路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【石破政権】:自民は裏金議員「原則公認」へ…国民愚弄の“手のひら返し”に《反社と変わらない》の痛烈批判

2024-10-08 07:11:50 | 【政治とカネ・政党交付金・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会名による政治資金...

【石破政権】:自民は裏金議員「原則公認」へ…国民愚弄の“手のひら返し”に《反社と変わらない》の痛烈批判

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【石破政権】:自民は裏金議員「原則公認」へ…国民愚弄の“手のひら返し”に《反社と変わらない》の痛烈批判

 《嘘つきの、嘘つきによる、嘘つきのための政治》――。故・安倍晋三前首相は「桜を見る会」の前夜祭を巡る国会答弁で118回も「虚偽答弁」(衆院調査局調べ)し、ネット上で《稀代のペテン師》《嘘つきのホームラン王》などと揶揄されていたが、第102代の内閣総理大臣に就任した石破茂首相(67)は、それを大幅に上回る大嘘つきかもしれない。

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       大ウソつきだった(C)日刊ゲンダイ

 自民党総裁選中は早期解散を否定しながら、首相になった途端、早期解散をブチ上げるなど、ことごとく前言を撤回し、国民を唖然茫然とさせてきたが、今回の“手のひら返し”ほど有権者を愚弄した話はない。派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で処分を受けた議員らについて、石破氏が次期衆院選で「原則公認」する方針を固めた、と報じられたからだ。

 石破氏は10月1日の就任会見で裏金議員の公認、非公認に対する考えを問われた際、「選挙区において、どれくらいの支持をいただいているのか把握しながら決定する。公認権者である私自身が国民の納得を頂ける説明をする」と発言。総裁選期間中も「(裏金議員が公認するに)ふさわしい候補者か、党として責任を持たなければならない」と言い、公認しない可能性も示唆していた。

 それが呆気なく「公認するよ」では、有権者も驚天動地。嘘つきを「二枚舌」と言うが、石破氏は一体何枚の「舌」があるのか。

 一部メディアは、石破氏が非公認に対する反発の声を意識し、党内融和を優先させた、などと解説しているが、優先させるべきは脱税まがいの違法・脱法行為に手を染めていた議員との「融和」よりも、国民有権者との信頼関係だ。

 仮に裏金議員を非公認にした場合、旧安倍派や旧二階派で50人前後となり、新たな「刺客」を送り込む時間もないから自公政権の過半数割れは確実。さらに旧石破派(水月会)の裏金疑惑も発覚したため、非公認にすれば石破氏自身も同様の処分をせざるを得なくなる。結局は「いろいろ考えたけれど非公認は止めた方がいいな」と考えたのか。

 ■「タイガーマスク」の正体は「ブラックタイガー」だった?

 石破氏のこの判断は、国民の怒りの火にさらなる油を注いだ。

 《一体何のために石破さんは首相になったのか。もはや自民党没落は決定的だな》

 《早くも言うことなすこと全てが信用できない男になった》

 《国民を騙し、欺き、自分たちだけが汚いカネをためこむ自民党。これって反社組織と変わらない》

 国民の間には、石破氏がルール無用の悪党に正義のパンチをぶちかます「タイガーマスク」になれるのかとの期待もあったが、その正体は「ブラックタイガーマスク」だったとは笑えない。

              ◇  ◇  ◇

 下馬評を覆して総裁選に勝った石破首相だが、早くもグラつき始めた。●関連記事【もっと読む】『石破首相や政治団体に対し上脇教授が告発 裏金事件の再調査「石破逃ゲル」では済まない』【さらに読む】『自民裏金問題「うやむやになってしまう」…刑事告発した上脇博之教授が石破新首相に苦言』で詳報している。

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【疑惑】:石破内閣に早くも「政治とカネ」醜聞! 伊東良孝・地方創生相に政治資金使途隠蔽が発覚

2024-10-08 07:11:40 | 【政治とカネ・政党交付金・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会名による政治資金...

【疑惑】:石破内閣に早くも「政治とカネ」醜聞! 伊東良孝・地方創生相に政治資金使途隠蔽が発覚

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【疑惑】:石破内閣に早くも「政治とカネ」醜聞! 伊東良孝・地方創生相に政治資金使途隠蔽が発覚

 やっぱり“身体検査”不足のようだ。

 石破内閣で初入閣した伊東良孝・地方創生相(75)の「政治とカネ」の問題が、日刊ゲンダイの調べで発覚した。政治資金を透明性の高い政治団体から透明性の低い団体に移し、使途を隠蔽した疑いがある。内閣発足からわずか3日で、よりによって石破首相が経済対策の柱として掲げる「地方創生」を担当する閣僚から醜聞が飛び出した。

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     地方創生相として初入閣(C)共同通信社

 日刊ゲンダイは、伊東大臣が代表を務める政党支部の政治資金収支報告書(2021、22年分)をチェック。すると、支部は21年12月17日と同23日に計約2000万円を「伊東よしたか後援会」に支出したと記されている。

 同年分の「後援会」の収支報告書には、支部から同額を受領した旨の記載がある。ところが、支出に関する詳細の大半が記されていないのだ。

 後援会の支出総額は約466万円だが、明記されているのは組織活動費として計上された「食品代」や「ハガキ印刷代」など7件だけで、計約74万円分。残りの約390万円については「その他の支出」などとして処理され、具体的に何に使ったのか全く見えない状態になっている。

 この資金処理にはカラクリがある。国会議員が代表を務める支部は原則、「1件1万円超」の使途を収支報告書に明細まで記さなければならない。ところが「その他の政治団体」に当たる後援会は、「1件5万円以上」の「政治活動費」のみが記載義務の対象。光熱水費など「経常経費」は記載不要なのだ。

 つまり、伊東氏は使途公開基準が厳格な支部から、基準が緩い後援会に資金を移して使途の大半を隠した疑いがあるというわけ。支部と後援会の事務所の住所は同一だから、わざわざ資金を移動する必要性は乏しい。使途を隠蔽したと思われても仕方ない状態である。

 ■「茂木方式」と批判された手口

 こうした「使途隠蔽」は過去にも問題視されている。自民党の茂木前幹事長が、使途公開基準が厳しい資金管理団体から基準の緩いその他の団体に対し、22年までの10年で約3億2000万円を移動。使途のほとんどが分からない状態になっていた。他にも旧茂木派所属の議員が同じ手口を使っていたことから「茂木方式」と野党の批判を浴び、大炎上したのだった。

 伊東事務所に質問状を送り、再三にわたり電話でも見解を求めたが「ちょっと忙しい」「担当者が不在」などとはぐらかされ、締め切りまでに回答はこなかった。

 政治資金に詳しい神戸学院大教授の上脇博之氏はこう言う。

 「支部と後援会は所在地が同じですから、資金を移動する必要があったとは考えづらい。あえて透明度の低い政治団体にカネを流して使途を隠したのだとしたら、裏金づくりを疑われても仕方ない。伊東事務所は説明責任を果たすべきです」

 ロクに説明しない人物に、内閣肝いりの地方創生相が務まるのか。石破はよーく考え直した方がいい。

 ■旧石破派もパー券収入隠し 80万円を不記載

 石破茂首相が代表だった派閥「水月会」の政治資金パーティーの収入80万円が不記載だった。4日の朝日新聞が報じている。

 旧石破派は2019~21年に開いた政治資金パーティーの収入のうち報告書に記載すべき20万円超の個人・団体の金額をゴマカしていた。19年に「健康保険政治連盟」は48万円を支出していたが、石破側の収入には28万円しか記載されておらず、20万円が不記載。

 同様に20年は20万円分、21年には40万円分が記載なしだった。

 石破氏は総裁選後の会見で「ルールを守る自民党でなければならない」とか「新しい事実が出てきたら検証する」なんて言っていたが、自分自身の検証はしないのか。

 総選挙では裏金議員全員を公認するつもり。言ってきたことは全部ウソだった。

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【自民裏金問題】:「うやむやになってしまう」…刑事告発した上脇博之教授が石破新首相に苦言

2024-10-08 07:10:50 | 【政治とカネ・政党交付金・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会名による政治資金...

