(2022年12月16日[金])
12月13日で、アレから5年…米海兵隊CH53E大型輸送ヘリが普天間第二小学校の校庭に金属製の「窓」を落下させた事故。その異常な「現実」、子どもたちの「現実」は、今の沖縄でも一切何も変わらない。どのような「現実」か? ――――――《空から何かが落ちてくる現実を子どもたちは生きている》。沖縄の《子どもたちの日常にある「異常」を放置しているのはだれなのか》? 沖縄の皆さんの望みは、直ぐにでも実現できる、とっても些細なことです ―――――― 《「子どもを園庭で遊ばせたい」「当然の日常がほしいだけ」》。
いま、違憲に壊憲し、自公政権や与党・ゆ党は軍事費倍増したいそうだ。沖縄《県民の命と生活を守れずして何の安全保障なのか》(琉球新報)。
『●普天間米軍のCH53E大型輸送ヘリの窓落下…
「子どもを園庭で遊ばせたい」「当然の日常がほしいだけ」』
『●「本土」のデマ・ヘイトなオトナ達…《子どもたちの
日常にある「異常」を放置しているのはだれなのか?》』
『●「笑いや風刺は寛容で自由な社会を示すバロメーター
…「国民の意識の低さ」を変えるきっかけに」』
(リテラ)【ウーマンラッシュアワーが『THE MANZAI』で怒涛の
政治批判連発! 原発、沖縄基地問題、コメンテーター芸人への皮肉も】
『●「まるで空襲に襲われた戦時下のような
異常な訓練」に加えて、アベ様は沖縄にさらなる「我慢」を強いる』
『●「米軍機接近による児童の避難は…39日間に合計242回」、
「最も多い日は一日に29回」…異常な現実』
『●屋良朝苗氏は「基地のない平和の島としての復帰」を望んだ
…モノクロから「天然色」に変わっても現実は…』
『●「改めて身に迫るのは、軍隊というものが持つ狂気性」
(高野孟さん)と、いまも続く沖縄での不条理の連鎖』
《琉球新報…1959年6月30日、うるま市(旧石川市)の
宮森小学校に米軍ジェット機が墜落した。児童12人を含む18人が
死亡、210人が重軽傷を負った。沖縄の戦後最大の米軍機事故だ
…沖縄県宜野湾市の普天間第二小学校。学校上空付近を米軍機が通過
するたびに校庭にいる児童らが避難する―という生活が続いている》
『●PFOSを含む泡消火剤《14万リットル流出 ドラム缶719本分》!!
沖縄市民に強硬な防衛相は番犬様には何にも吠え付けないとはねぇ…』
『●《迷惑施設が自分の家の近くに来るのは嫌だという日本本土のNIMBY
(Not In My Back Yard = ニンビー) …沖縄には基地を押し付け》』
《沖縄では米軍嘉手納基地(嘉手納町など)や普天間飛行場から日夜、
本土の人が想像できない爆音が鳴り響く。体育の授業中なら
耳がおかしくなるぐらいの音。(普天間飛行場に隣接する)
普天間第二小学校では、上空に米軍機が飛ぶと児童は「逃げろ」
と言われる。こんな子どもが日本のどこにいるのか。》
『●本土と沖縄を一緒にするなとでも? 《…燃料タンクと数十センチの
水筒という落下物によって事故の重大性を比較するのは無意味だ》』
《▼しかし、沖縄の空はのんびり見上げてばかりもいられない。
4年前の12月7日、宜野湾市の緑ヶ丘保育園に米軍ヘリの部品が
落下した。その6日後には普天間第二小学校に米軍ヘリの窓枠が落下。
そして先月はオスプレイから水筒が住宅密集地に落ちた
▼普天間飛行場周辺の学校では米軍機墜落を想定した避難訓練が
毎年行われている。
空から何かが落ちてくる現実を子どもたちは生きている
▼「何も変えられなくて申し訳ない」。チーム緑ヶ丘1207の
与那城千恵美さんはやるせなさをにじませる。
子どもの命を守ることに異論を唱える人はいないはず。それなら
「小鳥だけが飛ぶ空がいい」。この願いを一刻も早くかなえてほしい》
最近、新たな事実が掘り起こされて老いる。
沖縄タイムスの記事【窓を落とした米軍ヘリに「VIP」が搭乗していた 普天間第二小の事故から5年 米軍の報告書で判明した新事実】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1072439)によると、《【ジョン・ミッチェル特約通信員】米海兵隊のCH53E大型輸送ヘリが2017年12月13日、普天間第二小学校の校庭に窓を落下させた事故で、事故機に准将以上の将官など多数の「VIP」が乗っていたことが分かった。離陸前、機長がこの将官と直接話すために点検を副操縦士に任せて操縦席を離れており、窓が固定されていないのを見逃した可能性がある。本紙が海兵隊の事故報告書を入手した》。
同紙の記事【落下する窓 つかめず 副操縦士ら事故気付く 普天間第二小 米報告書】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1072464)によると、《【ジョン・ミッチェル特約通信員】副操縦士はヘリの窓が開き、落ちるのに気付いたが、つかむことはできなかった。操縦かんを手放すことになり、機体のコントロールを失ってしまう、と機内通話装置で乗員に告げた》。
一方、その直下、地上では…。
同紙の記事【「何かが落ちた」飛び出した職員室 あの日の約束「だから、安心して学校においでね」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1071697)によると、《窓枠が落ちた午前10時過ぎ、運動場では小学2年生と4年生が体育の授業中だった。「何かが落ちた」と事務職員から聞き、大村さんは数人と職員室を飛び出した。走って校舎に戻る子どもたちと擦れ違い「入って、入って」と声をかけた。運動場に出た時、自身の足元は「上履きのままだったと思う」。現場を確認し、誰も外に出ないよう指示した。緊急の職員会議の後、全校児童を体育館に集めた。「みんな、びっくりしているよね。あり得ないことだよね」。静かな体育館で大村さんは続けた。「こういうことがまた起きないように努力していくから…。あした、安心して学校においでね」。他の言葉を思い付かなかった》。
琉球新報の記事【「黒いのが降ってきた」息子が語った現場の光景 血の気が引いた母は<危険な空、今も・普天間第二小ヘリ窓落下5年>上】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1631238.html)によると、《事故当日、学校からの連絡メールで急いで迎えに行った。児童が集められた体育館から出てきた息子は落下現場の運動場にいたという。青白い顔をしていて何を聞いても「分からない」と繰り返すばかり。話してくれるのを待った。しばらくして語り始めた息子は「戦争が起きたと思った」と切り出した。窓の落下直後、担任が「逃げてー」と叫び、みんながいっせいに走り出した。「黒いのが降ってきた」。誰かが言っているのが聞こえた。何が起きているか分からないまま校舎に向かい、振り向くと砂ぼこりが舞っていたという。事故後も米軍機が学校上空を飛び、騒音をまき散らす。「不安は消えないし、薄らぐこともなくて」と語る。息子と2歳差の娘の小学校進学を機に教育委員会に校区替えを相談したが、受け入れ...》。
同紙のコラム【<金口木舌>見上げた空】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1631623.html)によると、《▼2017年12月7日と同13日に、米軍普天間飛行場周辺の保育園や小学校に米軍機の部品が落下してから5年。子どもたちの上空を米軍機が飛ぶ状況は今も続いている ▼保育園への落下物について、米軍は普天間飛行場所属の米軍ヘリの部品であることは認めたものの、落下との関連は否定した。県警も20年に調査を終了し、真相はあいまいなままだ ▼小学校に米軍ヘリの窓が落下した件では、米軍関係者は落下現場の確認よりも、機体復旧を優先させたことなどが在沖米海兵隊の事故報告書で明らかになった。県民の安全を軽視する姿勢が見える ▼園庭や運動場を元気いっぱい駆け回る時の青空も、流星が彩る夜空も、平和であってほしい。子どもたちがいつでも安心して空を見上げることができる社会を実現したい》。
最後に、同紙の【<社説>米軍ヘリ窓落下報告書 軍優先の論理許されない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1631142.html)によると、《宜野湾市の普天間第二小学校の運動場に米軍大型輸送ヘリコプターCH53Eの窓が落下した事故から満5年となった。本紙が入手した在沖米海兵隊の事故報告書で、落下した窓を放置して飛行再開に向けた作業をしていたことが分かった。訓練を最優先し、住民の被害に全く関心を向けない軍の論理と体質が改めて浮き彫りになった。米軍には沖縄の空を飛ぶ資格がないと、改めて声を大にしたい》。
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【https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1631142.html】
<社説>米軍ヘリ窓落下報告書 軍優先の論理許されない
2022年12月13日 05:00
宜野湾市の普天間第二小学校の運動場に米軍大型輸送ヘリコプターCH53Eの窓が落下した事故から満5年となった。本紙が入手した在沖米海兵隊の事故報告書で、落下した窓を放置して飛行再開に向けた作業をしていたことが分かった。訓練を最優先し、住民の被害に全く関心を向けない軍の論理と体質が改めて浮き彫りになった。米軍には沖縄の空を飛ぶ資格がないと、改めて声を大にしたい。
米軍は事故から5日後に飛行再開を表明、その際に原因を二重の人為的ミスと発表した。緊急脱出用の窓のレバーに「安全ワイヤ」がないことを見落とし、そのレバーを誤ったか不注意で動かしたためという結論だった。そして、構造上の欠陥ではないとして飛行再開を強行した。
報告書には「30~40人ほどの人がいるサッカー場に窓が落ちるのが見えた」という証言があった。人的被害が起きた可能性を認識できたはずなのに、普天間飛行場に帰還して直ちに新しい窓の取り付け作業をしていた。住民に被害がなかったかどうかを確認することなく、飛行再開を優先していた。その神経に、ぞっとするしかない。
高度228メートルで窓が外れて操縦が困難になり、窓と反対側の副操縦士に操縦が移されたことも分かった。緊急脱出用の窓は90センチ四方の大きさだ。操縦士も危険だったのではないか。また、ワイヤを誰も見ておらず、最初からなかった可能性が大きいことも分かった。整備がいかにずさんだったかの証明だ。
6日後に飛行が再開され、学校施設上空の飛行を「最大限可能な限り避ける」ことで防衛省と米軍が合意した。しかし、その後もしばしば飛行が確認され、事実上ほごにされている。防衛局が運動場とプール敷地内に計4カ所の避難所を設置し、児童らは米軍機が近づくたびに避難することを強いられている。
CH53Eはこの年の10月には東村高江で不時着炎上事故を起こした。機体の老朽化と整備の不備はずっと指摘されてきた。部品落下はその後も相次いだ。19年6月には浦添市の浦西中の校庭に重さ約20グラムの部品が落下した。同年8月には、機体後方の重さ約1キロの窓を沖縄本島の東方8キロの海上に落とした。ずさんな整備は変わっていない。
オスプレイも、昨年11月に住宅街に水筒を落下させるなど、部品落下事故が相次いでいる。米軍の安全管理意識の低さと、訓練優先の軍の論理が改められない限り、県民は危険と隣り合わせだ。
問題は米軍だけではない。米本国では決して許されない、住民を危険にさらしての訓練が行われていることに、日本政府は責任を感じているのだろうか。5年たっても米軍普天間飛行場の返還は見通せず、事故は後を絶たず、実効ある飛行制限も実現していない。県民の命と生活を守れずして何の安全保障なのか。
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[↑ 辺野古破壊反対広告 (2021年06月06日、朝日新聞)]
(2021年12月12日[日])
琉球新報の【<社説>米軍機事故二重基準 沖縄の空を飛ぶ資格ない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1434516.html)。
《米軍機による事故が起きるたび、沖縄では県や市町村、各議会の抗議が相次ぐ。だが米軍も日本政府も県民の不安を受け止めているのか、改めて疑問に感じる。青森県の米軍三沢基地所属のF16戦闘機が燃料タンクを民間地に投棄した事故と、宜野湾市で起きた普天間飛行場所属のMV22オスプレイが民間地で水筒を落下した事故への対応の違いが理由だ。「二重基準」ともいえる日米の対応は沖縄県民を軽視しているか、沖縄で起きた事故の重大性を認識していないかのどちらかであろう。このような日米の姿勢がまかり通るのであれば、県民の空を自由に使う資格はない。直ちに米軍機の飛行を停止すべきだ》。
水筒と燃料タンクを一緒にするな? 《事故の重大性を比較するのは無意味だ》。
本土と沖縄を一緒にするな、とでも?
