【政界地獄耳・09.26】:自民新総裁、誰になっても心配「岸田でよかった」!?
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・09.26】:自民新総裁、誰になっても心配「岸田でよかった」!?
★自民党総裁選挙は最終盤に入り、当初から優位に進めていた元幹事長・石破茂、経済安保相・高市早苗、元環境相・小泉進次郎が競り合うというが、自民党内はもう少し冷静だ。無論結果は誰にも分からないが、ここにきて新しいファクトが加わったことで議員票は流動化を増す。自民党若手が言う。「地元後援会から、立憲民主党の代表に野田佳彦が決まった。立憲も切り札を出してきている。今でさえ総裁選の討論や議論が低調なのに3人のうち誰に決まっても、立憲は手ごわい相手ということになると心配されている。若手がいいとか女性がいいとかのゆるい印象では済まないと支援者が気をもんでいる」。
★立憲とて野田1人いてもどうにもならないと思うが、能登の集中豪雨の補正予算が必要なのは野党も認めるところ。自民党ベテラン議員が言う。「上位3人で補正が組めるやつなんているのか。かろうじて石破だろう。補正の編成は野党も賛成するとはいえ、どうしても時間がかかる。予算委員会など開けば誰がやっても立ち往生するのは必至。そのあと選挙など先が思いやられる」と案じる。自民党中堅議員は「総裁選の期間を長くすればメディアジャックが可能。党勢は持ち直すと言われたが、それは候補者に実力も華もあればのこと。討論会を公務で抜けるなど、片手間で首相になろうなんて、来週には首相になるという覚悟も何もない、党員や国民をなめている」。
★閣僚経験あるベテランは「いずれもベストな選択にならず、自民党の弱体化がよくわかる。国民や官僚、同僚議員を巻き込む人間力が足りない。石破はまじめだが理屈が多く国民と並走できるか心配だ。経験が補うだろうが自民党の義理人情が石破をどう評価するか。高市は右派の機嫌を取るために『靖国参拝』宣言したが、高市首相になれば即東アジアは冷戦突入だ。北朝鮮、中国、韓国、ロシア外交は機能停止に陥る。小泉は苦し紛れの一言が致命傷になる。予算委員会をあの調子でやったら予算は上がらんよ。最近思うんだよ。岸田でよかったじゃないかって」。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません4。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年09月26日 07:06:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。