【自民裏金問題】:「うやむやになってしまう」…刑事告発した上脇博之教授が石破新首相に苦言

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民裏金問題】:「うやむやになってしまう」…刑事告発した上脇博之教授が石破新首相に苦言

 自民党の派閥を崩壊させた裏金問題をめぐり、ちょっと前まで石破首相(67)の鼻息は荒かった。総裁選中には「国民に対して説明責任を果たし、納得に至るまで総裁として全力を尽くす」と発言。裏金議員の公認にも「(候補としてふさわしいか)選挙対策委員会で徹底的に議論を行うべきだ」と語っていたが、早くもトーンダウンしている。

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    松本淳一郎被告には有罪判決(C)日刊ゲンダイ

 「裏金議員の大多数を占める旧安倍派から突き上げを受けたのか、総裁選時の勢いはすっかりなくなっています。10月1日の就任会見では、裏金議員の公認に関して『選挙区でどのぐらいの支持を頂いているのか把握しながら、(公認するか否かを)決定したい』などと述べるにとどめました」(政治部記者)

 会見前日の9月30日には、一連の裏金問題で起訴されていた旧安倍派(清和会)の事務局長兼会計責任者だった松本淳一郎被告(77)に禁錮3年、執行猶予5年の判決が言い渡された。しかし、「これで裏金問題はうやむやになってしまうでしょう」と、一連の問題の刑事告発を続けている神戸学院大教授の上脇博之氏が苦言を呈す。

 「(事件を)有罪にできたという点では特捜部に対して一定の評価はできますが、残念ながら公判では派閥内で一度は中止の方向にあった裏金が、いつ、誰が再開したのか、という真相が被告人の口から語られることはありませんでした。私としては特捜部の捜査が中途半端だったのかなという印象です」

 ■再調査「期待が持てない」

 そして、総裁選時に石破氏が掲げてきた裏金議員の再調査についても「今後は期待が持てない」と上脇氏は指摘する。

 「石破さんは必要性をかねて訴えていましたが、党内でいくら再調査を掲げてもスタンドプレーにしか見られない。それに、本当に裏金議員を再調査し、“公認”か“非公認”かを決めるのであれば、時間が必要です。解散時期の明示前に行うはずですが、結局は説明責任を果たさないまま選挙戦に突入する。裏金議員が当選すれば“みそぎは済んだ”とうやむやにするつもりでしょう」

 記者会見で「国民の納得と共感」を強調した石破。こんな体たらくでは国民は協調できるはずがない。

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【自民裏金問題】:石破首相や政治団体に対し上脇教授が告発、再調査「石破逃ゲル」では済まない

2024-10-08 07:10:40 | 【政治とカネ・政党交付金・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会名による政治資金...

【自民裏金問題】:石破首相や政治団体に対し上脇教授が告発、再調査「石破逃ゲル」では済まない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民裏金問題】:石破首相や政治団体に対し上脇教授が告発、再調査「石破逃ゲル」では済まない

 「新しい事実が判明すれば調査が必要だ」

 第102代首相に選出された石破茂総理大臣(67)。1日夜の就任会見で、自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件の再調査について問われた際、こう言い切っていたが、早くも「新しい事実」が出てきたようだ。

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              ブーメラン(C)日刊ゲンダイ

 神戸学院大の上脇博之教授(66)が3日、石破首相や鴨下一郎元衆院議員(75)が代表を務めた政治団体「水月会」が2019~21年に開いた政治資金パーティーで、別の政治団体から計138万円の支出を受けながら、収支報告書に記載する収入を計80万円分少なくし、政治資金規正法違反の疑いがあるとして、石破首相や政治団体の会計責任者ら4人に対する告発状を東京地検に提出したのだ。

 ■石破首相は裏金問題について「以後、気を付けますでは済まない」と明言していた

 裏金事件が発覚するきっかけを作った日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗(日曜版)」(10月6日号)は、この問題の詳細についてスクープしているのだが、石破首相は2023年12月17日のフジテレビの番組で裏金問題に触れた際に政治改革の必要性を強調。「政治資金規正法を含めて法体系を見直さないと、『以後、気を付けます』では済まない」「透明性の確保、あるいは罰則の強化もあるのかもしれない」と語っていた。

 「以後、気を付けますでは済まない」「罰則強化」まで踏み込んでいたのだから、自らの政治団体で起きた疑惑をきちんと調査し、説明するのは当然。さらに石破首相が再三、口にしていた「説明責任を果たす」の意味とは「言いっ放しではなく、国民に納得して理解してもらうこと」だから、一刻も早く責任を果たすべきではないか。

 《総理大臣就任直後に「赤旗砲」を食らう石破氏(笑)》

 《石破さんも裏金問題に関与していた疑いがあるとは…》

 SNS上では早速、疑惑解明を求める声が広がっている。

 総裁選で掲げた“公約”をことごとく覆し、名前をもじって「石破逃ゲル」などと揶揄され始めた石破首相。まさかこの件も「ルール違反」を犯すのではあるまいな。

              ◇  ◇  ◇

 自身が関与した政治団体にも裏金疑惑が浮上した石破首相。●関連記事『【もっと読む】《裏金問題・旧統一教会との癒着…自民党には自浄能力なし!石破内閣への各世論調査ではっきり》』『【さらに読む】《石破新総裁もやはり“政治屋”…早くもブレブレで泉房穂氏も「“手のひら返し”情けない」と落胆》』などを取り上げている。

 ■関連記事

  元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース マネー 【トピックスニュース・石破政権・政治とカネ】  2024年10月03日  14:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【自民党】:萩生田光一氏は「裏金・壺」で総選挙へ首筋寒く…「高市氏を幹事長に」の恨み節でSNS大荒れ

2024-10-08 07:09:50 | 【政治とカネ・政党交付金・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会名による政治資金...

【自民党】:萩生田光一氏は「裏金・壺」で総選挙へ首筋寒く…「高市氏を幹事長に」の恨み節でSNS大荒れ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:萩生田光一氏は「裏金・壺」で総選挙へ首筋寒く…「高市氏を幹事長に」の恨み節でSNS大荒れ

 果たしてどこまで本気なのか。自民党が派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を巡り、キックバックされたカネを政治資金収支報告書に記入せず、裏金化していた議員に対し、再発防止策を講じることを誓約する文書を提出させる方向で調整していることが分かった。

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    首筋が寒くなってきた?(C)日刊ゲンダイ

 小選挙区で立候補する裏金議員については、公認するものの比例代表との重複立候補を認めない案も浮上しているという。

 収支報告書の不記載があった議員は判明しているだけで82人おり、うち衆院は51人。ネット上では依然として《法的効力を持たない誓約書など意味なし》《非公認が当然》といった声が多く、選挙戦では街頭演説で聴衆から「裏金コール」が沸き起こる可能性もある。今から首筋が寒いと感じている裏金議員は少なくないだろう。

 とりわけ注目は最大派閥だった旧安倍派(清和政策研究会)の所属議員で、「5人組」に名を連ねた萩生田光一元政調会長(61)は焦りの思いを強くしているようだ。

 ■裏金以外でも旧統一教会との密接な関係が取り沙汰される

 萩生田氏は1日のネット番組で総裁選に触れ、決選投票で敗れた高市早苗・前経済安全保障担当相(63)について、「(石破首相は)挙党一致を考えるなら幹事長をお願いするべきだった」と持論を展開していたが、高市氏といえば総裁選の出馬に必要な国会議員の推薦人20人中、13人が裏金議員だ。

 高市氏が仮に総裁や幹事長に就いていれば、裏金議員はお咎めなしで閣僚に起用されたり、衆院選でも何らハードルを設けずに公認・比例重複になったりしていたかもしれない。

 そのため、萩生田氏にとって“恨み節”とも受け取れる発言に対しては、こんな怒りの声がSNS上で拡散されている。

 《いつまで大物ぶっているのか。アナタの時代はとっくに終わった。裏金議員のくせに》

 《高市さんが総裁なら、せめて幹事長なら無罪放免となったってか。国民をバカにしているな》

 萩生田氏は裏金以外でも、旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)との密接な関係が取り沙汰されている。

 2013年の参院選直前、安倍晋三首相(当時)が旧統一教会の会長らと自民党本部の総裁応接室で面談した際、同席していた人物として朝日新聞が写真入りで掲載したスクープだ。

 次期衆院選では、その旧統一教会問題を追及してきた立憲民主党有田芳生・前参院議員(72)が萩生田氏の選挙区(東京24区)から出馬予定。萩生田氏を「裏金・壺コール」の怒声が取り囲む日は近いか……。

                 ◇  ◇  ◇

 安倍元首相と近しく、旧安倍派幹部として総裁候補にも名前が挙がった萩生田氏。●関連記事【もっと読む】『教団とズブズブ自民党萩生田光一ついに落選危機…最強刺客“統一教会キラー”が東京24区に参戦』【さらに読む】『小泉進次郎は「裏金議員の公認」が総裁選の“踏み絵”に…「推薦人40人以上」の背後に森&萩生田が暗躍』を取り上げている。

 ■関連記事

  元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース マネー 【トピックスニュース・石破政権・自民党・政治とカネ】  2024年10月02日  15:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.07.18】:三浦瑠麗氏夫の横領事件に絡みあう「大樹総研」と木原官房副長官の関係

2024-10-08 07:06:40 | 【政治とカネ・政党交付金・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会名による政治資金...