『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人が
その嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」』
『●翁長雄志さん「那覇市長として…東京のど真ん中で体感した
むき出しの沖縄差別に「衝撃を受けた」という」』
『●安仁屋眞昭さん《沖縄では民意よりも米軍が優先。
沖縄の戦後は終わっていない》…何度事故・事件が起きようとも』
翁長雄志さん「那覇市長として…東京のど真ん中で体感したむき出しの沖縄差別に「衝撃を受けた」という」。
『●「本土」のデマ・ヘイトなオトナ達…
《子どもたちの日常にある「異常」を放置しているのはだれなのか?》』
《事実かどうかは二の次。弱い立場の者を「敵」に仕立てて暴言を吐く。
基地に反対する沖縄の人たちを一方的にたたき、留飲を下げる。
基地問題でヘイトスピーチ(憎悪表現)まがいの言説があからさまに
表面化したのは13年1月。全市町村長らがオスプレイ配備の撤回などを
求め、東京・銀座でデモ行進した。沿道から浴びせられたのは
「売国奴」「中国のスパイ」などの罵声だった》
『●「米軍機接近による児童の避難は…
39日間に合計242回」、「最も多い日は一日に29回」…異常な現実』
《空から何かが落ちてくる現実を子どもたちは生きている》――― 沖縄の異常な現実。それに加えて、《誹謗中傷はCH53Eヘリの部品が屋根に落下したとみられる緑ヶ丘保育園にも向けられており、深刻な事態だ》《政府の姿勢に呼応するかのように、学校に嫌がらせの電話やネットに書き立てる者がいる。「基地のそばに学校を造る方が悪い」「やらせだろ」。緑ヶ丘保育園に対する「自作自演」の中傷もやまない。楽しんでいる気配すらうかがえる》。未だ沖縄差別。
琉球新報のコラム【<金口木舌>見上げる空は…】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1434674.html)によると、《▼しかし、沖縄の空はのんびり見上げてばかりもいられない。4年前の12月7日、宜野湾市の緑ヶ丘保育園に米軍ヘリの部品が落下した。その6日後には普天間第二小学校に米軍ヘリの窓枠が落下。そして先月はオスプレイから水筒が住宅密集地に落ちた ▼普天間飛行場周辺の学校では米軍機墜落を想定した避難訓練が毎年行われている。空から何かが落ちてくる現実を子どもたちは生きている ▼「何も変えられなくて申し訳ない」。チーム緑ヶ丘1207の与那城千恵美さんはやるせなさをにじませる。子どもの命を守ることに異論を唱える人はいないはず。それなら「小鳥だけが飛ぶ空がいい」。この願いを一刻も早くかなえてほしい》。
『●(琉球新報社説)《「ウチナーンチュ(沖縄人)だって人間
じゃないのか」。コザ騒動の現場で人々が叫んだ言葉は今も変わらない》』
《2年後に沖縄は復帰した。だが、米軍の地位は日米安保や地位協定によって引き続き保障されている。日本の捜査権や裁判権は地位協定で制約され、県が繰り返し求める抜本的な見直しは実現していない。宜野湾市の緑ヶ丘保育園の屋根に米軍ヘリの部品が落下した3年前の事故は、地位協定が壁となって解明できなかった。今も在日米軍専用施設面積の7割が沖縄に集中する。県民は軍用機の墜落や部品落下の危険にさらされ、激しい騒音に悩まされ続けている。稲嶺恵一元知事は在任中、基地に対する県民感情をマグマにたとえ「一度、穴が開くと大きく噴出する」と指摘した。コザ騒動から半世紀たってもなお、基地があるゆえの不条理に苦しめられている。沖縄のマグマは足元にたまったままだ》。
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【https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1434516.html】
<社説>米軍機事故二重基準 沖縄の空を飛ぶ資格ない
2021年12月6日 05:00
米軍機による事故が起きるたび、沖縄では県や市町村、各議会の抗議が相次ぐ。だが米軍も日本政府も県民の不安を受け止めているのか、改めて疑問に感じる。
青森県の米軍三沢基地所属のF16戦闘機が燃料タンクを民間地に投棄した事故と、宜野湾市で起きた普天間飛行場所属のMV22オスプレイが民間地で水筒を落下した事故への対応の違いが理由だ。
「二重基準」ともいえる日米の対応は沖縄県民を軽視しているか、沖縄で起きた事故の重大性を認識していないかのどちらかであろう。このような日米の姿勢がまかり通るのであれば、県民の空を自由に使う資格はない。直ちに米軍機の飛行を停止すべきだ。
三沢基地の事故に関しては、発生翌日に同基地副司令官が青森県と地元自治体を訪ね、直接謝罪した。訪問は米側から申し入れがあった。日本政府も安全が確認されるまで同型機の飛行停止を求めた。
沖縄では、県が抗議のため海兵隊側が県庁に来るよう求めたが「応じるのは難しい」と海兵隊が拒否した。日本政府も発生直後から飛行停止を求めなかった。県の抗議に対して米軍側は即座に飛行停止要求を拒否した。
長さ約4.5メートルの燃料タンクと数十センチの水筒という落下物によって事故の重大性を比較するのは無意味だ。どちらも本来なら住民生活に無関係のものであり、米軍基地があるために起きた事故である。
たまたま住宅や人の上に落ちなかっただけで、どちらも重大事故であることは本質的に変わらない。
米軍は県内での米軍機に絡む事故をどのように捉えているのか。ここ数年でいえば、東村での輸送ヘリ不時着・炎上(2017年)、F15戦闘機の那覇市沖墜落(18年)、輸送ヘリの本島東沖への窓落下(19年)、と毎年重大事故が起きているが、県の呼び出しに米軍は応じていない。
一方で津堅島へのヘリ不時着(21年)、渡名喜島沖でのコンテナ落下(同)では、米海兵隊太平洋基地政務外交部長(大佐)が地元区長や漁協組合長を訪ね、謝罪した。
もし米軍が直接謝罪すべき事案の線引きをしているのであれば、勘違いも甚だしい。
県民生活に重大な影響を及ぼす航空機事故はあってはならないものだ。県民が求める原因究明や飛行停止要求は当然実行すべきものである。沖縄の空を一時的に使わせてもらっている米軍が、事案の重大性を一方的に決めることがあってはならない。
同じことは日本政府にもいえる。三沢で飛行停止を要求しながら、なぜ沖縄では求めないのか。場合によっては人命にも関わる航空機事故である。その内容に軽重はない。
有事への備えを理由とした飛行訓練と県民の生命・財産のどちらが優先されるべき事柄か。ごく当たり前のことに日本政府、米軍ともいま一度考えを巡らせてもらいたい。
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【https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1434674.html】
<金口木舌>見上げる空は…
2021年12月6日 05:00
金口木舌 緑ヶ丘保育園 部品落下
夏に自由研究で子どもと一緒に空の観察日記を付けて以来、空を見上げることが増えた。100種類以上あると言われる雲。虹に夕焼け。表情を変える空を見るだけで心が躍る
▼スマホの操作でうつむいた姿勢が多い現代人にとって、空を見上げることは首のストレッチにもなる。お金がかからない気分転換だ
▼しかし、沖縄の空はのんびり見上げてばかりもいられない。4年前の12月7日、宜野湾市の緑ヶ丘保育園に米軍ヘリの部品が落下した。その6日後には普天間第二小学校に米軍ヘリの窓枠が落下。そして先月はオスプレイから水筒が住宅密集地に落ちた
▼普天間飛行場周辺の学校では米軍機墜落を想定した避難訓練が毎年行われている。空から何かが落ちてくる現実を子どもたちは生きている
▼「何も変えられなくて申し訳ない」。チーム緑ヶ丘1207の与那城千恵美さんはやるせなさをにじませる。子どもの命を守ることに異論を唱える人はいないはず。それなら「小鳥だけが飛ぶ空がいい」。この願いを一刻も早くかなえてほしい。
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[※ 赤木俊夫さんの「国家公務員倫理カード」は擦り切れている… (『報道特集』、2020年9月12日)↑]
(2021年05月29日[土])
琉球新報のコラム【<金口木舌>政府ぐるみの「既読スルー」】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1328332.html)。
《▼私たちは今、政府ぐるみの「既読スルー」を目の当たりにしている。森友学園への国有地払い下げに絡む財務省公文書の改ざん過程を記録した「赤木ファイル」だ。存在すら認めなかった政府はここに来て「開示する」という ▼ファイルの存在を確認したのは「かなり前」と麻生太郎財務相。政府は知っていて隠蔽(いんぺい)してきた。改ざんを上司に命じられ、苦悩の末に記録を残して命を絶った元職員の赤木俊夫さんの無念に報いるなら、全面開示するのが筋 …▼「相手にしてくれないつらい思いを、沖縄の人もたくさん感じている」。来県した赤木さんの妻、雅子さんの言葉だ。》
再度引用。
琉球新報の記事【不条理、沖縄と通底 思い一顧だにしない国 基地問題重なる 森友文書改ざん強要で提訴 赤木雅子さん】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1322616.html)によると、《森友学園に関する決裁文書の改ざんを強いられ、自殺した財務省近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(50)が来県し、16日までに、沖縄戦戦没者の遺骨収集の現場や、2017年に米軍機の部品が落下した宜野湾市の緑ヶ丘保育園などを訪ねた。戦後、米軍基地問題などで国を相手に闘う住民と、国へ損害賠償を求めて提訴した自身の境遇を重ね「同じ気持ちになれた。沖縄に来て良かった」と語った》。
また、こちらも再引用。阿部岳さん【【取材記録】赤木雅子さんと島袋文子さん】
(https://www.youtube.com/watch?v=2ITBD5DsfUE)。
さて、《財務省…「二重殺人」とさえ言える》(古賀茂明氏)。#赤木ファイル の #黒塗りは許されない。
《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという“赤木ファイル”》…その存否さえ明らかにしなかった卑劣な国。漸くその存在を認めた。
《つまり、赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」「忘れないこと」にかかっている。人の心を持つ善良な官僚と裁判官を後押しするために、私たちは、雅子さんとともに声を上げ、闘い続けなければならない》(古賀茂明氏)。
『●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に《論功行賞で、
財務省きっての花形ポストがプレゼント》』
『●頭から腐った自民党のその総裁・アベ様という《総理のために
嘘をつくことが奨励される国──》ニッポン』
『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
自分の信念や理に反して悔しかっただろう》』
『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
…《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?』
『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道』
『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達』
『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…泥棒(アベ様や財務相)が縄を
綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査を』
『●アベ様や財務相はトップに居座り続け、財務省幹部官僚達は栄転
…《内輪のあやふやな再調査ではなく、第三者性のある新たな調査》が必要』
『●私人の「桜を見る会」、《政府の自粛呼びかけの最中であること》
