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●アベ様の《決意》…《決意ならいくらでも反故にしていいわけがない。こんな無責任な人物を八年間も首相の座にとどまらせた日本の不幸…》

2022年03月23日 00時00分58秒 | Weblog

[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑]


20220220[]
K.A@Ksangomaさんのつぶやきの画像から文字起こし(https://twitter.com/Ksangoma/status/1492726412784005120)。東京新聞の【本音のコラム「コミットメントは約束」前川喜平】。

 《「国際約束ではなく、コミットメント(決意」と述べたという。久しぶりにこの人の詭弁(きべん)的言辞を聞き、どっと疲れる既視感を覚えた》…トホホッ、再びの珍言。

   『●アベ様へ、宮本徹議員より《募るというのは募集するって
     いうのと同じ。募集の募は募るっていう字なんですよ》、トホホ…
   『●「募る」と「募集」…《〈不時着水したが墜落ではない〉といった
          ところか。国会の質疑は大喜利のお題提供の場ではない》
   『●適菜収さん《「募ると募集するは同じ」とツッコまれていたが、
          バカは国会から追放した方がいい》…まったく同感!!
   『●アベ様らが《霞が関官僚》を支配して堕落させ、《国会の質疑、
     ひいては、国権の最高機関たる国会の存在価値それ自体を貶め》た
   『●小田嶋隆さん《行政の担当者としてのあたりまえの習慣を、
     安倍晋三氏とその追随者たちは…この8年の間に完膚なきまでに破壊》
   『●息吐く様にウソをつく《稀代の“嘘つき総理”》による7年8カ月に
      及ぶ《憲政史上最悪と名高い安倍政権》…漸く「前夜祭」の真相が
   『●息吐く様にウソをつくアベ様の政の下、この7年8カ月で社会は
     どんどんと壊れていった。さらにスカスカオジサンにも《ビジョンはない》…
   『●《No1 募っているが募集しているという認識ではなかった …
     No39 私が言っている方がおかしいと思う方、手を挙げてください》
    「#国会流行語大賞2020について、宮本徹さんのつぶやきで知りました。
     エントリー番号No.1とNo.39の最初と最後の迷言珍言は、
     7年8カ月に渡って息吐く様にウソをつき続けてきたアベ様、そして、
     今年も素晴らしい活躍をされた国会議員のお一人である宮本さんに
     関連したもの。
     「No1 募っているが募集しているという認識ではなかった」が凄すぎる
     アベ様の名言ですね。《「募集という字は募ると書くんですよ」となぜか
     中学校卒業レベルの漢字の説明を始めてしまう宮本徹衆院議員の発言も
     味わい深いです》、同感。」

   『●【中村敦夫/…嘘もひどいが答弁拒否は度が過ぎている】《Go Toの
      正体は、オトモダチで税金をむさぼり、衆院選挙の準備へGo!》?

 未だに国会議員である不思議。《立法府と行政府の違いや「法の支配を理解していない人間に政治家をやらせるのはさすがにまずい。安倍は簡単な漢字も読めないし、日本語が苦手。「桜を見る会」に関する観光ツアーへの参加を募る文書が地元有権者に送られていた件については、「幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった」と発言(1月28日の衆院予算委員会)。「募ると募集するは同じ」とツッコまれていたが、バカは国会から追放した方がいい》(適菜収さん)。

 《一万歩譲って彼のコミットメントが約束ではなく決意だったとしても、決意ならいくらでも反故(ほご)にしていいわけがないこんな無責任な人物を八年間も首相の座にとどまらせた日本の不幸を改めて痛感した》(前川喜平さん)。アベ様に《責任》を求めても詮無いことかもしれない。議員辞職させ、塀の中へ。《反省ゼロ男》ときたら…。数多のアベ様案件。たとえ汚い手を使ってでも刑事責任を逃れることが出来たとしても、(古賀茂明さん)《「政治責任に時効はない」はずだ》