【HUNTER2023.07.18】:三浦瑠麗氏夫の横領事件に絡みあう「大樹総研」と木原官房副長官の関係

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.07.18】:三浦瑠麗氏夫の横領事件に絡みあう「大樹総研」と木原官房副長官の関係 

 7月14日の東京地裁、刑務官に付き添われて法廷に現れたのは、東京地検特捜部に業務上横領で逮捕・起訴されたコンサルティング会社「トライベイキャピタル」の元社長・三浦清志被告。この日の初公判では「私は無罪です」として容疑を否認し、争う姿勢を見せた。実はこの裁判、永田町では別の意味で注目の的になっている。

 ■横領事件の三浦被告と大樹総研

 清志被告の妻は、国際政治評論家の三浦瑠麗氏。夫の裁判以上に瑠麗氏の近況が話題になるほど格差がある二人なのだが、事件前、メディアで活躍していた瑠麗氏のもとには多くの自民党議員が足を運んでいたという。当然、清志被告とも接点があったはずで、裁判の行方を気にしているのはそういった連中だ。

 検察側は冒頭陳述で、三浦被告が出資者に断ることなく、預かっていた約7億円を無断で資金移動して債務返済などに充てた上、出資者に虚偽の説明をしていたなどと犯行状況を明かしたが、同被告は否認する姿勢を崩していない。裁判が長引けば、政治家に関する話が飛び出すかもしれないという危機感を持つ政治家は少なくない。

 刑事事件で被告が否認する場合、被告人質問などを通じた検察側の立証が厳しくなる傾向にある。質問時間も長くなり、直接、事件とはかかわりないことに質疑が及んでしまうこともある。「被告人質問などで政治家との関係などを聞かれて変なことにならないのか」(自民党のベテラン議員)という危惧があるのだ。

 その背景には、「政界フィクサー」と異名をとる大樹総研の総帥・矢島義也氏の存在がある。大樹総研の元幹部によれば、「矢島さんは関係のあった三浦被告のことを非常に気にしている。自分のことをいろいろしゃべられてしまうと、やっかいなことになるとこぼしている」のだという。

 ■落選中、大樹の特別研究員だった木原副長官

 特捜部の家宅捜索を2度も受けている矢島氏。6月に国会が閉幕し、次に来る特捜部の政治案件として囁かれているのが「大樹総研」だ。菅義偉前首相や二階俊博元幹事長ら「大物」との交友で知られる矢島氏だけに、動きがあれば話は大きくなる。低迷する内閣支持率にも悪影響を与えかねない。

 岸田文雄首相は、解散総選挙を秋以降に先延ばしするという決断を下した。8月末から9月にかけては、内閣改造、党役員人事に着手する見通しだ。最大の目玉が、週刊文春で「愛人とディズニーランド」「妻と殺人事件の深い関係」が報じられている木原誠二官房副長官の処遇。ある自民党幹部が、こう話す。

 「内閣改造のセールスポイントは、岸田首相の最側近である木原の入閣になるはずだった。マイナ保険証問題で揺れる河野太郎のあとのデジタル担当相か高市早苗がやっている経済安全保障担当相など、有力ポストでの初入閣は確実だとみられていた。しかし、週刊文春の相次ぐ報道ですっかりスキャンダラスなイメージが定着してしまっている。岸田総理としては右腕ともいわれる木原を近くに置いておきたいが、スキャンダルがあちこちに飛び火して拡大してしまうと防ぎようがない。どうやら腰が引け始めた」

 そこへ、三浦被告の初公判、矢島氏と特捜部の動向が複雑に絡みあう。木原氏が、矢島氏と極めて親しい関係にあることは有名だ。矢島氏は、2016年5月に帝国ホテルで挙式をあげた。その時の席次表には、菅氏、二階氏、加藤勝信厚労相、遠藤利明総務会長、野田佳彦元首相らにまじって外務副大臣だった木原氏の名前もある。(*下の画像参照)

 木原氏のホームページのプロフィールには「09年~12年、落選中の3年間、民間企業で営業マンとして経済の現場で働きながら、地元政治活動を継続」とある。木原氏は、自民党から民主党に政権交代した2009年の総選挙で敗れ議員バッジを失った。この間の木原氏の面倒を見ていたのが大樹総研なのだ。

 大樹総研関係者によれば「落選中、木原氏は大樹総研の特別研究員という肩書で面倒を見てもらっていました。おそらく2、3年はその肩書を使っていたはずです。合計で500万円ほどがが大樹総研から木原さんに流れていたと聞いています。特別研究員といっても具体的な仕事はなく、大樹総研の広報誌にたまに原稿を書く程度だったのではないでしょうか。矢島さんは木原さんがお気に入りだったようで、銀座で一緒に豪遊していたこともあります」

 文春砲に大樹総研――木原氏には、いま以上に厳しい道が待ち受けているのかもしれない。ただし、文春砲には「徹底抗戦」の模様で、司法記者クラブあてに『(木原氏が)捜査の公正を害し、政治的を圧力を加えたかのような印象付ける、事実無根の記事が掲載された』『刑事告訴も含めて厳正な対応を行う』と訴えている。

 特捜部が本格的に矢島氏への捜査に乗り出した時、木原氏もその視野に入ってくる可能性がある。前出の自民党幹部は、次のように見通す。

 「大樹総研のビジネスは、矢島氏が親しくしている自民党の有力政治家やその周辺を使って役所に無理な案件を処理させ、クライアントからごっそりとコンサルタント料をせしめるというもの。そこに何らかの形で木原さんが関わっていた可能性だって捨てきれない。そうなる前に岸田総理が木原を切ってしまうこともある。ただ、岸田政権を動かしてきた木原は司令塔のような存在。特捜部の出方によっては、政権運営が迷走しかねない。自民党が大きなダメージを受けるのも必至。総理も木原をそばに置くべきか、あるいは一度切り捨てるか、悩むところだろうね」

 今年下半期の永田町は、「大樹総研」がキーワードになるのかもしれない。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【政治ニュース・自民党】  2023年07月18日  12:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2022.06.08】:関係者が固唾を呑んで待つ大樹総研・矢島氏の「Xデー」

2024-10-08 07:06:30 | 【政治とカネ・政党交付金・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会名による政治資金...

【HUNTER2022.06.08】:関係者が固唾を呑んで待つ大樹総研・矢島氏の「Xデー」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2022.06.08】:関係者が固唾を呑んで待つ大樹総研・矢島氏の「Xデー」 

 今年2月に東京地検特捜部による家宅捜索を受けた政財界のフィクサー・矢島義也氏率いる大樹総研。永田町では「参議院議員選挙後の、検察による2つのXデー」として、矢島氏の件と、本サイトでも報じた岬麻紀衆議院議員(日本維新の会)の「経歴詐称」に着手するのではないか、という話が飛び交っている。

 だが、矢島氏は今も意気軒高のようで、「矢島氏が、ある国会議員を通じて北海道でゴルフ場を買収し、新しいビジネスをはじめる」との情報が飛び込んできた。

◇   ◇   ◇

 矢島氏と親しかった企業家に聞くと、「ゴルフ場を買い取って、その周辺に別荘を建てる。それを自分のクライアントらに売って儲けようという計画だと聞いた」と説明する。

 「Xデー」が囁かれる矢島氏にそこまでの余裕があるのか――。疑問に思って調べたところ、北海道の、あるゴルフ場が浮上した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で経営が芳しくないそのゴルフ場は、知人を通じて身売り先を模索していたところ、ある国会議員に矢島氏を紹介されたという。

 そこで、話に出てきた国会議員を直撃すると「矢島さんですか? そうね、2回くらい会ったかな。あと、矢島さんの娘さんが主役だと思って出席したら、矢島さん本人のものだったという結婚式。会ったのは、その3回くらいだよ。ゴルフ場の紹介なんてまったく知らない」とにべもない。

 たしかに、大樹総研にそんな力が残っているのか疑問だ。2月の東京地検特捜部による家宅捜索後、大樹を頼っていたクライアントが急激に減り、訪ねてくる政治家も皆無になったという。まさに土壇場の矢島氏。眠れない夜は続く。

◇   ◇   ◇

 警視庁が手掛けた医療ベンチャー「テラ」(本社:東京。東証JASDAQスタンダード上場)の新型コロナウイルス治療薬開発に絡んだ金融商品取引法違反(インサイダー取引)事件では、竹森郁被告が逮捕された。その直前、竹森被告は、「矢島氏のことを洗いざらいぶちまける。とんでもないめにあった。本を出版するほどネタもある」と言い残して、塀の向こうに消えていったという。東京地検特捜部OBの弁護士が、次のような情報を披露する。

 「テラの事件は、もともと東京地検特捜部が捜査していた。しかし、途中で警視庁にバトンタッチ。大樹総研の矢島氏に突っ込むと政界の大物が登場するので、それに備えて負担を軽くしておきたいという検察の狙いがあったのではないか。矢島氏のバックはすごいからね」