だけ《が原因ではない》…森友問題、アベ昭恵様が〝タマ〟を込めた結果…』
『●《昭恵夫人が発案し立ち上げた事業の資金提供者》であるが故に
《「桜を見る会」に招待されていたマルチ企業》48ホールディングス社長』
『●(西日本新聞)《桜下に羽目を外さず》…《首相は、公園の桜ではなく
飲食店の敷地内なので「花見ではない」》…桜は見たが花見じゃない』
『●《新型コロナウイルス禍の対応に尽力している政府は絶対の正義で、
社会防衛の前には人一人の命ごとき取るに足らないとでも言いたげ…》』
『●再び《論功行賞》…《そもそも太田氏は、森友公文書改ざん問題から
安倍首相を守ってきただけではなく、深く関与している…“当事者”だ》』
『●《「改ざんした日からコロッと様子が変わって、口数も減って
しゃべらなくなった」(赤木雅子さん)》…〝壊した〟犯人らはのうのうと…』
『●《菅義偉官房長官…「報告書に事実が書かれ、検察の捜査も行われ
結論が出ている」と訴えを一蹴…雅子さんや遺族、そして世論は納得》?』
『●デモクラシータイムス《「僕の雇い主は国民です」と胸をはり…生きて
いた夫が壊れたのはなぜか、「私は真実を知りたい」から》…に応えよ』
『●アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、いま黒塗りに
なっている夫がうつ病になった経緯であるとか、出すのは簡単なことだ》』
《「これが財務官僚王国 最後は下部がしっぽを切られる。
なんて世の中だ」――。手書きの遺書に、こう書き残して亡くなった
赤木俊夫さん(享年54)》。
「《「僕の雇い主は国民です」と胸をはり…生きていた夫が壊れたのは
なぜか、「私は真実を知りたい」》…赤木雅子さんの要望に応えよ。
《安倍内閣を倒したいとか、追及したいということじゃなく、
真実が知りたい。ただそれだけです》…それに応える義務がアベ様や
財務相らにはある。アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、
いま黒塗りになっている夫がうつ病になった経緯であるとか、
出すのは簡単なことだ》」
「アベ様の首相辞任表明を受けて、『報道特集』…で金平茂紀さんは
「競馬の予想みたいな話題に行く前に、アベ政権の功罪について冷徹な
検証をまずやることが必要じゃないか。安倍政権の負の遺産をキチンと
清算して、教訓を次に活かしていくことがすごく重要なこと。…
赤木雅子さんの言葉をちょっと補っておきますとね、「自分の夫は
心の病気になって死を選んだんだ、と。病気で辞任する安倍さん
だからこそ、その苦しみを理解できるはずだ。きちんと再調査を命じて、
辞任してほしい」と仰っていた」」
『●同感…《「安倍政権7年8カ月の功罪」…考えてみると、ぼくにとっては
「罪」ばっかりで「功」はちっとも浮かばない》(鈴木耕さん)』
『●【本音のコラム】:《前川喜平…「あべとともにさりぬ」というわけには
いかない》《斎藤美奈子…「続・最悪」がないという保証はない》』
『●東京新聞《菅義偉政権は、この問題の対処も「前政権を継承」…遺族の
声から逃げることなく、政府はファイルを提出し、正直に説明すべき》』
『●《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという“赤木ファイル”》
…その存否さえ明らかにしない卑劣な国に「文書提出命令」を』
『●《赤木ファイル…国会では裁判に影響があると言い、裁判では影響がない
と言う財務省の二枚舌》、そして、麻生太郎財務相の卑劣・冷酷』
《3月7日、3年前に財務省近畿財務局の職員赤木俊夫氏が命を絶った
日だ。赤木氏は、森友学園への国有地売却の決裁文書を改ざん
させられた。不当な安値売却に安倍晋三総理(当時)の夫人昭恵氏の
関与が疑われたが、安倍氏は「私や妻が関係していたということに
なれば、総理大臣も国会議員も辞める」と答弁した。ところが、
決裁文書には昭恵夫人らの名前があったので、これを消すために
改ざんが行われたのだ》
『●赤木俊夫さんが残してくれた証拠・記録「赤木ファイル」を《すべて
黒塗りにされた「のり弁」状態》にするなど、絶対に絶対に許されない』
『●「赤木ファイル」を《探しもせず、目も通さずに調査を終えたのならば、
調査の信頼性そのものを疑わざるを得ない》…黒塗りなど許されない』
『●《つまり、赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」
「忘れないこと」にかかっている…私たちは、雅子さんとともに…》』
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【https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1328332.html】
<金口木舌>政府ぐるみの「既読スルー」
2021年5月27日 05:00
既読スルー 森友学園 赤木ファイル 金口木舌
気になる言葉だと思っていた。「既読スルー」のことである。無料通信アプリLINE(ライン)で送ったメッセージが相手に読まれているのに返信がないことを指す
▼LINEをやっている中学生に「既読スルーは嫌か」と聞いてみたら「スルーするのは嫌だし、されたら何があったのか心配だ」という返事。かくして深夜までスマホとにらめっこ。不憫(ふびん)だ
▼私たちは今、政府ぐるみの「既読スルー」を目の当たりにしている。森友学園への国有地払い下げに絡む財務省公文書の改ざん過程を記録した「赤木ファイル」だ。存在すら認めなかった政府はここに来て「開示する」という
▼ファイルの存在を確認したのは「かなり前」と麻生太郎財務相。政府は知っていて隠蔽(いんぺい)してきた。改ざんを上司に命じられ、苦悩の末に記録を残して命を絶った元職員の赤木俊夫さんの無念に報いるなら、全面開示するのが筋
▼施政権返還から49年、国に無視され続けた沖縄で考える。政府の「既読スルー」はいったい何を、誰を守るのか。国民もいつまで見て見ぬふりをするのだろう。いずれも正義にもとる態度だ
▼「相手にしてくれないつらい思いを、沖縄の人もたくさん感じている」。来県した赤木さんの妻、雅子さんの言葉だ。無視された小さな声を拾い集めることでしか、この国の正義は取り戻せない。今の政府にできるだろうか。
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[※ 赤木俊夫さんの「国家公務員倫理カード」は擦り切れている… (『報道特集』、2020年9月12日)↑]
(2021年05月23日[日])
古賀茂明氏による、週刊朝日のコラム【非情な政権と闘う赤木雅子さんを応援しよう 古賀茂明】(https://dot.asahi.com/wa/2021051700006.html)。
《改ざんに反対した赤木氏は、真相を明らかにするためにその経緯を克明に記録し、検察にもそれを提出して自らの関与を含め真実を伝えた。一方、財務省は、公文書改ざんに関する報告書を出したが、佐川宣寿氏(改ざんを主導した当時の財務省理財局長)が具体的にどのように改ざんを指示したのかなどの詳細は隠し、赤木ファイルの存在はもちろん、赤木氏の自殺にも一切触れなかった。赤木氏は、死後にもその存在を否定される扱いを受けたのだ。「二重殺人」とさえ言える》。
《財務省…「二重殺人」とさえ言える》…#赤木ファイル の #黒塗りは許されない。
《つまり、赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」「忘れないこと」にかかっている。人の心を持つ善良な官僚と裁判官を後押しするために、私たちは、雅子さんとともに声を上げ、闘い続けなければならない》。
《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという“赤木ファイル”》…その存否さえ明らかにしなかった卑劣な国。漸くその存在を認めた。
《赤木ファイル…国会では裁判に影響があると言い、裁判では影響がないと言う財務省の二枚舌》、そして、麻生太郎財務相の卑劣・冷酷。また、「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」で命運尽きているべきだったアベ様ご夫妻、しかし、今ものうのうと…。数多のアベ様案件は、1件として解決していない。
ウルトラ差別主義者な、今もまだ財務相の麻生太郎氏の責任も極めて重大です。赤木さんが命をかけて残してくれた「証拠」・記録を「のり弁」にするなど、絶対に絶対に許されない。《全面開示が当然である》。(相澤冬樹さん)《■再び現場に無理をさせるのか …そして黒塗りをさせられるのは常に現場だ。俊夫さんもやらされた。これ以上現場の職員に無理をさせないでほしい。黒塗りなどせずそのまま出してほしい》。
琉球新報の記事【不条理、沖縄と通底 思い一顧だにしない国 基地問題重なる 森友文書改ざん強要で提訴 赤木雅子さん】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1322616.html)によると、《森友学園に関する決裁文書の改ざんを強いられ、自殺した財務省近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(50)が来県し、16日までに、沖縄戦戦没者の遺骨収集の現場や、2017年に米軍機の部品が落下した宜野湾市の緑ヶ丘保育園などを訪ねた。戦後、米軍基地問題などで国を相手に闘う住民と、国へ損害賠償を求めて提訴した自身の境遇を重ね「同じ気持ちになれた。沖縄に来て良かった」と語った》。
相澤冬樹さんのつぶやき:
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【https://twitter.com/fuyu3710/status/1395209188893024256】
相澤冬樹 角川新書「真実をつかむ」文春文庫「メディアの闇」@fuyu3710
「#赤木死すとも真実は死せず」全国行脚中の #赤木雅子さん が高知で語った言葉を #テレビ高知 が紹介してくれました。各地でその地の人と空気に触れることでご当地の皆さんに響く言葉が生まれます。全国どこでもお声がかかれば訪れるそうです。#赤木ファイル #黒塗りはダメ
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公文書改ざん訴訟の原告が来高「赤木ファイルで死の真相解明を」(テレビ高知) - Yahoo!ニュース
森友学園をめぐる公文書の改ざんを命じられ自殺した近畿財務局元職員の妻が国などを訴えている裁判で、国は今月に入って初めて、改ざんの経緯を記したとされるファイルの存在を認めました。元職員の妻はいま各地を…
news.yahoo.co.jp
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午前11:46 · 2021年5月20日
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阿部岳さんの取材映像をツイートで知りました。
阿部岳さん【【取材記録】赤木雅子さんと島袋文子さん】
(https://www.youtube.com/watch?v=2ITBD5DsfUE)
『●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に《論功行賞で、
財務省きっての花形ポストがプレゼント》』
『●頭から腐った自民党のその総裁・アベ様という《総理のために
嘘をつくことが奨励される国──》ニッポン』
『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
自分の信念や理に反して悔しかっただろう》』
『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
…《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?』
『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道』
『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達』