   『●《森友学園問題…五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さ
     なければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》(前川喜平さん)
   『●【大嘘つきの後始末/狙撃兵】《彼らがかばっているのは、他ならぬ
     お友だちの森友学園に国有地をタダ同然で払い下げようとした…安倍晋三》
   『●アベノカビマスク…《この問題で法律的に責任を問うのは難しい。
     しかし、…政治責任は大きい。…「政治責任に時効はない」はずだ》

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https://twitter.com/Ksangoma/status/1492726412784005120

本音のコラム「コミットメントは約束前川喜平
2022. 2.13

 安倍元首相は九日、自民党の「責任ある積極財政を推進する議員連盟」設立総会でスピーチし、首相在任中に二〇二五年度中の基礎的財政収支プライマリーバランス)の黒字化目標を設定したのは「国際約束ではなく、コミットメント(決意」と述べたという。

 久しぶりにこの人の詭弁(きべん)的言辞を聞き、どっと疲れる既視感を覚えた。二〇年一月、衆議院予算委員会での桜を見る会をめぐる質疑。宮本徹議員が、首相の地元事務所が桜を見る会を含む観光ツアーへの参加を募集していることをいつから知っていたのかと質問したとき、安倍氏は「幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった」と珍答弁をした。それを思い出したのだ。

 試みに僕が長年愛用してきた「カレッジクラウン英和辞典」(三省堂)を聞いてみると、commitmentの訳語は「約束、言質、言明、誓約、公約」とあり、同義語としてpromiseという単語も掲げられている。つまりコミットメントとは約束のことなのである。どこにも「決意」という意味はない。

 一万歩譲って彼のコミットメントが約束ではなく決意だったとしても、決意ならいくらでも反故(ほご)にしていいわけがないこんな無責任な人物を八年間も首相の座にとどまらせた日本の不幸を改めて痛感した。(現代教育行政研究会代表)=====================================================

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●《No1 募っているが募集しているという認識ではなかった … No39 私が言っている方がおかしいと思う方、手を挙げてください》

2020年12月31日 00時00分57秒 | Weblog

[※ 青木理さん「刑事責任と政治責任」 #秘書が勝手にやるわけないやん ↑(サンデーモーニング 2020年12月6日)]


(2020年12月13日[日])
HARBOR BUSINESS Onlineの記事【世界よこれが日本の国会議員だ。2020年国会名言迷言珍言大賞ノミネート発言に戦慄/平河エリ@読む国会】(https://hbol.jp/234073?cx_clicks_art_mdl=3_title)。

 《No1 募っているが募集しているという認識ではなかった … No39 私が言っている方がおかしいと思う方、手を挙げてください》。

 #国会流行語大賞2020について、宮本徹さんのつぶやきで知りました。エントリー番号No.1とNo.39の最初と最後の迷言珍言は、7年8カ月に渡って息吐く様にウソをつき続けてきたアベ様、そして、今年も素晴らしい活躍をされた国会議員のお一人である宮本さんに関連したもの。
 「No1 募っているが募集しているという認識ではなかった」が凄すぎるアベ様の名言ですね。《「募集という字は募ると書くんですよ」となぜか中学校卒業レベルの漢字の説明を始めてしまう宮本徹衆院議員の発言も味わい深いです》、同感。

   『●アベ様へ、宮本徹議員より《募るというのは募集するって
     いうのと同じ。募集の募は募るっていう字なんですよ》、トホホ…
   『●「募る」と「募集」…《〈不時着水したが墜落ではない〉といった
          ところか。国会の質疑は大喜利のお題提供の場ではない》
   『●適菜収さん《「募ると募集するは同じ」とツッコまれていたが、
          バカは国会から追放した方がいい》…まったく同感!!
   『●アベ様らが《霞が関官僚》を支配して堕落させ、《国会の質疑、
     ひいては、国権の最高機関たる国会の存在価値それ自体を貶め》た
   『●小田嶋隆さん《行政の担当者としてのあたりまえの習慣を、
     安倍晋三氏とその追随者たちは…この8年の間に完膚なきまでに破壊》

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https://hbol.jp/234073?cx_clicks_art_mdl=3_title

世界よこれが日本の国会議員だ。2020年国会名言迷言珍言大賞ノミネート発言に戦慄
2020.12.11
平河エリ@読む国会

     (国会議事堂 K@zuTa / PIXTA(ピクスタ))


第1回、国会流行語大賞2020!