 過去、矢島氏は何度も東京地検特捜部に狙われた。実際に事情聴取を受けた人に聞くと「特捜部は、矢島氏の銀行口座などを徹底的に洗っていました。矢島氏が数千万円の現金をクライアントからもらっていたことも把握していて、捜査のすごさに驚いたもんです。ただ矢島氏は、やばそうなカネは現金でとり、領収書も出さない。特捜部もなかなか裏が取れなかったようで苦戦気味だった」と話す。しかし、矢島氏に「Xデー」が迫っているのは間違いない。

 5月30日、竹森被告より先にインサイダー取引で逮捕された久保田俊明被告らの初公判が東京地裁で開かれ、即日結審した。メキシコでの臨床試験の情報を事前に聞き、テラの2万株を買い800万円を儲けたというもの。久保田容疑者は起訴内容を認め、検察は懲役1年6か月、罰金100万、テラの株式23株の没収などを求刑した。7月4日の判決で有罪となるのは確実だとみられており、そうなれば竹森被告も非常に厳しい立場となる。

 竹森容疑者への容疑は、テラのワクチン開発に「35億円の融資が実行される」と、虚偽のIR情報を発表させたことだ。有価証券報告書は上場企業にとって最も重要視されるIR情報の一つ、ある証券会社幹部が、次のように解説している。

 「IRは、金融庁のシステム、EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)で開示されます。企業がIRとして出したい情報は、まずEDINETに提出される。つまり金融庁がチェックしているのです。テラはこれまで、不透明な経営や財務などで金融庁も要警戒の会社。なぜ、35億円もの融資のIRがEDINETを通ったのか不思議でした」

 竹森被告はその内容を事前に知り、周囲に伝えていた。そこで、矢島氏が財務省幹部に何らかの働きかけを行ったのではないか、という見立てが出ていたのだ。

 「竹森被告と矢島氏の関係で、IR情報を事前に伝えていたかどうかがポイント。また、テラは東京証券取引所にとっては要注意の企業で、このようなIR情報が発表できた背景には、矢島氏の政界、官僚人脈が動いたというところでも捜査をしているようだ」(前出・東京地検特捜部OBの弁護士)

 「Xデー」はいつか――。多くの関係者が、固唾を吞んで事件の行方を見守っている。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・今年2月に東京地検特捜部による家宅捜索を受けた政財界のフィクサー・矢島義也氏率いる大樹総研】  2022年06月08日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2022.05.13】:注目集まる「大樹総研」の先行き

2024-10-08 07:06:20 | 【政治とカネ・政党交付金・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会名による政治資金...

【HUNTER2022.05.13】:注目集まる「大樹総研」の先行き

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2022.05.13】:注目集まる「大樹総研」の先行き 

 今年2月25日、東京地検特捜部がジャスダック上場のバイオベンチャー「テラ」(本社:東京都新宿区)によるインサイダー取引に関連して、民間コンサル「大樹総研」やその総帥である矢島義也氏の自宅に強制捜査に入った模様を本サイトで速報した。

 その大樹総研に対する特捜部の捜査や同社の先行きに、改めて注目が集まる状況となっている。

◇   ◇   ◇

 特捜部の家宅捜索の折、矢島氏は事情聴取も受けている。その後の矢島氏について大樹総研の関係者が「(矢島氏は)すっかり元気がなく、会社にも来なくなりました」と打ち明ける。

 2017年10月に行われた総選挙の際には、大樹総研と密接なつながりを持つ「JC証券」を通じて、細野豪志衆院議員に5,000万円が提供されるという事件も起きた。この時も、矢島氏に捜査に手が伸びたが、当時特捜部長だった森本宏・現東京地検次席検事は矢島氏を追い詰めることができなかった。

 だが今回は、保秘が徹底されているはずの検察内部から、次のような話は漏れ伝わってくる。

 「森本氏と長くタッグを組んでいた副部長らが『絶対に大樹をやるんだ』と目の色を変えて捜査をしている。テラ関連で強制捜査が入ったが、そちらは警視庁の事件。特捜部の狙いは、別にある」

 《「大樹総研」家宅捜索の波紋》で報じたとおり、テラ関連なら有価証券報告書、IR情報に問題があり、財務官僚が関与したのではないかという財務省ルートがある。

 経産省ルートとされるのは、香川県丸亀市の山間部に位置する「まんのう・丸亀太陽光発電所」という太陽光発電所の許認可に絡む問題で、どちらも、大物官僚が絡む。

 だが、東京地検特捜部OBで検事長経験者の弁護士はこう話す。

 「特捜部のやる事件は非常に政治的だ。麻生太郎首相時代には、旧民主党時代の小沢一郎氏の事件をやった。大樹総研は10年に1度と言われる疑獄事件になりかねない。官僚程度で終わるとは思えない」

 7月に予定される参院選で与党が勝ったとする。次は当然衆院選が視野に入るが、衆院の定数見直しで「10増10減」が実現すれば、周知期間などが必要なため2年近くは解散ができない。スキャンダルや党内抗争に打克てば、当面は長期政権となる。

 大樹総研・矢島氏の後ろ盾として名前が出てくるのは、菅義偉元首相や二階俊博元幹事長など党内の非主流派。「政治的」な東京地検特捜部が、財務省や経産省ルートで満足せず狙うとすれば、その先にいる大物政治家ということになる。

 大樹総研には、もう一つ、触れられたくない政治家との関係がある。2019年12月25日、クリスマスの朝、東京地検特捜部は、衆議院議員の秋元司被告を収賄容疑で逮捕した。日本へのIR参入を目指していた中国企業「500ドットコム」から講演料名目などで1,000万円近い賄賂を受け取っていたという事件だ。

 2021年9月、秋元被告は1審で懲役4年を言い渡され、現在は控訴中。ある大樹総研関係者が、こう話す。

 「実は、500ドットコムは大樹総研の顧客なのです。秋元被告の事件でも大樹総研はいろいろ調べられていたんです」

 秋元被告も二階派所属。昨年10月の衆議院選挙後、細野氏も二階派に加わった。つまり、東京地検特捜部には二階派に関する情報がたっぷり蓄積されているということだ。

 東京地検特捜部の強制捜査後、大樹総研のクライアントは激減したともいわれている。前出の大樹総研関係者は、次のように話している。

 「もともと大樹総研のコンサルタントフィーはかなり割高。“役所に掛け合って優先順位を上げる”などといった、他のコンサルではできないようなことでも『やってみましょうか』と受ける。クライアントが表に出せないような相談ばかりなんですよ。駆け込み寺のようなものなんですが、ハッタリで商売している部分は確かにある。従って、クライアントが逃げれば経営が苦しくなる。矢島さんは、大好きな銀座豪遊もままならないんじゃないか。社内ではXデーに巻き込まれないようにと、2人集まれば退職の日の相談ですよ」

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・政界のフィクサー大和総研】  2022年05月13日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2022.03.01】:特捜部が狙う令和のフィクサー大樹総研・矢島氏とその先

2024-10-08 07:06:10 | 【政治とカネ・政党交付金・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会名による政治資金...

【HUNTER2022.03.01】:特捜部が狙う令和のフィクサー大樹総研・矢島氏とその先 

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2022.03.01】:特捜部が狙う令和のフィクサー大樹総研・矢島氏とその先

 先週25日、ハンターでさまざまな疑惑があることを報じてきた民間コンサル「大樹総研」(東京都中央区)の代表で政財界のフィクサーと呼ばれる矢島義也(本名:義成)氏に、捜査のメスが入ったことを報じた(【速報】大樹総研に家宅捜索 関係者逮捕へ)。

 今月4日には、警視庁がジャスダック上場企業「テラ」(東京都新宿区)の株式売買でインサイダー取引があったとして男3人を金融商品取引法違反の疑いで逮捕したことを報じていたが(⇒「新型コロナ絡みのインサイダー取引事件で見え隠れする“あの人たち”」)、その中で指摘した事件と矢島氏との関係性が証明された格好だ。今後の展開を探るため、関係者への取材を試みた。

◇  ◇  ◇

 大樹総研本社や矢島氏の自宅に家宅捜索が入った25日、矢島氏と昵懇とされる医療支援コンサル「CENEGENICS JAPAN(セネジェニックス・ジャパン)株式会社」の実質的支配者・竹森郁容疑者(これまでの配信記事では「T氏」)が、警視庁に逮捕された。

 すでに逮捕された3人と同様に、テラの株価を不当につりあげたとされる金融商品取引法違反容疑。それに関連して、大樹総研と矢島氏に捜索の手がのびたということになる。

 家宅捜索当日、東京・銀座の大樹総研の本社があるビル前には、警視庁担当記者と検察担当記者が入り混じって駆けつけた。竹森容疑者は警視庁が逮捕しているので、検察は関係がないものと思われていたが、大樹総研と矢島氏の自宅を洗った主な捜索は、東京地検特捜部が手掛けたとみられている。大樹総研のある幹部が家宅捜索の様子を明かした。