『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…泥棒(アベ様や財務相)が縄を
綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査を』
『●アベ様や財務相はトップに居座り続け、財務省幹部官僚達は栄転
…《内輪のあやふやな再調査ではなく、第三者性のある新たな調査》が必要』
『●私人の「桜を見る会」、《政府の自粛呼びかけの最中であること》
だけ《が原因ではない》…森友問題、アベ昭恵様が〝タマ〟を込めた結果…』
『●《昭恵夫人が発案し立ち上げた事業の資金提供者》であるが故に
《「桜を見る会」に招待されていたマルチ企業》48ホールディングス社長』
『●(西日本新聞)《桜下に羽目を外さず》…《首相は、公園の桜ではなく
飲食店の敷地内なので「花見ではない」》…桜は見たが花見じゃない』
『●《新型コロナウイルス禍の対応に尽力している政府は絶対の正義で、
社会防衛の前には人一人の命ごとき取るに足らないとでも言いたげ…》』
『●再び《論功行賞》…《そもそも太田氏は、森友公文書改ざん問題から
安倍首相を守ってきただけではなく、深く関与している…“当事者”だ》』
『●《「改ざんした日からコロッと様子が変わって、口数も減って
しゃべらなくなった」(赤木雅子さん)》…〝壊した〟犯人らはのうのうと…』
『●《菅義偉官房長官…「報告書に事実が書かれ、検察の捜査も行われ
結論が出ている」と訴えを一蹴…雅子さんや遺族、そして世論は納得》?』
『●デモクラシータイムス《「僕の雇い主は国民です」と胸をはり…生きて
いた夫が壊れたのはなぜか、「私は真実を知りたい」から》…に応えよ』
『●アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、いま黒塗りに
なっている夫がうつ病になった経緯であるとか、出すのは簡単なことだ》』
《「これが財務官僚王国 最後は下部がしっぽを切られる。
なんて世の中だ」――。手書きの遺書に、こう書き残して亡くなった
赤木俊夫さん(享年54)》。
「《「僕の雇い主は国民です」と胸をはり…生きていた夫が壊れたのは
なぜか、「私は真実を知りたい」》…赤木雅子さんの要望に応えよ。
《安倍内閣を倒したいとか、追及したいということじゃなく、
真実が知りたい。ただそれだけです》…それに応える義務がアベ様や
財務相らにはある。アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、
いま黒塗りになっている夫がうつ病になった経緯であるとか、
出すのは簡単なことだ》」
「アベ様の首相辞任表明を受けて、『報道特集』…で金平茂紀さんは
「競馬の予想みたいな話題に行く前に、アベ政権の功罪について冷徹な
検証をまずやることが必要じゃないか。安倍政権の負の遺産をキチンと
清算して、教訓を次に活かしていくことがすごく重要なこと。…
赤木雅子さんの言葉をちょっと補っておきますとね、「自分の夫は
心の病気になって死を選んだんだ、と。病気で辞任する安倍さん
だからこそ、その苦しみを理解できるはずだ。きちんと再調査を命じて、
辞任してほしい」と仰っていた」」
『●同感…《「安倍政権7年8カ月の功罪」…考えてみると、ぼくにとっては
「罪」ばっかりで「功」はちっとも浮かばない》(鈴木耕さん)』
『●【本音のコラム】:《前川喜平…「あべとともにさりぬ」というわけには
いかない》《斎藤美奈子…「続・最悪」がないという保証はない》』
『●東京新聞《菅義偉政権は、この問題の対処も「前政権を継承」…遺族の
声から逃げることなく、政府はファイルを提出し、正直に説明すべき》』
『●《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという“赤木ファイル”》
…その存否さえ明らかにしない卑劣な国に「文書提出命令」を』
『●《赤木ファイル…国会では裁判に影響があると言い、裁判では影響がない
と言う財務省の二枚舌》、そして、麻生太郎財務相の卑劣・冷酷』
《3月7日、3年前に財務省近畿財務局の職員赤木俊夫氏が命を絶った
日だ。赤木氏は、森友学園への国有地売却の決裁文書を改ざん
させられた。不当な安値売却に安倍晋三総理(当時)の夫人昭恵氏の
関与が疑われたが、安倍氏は「私や妻が関係していたということに
なれば、総理大臣も国会議員も辞める」と答弁した。ところが、
決裁文書には昭恵夫人らの名前があったので、これを消すために
改ざんが行われたのだ》
『●赤木俊夫さんが残してくれた証拠・記録「赤木ファイル」を《すべて
黒塗りにされた「のり弁」状態》にするなど、絶対に絶対に許されない』
『●「赤木ファイル」を《探しもせず、目も通さずに調査を終えたのならば、
調査の信頼性そのものを疑わざるを得ない》…黒塗りなど許されない』
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【https://dot.asahi.com/wa/2021051700006.html】
非情な政権と闘う赤木雅子さんを応援しよう 古賀茂明
連載「政官財の罪と罰」
古賀茂明 2021.5.18 07:00
週刊朝日 #古賀茂明 #安倍晋三 #忖度 #政官財の罪と罰 #森友学園事件 #財務省 #赤木ファイル #赤木俊夫
(古賀茂明さん)
(赤木俊夫さんの写真とともに
記者会見に臨む妻の雅子さん(c)朝日新聞社)
5月6日、国は、いわゆる「赤木ファイル」を6月23日に開示する旨の意見書を裁判所に提出した。森友学園事件で安倍昭恵氏らの関与が示された文書等の改ざんを強要された財務省近畿財務局の元職員、赤木俊夫氏が生前に残したものだ。
(【写真】遺影を携え会見に臨んだ赤木俊夫さんの妻雅子さん)
改ざんに反対した赤木氏は、真相を明らかにするためにその経緯を克明に記録し、検察にもそれを提出して自らの関与を含め真実を伝えた。
一方、財務省は、公文書改ざんに関する報告書を出したが、佐川宣寿氏(改ざんを主導した当時の財務省理財局長)が具体的にどのように改ざんを指示したのかなどの詳細は隠し、赤木ファイルの存在はもちろん、赤木氏の自殺にも一切触れなかった。赤木氏は、死後にもその存在を否定される扱いを受けたのだ。「二重殺人」とさえ言える。
検察が、公文書改ざんを不問に付したのも驚きだ。行政だけでなく司法の一翼を担う組織までが腐り切ってしまった。
そんな絶望的状況の中で、赤木氏の夫人雅子氏は、国と佐川氏を相手取って損害賠償請求訴訟を起こした。安倍晋三政権と菅義偉政権という巨大な悪の権化を相手にした闘いは無謀とも言えるが、その心を支えるのは、ひとえに俊夫氏に対する「愛」だ。「国民に真実を伝えたい」という夫の遺志を継ぎ、それを実現してあげたい。その強い思いで「巨悪に対する」恐怖心を克服したのだろう。ある時、彼女が私に語った「夫も見守ってくれていると思うので頑張っていきます」という言葉が、全てを物語る。
冒頭に紹介した意見書の中で、国は、開示文書の黒塗り部分は「出来る限り狭いものとする」とし、裁判所の訴訟指揮に「真摯に対応する」と繰り返した。雅子氏にとっては救いの言葉であり、大きな一歩ではある。
だが、31年間の私の官僚経験から言うと、楽観はできない。開示を6月23日としたのは、同16日の国会閉会後であれば野党の追及を逃れられるからだ。そこから黒塗りについての争いが延々と続き、真相究明は、できてもかなり先になる。
その間、五輪があれば、森友事件のことなど国民は見向きもしなくなる。また、ワクチン接種が進んでコロナの感染拡大も小康状態になれば、内閣支持率は上昇し、森友事件が話題になっても自民党総裁選や衆議院総選挙への影響は最小化できる。それが菅氏の読みだろう。
官僚は安倍・菅政権を忖度して、公文書を改ざんし、赤木ファイルを隠ぺいした。情も道理もなく、赤木氏の存在を無視する麻生太郎財務相への忖度も大きいはずだ。菅政権と麻生財務相が居続ければ、「忖度奴隷」となった財務官僚が森友事件の真相究明に「真摯に対応する」ことは難しい。
一方、希望もある。近畿財務局の元統括官、池田靖氏は、マスコミに対して赤木ファイルの存在を認めた。彼の勇気ある行動は世論に押されてのことだろう。逆に、国民の関心が薄れれば、立ち上がる官僚もいなくなる。迷った時に政府寄りの判断をしてしまう判事も増えるだろう。
つまり、赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」「忘れないこと」にかかっている。人の心を持つ善良な官僚と裁判官を後押しするために、私たちは、雅子さんとともに声を上げ、闘い続けなければならない。
※週刊朝日 2021年5月28日号
■古賀茂明(こが・しげあき)/古賀茂明政策ラボ代表、「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。1955年、長崎県生まれ。東大法学部卒。元経済産業省の改革派官僚。産業再生機構執行役員、内閣審議官などを経て2011年退官。新刊『日本を壊した霞が関の弱い人たち 新・官僚の責任』(集英社)など
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[※ 辺野古は破壊「損」 【米軍飛行場の移設先として工事が進む沖縄県名護市の海岸】(東京新聞 2020年4月3日)↑]
(2020年12月22日[火])
沖縄タイムスの【社説[コザ騒動50年]「不条理」への怒り今も】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/681199)。
琉球新報の【<社説>「コザ騒動」50年 今も理不尽な現実続く】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1243957.html)。
琉球新報のコラム【<金口木舌>変わらぬ不条理】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1244403.html)。
永田健特別論説委員による、西日本新聞のコラム【一線を守った「暴動」】(https://www.nishinippon.co.jp/item/n/675181/)。
《「アメリカーを許すな」「事故をうやむやにするな」。殺気立った群衆が口々に叫び、米軍車両を手当たり次第ひっくり返し火を放っていく。怒号が飛び交う深夜の街のそこここで車両が炎上した。1970年12月20日未明に基地の街コザ市(現沖縄市)で起きた「コザ騒動」からきょうで50年になる》。
《「コザ騒動」から50年を迎える。交通事故処理をきっかけに数千人の住民が米憲兵や外国人の車両を次々焼き払った。先導者がいたわけではない。自然発生だった。住民の直接抵抗は米国の沖縄統治の破綻を象徴していた。米国はやがて沖縄の施政権を返還するが、日本政府合意の下で基地の自由使用は手放さなかった》。
《速度超過の車がふらつきながら走行し、歩いていた54歳の女性をひいて電柱に激突した。女性は「アンマー(お母さん)」と叫び、搬送中に亡くなった。1970年9月に糸満町(現在の糸満市)であった女性れき殺事件だ ▼近所の男性が8年前、本紙に証言している。飲酒運転の米兵は無罪となり、同年12月のコザ騒動の引き金になった。他にも米軍関係の事件・事故が相次ぎ、十分に裁かれない不条理は騒動の参加者に共有されていた》。
《1970年といえば、日本では「万博の年」である。国民が高度成長の夢に浮かれていた時代だった。沖縄にとっての1970年は「コザ暴動」の年だ。日本復帰前の沖縄で、統治者である米軍の横暴に対する住民の怒りが爆発。大きな暴動に発展した》。
玉城デニー知事は、《1970年に起きた米軍施設への焼き打ち事件「コザ騒動」》後、《72年に沖縄が日本に返還された時、「これでやっと日本人になれる」と本気で思い、もう米国の言いなりにならないで済む、というおぼろげな期待がありました》と。
琉球新報《「ウチナーンチュ(沖縄人)だって人間じゃないのか」。コザ騒動の現場で人々が叫んだ言葉は今も変わらない》《50年前と今の県民の思いにどれだけの違いがあるだろうか。「ばかやろう、この沖縄人の涙を分かるのか」》。50年経って、何か変わったのだろうか? 番犬様は、相変わらず、やりたい放題。沖縄イジメや破壊「損」の辺野古・美ら海破壊の張本人が、いまや、首相だ。《不条理》《理不尽な現実は今も続く》。《沖縄の忍耐に甘え続けている》。「本土」の《日本人が何を犠牲にして繁栄を手にしてきたのか》?
