【政界地獄耳・07.02】:「米のコメも車も」トランプ流圧力に石破茂はどうする?
『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・07.02】:「米のコメも車も」トランプ流圧力に石破茂はどうする?
★米トランプ政権は4月9日、世界56カ国と欧州連合に対し差別化した相互関税を発効したが、13時間後に中国を除いてすべての国に90日間猶予した。そしてその猶予が8日に終了することを受け、ホワイトハウスのカロリン・クレア・リーヴィット報道官は「トランプ大統領は米国の貿易相手国が善意を持って交渉しない場合、多くの国に関税率を決定する」とした。
★そのトランプは経済再生相・赤沢亮正が7度目の訪米中に日本との自動車貿易について「彼らは私たちの車を受け取らないのに、彼らの車は何百万台もアメリカに入ってきます。公平ではない」と不満を表明し、日本が要求する25%の追加関税の見直しは認めない姿勢を強調した。米国でそれを知る赤沢は赤っ恥だ。27日の午後にハワード・ラトニック商務長官と1時間の会談をしたが、スコット・ベッセント財務長官とは日程が合わず電話会談をしただけで帰国した。これにはさすがに党内からも「毎週のように7回も往復して会えないとなると高い税金使って何をやっている。ヤマ場に入るこの時期にアポも取れず手ぶらで帰るとは」と官邸の対応に批判も出る。また先月30日には日本のコメ輸入を巡りトランプは自動車と同様の理屈で「日本は深刻なコメ不足に陥っているにもかかわらず、我々のコメを受け取ろうとしない」と不満を表明した。トランプ流の日本側への圧力だ。
★1日、官房長官・林芳正はトランプのコメ圧力に対して「発言の逐一にコメントすることは差し控えたい」としながらも「米国との協議の具体的な内容をつまびらかにすることは差し控えるが、今後の協議でも農業を犠牲にするようなことは考えていない」と火消しにやっきだ。
★自民党幹部は「選挙前にこう揺さぶられると自動車業界も農家も動揺する。本来なららちが明かないときに選挙中だろうが、首相・石破茂が米国に乗り込んでトランプとトップ会談するぐらいなら国民も落ち着くが石破にそんな度胸はない」。あと6日でどうなるか。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2025年07月02日 07:28:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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