 「大樹総研や東京の矢島氏の自宅には、東京地検特捜部の担当者が家宅捜索にきました」

 事件を巡る一連の経緯については、セネジェニックス・ジャパンの関係者が次のように話す。

 「テラを巡る事件で3人の関係者がインサイダー取引で逮捕された時、取り調べの大半を行ったのは東京地検特捜部だった。そこへ呼ばれた竹森は、3人のインサイダー取引を吹聴して物証も提供し、自身の関与は否定した。検察の協力者としてふるまったというわけだ。『検察が事件をやれるのは俺のおかげ』と自慢をしていた。しかし、その竹森があっけなく逮捕された。他人に罪に押し付け、自分だけは助かろうとしていた竹森がいかに愚か者か、よくわかった」

 竹森容疑者は、自分が助かりたいがために、他の容疑者が不利になるような情報を検察に売り込んでいたというのだ。事実だとすれば、その過程で、矢島氏に絡む疑惑や情報を検察側に伝えていた可能性がある。

 政治家や大物官僚が関与する事件は、検察の独自捜査で攻略するのが不文律で、そのことは河井克行元法相の公職選挙法違反事件や吉川貴盛元農相の贈収賄事件を見てもわかる。ところが今回は、当初警視庁が手掛けたインサイダー事件に、東京地検特捜部が加わる形での合同捜査だ。東京地検特捜部が加わったことで、“本丸”が矢島氏とそれを結ぶ政治家もしくは大物官僚のルートと見立てることも可能だ。

 矢島氏が特に親しかったのは菅義偉前首相と二階俊博元幹事長。さらには加藤勝信元官房長官、福田達夫総務会長、遠藤利明選対委員長、木原誠二官房副長官、山口壮環境相、細野豪志元環境相、野田佳彦元首相、玄葉光一郎元外相、公明党の高木陽介元経産副大臣など、与野党を問わずに幅広い人脈を有する。日本政策金融公庫が実行した融資約37億円あまりを仲介した見返りに金銭を受け取り、貸金業法違反で起訴された公明党の元衆議院議員遠山清彦被告も矢島氏と昵懇だったという。

 

 本サイトで2021年7月6日に配信した《令和のフィクサーが率いる「大樹総研」と権力者たちの蜜月》で報じたように、菅元首相は官房長官時代に大樹総研取材の会合で講演を行い、千葉県山武郡に同社が整備した和風迎賓館「大樹庵」には、二階氏が側近とともに、訪れていた。菅・二階両氏は、矢島氏とどっぷりの関係だ。

 では東京地検特捜部は、どこを狙っているのか――?旧知の自民党幹部が、背景をこう推測する。

 「検察は政治的なことを重視する組織だ。大樹総研に東京地検特捜部がガサをかけたということは、官邸がゴーサインを出したということ。菅さんや二階さんをつぶそうという意図があるのではないか。官邸サイドは、非主流派が菅さんを軸に新しいかたまりを作ろうとしてことを快く思っていないはず。東京地検特捜部の狙いは、大樹総研の矢島氏を突破口にして菅さんや二階さん、あるいは大物官僚に迫ることではないのか」

 たしかに、永田町や霞が関では、すでに大物官僚の名前がささやかれている。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・民間コンサル「大樹総研」(東京都中央区)の代表で政財界のフィクサーと呼ばれる矢島義也(本名:義成)氏に、捜査のメス】  2022年03月01日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・10.02】:石破新政権が抱える“高市爆弾”

2024-10-08 07:05:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【HUNTER・10.02】:石破新政権が抱える“高市爆弾”

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・10.02】:石破新政権が抱える“高市爆弾” 

 自民党の総裁選は、決選投票で石破茂氏が高市早苗経済安保相を破り、5度目の挑戦で総裁の椅子を射止めた。9人が出馬という大混戦の総裁選。1回目の投票では高市氏が党員票で最高得票となる109票、議員票でも72票を集め計181票でトップとなった。石破氏は党員票で108票と高市氏を下回り、議員票は46票で計154票と27票差の2位に。当初は優勢とみられていた小泉進次郎元環境相は急降下して3位だった。決選投票となり、高市氏の194票に対し石破氏が215票を獲得して逆転勝利を収めた。

                  ◆   ◆   ◆

 2012年の総裁選では、1回目の投票で安倍晋三元首相を上回りトップに立った石破氏。しかし、決選投票で敗れるという苦い経験があった。「まさにドラマチック。劇的な総裁選だった。これで低迷していた自民党の支持率も少しは回復するのではないか」と石破陣営の衆議院議員は話す。

 石破氏は1日に首班指名を受け第102代内閣総理大臣に就任。すでに終えていた閣僚と党役員人事では、高市氏が総務会長の打診を受け断っている。

 「高市氏は幹事長、ダメなら財務大臣を想定していた。すでに政調会長をやっているのに『どうして幹事長じゃないの? 総務会長なの?』と激怒している。『一国会議員として支える』として活動するということです。石破さんは決選投票で争った高市さんに対し、失礼ではないか」と高市氏の推薦人となった旧安倍派の議員は憤慨する。

 そんな高市氏を石破氏は見限ったようで、総務会長には鈴木俊一財務相を起用した。

 「なぜ石破総裁が高市さんを幹事長で迎えなかったのかといえば、選挙との兼ね合いだ。衆議院選挙は10月27日が投票日。そこで裏金議員をどう扱うかが注目される。高市さんの推薦人には裏金議員が13人もいたので、彼女が幹事長になると責任者としてすぐにその対応に取り組まなければいけない。最悪、裏金議員の非公認などを申し渡すような立場にもなりかねません。解散総選挙となれば、幹事長がカネを差配する。厳しい役回りは、ベテランの森山裕さんでないと務まらない。高市さんは総務会長として選挙応援に奔走し、挙党体制を築いて、衆院選を勝ち抜きたいというのが石破総裁の考えだった。それに、高市さん自身も30枚を超えるリーフレットを発送した問題を抱えており、矢面に立つことになる幹事長には不適だった」(前出の石破陣営議員)

 先に書いたように森山氏が幹事長、菅義偉元首相が党副総裁、小泉氏は選対委員長、加藤勝信氏が財務相、林芳正氏が官房長官留任という布陣だ。石破内閣のメンバーを見ると、女子大生との「買春疑惑」が週刊誌で暴露されたにもかかわらず、農相となった小里泰弘氏のような“スキャンダル持ち”や旧統一教会との関連議員はいるが、裏金議員は皆無。まさに、政治とカネの問題に石破氏が向き合った証左だろう。

 「高市さんの固辞で、鈴木さんが総務会長と聞いて驚いた」と言うのは麻生派の衆議院議員。鈴木氏は麻生太郎副総裁の義弟にあたるが、総裁選では1回目に高市氏に票を投じたはず。麻生氏が高市氏に票を集めろと指令を出していたからだ。しかし石破氏は、麻生氏の“影武者”のような鈴木氏をあえて総務会長にあて、挙党体制の演出をしている。

 残念ながら、高市氏には石破氏のそういう思いは理解できないようだ。それどころか高市陣営からは「石破がわれわれの陣営をないがしろにするなら、解散総選挙を終えてから党を割る可能性だってゼロじゃない」、「10月には靖国神社の秋の例大祭もある。高市さんが参拝すると騒がれます」と靖国参拝まで持ち出し戦闘モードだ。しかし、前出の石破陣営議員はため息交じりにこう話す。

 「高市さんは決選投票にまで進んだ自民党の看板の一人。あまり好き勝手なことを言っていると、“挙党体制にヒビ”とメディアは騒ぐ。解散総選挙に影響しかねないということ。その場合、高市さんの陣営の議員が落選しかねない。高市さんにはブーメランになる可能性がある。なぜなら、推薦人20人の内、裏金議員が13人。高市さんには、裏金疑惑を招いた旧安倍派からかなりの議員票が入っているはず。裏金や旧統一教会に関係する議員が落選して一番困るのは高市さんでしょう。ここは石破新総裁の思いを受け入れてほしかったですね」

 空気の読めない高市氏という「爆弾」を、石破氏はどうさばいていくのだろうか?