『●《思いやり予算日本要請…必死に米軍を引き留めつつ、沖縄に負担を
押し付け続ける日本政府の手法はかつての植民地主義をほうふつさせる》』
『●《埋め立てに使う土砂を、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部から
採取することが新たに盛り込まれた…「戦没者に対する冒とくです」》』
『●《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地
建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか?』
『●《1995年9月4日…あれから25年…沖縄の「負担軽減」といい
ながら、日本政府は事件が起こった沖縄島北部東海岸に新たな基地…》』
『●沖縄イジメ、辺野古は破壊「損」の張本人が元最低の官房長官。
そして今、さらなるデタラメ・ヒトデナシをやろうとしているオジサン』
琉球新報の記事【カメラマンや元米兵…コザ騒動の背景を世界の視点で考える オンラインセミナー】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1244884.html)によると、《コザ市(現沖縄市)で50年前に発生したコザ騒動について理解を深めようと、米カリフォルニア大学サンタクルーズ校は20日、オンラインセミナー「コザ騒動を世界の視点で」を開催した。現場となった沖縄市と世界各地をつなぎ、約250人が参加した。写真家の国吉和夫さんが撮影した写真などを通して当時の様子を振り返り、騒動の背景を人種差別や植民地主義などの問題と照らして考察した。セミナーは研究チーム「オキナワ・メモリーズ・イニシアティブ」のプロジェクトの一環で実施した。国吉さんのほか、沖縄駐留経験がある退役米兵、県系米国人などが発言した。それぞれの視点から当時の沖縄の置かれた状況を語った。退役米兵のスタン・ラッシュワースさんは1963年8月から約2年間、沖縄に滞在した。当時の軍隊内部の人種差別や、人種間の対立について語った。第2次世界大戦後の、米国の植民地主義の問題も指摘した。「米国による、世界規模の植民地主義の一端が沖縄だった」と振り返った。国吉さんは基地問題に翻弄(ほんろう)された沖縄戦後史を振り返り、長年の抑圧に抵抗したコザ騒動について「伝えないと風化してしまう」と継承の大切さを強調した》。
『●石牟礼道子さん亡くなる…「戦後日本の裏面…
日本人が何を犠牲にして繁栄を手にしてきたのか」?』
《石牟礼道子さん、伊佐千尋さんが相次いで他界した。2人とも沖縄を
題材とした著作を残した…▼沖縄で少年期を過ごした伊佐さんは敗戦
から2年後、米軍の通訳として伊江島に渡った。地上戦の最中、住民が
自ら命を絶ったことを知る。「誰が好んで死ぬのか。死にたくて
死んだんじゃない」という住民の悲痛な声を聞いた
▼民を虐げる為政者に厳しい目を向けた。米兵殺傷事件の裁判で陪審員
となった体験に基づく作品「逆転」は78年の第9回大宅賞受賞作。
コザ騒動を描いた「炎上」も米統治下の人権侵害に迫った
▼石牟礼さん、伊佐さんの作品は、戦後日本の裏面で呻吟(しんぎん)
する人々に光を当てた。日本人が何を犠牲にして繁栄を手にしてきた
のか、私たちに問い掛けている》
『●「#美ら海の色の候補者」…「辺野古に普天間の代わりの
新基地をつくるという根本的な理由」が存在しない』
《特に記憶に残っているのが1970年に起きた米軍施設への
焼き打ち事件「コザ騒動」で、あれは土曜の夜から日曜の朝に
かけてのことでした。現場を見に行ったら、車はひっくり返されて
焼けただれ、オイルやタイヤの焦げたにおいが漂っていた。
嘉手納基地ゲート前で起こった暴動ですから、本当に戦争じゃないか
と思いましたね。非常に衝撃的でした。
…あの時は沖縄は日本ではなかったんですね。米国が治めている
と学校で習っていたので、ウチナーンチュが何か言っても、最後は
米国が決めるからしょうがないかなという空気がありました。
ところが、72年に沖縄が日本に返還された時、
「これでやっと日本人になれる」と本気で思い、もう米国の言いなりに
ならないで済む、というおぼろげな期待がありました》
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【https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/681199】
社説[コザ騒動50年]「不条理」への怒り今も
2020年12月20日 08:17
「アメリカーを許すな」「事故をうやむやにするな」。殺気立った群衆が口々に叫び、米軍車両を手当たり次第ひっくり返し火を放っていく。怒号が飛び交う深夜の街のそこここで車両が炎上した。
1970年12月20日未明に基地の街コザ市(現沖縄市)で起きた「コザ騒動」からきょうで50年になる。
米兵の車両が住民をはねた人身事故が発端となり、80台以上の車の焼き打ちへと拡大した。米国の資料によると関わったのは数百人、取り巻いていた住民らは数千人から1万人に上った。
群衆からは「糸満の事故の二の舞いを繰り返すな」との声も上がった。糸満町(当時)で3カ月前、酒に酔い速度超過の運転で女性をひいて死亡させた米兵に対し、軍法会議は「証拠不十分」として無罪を言い渡したばかりだった。
5月には下校中の女子高校生が米兵にナイフで複数箇所刺される事件も起きた。
前年には米軍知花弾薬庫(現嘉手納弾薬庫)で毒ガスのサリンが漏れる事故が起き、毒ガス撤去を求める闘いが続いていた。
当時の沖縄は、全てにおいて米軍が優先される事実上の軍事植民地だった。米軍人・軍属による事件は65年以降、69年まで毎年千件を超えた。沖縄の人々の命が軽んじられ、人としての尊厳が踏みにじられる事件が頻発していた。
鬱(うっ)積(せき)していた沖縄の怒りに火がつき、住民が起こした自然発生的な行動、軍事支配に向けられた抗議の意志、それがコザ騒動だ。
■ ■
2年後に沖縄は復帰した。だが、米軍の地位は日米安保や地位協定によって引き続き保障されている。日本の捜査権や裁判権は地位協定で制約され、県が繰り返し求める抜本的な見直しは実現していない。
宜野湾市の緑ヶ丘保育園の屋根に米軍ヘリの部品が落下した3年前の事故は、地位協定が壁となって解明できなかった。
今も在日米軍専用施設面積の7割が沖縄に集中する。県民は軍用機の墜落や部品落下の危険にさらされ、激しい騒音に悩まされ続けている。
稲嶺恵一元知事は在任中、基地に対する県民感情をマグマにたとえ「一度、穴が開くと大きく噴出する」と指摘した。
コザ騒動から半世紀たってもなお、基地があるゆえの不条理に苦しめられている。沖縄のマグマは足元にたまったままだ。
■ ■
日本政府は沖縄の民意に背を向け、名護市辺野古への新基地建設へとひたすら突き進んでいる。
「辺野古が唯一」と固執した安倍晋三前首相は「戦後レジーム(体制)からの脱却」を掲げていた。しかし基地の島であることを強いられている沖縄は、戦後レジームそのものだ。
コザ騒動から50年、復帰から48年もたつのに、政府は沖縄に横たわる問題を解決できない。当事者能力を欠いている。沖縄の怒りの声に改めて耳を傾けるべきだ。
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【https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1243957.html】
<社説>「コザ騒動」50年 今も理不尽な現実続く
2020年12月19日 06:01
「コザ騒動」から50年を迎える。交通事故処理をきっかけに数千人の住民が米憲兵や外国人の車両を次々焼き払った。先導者がいたわけではない。自然発生だった。
住民の直接抵抗は米国の沖縄統治の破綻を象徴していた。米国はやがて沖縄の施政権を返還するが、日本政府合意の下で基地の自由使用は手放さなかった。
理不尽な現実は今も続く。日本政府は民意を無視して米軍のために辺野古新基地建設を強行している。騒動で示された怒りの爆発は、過去の出来事ではない。
米国統治下の沖縄は、すべてが軍事優先で住民の安全、人権はないがしろにされた。米軍人・軍属による犯罪は、ベトナム戦争がエスカレートする1960年代半ばに年間千件を超えている。
しかし、琉球警察は、米軍人・軍属を逮捕できないし、沖縄側に裁判権もなかった。立法院は、捜査権・逮捕権・裁判権の沖縄への移管を求め続けたが無視された。
そしてコザ騒動の3カ月前、主婦をひき殺した米兵が上級軍法会議で無罪になった。怒りは頂点に達した。
米軍には沖縄住民が「おとなしく従順」という固定観念があった。このため沖縄住民が我慢の限界を超えたとき、騒動という形で物理的破壊を伴う怒りを爆発させることなど予期していない。
騒動から4日後、衆院議員の瀬長亀次郎氏は国会で質問に立った。現場で拾った焼けただれた車両のバンパーを手に「アメリカに対する県民の決起、これはほんとに怒りが爆発したものである。この怒りの強さは鉄をも溶かす強さだ」と訴えている。
沖縄を統治する最高責任者ランパート高等弁務官は、駐日米国大使館に「都合のよくない時代の始まり」と報告。統治の限界を自ら認めている。その上で「日本政府による施政権行使が開始され、日米地位協定が効力を発揮するまで続く」と指摘した。
日米地位協定は、米軍が日本に駐留するための取り決めだ。日本の国内法が適用されず罪を犯した米兵の身柄すら確保できない。米軍機の墜落や不時着事故が民間地域で発生しても、日本の警察による初動捜査は阻止される。米兵犯罪で重大事件以外は裁判権を放棄する密約も明らかになっている。
日本復帰の後、沖縄に地位協定が適用された。この不平等条約が効力を発揮することによって、米国統治下と錯覚するような軍事優先の環境に置かれることになる。しかも対米従属に終始する日本政府は、地位協定を抜本的に改定する努力を怠ってきた。
復帰後、米軍による事件・事故がどれほど繰り返され、真相究明が地位協定の壁にどれだけ阻まれただろう。
「ウチナーンチュ(沖縄人)だって人間じゃないのか」。コザ騒動の現場で人々が叫んだ言葉は今も変わらない。
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【https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1244403.html】
<金口木舌>変わらぬ不条理
2020年12月20日 06:00
速度超過の車がふらつきながら走行し、歩いていた54歳の女性をひいて電柱に激突した。女性は「アンマー(お母さん)」と叫び、搬送中に亡くなった。1970年9月に糸満町(現在の糸満市)であった女性れき殺事件だ
▼近所の男性が8年前、本紙に証言している。飲酒運転の米兵は無罪となり、同年12月のコザ騒動の引き金になった。他にも米軍関係の事件・事故が相次ぎ、十分に裁かれない不条理は騒動の参加者に共有されていた
▼コザ騒動で放火などの罪に問われた4人は有罪となったが、執行猶予が付いた。一審の判決文は糸満の事件にも触れて「犯行に加担するに至った心情は理解するに難くない」と書いている
▼弁護団は米統治下の圧政に苦しむ人々による「抵抗権の行使」だとして無罪を求めた。沖縄の人々の願いは基本的人権の尊重を明記した日本国憲法の下への復帰だった
▼だが復帰後も基地は残り、米軍関連の事件・事故は続く。辺野古新基地建設は民意に反して止まらない。嘉手納、普天間の両爆音訴訟は騒音被害への賠償は認められるが、原因行為である米軍機の飛行差し止めは退けられる
▼50年前と今の県民の思いにどれだけの違いがあるだろうか。「ばかやろう、この沖縄人の涙を分かるのか」。ラジオ沖縄が騒動に加わった人々の言葉を記録している。現在の不条理をも照らす叫びだ。
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【https://www.nishinippon.co.jp/item/n/675181/】
一線を守った「暴動」
2020/12/20 11:00
西日本新聞 オピニオン面 永田 健
