までにない厳しい選挙戦が予想される」との声もあり、4日には吉村洋文代表が県内入りして、テコ入れを図った。陣営関係者は「課題は知名度」とし、地域を歩き、SNSの積極的な活用で幅広く浸透を図る考えだ。
3党を崩そうと動くのが、立憲民主党県連から推薦を受ける無所属新人の元明石市長、泉房穂氏。圧倒的な知名度ながら、陣営は「人間関係を構築することが大事」とし、選挙期間中に県内41市町を1巡以上はしたい考え。事務所にスタジオを設けてネットでのライブ配信も行う。
急遽(きゅうきょ)、独自候補を擁立することを決めた国民民主の新人、多田ひとみ氏の陣営は、「自民、維新、公明の〝指定席〟の現状を打破する」とし、SNSでの情報発信に力を入れつつ、地域を回る。公示日に来県した榛葉賀津也幹事長は「横一線なので十分に勝てる」と強調した。
このほか、共産党やれいわ新選組、参政党、社民党の公認候補や、政治団体「NHK党」党首、立花孝志氏らも立候補している。
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元稿:産経新聞社 主要ニュース 政治 【政局・選挙・2025参院選】 2025年07月05日 08:04:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。