 一年中国会を見ている変態国会クラスタの皆様から多数のご推薦をいただきまして、候補作を揃えて投票中です(投票受付は明日12月12日土曜日締め切り)。

 すでに多数の投票を頂いていますが、今年の国会の一年を振り返る意味でもそれぞれの候補をご紹介し、それについての記事のリンクと、私なりの一言をつけておきました。

 今年一年、政治だけではないですが、いろいろなことが有りました。次々起こることも重要ですが、忘れないことも大事です。「あんなことがあったな」と思い出しながら、良ければぜひ投票に参加してみてください。

 特定の政治家や政党を批判する意図はないんですが、「結果的に」安倍総理の発言のインパクトが多すぎた一年でした(むしろ多すぎて減らしました)。

 あれが入ってないこれが入っていない、というご意見があればすみません(コメントにでも書いておいてください)


ノミネートされた発言はこの発言!

#国会流行語大賞2020
候補一覧

No1 募っているが募集しているという認識ではなかった
No2 意味のない質問だよ
No3 それを信じてもらえないということになれば、予算委員会が成立しない
No4 根拠がないことを仰るというのは、嘘をついているというのと同じこと
No5 真っ赤なうそだったではないか
No6 私が責任を取ればいいというものではありません
No7 福島委員は妄想をたくましくしておられて
No8 民主党は批判の対象にしかしなかったが、少し良いことがあった
No9 ずっとしているんですが全然息苦しくはございません
No10 全集中の呼吸で答弁
No11 総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断
No12 そして絆
No13 みんな絶句して黙る
No14 6月にはなんとなく収まるのかなと思わないでもない
No15 つまんないこと聞くね
No16 日本語、分かっていただけましたか
No17 帰れ帰れ
No18 首に掛ける扇風機で風を出し、換気を良くするようにしている
No19 うちは残念ながら動かすだけのキャパがない
No20 相当ほら吹いてきました
No21 市民が避難していない中で、最初に逃げたわけです
No22 反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えないという指摘を反省
No23 急に亡くなられ……辞められちゃったんで
No24 言える限界を言っている
No25 長すぎて理解できません
No26 後ろの方全部教えてあげてください
No27 不規則発言は気にしないでください
No28 女性はいくらでもうそをつける
No29 密、密、密よ
No30 祖父が山本で、父が鈴木で、孫が田中みたいなことになる
No31 しっぽを振るポチなのか
No32 鯛は頭から腐る
No33 いわゆる安倍方式
No34 ヤジで止めようとするのは当たり前
No35 委員長の御静粛にのせいで、私は閣僚の答弁が聞こえません
No36 新型コロナではないので、ご安心いただければ
No37 大変勇気づけられる答弁だ
No38 国会会議録というのは、国会と国民に示された条文解釈そのものです
No39 私が言っている方がおかしいと思う方、手を挙げてください

※投票の対象となる発言
・2020年12月1日時点で「現職」の国会議員、または大臣である人間が「発言」したもの
・ツイート、記事執筆等、文章のものは含まない
・本人が発言を認めた、複数のソースが発言を認めたなど、発言の確認が取れたものに限る

 それでは早速各発言の解説を進めていきましょう!