1970年といえば、日本では「万博の年」である。国民が高度成長の夢に浮かれていた時代だった。
沖縄にとっての1970年は「コザ暴動」の年だ。日本復帰前の沖縄で、統治者である米軍の横暴に対する住民の怒りが爆発。大きな暴動に発展した。
今からちょうど50年前のこの出来事を振り返る。
◇ ◇
当時の沖縄では、米兵による飲酒事故や強盗、レイプ事件が頻発。それが米軍の軍事裁判でまともに処罰されないという事態が日常化していた。同年9月にも糸満で飲酒運転の米兵が主婦をはね死亡させたが、軍事法廷が言い渡した判決は何と無罪。沖縄住民の忍耐は限界に達していた。
12月20日の未明、コザ市(現沖縄市)で米兵の運転する車が人身事故を起こした。目撃した群衆は駆けつけたMP(軍警察)と米兵を取り囲んだ。これにMPが威嚇発砲をした。
群衆は反発し、MPの車や米国人ナンバーの車を次々とひっくり返し火を付けた。怒りの矛先を向けられ袋だたきにされた米兵も多かった。一部の集団は基地に押しかけ、武装した米兵との間でにらみ合いになった。騒動は同日朝まで続き、米国人車両約80台、基地の事務所などが焼かれた。
一夜明けても、コザの目抜き通りには裏返しになった多くの車がくすぶっていた。従順と思っていた沖縄住民が暴力で反抗したことに米軍は衝撃を受けた。
◇ ◇
ただ興味深いのは、暴動の規模が大きく、多くの米国人が襲われたにもかかわらず、死者はゼロ、米側には深刻な重傷者も出ていないとされることだ。混乱に乗じた略奪もなかった。
住民は「たっくるせー(やっちまえ)!」「(占領)25年の恨みを晴らせ!」と叫んだが、攻撃の方法は運転者のいない車両への放火にほぼ集中していた。
地元紙・琉球新報の記者だった岡田輝雄さん(80)は自らの体験や現場に出た同僚記者の証言を基に、コザ暴動の経緯を「沖縄記者物語 1970」(ペンネーム与並岳生・新星出版)という本にまとめている。
その記録によれば、騒動の最中、ある青年がブロックを頭上に掲げ、倒れている米兵の頭に振り下ろそうとした。そばにいた青年がとっさに「それだけはやめろ」と叫んで止めたという。あわやという場面はいくつもあったが、群衆は血だらけになった米兵たちを「それぐらいでいい」と逃がしたらしい。
◇ ◇
「米軍の人権無視の支配には怒っていたが、米兵個人を憎んでいたわけではなかったから」と岡田さんは当時の思いを説明する。
本土の反応はどうだったか。当時の新聞の社説は「沖縄米軍の深い反省を望む(読売)」「人権思想不在の在沖米軍(日経)」と、沖縄の人々に同情的だ。
怒りと興奮の渦の中でも、人間としての一線を守った沖縄住民に、私はある種の矜持(きょうじ)を見て取る。
それから50年。日本復帰から48年が経過した今でも、日本国内の米軍専用施設の約7割が沖縄に集中したままだ。駐留米軍による事件事故も後を絶たない。日本政府は、米軍に特権的な立場を保障する日米地位協定の改定を米国に要求することすらしていない。沖縄の忍耐に甘え続けている。 (特別論説委員・永田健)
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[※ 『沖縄スパイ戦史』(三上智恵・大矢英代共同監督) (LOFT)↑]
琉球新報の【<社説>5年内運用停止ほご また化けの皮が剝がれた】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-832636.html)。
《またもや、政府の化けの皮が剝がれた。県民に期待させるようなことを言って、時間がたつと手のひらを返す。「話くゎっちー(話のごちそう)」の狡猾なやり方は、政府の常とう手段だ。来県した岩屋毅防衛相が普天間飛行場の「『5年以内の運用停止』は難しい」と述べた。「移設作業が残念ながら遅れてきたので」と、辺野古新基地に反対する県側に責任転嫁までしている》。
《米軍普天間飛行場の運用停止について日本政府が2019年2月までの実現を発表したことに対し、米側が「空想のような見通しだ」と反対していた》訳で、元々が「空想」。普天間は世界最悪の危険さで、返還されず、辺野古は破壊「損」…あまりにデタラメなアベ様ら。
さらには、那覇空港をヨコセ!、なんてどこまで図々しいのか!! …沖縄タイムスの記事【沖縄知事「米軍に那覇空港使わせない」 普天間返還「民間施設使用も条件」の衝撃】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/109237)によると、《米軍普天間飛行場返還に緊急時の民間施設使用が条件となっている/該当するのは那覇空港だが、翁長知事は「絶対に使わせない」と明言/過去、政府から条件の説明はなく、普天閒は返還されない恐れも》。 沖縄タイムスの【社説[普天間返還の条件]那覇空港使用は許せぬ】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/109780)も同様。
沖縄の人々は、「空手形」を無理やり飲まされたのだ。《政府は新基地建設強行に力を注ぐのではなく、米国に対し、一日も早い普天間飛行場の運用停止を求めることに汗を流すべきだ。これこそが危険性除去を進める早道だ》…アベ様や最低の官房長官らは、《約束》を守れよ、いい加減に。
『●国外移設どころか、やはり辺野古埋立承認へ:
2010年11月の沖縄知事選の予想が現実に』
『●2010年11月の沖縄知事選の選択はやはり誤りだった
~そうさせた「本土」の重い責任~』
『●辺野古破壊: 「いい正月になる」なんて、
仲井真氏もアベ様らも猿芝居をしていたんじゃないのか?』
『●普天間移転「空想のような見通し」の結論…
《いい正月になる》仲井真弘多氏もアベ様らも猿芝居をしていた』
「《「5年以内」がまやかしに過ぎないことは、もう誰の目にも明らかであろう。
政府は米側との協議内容をつまびらかにすべきだ。
米軍普天間飛行場の運用停止について日本政府が2019年2月までの
実現を目指す方針を発表したことに対し、米側が「空想のような見通しだ」
と反対していた》。さらに、《5年以内の運用停止は、普天間の辺野古移設に
向けた埋め立てを仲井真弘多知事が承認する際、政府に実現を
強く求めた基地負担軽減策の柱だ。知事の要望を受け、安倍政権は
最大限努力する姿勢を示してきた》そうだ。…それを、いま、アベ様らは
《まともに対米交渉をしたこともな》く、《政府自らの責任を棚に上げ》し、
《実現できないのは辺野古新基地建設に反対している知事のせいだ
と責任を転嫁》しているのです。「本土」マスコミは、なぜこの沖縄イジメを
報じないのでしょう。辺野古や高江の無残な破壊行為を報じないの?」
『●防衛局(国)が国交省(国)に依頼し、国(アベ様)に
忖度した審判を下す…ルール無視の出鱈目デキレース』
《だが辺野古新基地の建設工事が順調に進んでも運用開始は約10年後
といわれる。新基地見直しこそが危険性除去の近道なのに、
安倍晋三首相が仲井真弘多元知事と約束した「5年以内の運用停止」は
協議された形跡がない》
『●「番犬様の尾っぽ」=世界一危険な基地・普天間は
返還されない!? 辺野古は単なる破壊損なのか??』
「…なぜ、唯一なのか? 普天間の撤収のために、なぜ辺野古が
破壊されなければならないのか? しかも、辺野古は破壊「損」の可能性が
高いときている。そして、一体、どこが負担軽減なのか?」
「「普天間移設=辺野古破壊なはず」が無いと訴えてきましたが…
それどころの話でなくなってきた! 無茶苦茶じゃないか!
世界一危険な基地・普天間は返還されない!?
辺野古は単なる破壊損なのか??」
《安倍政権はよく「丁寧に説明する」「真摯な対話を心掛ける」というが、
実行されたことはない。特定秘密保護法、安保法制、「共謀罪」法での
世論軽視、森友・加計(かけ)問題では疑惑に正面から向き合わないなど、
いくつも指摘できるが、米軍普天間飛行場の返還条件を巡っても、
丁寧な説明とは程遠い》
《名護市辺野古の新基地が完成しても、米軍普天間飛行場が
返還されない可能性が出てきた》
『●辺野古は単なる破壊「損」なのかもしれない…
アベ様や最低の官房長官による沖縄イジメも「ずっとずっと」』
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【https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-832636.html】
<社説>5年内運用停止ほご また化けの皮が剝がれた
2018年11月12日 06:01
またもや、政府の化けの皮が剝がれた。県民に期待させるようなことを言って、時間がたつと手のひらを返す。「話くゎっちー(話のごちそう)」の狡猾(こうかつ)なやり方は、政府の常とう手段だ。
来県した岩屋毅防衛相が普天間飛行場の「『5年以内の運用停止』は難しい」と述べた。「移設作業が残念ながら遅れてきたので」と、辺野古新基地に反対する県側に責任転嫁までしている。
安倍晋三首相も2017年2月に「残念ながら翁長雄志知事に協力していただけていない。難しい状況だ」と、実現困難を表明した。政権トップから早々に努力を放棄したことは政治の堕落でしかない。
政府は、口を開けば「移設問題の原点は危険性の除去」と強調しておきながら、実態は、本気で普天間飛行場の危険性除去を考えていないことが一段と鮮明になった。
そもそも、5年以内の運用停止は、仲井真弘多知事(当時)が13年12月に辺野古の埋め立てを承認する最大の条件だった。
仲井真氏は「政府が示している辺野古移設計画は約10年を要し、その間、普天間飛行場が現状維持の状態となるようなことは絶対に避けなければならない」として、工事進展とは切り離しての運用停止を求めた。
これに対し、安倍首相は「最大限努力する」と約束した。政府はその後、19年2月までの実現を明言していた。
仲井真氏も県議会で再三「移設と運用停止は切り離すべきだ」と答弁した。当初から、5年以内運用停止と移設は別物だったにもかかわらず、翁長県政が誕生すると、政府は突然「(運用停止は)辺野古移設への県の協力が前提」と変節した。
政府は米国と粘り強い交渉もせず、県外に移設候補地を探すこともしていない。知事承認を得るための空手形だったことは明々白々だ。県民をだまし討ちにしたと言うしかなく、断じて許せない。
岩屋防衛相は知事との会談で、沖縄の基地負担について「全国で受け持てる部分は受け持っていただく」とも述べた。これも口先だけに終わるのではないか。
菅義偉官房長官も14年の知事選前に「日本全体で沖縄の負担を軽減させてもらう」と大見えを切ったが、自らの努力の形跡は見られず、県の協力だけを一方的に求めている。
政府が危険性を放置している間にも、普天間第二小への窓枠落下や緑ヶ丘保育園への部品落下、所属機の不時着など事件事故が相次いだ。
県議会は2月に即時運用停止を求める決議を全会一致で可決した。沖縄市や浦添市など多くの市町村議会も、5年以内の運用停止を求めている。
政府は新基地建設強行に力を注ぐのではなく、米国に対し、一日も早い普天間飛行場の運用停止を求めることに汗を流すべきだ。これこそが危険性除去を進める早道だ。
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琉球新報の記事【普天間第二小 避難242回 米軍ヘリ上空飛行 恒常的に授業侵害】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-695480.html)。
《米軍機接近による児童の避難は、運動場の使用が再開された2月13日から3学期が修了した3月23日までの39日間に合計242回に上ったことが同校のまとめで分かった。最も多い日は一日に29回で、20回以上の日が3日間あった。米軍機接近による避難によって体育の授業は中断する。学校上空付近の飛行停止が実現せず、子どもたちの教育を受ける権利が恒常的に侵害されている》。
はぁ~!? あまりに異常な、信じられない「現実」…それを放置するアベ様ら。在日米軍特権を放置する日米共犯、「子どもを園庭で遊ばせたい」「当然の日常がほしいだけ」、そんな極当たり前のことなのに…。そして、今、横田基地へのオスプレイ配備が大きな問題となっている。