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【政治ニュース・政局・石破政権】  2024年10月02日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・09.30】:期待される立憲民主・野田代表に「維新だけはダメ」の声

2024-10-08 07:05:20 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【HUNTER・09.30】:期待される立憲民主・野田代表に「維新だけはダメ」の声

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・09.30】:期待される立憲民主・野田代表に「維新だけはダメ」の声 

 9月23日、第一野党の立憲民主党が代表選を行い、野田佳彦元首相が枝野幸男元代表、泉健太前代表、吉田晴美衆議院議員を破って新しい代表に選出された。野田氏は、民主党政権時代に首相を務めたが、解散総選挙に打って出て自民党に惨敗。民主党政権が終えんを迎えた“戦犯”とも呼ばれている。しかし、立憲が次の党の顔に選んだのは野田氏。その野田氏が日本維新の会との選挙協力を匂わせていることに、党内から懸念が示されている。

               ◆   ◆   ◆

 「解散総選挙が近いからですよ。野田さんは維新をはじめとする他の野党との連携を打ち出している。うまく選挙区調整してくれると当選の確率が高くなるということです」と野田氏を支援したある議員はそう話す。党役員には小川淳也幹事長、重徳和彦政調会長、笠浩史国対委員長、大串博志選対委員長と中堅どころを起用しており、“刷新”のイメージを狙った人事だ。

 野田氏が打ち出す野党連携の主眼は維新に向いている。「選挙でいつも苦戦している小川さんなんかは、野田さんが維新と調整すると言っていることが嬉しくて仕方ない感じですよ」(前出の議員)

 維新の馬場伸幸代表は以前から立憲民主党を徹底的に攻撃しているが、「野田さんなら話し合える。組めるかもしれない」と語っており、事実8月23日には野田氏を維新の勉強会に講師として招いている。しかし、こうした状況を危惧する声は少なくない。

 「他の党との選挙協力は必要だが、維新だけは危険だ」と反対するのは、吉田氏を支援した別の立憲議員だ。彼は、維新の支持率が急落していることと、所属議員による不祥事が頻発していることに懸念を示す。

「維新は前回の衆議院で41議席をとったが、解散総選挙になれば半分程度に落とすことが確実 だ。そんな維新と手を組むなんておかしい。野田さんは、維新が強い大阪などの関西は譲り、他では立憲民主党の候補者に、という考えのようだ。しかし、大阪や関西でも維新は議席を減らす見込みで、直近に行われた大阪府内の地方選挙でも負け続けている。関西を譲る必要なんてない」

 8月末の箕面市長選では、維新の現職候補が無所属の新人に大敗。9月22日投開票の摂津市長選では、維新を離党して無所属で出馬した候補が敗れ、同日の大阪府議補選摂津市選挙区でも維新の候補が141票差で落選している。

 ひざ元の大阪で連敗が続く維新は相変わらず「不祥事のデパート」状態。藤田文武幹事長も記者から不祥事の連発を突っ込まれ「毎週というが(不祥事が)ない週だってある」と意味不明な回答を余儀なくされているほどだ。

 不祥事の代表が、県議会から全会一致で不信任決議を可決され、自動失職することになった兵庫県の斎藤元彦知事だろう。2021年の知事選では維新の推薦を受け、吉村洋文知事の応援で当選したが、パワハラやおねだりに関する内部告発を巡り県民の猛反発を受ける立場に――。最初は庇い気味だった吉村知事も、箕面市長選で負けた時は「斎藤知事の問題の影響もある」と認めざるを得なくなった。

 斎藤知事絡みでは、別の不祥事も起きた。維新所属で兵庫県が地盤の掘井健智衆議院議員は、斎藤知事の悪行を内部告発をした元西播磨県民局長の個人情報などを市民に漏らし、「厳重注意」の処分を受けた。掘井氏は「亡くなった方(元局長)は、自民党さんらとつくった。あの怪文書」「ビラ(告発文書)は神戸新聞に出したと思うけど、やっぱりくしゃくしゃにして捨てられている。内容が(うすいので)そんなやから」「なんで(県が元局長のパソコン)押収したか。証拠があったから押収した。出てきたもん、なんや思います?。えらいもんが出てきた。彼(元局長)の(プライベートな)データがいっぱい出てきたわけ。それでお前、何しとんねんと」などと地盤の兵庫9区の有権者に話していたことが分かっており、「とても厳重注意で済む問題ではない」と維新内部からも疑問視する声が上がっている。

 関西以外でも支持率低下の火種は尽きない。千葉市議会では、市民の声を代弁する「請願書」の署名を維新の市議2人が偽造するという「自作自演」が発覚。千葉市議会は辞職勧告決議案を可決したが、法的拘束力がないため2人とも辞職を否定している。

 昨年、衆院京都4区の維新支部長に就任した松井春樹氏は9月24日、支部長の辞任と次期衆議院選挙への出馬を取りやめると発表した。事務局長だった男性が同じ京都4区選出の北神圭朗衆議院議員の事務所に偽名を使って出入り。後援会の名簿など、内部情報を盗む目的ではなかったのかと疑惑が浮上したからだ。すでに事務局長は解任されたというが「ボランティアなので雇用契約もなし。解任とか関係ないと元事務局長は言っています。早起きせず、活動の真剣さが足りない松井とはよくもめていた。一方、事務局長といいながら事務所にはほとんど来なかった。そのうえ、他陣営をスパイしていたなんて、ドラマのようだ」と松井氏の関係者は話す。

 また9月8日には、維新の元衆議院議員、椎木保容疑者が警視庁に逮捕されるという驚きの報道も――。東京都新宿区の繁華街で、中学1年の女子生徒に「2万円あげるから」と誘い、カラオケボックスでわいせつ行為に及んだ不同意性交容疑だ。元職の行為とはいえ、このような人物を国会議員にしていたのは維新の責任は決して軽くはあるまい。

 維新の遠藤敬国対委員長は野田氏と太いパイプを有する。野田氏が代表就任の挨拶に行くと「共通点は多くあり、一緒にやれることがある」「野党連携を十分やっていくべき」と持ち上げてみせた。また政治資金規正法改正案の共同提出も呼びかけている。取材していた記者たちからは、「立憲民主党をぼろくそに言っていたのはどこの政党だったか」と失笑が漏れたという。

 ある維新の国会議員は、「立憲民主党が、『タッグを組みたい、一緒にやりましょう』と言ってくれれば本当にうれしい。今の維新の党勢では、党内抗争が起きて近いうちに分裂しかねない。まだ立憲民主党のほうがかなりマシ。こちらが抱きつきたいほどだ」と本音を漏らす。

 泉前代表を応援していた衆議院議員は、こう話している。

 「野田さんを選んだのが吉とでるかどうか。選挙協力で泥船の維新を助けても意味がない。維新は、ほっとけば沈んでいくだけ。維新と組んだら、政権交代どころかまた党が割れかねない。自民党は政治とカネに加え旧統一教会の問題を抱えているが、維新も極めてたちの悪い不祥事が多すぎる。野田代表が言う、裏金議員のいる選挙区での統一候補擁立には賛成だが、組む相手は選ばないといけない」

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【政治ニュース・政局・第一野党の立憲民主党】  2024年09月30日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・09.26】:「派閥なき自民党総裁選」その結末は・・・

2024-10-08 07:05:10 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【HUNTER・09.26】:「派閥なき自民党総裁選」その結末は・・・

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・09.26】:「派閥なき自民党総裁選」その結末は・・・ 

 明日27日に決まる自民党の新総裁。これまで、総裁選となれば派閥ごとに結束を強め主流派の一角を担う動きとなっていが、裏金事件を受けて岸田文雄首相が「派閥解散」を宣言。史上初の「派閥なき総裁選」となった。当初、小泉進次郎元環境相が有利との見方が圧倒的だったが、最終盤で大きく情勢が変わっている。

 
               ◆   ◆   ◆

 9人の立候補者の中で、石破茂元幹事長、高市早苗経済安保相、小泉進次郎元環境相が「3強」。そこに、上川陽子外相、小林鷹之前経済安保相、林芳正官房長官、茂木敏充幹事長、河野太郎デジタル相、加藤勝信元官房長官らが続くという。総裁の椅子には「3強」の中の誰かが座ることになる。

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Photo:SANKEI© ダイヤモンド・オンライン

日本テレビは9月22日、党員・党友だけに限った世論調査を実施。1位が石破氏31%、2位に高市氏28%、3位小泉氏14%と3強が上位を形成。4位に上川氏6%、5位に小林氏6%、6位に林氏5%、7位に茂木氏2%、8位に河野氏2%、9位に加藤氏で1%となっている。態度未定は6%という結果だ。1回目の投票で過半数をとる立候補者はおらず、決戦投票になることが確実視される。その場合、小泉氏と石破氏もしくは高市氏、石破氏と高市氏の3つのパターンになる。

 「キングメーカー希望者とその周辺の頭の中は決戦投票でいっぱい。キングメーカーになるには数をまとめ、かつ、そこにプラスアルファ―が必要という動きになっている。ただ、小泉氏が一気に評価を落としているので、かなりの混戦になった」(自民党の大臣経験者)

 議員票368票のうち、まだ態度を決めていないとされるのは50人ほど。政権中枢で影響力を行使してきた麻生太郎副総裁は河野氏を推しているが、票は伸びていない。河野氏支援のある議員は「麻生派としては河野さん以外の応援もOKとしている。麻生派のベテランは何かにつけて上から目線の河野さんを嫌っており、鈴木俊一財務相が上川支援を鮮明にするなどまとまりがない。ただ、河野さんが惨敗するとは思っていなかった。麻生さんは、総裁選がはじまった頃、自ら取り巻きをつれて議員会館に出向いていた。今は、河野さん以外を応援している麻生派の議員をまとめにかかっている。麻生さんも年齢的に後がないので最後とばかりに必死だ」と舞台裏を明かす。