『●「辺野古が唯一の解決策」という呪文を唱えることしか
能の無いアベ様ら…消えた「辺野古」の「へ」の字?』
『●高江ヘリ「墜落」、何時もの如く「見え透いた
“茶番劇”が再び繰り返されるようなら、事故はまた起きる」』
『●普天間米軍のCH53E大型輸送ヘリの窓落下…
「子どもを園庭で遊ばせたい」「当然の日常がほしいだけ」』
『●(コラム【金口木舌】)「沖縄版「今年の漢字」」は『落』…
「いずれの「落」も県民の命に関わる」、抜本策は「撤兵」』
『●「本土」のデマ・ヘイトなオトナ達…《子どもたちの
日常にある「異常」を放置しているのはだれなのか?》』
『●沖縄版「今年の漢字」」も『落』:
「県民の命が脅かされ続ける現状より、軍事優先の現実に愕然」』
『●「まるで空襲に襲われた戦時下のような異常な訓練」に加えて、
アベ様は沖縄にさらなる「我慢」を強いる』
《しかし、これが沖縄の現実なのだ。そして、米軍によっていとも簡単に
約束は破られ、さらには飛行の事実を事実とも認めようとしないのである。
…この暴力を許しているのは、言うまでもなく日本政府、安倍政権だ。
…なにせ安倍首相は、小学校や保育園での落下事故後にも
「沖縄が我慢すればいいこと」という無神経極まりない暴言を
吐いているからだ》
いま、横田基地へのオスプレイの配備で、大騒ぎになっています。
まず、《沿道》に居なかった反戦派の皆さんには申し訳ないけれど、差別者・ヘイト者は、《13年1月。全市町村長らがオスプレイ配備の撤回などを求め、東京・銀座でデモ行進した。沿道から浴びせられたのは…》…。
『●「本土」のデマ・ヘイトなオトナ達…
《子どもたちの日常にある「異常」を放置しているのはだれなのか?》』
《事実かどうかは二の次。弱い立場の者を「敵」に仕立てて暴言を吐く。
基地に反対する沖縄の人たちを一方的にたたき、留飲を下げる。
基地問題でヘイトスピーチ(憎悪表現)まがいの言説があからさまに
表面化したのは13年1月。全市町村長らがオスプレイ配備の撤回などを
求め、東京・銀座でデモ行進した。沿道から浴びせられたのは
「売国奴」「中国のスパイ」などの罵声だった》
東京新聞の記事【オスプレイ 横田配備 首都圏の空…「なぜ今」「安全性は」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201804/CK2018040402000153.html)によると、《地元などからあらためて懸念の声が上がった…沖縄県では二〇一六年十二月に名護市沖で不時着大破し、今年二月にもエンジンカバーを落下させるトラブル》。
同紙の記事【オスプレイ横田到着 横浜から5機 沖縄以外に初配備】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201804/CK2018040502000253.html)によると、《米空軍の輸送機CV22オスプレイ五機が五日午前、横浜市神奈川区の米軍施設「横浜ノースドック」を飛び立ち、横田基地(東京都福生市など)に到着した。今後、必要な訓練を行い、夏ごろに同基地に正式配備される見通し》。
東京新聞の「2015年5月10日 朝刊」には、【横田・辺野古「問題は同じ」 住民の反対無視】とあります。
『●仲井真氏は「空手形」を承知の上で「いい正月」を
迎えていたのでは?…米側が「空想のような見通し」と』
《国は県や住民の反対をよそに強行する構えだ。何の説明もなく
決まった横田配備に、首都圏の基地周辺住民からも
「民意無視は全く同じだ」と憤りの声が上がる
…「『計画はない、知らない』と言いながら、国民に知らせるときには
決定している。普天間の移設問題でもそうだ」》
他の東京新聞の記事【オスプレイ配備 住民の懸念伝えたのか】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018040502000144.html)には、《国民には突然の発表だった。米空軍の垂直離着陸輸送機オスプレイの横田基地への配備である。事故を繰り返し、安全性に懸念が残る軍用機だ。日本政府は米側に周辺住民らの懸念を伝えたのか…一七年三月に配備を二〇米会計年度(一九年十月~二〇年九月)に延期すると発表していた。在日米軍は前倒しで配備する理由を「地域の安全保障上の懸念に対処し、自然災害や危機に迅速に対応できるプラットフォーム(基盤)を提供する」と説明…北朝鮮や中国に対する抑止力を高めようとするトランプ政権の狙い》。
またしても、ここでも、隠蔽体質が露見する始末。
東京新聞の記事【陸自日報問題・オスプレイ配備 「情報独占おかしい」識者ら】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201804/CK2018040602000139.html)によると、《陸上自衛隊の日報隠蔽問題に続き、オスプレイ配備情報の公表を遅らせていたことが明らかになった。識者からは防衛省の体質に加え、政府の質を問う声も出ている》。
『●「これは相当に見つけにくかろう」…というか、
真に《不存在》な無い物(国民の信用)は見つけようがない』
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【https://ryukyushimpo.jp/news/entry-695480.html】
普天間第二小 避難242回 米軍ヘリ上空飛行 恒常的に授業侵害
2018年4月6日 07:47
普天間第二小 普天間飛行場 米軍ヘリ窓落下 緑ヶ丘保育園 運動場 避難指示
(普天間第二小に接近して飛行する米軍大型ヘリCH53E
=1月19日、宜野湾市)
昨年12月の米軍大型ヘリによる窓落下事故があった宜野湾市の普天間第二小学校(桃原修校長)で、米軍機接近による児童の避難は、運動場の使用が再開された2月13日から3学期が修了した3月23日までの39日間に合計242回に上ったことが同校のまとめで分かった。最も多い日は一日に29回で、20回以上の日が3日間あった。米軍機接近による避難によって体育の授業は中断する。学校上空付近の飛行停止が実現せず、子どもたちの教育を受ける権利が恒常的に侵害されている。
普天間第二小では児童が校内にいる午前8時45分から午後4時半までの間、嘉数高台と校舎屋上で米軍機の飛行を監視する沖縄防衛局の連絡を受けて、小学校方面に米軍機の離陸が確認されると避難指示が出る。指示が出ると運動場など屋外にいる児童は校舎内に避難する。
授業で運動場を使うのは主に体育。1こまの授業中に避難指示が複数回出ることもある。「避難が2回あれば授業にならない」と桃原校長は話す。1校時分の授業を完結できないケースもあるとみられ「学ぶべき教育課程が履修できていない」と懸念する。
避難指示がなかったのは、米軍の休日とみられる2月19、20の両日と、児童が屋外に出る機会がなかった3月22日の卒業式、23日の修了式のみだった。学校は「早く日常に戻りたいが、避難を減らして児童を危険にさらすわけにはいかない」というジレンマを抱えている。桃原校長は「新学期に児童の様子を見て、保護者や市教委と相談して対応を考えたい」と話した。
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[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様…日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]
【社説[第二小へ誹謗中傷]心ない行為 看過できぬ】の記事(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/185400)。
《同小や宜野湾市教育委員会に対し誹謗中傷の電話が相次いでいる。「やらせだろう」「基地のそばに造ったのはあんたたち」などといった内容である。落下事故が児童や学校に与えたショックは計り知れず、「怖い」と訴えて欠席する児童が出る中、児童や職員の心をさらに深く傷つける暴言を許すことはできない。電話の内容は事実と違うものである…思い出すのは2015年、自民党の若手国会議員らが招いた有名作家の発言である。普天間飛行場は「もともと田んぼの中にあり、周りには何もなかった」などと語った。普天間飛行場の建設場所は戦前、役場や国民学校があり、生活の中心地だった。住民が収容所に入れられている間に米軍が土地を占領して建設したというのが事実だ》
『●普天間米軍のCH53E大型輸送ヘリの窓落下…
「子どもを園庭で遊ばせたい」「当然の日常がほしいだけ」』
『●(コラム【金口木舌】)「沖縄版「今年の漢字」」は『落』…
「いずれの「落」も県民の命に関わる」、抜本策は「撤兵」』
《日米共犯》「在日米軍特権」…無責任で当事者意識・自覚無き差別者・ヘイト者…「本土」のオトナ達の態度・人間性・思考の何というお粗末さ。
『●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、
沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ』
『●「第二の加害者」として「悪質なデマ」
「事実関係を無視した沖縄攻撃」「蔑視・差別」、沖縄イジメに加担』
《安田が本書の取材を始めたきっかけは、昨年6月に自民党の
「文化芸術懇話会」で作家の百田尚樹が発した
「沖縄の2紙はつぶさなあかん」発言だった。本書は、百田と
出席議員の発言内容を詳細に書き起こし、反証するところから
始まる。たとえば、百田のこの発言だ。
「もともと普天間基地は田んぼの中にあった。周りに何もない。
基地の周りが商売になるということで、みんな住みだし、
いまや街の真ん中に基地がある。騒音がうるさいのはわかるが、
そこを選んで住んだのは誰やと言いたくなる」
安田は、地元の古老の証言や郷土史誌の記述から、
この百田発言が全くの事実無根であることを示す。》
《安田はこうして記者たちを訪ね、資料を掘り起こしながら、さまざまな
「嫌沖」の俗説・風説を覆す証言や記録を拾っていく。
「沖縄経済は基地依存」という神話。
「米兵よりも沖縄人のレイプ犯罪率の方が高い」という中傷。
「沖縄の新聞は基地のことばかり書いている」という
全国メディアからの揶揄。
「沖縄の新聞が反基地・政府批判を扇動している」という誤解……。》
琉球新報のコラム【<金口木舌>「自作自演」は誰か】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-634705.html)によると、《自国民より米軍を信じているのか。米軍ヘリの部品が見つかった緑ヶ丘保育園に「自作自演だろう」などと誹謗(ひぼう)中傷する電話やメールが相次いでいることが、東京でも話題になっている…▼満員電車で足を踏まれ「痛いからどけて」と言ったら「その表現では心に響かない」と注意されたような気分になる。負担の大半を沖縄に押し付けている責任への自覚がない ▼「差別」などの沖縄の叫びになぜ「引く」のか、自身の問題として考えてほしい。表現の変更を促すのは、当事者意識を欠く証拠。叫びが届かないのは、一義的には本土側の問題だ》。
また、【[大弦小弦]休み時間を知らせるチャイム。体育館から響く元気な声。お昼の校内放送で…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/185399)でも、《▼地上で子どもたちを見守り続ける地域の目。頭上の「凶器」からどう守ればいいのか。呉屋さんと伊佐さんは言う。「日本政府がしっかりしないと。米軍のいいなりでしょ」 ▼子どもたちの日常にある「異常」を放置しているのはだれなのか。子どもたちが運動場で遊べない原因をつくっているのはだれなのか。子どもたちを見守る目は、米軍の口約束とそれを容認している日本政府を鋭く見つめる》。
《日米共犯》「在日米軍特権」…《子どもたちの日常にある「異常」を放置しているのはだれなのか。子どもたちが運動場で遊べない原因をつくっているのはだれなのか。…米軍の口約束とそれを容認している日本政府》…情けない。「愛国者」の皆さんはなぜダンマリなのか?
琉球新報の【<社説>米軍ヘリ飛行再開 「普天間」閉鎖しかない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-634045.html)によると、《問題は深刻である。「人的ミス」を起こさない安全管理策が機能していないのではないか。繰り返される事故を見れば再発防止は無理だ。危険を除去するためには普天間飛行場の閉鎖しかない…対米追従の政府の説明はもはや信頼できない》。
《普天間飛行場の閉鎖しかない》、大賛成。それしかない。森を殺し、海を殺す《辺野古が唯一の解決策》などという《日部共犯》に騙されることなく、「普天間」を閉鎖し、番犬様には本国へお引き取りを願いたい。
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【http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/185400】
社説[第二小へ誹謗中傷]心ない行為 看過できぬ
2017年12月20日 06:45 ネットのうわさ・デマ 米軍部品落下
米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリが普天間第二小学校の運動場に窓を落下させた事故で、同小や宜野湾市教育委員会に対し誹謗(ひぼう)中傷の電話が相次いでいる。
「やらせだろう」「基地のそばに造ったのはあんたたち」などといった内容である。
落下事故が児童や学校に与えたショックは計り知れず、「怖い」と訴えて欠席する児童が出る中、児童や職員の心をさらに深く傷つける暴言を許すことはできない。
電話の内容は事実と違うものである。
窓が回転しながら運動場に落ちていく様子を複数のテレビ局のカメラが捉えている。にもかかわらず、このような電話をかけてくるのは悪意に満ちた行為というほかない。
第二小は普天間小の過密化を解消するため1970年、一部校舎が現在地に完成。敷地が文部省(当時)基準に合わず騒音も悪化したため移転を計画した。米軍が敷地を同飛行場として提供する条件を付けたことや、移転先の学校用地費が2倍以上に急騰、国の補助も認められず断念せざるを得なかった経緯がある。
思い出すのは2015年、自民党の若手国会議員らが招いた有名作家の発言である。普天間飛行場は「もともと田んぼの中にあり、周りには何もなかった」などと語った。
普天間飛行場の建設場所は戦前、役場や国民学校があり、生活の中心地だった。住民が収容所に入れられている間に米軍が土地を占領して建設したというのが事実だ。
誹謗中傷はCH53Eヘリの部品が屋根に落下したとみられる緑ヶ丘保育園にも向けられており、深刻な事態だ。
■ ■
事実かどうかは二の次。弱い立場の者を「敵」に仕立てて暴言を吐く。基地に反対する沖縄の人たちを一方的にたたき、留飲を下げる。
基地問題でヘイトスピーチ(憎悪表現)まがいの言説があからさまに表面化したのは13年1月。全市町村長らがオスプレイ配備の撤回などを求め、東京・銀座でデモ行進した。沿道から浴びせられたのは「売国奴」「中国のスパイ」などの罵声だった。
高江のヘリパッド建設で抗議する人が「日当をもらっている」などと、根拠のない番組を放送した東京MXテレビが放送倫理・番組向上機構(BPO)から「重大な倫理違反」を指摘されたばかりだ。
基地を巡る言論空間のゆがみと同時に、沖縄への蔑視や偏見を受け入れる素地に愕然(がくぜん)とする。
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米軍は事故を起こした同型のCH53Eヘリの飛行を再開した。「学校の上空の飛行を最大限可能な限り避ける」とするが、実効性を担保するものは何もない。喜屋武悦子校長は「子どもの命を預かる校長として『飛ばない』という回答をいただきたい」と当然の要求をしたが、日米とも応えることはなかった。
児童の安心・安全が何より最優先されなければならない。このためには普天間飛行場の運用停止こそが先決だ。
いわれなき誹謗中傷は精神的負担が大きいに違いないが、職員らはひるまず事実を示し毅然(きぜん)と対応してほしい。
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沖縄タイムスの磯野直記者によるコラム【[大弦小弦]この国は住民の命より…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/185363)。
《安保を優先させる政治を恥としない。普天間飛行場所属ヘリが普天間第二小の校庭に窓を落下させた事故で政府は18日、米側の説明だけを聞き入れ、飛行再開を容認した…児童や家族、住民が訴えた「飛ばさせないで」の声は黙殺された》。
『●普天間米軍のCH53E大型輸送ヘリの窓落下…
「子どもを園庭で遊ばせたい」「当然の日常がほしいだけ」』
なぜ、強く抗議しないのか。沖縄の人々のために、アベ様らはなぜ文句を言わないのか。結局、「日」も共犯で、「日米共犯」な訳ですね。
《子どもを園庭で遊ばせたい》《当然の日常がほしいだけ》なのに、学校側や関係者がデマやヘイトで批判される始末。ヘイト屋やデマ者…その態度・人間性・思考のお粗末さよ。《問題のゆえんを知ろうともせず、手前勝手な意見をまき散らす。本土の基地撤去運動で沖縄基地が強化された歴史は棚に上げ、普天間を引き取る気のない本土側から「抑止力」を振りかざす。無知で恥ずべき行為》。
『●「トンズラ総理」の広報機関やオトモダチ、取巻き連中…
どの辺が「中間中立」的な立ち居振る舞いなのか?』
『●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、
沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ』
「沖縄タイムスの阿部岳さんによるコラム【[大弦小弦]作家の百田尚樹氏から
「悪魔に魂を売った記者」という異名をいただいた…】…
《▼逆らう連中は痛い目に遭えばいい。ただし自分は高みの見物、
手を汚すのは他者、という態度。あえて尊厳を傷つける言葉を探す人間性。
そして沖縄を簡単に切り捨てる思考》。」
沖縄タイムスの別の記事【部品調達遅れ、整備員不足…飛行可能な海兵隊航空機は4割 米ヘリテージ財団報告書】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/185368)によると、《米海兵隊で、予算削減に伴い、部品の新規調達の遅れや整備要員の不足により、昨年12月31日時点で海兵隊が保有する全航空機の4割程度しか飛行できない状態であることが分かった。1980年代に導入され老朽化が進むCH53E大型輸送ヘリは後継機の開発が遅れ近年、事故が相次いでおり、背景には十分な整備が行き届いていない現状があるとみられる》。首相官邸や自民党・公明党本部の上空でも飛んでみればいい。
琉球新報のコラム【<金口木舌>沖縄版「今年の漢字」】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-634047.html)によると、《自然と「落」が頭に浮かぶ。…▼いずれの「落」も県民の命に関わる。米軍機墜落、部品落下がやまぬなら、飛行をやめるか、少なくとも飛行経路を改めるべきだ。抜本策は飛行場閉鎖だ。それは日米両政府の決断にかかっている》。
「沖縄版「今年の漢字」」は『落』…「いずれの「落」も県民の命に関わ」り、その抜本策は《飛行場閉鎖》・「撤兵」で、番犬様には本国にお引き取り頂くことだ。でなければ、事件・《事故はまた起きる》。
『●高江ヘリ「墜落」、何時もの如く「見え透いた
“茶番劇”が再び繰り返されるようなら、事故はまた起きる」』
さらに、琉球新報の【<社説>CH53E飛行再開へ 米本国では許されない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-633426.html)によると、《米軍の不誠実な対応と日本政府の米国追従ぶりは、目に余る。…CH53Eは2004年に宜野湾市の沖縄国際大学に墜落したCH53Dの後継機。30年以上運用し、アフガニスタン紛争にも投入された。老朽化が進み部品が枯渇して、海兵隊航空機の中でも最も深刻な整備と即応性の課題が指摘されている。飛行可能は37%という米国報道もある。だから今回の事故が「人的要因」というのは説得力がない》。
番犬様、属国の頭上では飛ばしてOKな訳ね? 「日米共犯」「在日米軍特権」の下でのトンデモな「思いやり」。
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【http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/185363】
[大弦小弦]この国は住民の命より…
2017年12月19日 07:27 磯野直 米軍ヘリ窓落下
この国は住民の命より、安保を優先させる政治を恥としない。普天間飛行場所属ヘリが普天間第二小の校庭に窓を落下させた事故で政府は18日、米側の説明だけを聞き入れ、飛行再開を容認した
▼「学校上空の飛行を最大限可能な限り避ける」は、これまで破られ続けた口約束。児童や家族、住民が訴えた「飛ばさせないで」の声は黙殺された
▼政府の姿勢に呼応するかのように、学校に嫌がらせの電話やネットに書き立てる者がいる。「基地のそばに学校を造る方が悪い」「やらせだろ」。緑ヶ丘保育園に対する「自作自演」の中傷もやまない。楽しんでいる気配すらうかがえる
▼いずれも普天間飛行場が沖縄戦中、国際法に違反して民間地を奪って造ったという史実が抜け落ちている。収容所から戻った人々は周辺の狭い土地で暮らさざるを得ず、行政もいびつな街づくりを強いられた
▼問題のゆえんを知ろうともせず、手前勝手な意見をまき散らす。本土の基地撤去運動で沖縄基地が強化された歴史は棚に上げ、普天間を引き取る気のない本土側から「抑止力」を振りかざす。無知で恥ずべき行為
▼学校や園への嫌がらせをすぐにやめるべきだ。もし落下現場に自分や家族がいたらと、少しは想像してみてはどうか。傷ついた人たちを二重、三重に痛めつけて「楽しむ」権利など、誰にもない。(磯野直)
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[三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]
琉球新報のコラム【<金口木舌>日常がほしいだけ】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-630558.html)。
東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017121402000110.html)。
《あまりにもひどい出来事に耳を疑った。怒りとショックで言葉も出ない。13日、米軍普天間飛行場所属の大型ヘリの窓が、宜野湾市の普天間第二小学校の運動場に落下した…「子どもを園庭で遊ばせたい」「当然の日常がほしいだけ」。前日、緑ヶ丘保育園の保護者らは、県や県議会に訴えていた。一方、園に対して「自作自演」などという中傷の電話やメールさえ寄せられている》
《沖縄県宜野湾市の小学校に、米海兵隊普天間飛行場所属の大型ヘリコプターの金属製窓枠が落下した…▼七日にも、米軍の別のヘリコプターが円筒状の物体を同じ市内の保育園に落下させている。沖縄の地には、アメリカ軍という「あめ」が降り続くのか。雨を止めなければならぬ。その危険な雨から身を守れる傘は、ない》
米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリの窓が落下…しかも、子供たちの居た小学校の校庭に。沖縄の人々、特に、子を持つ親としての願いは、《子どもを園庭で遊ばせたい》《当然の日常がほしいだけ》。そんなささやかな願いさへ、いつまでたっても叶わない、沖縄。
『●高江ヘリ「墜落」、何時もの如く「見え透いた
“茶番劇”が再び繰り返されるようなら、事故はまた起きる」』
何にもできない、な~んにもしないアベ様ら。結局、何度も、何度も同じことの繰り返し…「事故はまた起きる」。《アメリカ軍という「あめ」が降り続く…その危険な雨から身を守れる傘は、ない》というのに。見て見ぬふりな「本土」。
普天間基地を即時停止すべきだ。一方で、「辺野古が唯一の解決策」と嘯く傲慢さで、「普天間基地の閉鎖」≠「辺野古移設」であるにもかかわらず、《生物多様性の生きた教科書》な沖縄の「森」や「海」を何の躊躇もなく殺し、さらには、沖縄に番犬様を押し付け、基地の恒久化を「謀る」。番犬様なんて、沖縄にも、日本のどこにも要らない。自国にお引き取り頂けばいいだけの話だ。さっさと普天間を閉鎖し、辺野古の破壊も止めてくれ。
『●「辺野古が唯一の解決策」という呪文を唱えることしか
能の無いアベ様ら…消えた「辺野古」の「へ」の字?』
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【https://ryukyushimpo.jp/column/entry-630558.html】
<金口木舌>日常がほしいだけ
2017年12月14日 06:00
あまりにもひどい出来事に耳を疑った。怒りとショックで言葉も出ない。13日、米軍普天間飛行場所属の大型ヘリの窓が、宜野湾市の普天間第二小学校の運動場に落下した
▼体育の授業中で、約60人の児童が運動場にいた。児童からわずかしか離れていない所に、90センチ四方の物体が落ちてきた。周辺には割れた透明板が飛び散っている。どんなに怖かっただろう
▼1年前のこの日、米軍オスプレイが名護市安部の海岸に墜落した。今年10月には、東村高江の牧草地に米軍ヘリが不時着・炎上した。同じ宜野湾市の緑ヶ丘保育園に米軍機の部品が落下してから、6日しかたっていない
▼1959年の宮森小学校米軍機墜落事故では、18人の犠牲者が出た。当時、同小で教えていた故・豊浜光輝さんは、事故から50年以上を経ても「犠牲者の無念の死を絶対忘れない」と、事故を語り継ぐ活動を続けた
▼「子どもを園庭で遊ばせたい」「当然の日常がほしいだけ」。前日、緑ヶ丘保育園の保護者らは、県や県議会に訴えていた。一方、園に対して「自作自演」などという中傷の電話やメールさえ寄せられている
▼なぜ、県民はこれほどまでに命を脅かされ、異常な日常を過ごさなければならないのだろう。だから「基地はいらない」と訴え続けてきた。政府と国民は今度こそ、沖縄の声に耳を傾けてくれるだろうか。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017121402000110.html】
【コラム】
筆洗
2017年12月14日
「雨の降る日は天気が悪い」と書けば、あたりまえだろうと叱られそうだが、その通り、あたりまえの話であることをたとえる昔からの慣用句。「犬が西むきゃ尾は東」に近いだろう▼なにも降るのは天気が悪いときとは限らぬ雨がある。「怪雨」。「あやしのあめ」と読む。魚、カエル、獣の毛など、本来、降ってくるはずもないものが降ってくる不思議な現象のことだそうで江戸時代の百科事典「和漢三才図会」の中にも記述がある。「みな怪しがりて怪雨と呼びき」▼獣の毛程度ならともかく、降ってきたのは米軍ヘリコプターの窓。しかも、子どもが間近にいた小学校の校庭とあれば、「怪雨」どころではなく、背筋も凍る「あやうしのあめ」である。沖縄県宜野湾市の小学校に、米海兵隊普天間飛行場所属の大型ヘリコプターの金属製窓枠が落下した▼危機の際には真っ先に守られるべき子どもたちが危険な目に遭う。絶対に許されない事故である▼窓が落ちた際、はねた小石で男児一人が軽いけがを負っているが、近くにいた子どもたちはどれほどの恐怖を感じただろう。もしもを想像したくない▼七日にも、米軍の別のヘリコプターが円筒状の物体を同じ市内の保育園に落下させている。沖縄の地には、アメリカ軍という「あめ」が降り続くのか。雨を止めなければならぬ。その危険な雨から身を守れる傘は、ない。
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