 小泉氏の失速で、石破氏、高市氏と三つ巴になり、先が見えない情勢だ。まだ支援する候補を決めていない中堅議員が、こう話す。

 「麻生派の幹部から何度も接触があり、麻生さん本人からも議員会館に電話がきた。私は、立候補者の演説を聞いて1票を投じたいと周囲に聞こえるように言っています。『1回目は勝手にやってくれ。けど決選投票はこちらに乗ってくれないか』と誘われているのは確かです。小泉が決選投票に残った時、麻生さんはそちらに乗るでしょう。しかし、決選投票が石破さんと高市さんになった場合、麻生さんは高市を選ぶのではないか。麻生さんが石破さんと不仲なのは誰もが知るところ。『高市氏に入れてくれ』との意向と聞いている」

 麻生氏としては、石破氏の勝利だけは阻止したいという思いのようだ。永田町で麻生氏と対峙しているのは菅義偉元首相。すでに小泉氏の支援を決めており、その推薦人も自身のグループ「ガネーシャの会」のメンバーが多く名を連ねる。小泉氏が決選投票に勝ち上がれば、菅氏にとってはそこに票を集めるだけ。難題は、小泉氏が3位に沈み、石破氏と高市氏の決戦投票になった場合だ。

 菅氏は総裁選前に、同じく小泉氏を推す武田良太元総務相を交えて、石破氏と会食している。石破氏を担ごうとしていたのだ。しかし、5回目の挑戦となる石破氏は菅氏と武田氏の思惑には乗らず、総裁選については語らなかったという。そこで担ぐ神輿を替えたと話すのはガネーシャの会の議員だ。

 「菅氏とは良好な関係の河野という選択肢もあったが、絶対に勝てるのは小泉だと確信し、小泉の説得に乗り出した。発言に不安はあったが、しばらくならもつと私らも考えていた」

 ところが不安的中。候補者討論などでの発言から終盤に来て予期せぬ大失速。このままだと、3位に沈みかねない状況となっている。小泉陣営のある議員が、次のように打ち明ける。

 「菅さんにとっても小泉の失速は予想外でした。総裁選で菅さんは麻生さんの動向を非常に気にしている。決して仲が悪いわけではないが、前回の総裁選で非主流派に転落した菅さんは今回こそが復権の最後のチャンス。絶対に負けられない。ところが、小泉が思わぬ失速。石破対高市の決選投票が予想される事態になった。菅さんは高市とはまったく合わない。菅政権で、高市が閣僚から外されたことでもよくわかります。決選投票が石破さんと高市になれば、迷わず石破さんを推すでしょう。小泉や河野を支援した議員を取り込み、小石河連合を復活させて石破さんに票を集めれば勝てますから。菅さんはここにきて、『石破が1回目の党員票で1位になれば、それが党の民意。議員票もそれを反映すべき』と周囲に話している。麻生さんのように議員会館を訪ねて支持を訴えるという派手な動きはせず、情勢分析をしながら電話にかじりついて、『決戦投票では石破』と言っているようです」

 旧二階派は菅氏と共同歩調をとっている武田氏が同じ方向でまとめる見込み。期待していた麻生氏の支援を得られなかったことから、茂木敏充幹事長が影響力を持つ旧茂木派は、麻生氏に誘いには乗らない模様だ。石破氏がかつて所属していたのは、茂木派の源流である旧田中派。茂木派の中には石破氏にシンパシーを感じる議員が少なくない。

 次のキングメーカーを狙う岸田文雄首相は、旧岸田派から林芳正官房長官と上川陽子外相の2人が出馬しているので“静観”。しかし、決選投票になれば、もともと石破氏とはいい関係にあるだけに高市支持で動くことはないとみられている。

 派閥なき総裁選だが、決選投票が濃厚になって最後に出てきたのは「派閥の倫理」。「表紙を変えて中身変わらず」となりそうだ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【政治ニュース・政局・自民党・2024総裁選挙】  2024年09月26日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・09.24】:石破、高市、小泉に絞られた自民党総裁選

2024-10-08 07:05:00 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【HUNTER・09.24】:石破、高市、小泉に絞られた自民党総裁選

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・09.24】:石破、高市、小泉に絞られた自民党総裁選 

 裏金事件を受けた岸田文雄首相が、総裁選不出馬という形で退陣を表明。麻生派以外の派閥が消滅した「派閥なき総裁選」が大詰めを迎えようとしている。



                ◆   ◆   ◆

 過去最高の9人が立候補したが、実質的には石破茂元幹事長、高市早苗経済安保相、小泉進次郎元環境相の3人に絞られる情勢だ。下馬評の高かった小林鷹之前経済安保相や派閥のトップだった茂木敏充幹事長、岸田派のナンバー2・林芳正官房長官らは極めて厳しい。

 総裁選は、1回目の投票で過半数をとった候補が当選する。しかし、出馬には20人の推薦人が必要で、“圏外”とみられる加藤勝信元官房長官を応援する議員は、苦笑いしながら「さすがに1回目の投票では、推薦した候補に入れますよ」と話す。

 つまり、180人は推薦した候補に投じ、候補者本人と合わせ189票の行方が決まっているということになる。議員票は368票なので残るは179票。注目される党員票も1回目は368票で、上位の3人がいかに党員票を多く獲得できるかが焦点となる。

 世論調査などから、党員票では石破氏が100票の大台に乗せる可能性がある。2位には高市氏。当初、党員票で圧倒し1回目での「決着」を練っていた小泉氏は、早々にメッキがはがれて急落し、3位に沈んでいる模様だ(既報)。しかし、議員票では小泉氏が強く、推薦人に加え60人前後を確保しているという。

 石破氏も高市氏も議員間では「不人気」。石破陣営の議員は、「うちは40票あればいいところ、高市さんはうちより少し上の40票超程度じゃないか」と読む。

 1回目の投票で「決着」がつかず、決選投票に持ち込まれのは確実。そうなった際の動きについて、泉氏陣営の大臣経験者は「決選投票になると、復活するのが派閥だ。麻生派に、旧派閥、みんな主流派につきたいのは当然。つかないと、ポストがもらえないからだ」と語る。

 決選投票では、議員票368票に党員票ではなく都道府県連の47票が加わり、世論ではなく議員票の割合が勝者を決める仕組み。想定できるのは、小泉氏と石破氏もしくは高市氏、状況次第で石破氏と高市氏というパターンも可能性がある。

 議員票に強い小泉氏が決選投票に持ち込めば、俄然「総理の椅子」が近くなる。小泉陣営では菅義偉元首相が街頭に立って支援を表明しているほか、旧安倍派の萩生田光一氏など派閥の中核にいた人物も同氏を推している。

 安倍晋三元首相、菅氏、岸田首相と続いた政権で、キングメーカーとして君臨してきた麻生太郎氏の動向にも注目が集まるが、小泉陣営である前出の議員は、決選投票が小泉対石破という組み合わになった場合についてこう解説する。

 「麻生さんが石破さんを嫌っていることは有名な話。旧岸田派も、麻生さんの意向が小泉となれば無視できません。非主流派に追いやられた菅さんと岸田総理の関係はよくない。一方、石破さんと総理は以前から良好な関係で、岸田総理続投なら石破さんを幹事長に、という声まであった。しかし総理が目指しているのはキングメーカー。勝ち馬に乗ろうと菅さんと手を組む可能性もある。残るは旧茂木派、平成研です。かつて石破さんが平成研に在籍してしていた関係から、参議院の旧茂木派に影響力を持つ青木さん(一彦・参議院議員)が推薦人になっている。そういうわけで旧茂木派の一部は石破さんに流れるでしょうが、小泉さんがやはり有利。もし石破さんが小泉さんに勝つとすれば、党員票で100票以上をとって『民意は石破』を印象付け、態度を明かしていない議員や選挙に不安を抱く議員を取り込むしかない。石破さんが、親しい岸田さんや昔の仲間である茂木さんに頭を下げれば、接戦になるかもしれません」

 石破氏の党員票が伸びず、小泉氏と高市氏の組み合わせもありうる。その場合は小泉氏が有利とされている。

 「麻生さんは前回の総裁選で、安倍元首相が高市さんを支援していた際にも派閥から推薦人を出さなかった。安倍政権で高市さんが登用されたが、菅さんは冷めた目でみていた。事実、菅内閣では大臣、党三役としての高市起用はなかった。2人が高市さんと距離を置いているのは確か。高市さんの推薦人も、旧安倍派が中心で広がりがない。極端な右寄りの高市さんに勝ち目はない」(前出の小泉陣営議員)

 総裁選の論戦を通じ、空虚で具体性のない話を繰り返して化けの皮がはがれてしまった小泉氏。前回2021年の総裁選では、河野太郎デジタル相が党員票で圧勝ムードだったが結果的に落選。麻生派の議員がその時のことを振り返る。
「前回は河野が絶対に勝つと見込まれていたため、それに乗ろうとする議員が多くいた。しかし、討論会などで失態が続き、安定感がある岸田のほうがまだマシという状況になって河野は敗れた。小泉さんもそんなパターンにはまりつつある。党員票で石破さんに差を付けられ、決選投票に残れない可能性がある」

 小泉氏がこのまま支持を失い続けた場合、最後は石破氏と高市氏という戦いになる。どちらも議員票では「不人気」であることは述べた通り。ある自民党議員は、「麻生さんはまず石破さんには乗らないだろう。ただ、菅さんは確実に石破でいくはず。そして、1回目で小泉や河野に投じた議員も、小石河連合の再来とばかりに石破支援に回るはずだ。旧岸田派、旧茂木派、旧二階派もほぼ石破さんに流れるはず。高市に乗るのは、保守を強調する小林氏の陣営くらいだろう」と予測する。

 ただ、高市氏は総裁選に入って「政治とカネ」の問題が噴出している(既報)。30万部超のリーフレットを全国の党員にばらまいて、回収に追われるという不手際もあって他陣営からの攻撃対象になっていることもマイナスだ。

 裏金事件を暴いてきた神戸学院大学の上脇博之教授は、「岸田総理は、政治とカネの問題で事実上の退陣に追い込まれた。今回の新総裁で最も大切なのは、政治とカネの問題がないことだ」と話している。

 これまで、アッと驚く大逆転劇など数々のドラマを生んできた総裁選。権謀術数渦巻く政界で、誰が総理・総裁の椅子を勝ち取るのだろうか?

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【政治ニュース・政局・自民党・2024総裁選挙】  2024年09月24日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県知事パワハラ疑惑】:トップに向けた「内部告発」と守られなかった通報者 たどり着く先は正義か私怨か

2024-10-08 06:56:50 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県知事パワハラ疑惑】:トップに向けた「内部告発」と守られなかった通報者 たどり着く先は正義か私怨か

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事パワハラ疑惑】:トップに向けた「内部告発」と守られなかった通報者 たどり着く先は正義か私怨か

 ◆編集長ピックアップ 山田智章

 行政組織と警察組織の違いはあるものの、兵庫県庁と鹿児島県警で起きている騒動は、その経緯が似ている気がしてなりません。どちらも組織内の上位もしくは最高幹部、それも定年間近の人物が、自身より若いトップの疑惑を「告発」しました。

 ▼知事疑惑の告発者死亡、消極論も上がる百条委の行方 専門家は「解明しないと禍根残す」

 兵庫の件は、元兵庫県西播磨県民局長(60)が今年3月、斎藤元彦知事のパワハラや県幹部らの違法行為などを告発する文書を作成し、一部の報道機関や県議らに配布したことが発端です。

▼<独自>高級コーヒーメーカー受領の兵庫県幹部を任意聴取 知事文書問題、収賄罪で告発状

 鹿児島県警では、前生活安全部長(60)が県警内の現職警察官によるストーカー事案や盗撮事案の不祥事についてまとめた資料を札幌市のライターに郵送しました。前部長はこの件で5月末、職務上知り得た秘密を退職後に漏らしたとして、国家公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕されました。逮捕後に簡易裁判所で行われた勾留理由開示手続きでライターへの情報提供を認め、「野川明輝本部長が県警職員の犯罪行為を隠蔽しようとしたことが許せなかった」と県警本部長を名指しして、その動機を説明しました。

 ▼「鹿児島県警本部長が職員の犯罪隠蔽」逮捕の県警前生安部長、勾留理由開示手続きで主張

 冒頭で「経緯が似ている」と書いたのは、ともに定年を控えた地元採用組の幹部による告発で、それぞれ総務官僚出身の知事、警察官僚の本部長という組織トップを対象にしていただけでなく、組織側が下した告発者への措置でした。

 兵庫県の元県民局長は告発文書の配布発覚後、解任され、3月末の退職も認められず保留に。内部調査の結果、告発文書の核心部分が事実でないと判断されたことなどから停職3カ月の懲戒処分となりました。懲戒処分は「免職」から「戒告」まで程度の軽重はありますが、行政組織として下すことができるもっとも厳しい処置で、「停職」は「免職」に次ぐ重い処分です。

 鹿児島県警の前部長は先に書いた通り、身柄を拘束され、すでに起訴されています。警察組織として県警は、前部長の逮捕に踏み切りました。

 ▼本部長「隠蔽」否定も、起訴の前部長と主張対立 信頼回復へ道険し 鹿児島県警の情報漏洩

 一見、兵庫と鹿児島は、ともに組織として取りうる最大の手段でそれぞれの内部告発者に対抗したといえなくもありません。2人を「守られなかった通報者」とみる向きもあります。実際、兵庫の元県民局長は今月7日夜、姫路市内で死亡しているのが見つかりました。自殺とみられています。今回の疑惑を調べるために県議会に設置された百条委員会に19日に証人として出頭する予定でした。

 ▼<独自>「百条委員会やり通して」知事告発の兵庫県元幹部が死亡前にメッセージ残す

 兵庫では、百条委などでの調査が進められます。鹿児島県警には警察庁の特別監察も入りましたし、司法の場でも事案の解明が進むでしょう。ともに今後、事実関係が明らかになることを期待したいと思いますが、たどり着いた先にあるのは「正義」「義憤」でしょうか、それとも「裏切り」「私怨」でしょうか。

 ▼涙ぬぐう副知事、辞職意向も疑惑は否定 兵庫知事は「パワハラないが厳しい叱責あった」コミュ力に言及

 ▼鹿児島県警の前部長側、無罪主張へ 情報漏洩事件

(産経新聞ニュースダイジェスト 7月13日配信)

                  ◇

 産経新聞ニュースダイジェストは、産経新聞のWEB記事から、注目記事を毎夜配信しているメールマガジンです。土曜日には、編集長コラムをお届けしています。この記事は編集長コラムを転載したものです。産経新聞ニュースダイジェストは「メールマガジンの設定」から購読できます。

  元稿:産経新聞社 主要ニュース 社会 【疑惑・行政組織と警察組織の違いはあるものの、兵庫県庁と鹿児島県警で起きている騒動】  2024年07月14日  10:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:議会にも「責任」斎藤元彦知事めぐる混乱「選挙で支援した政党もある」元東京副知事が指摘

2024-10-08 06:56:30 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:議会にも「責任」斎藤元彦知事めぐる混乱「選挙で支援した政党もある」元東京副知事が指摘

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:議会にも「責任」斎藤元彦知事めぐる混乱「選挙で支援した政党もある」元東京副知事が指摘 

 石原慎太郎・元東京都知事の1期目に副知事を務めた青山やすし・明大名誉教授は14日、日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜午前8時)に出演し、パワハラや贈答品おねだりなどの疑惑が指摘される兵庫県の斎藤元彦知事が、県議会全会派から辞職を求められていることをめぐり、議会側の対応にも注文をつけた。

日本テレビ本社(2016年3月撮影)

 

 斎藤知事に対しては12日までに全会派の県議86人全員が辞職を申し入れ、13日には今月19日に不信任決議を全会派で共同提案することを決めた。不信任決議は即日採決され可決の見通しで、その場合、斎藤知事は10日以内に議会を解散しなければ失職となる。解散した場合は県議選となり、改選後の県議会で再び不信任決議が可決されると、斎藤知事は即日失職する。斎藤知事は13日も変わらず、続投に強い意欲を示した。

 石原氏の都政運営を支え、自治体政策や危機管理を専門とする青山氏は、自身が考える知事の資質として「有権者や県民にとって(選挙を通じて)知事に求める資質とは、政策をきちんとやっていただくことが1つ。もう1つは尊敬できる(人物である)こと。人格、品格が要求される」と私見を述べた。

 一方で、斎藤知事に辞職を申し入れた議会側にも注文をつけた。自民党や日本維新の会を念頭に「選挙で(斎藤知事を)支援した政党があるわけで、これまでも有権者よりも密に(斎藤知事に)接触してきたと思う。議会にも責任がある」と述べた。「事態がさらに混乱しないように、説得していただくことが必要だと思います」とも求めた。

 自身が石原氏を副知事として支えた経験を踏まえ「私は都庁職員を36年やりましたが、知事が権力者として時々暴走することもある」と振り返り「そういう場合、議会は頼りになる存在です。議会にはチェック機能があるので、今回はもっと積極的に(その機能を)果たして欲しい」とも呼びかけた。

 ※青山やすし氏のやすしは、人ベンに八の下に月 

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・知事によるパワハラ疑惑】  2024年09月14日  10:56:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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