■安倍前総理の嘘が明らかになった今、より熟成された味わいに

◆No1 募っているが募集しているという認識ではなかった

幅広く募っているという認識でした。募集しているという認識ではなかった」(安倍晋三総理大臣)(参照:桜で首相「募集でなく“募っている”認識」|日テレNEWS24)

 説明不要、大賞の大本命。Twitterでも大変に盛り上がりました。

募集という字は募ると書くんですよ」となぜか中学校卒業レベルの漢字の説明を始めてしまう宮本徹衆院議員の発言も味わい深いです。


◆No2 意味のない質問だよ

「意味のない質問だよ」(安倍晋三前総理大臣)(参照:安倍首相「意味のない質問だよ」発言に至った経緯は… 辻元清美氏の質問詳報: J-CAST ニュース)

 辻元清美衆院議員が、桜を見る会について質問した後のヤジ。

 安倍総理が「鯛は頭から腐る」の格言を知らなかったのか、自席から「意味のない質問だよ」とヤジり、その後も「罵詈雑言を浴びせられた」とヒートアップ。

 教養って大事ですね。


◆No3 それを信じてもらえないということになれば、予算委員会が成立しない

「私が話しているのは真実。それを信じてもらえないということになれば、予算委員会が成立しない」(安倍晋三前総理大臣)(参照:首相の言い分 ANA側回答で総破綻/「桜」前夜祭 虚偽答弁濃厚に)

 桜を見る会に野党側にANAホテルの回答を書面で示すように言われ、この回答。

 総理大臣を信じなければ予算委員会は成立しないそうです。結局、嘘だったわけですが


◆No4 根拠がないことを仰るというのは、嘘をついているというのと同じこと

「根拠がないことを仰るというのは、嘘をついているというのと同じことですよ」(安倍晋三前総理大臣)(参照:謝罪求め異例の応酬 立憲・黒岩氏「うそつき不名誉」 首相「流言の流布だ」 詳報 – 毎日新聞)

 黒岩宇洋議員の質問に答えて。黒岩さんが「久兵衛の寿司が出たという話もある」と発言したことを受けてこの反応。

 誰が嘘つきなのか明らかになった今となっては、実に味わい深いご発言です。


◆No5 真っ赤なうそだったではないか

「すしの話の時も決めつけをしたが、真っ赤なうそだったではないか」(安倍晋三前総理大臣) (参照:「人間としてどうか」と面罵 安倍首相、野党議員に―衆院予算委:時事ドットコム)

 名言が多く、同じ黒岩宇洋議員からの質疑への応答から、2つもランクインしてしまいました。

人間としてどうなのか」という発言もあって入れるか迷ったのですが、3つも入ると流石に多すぎるかと思い泣く泣くカットしました。


■いつだって「哲学的な問い」を投げかける安倍前総理発言

◆No6 私が責任を取ればいいというものではありません

「例えば最悪の事態になった時、私が責任を取ればいいというものではありません」(安倍晋三前総理大臣)(参照:安倍首相「責任を取ればいいというものではない」発言に批判集まる | ハフポスト)

 会見で「失敗したらどう責任を取るのか」というイタリア人記者の問に答えたものです。

 行政府の長とは何なのか、という哲学的な問いを投げかけてくる名言。

 7年半政権が続いた理由がよくわかります。


◆No7 福島委員は妄想をたくましくしておられて

「福島委員は妄想をたくましくしておられて、独自の議論をされているようですが」(安倍晋三前総理大臣)(参照:2020年3月23日、予算委員会で森友問題、検事長定年延長問題、検察官定年延長改正法案について総理、法務大臣に質問 | 社民党 福島みずほ 参議院議員(比例区))

 福島みずほ議員の森友問題の改ざん事件でなぜ起訴されなかったのか、黒川さんが動いていたのではないか、という質問に対してなんと2回も「妄想をたくましく」と返答。

 福島さんは一回目はスルーしましたが、さすがの福島さんでも二回目は「妄想とは失礼ですよ」と気色ばみました。一回目で怒ってもいいですよ。


◆No8 民主党は批判の対象にしかしなかったが、少し良いことがあった

「もっぱら私は民主党は批判の対象にしかしなかったが、少し良いことがあった。例えば武器輸出三原則の緩和だ」(安倍晋三前総理大臣)(参照:「悪夢」のはずが「少し良いことあった」 安倍前首相、旧民主党政権を評価 – 毎日新聞)

 長島昭久衆院議員のパーティーでの発言。あの安倍総理が民主党を褒めるということでタイムラインが沸き立った名言です。

 考えてみれば、元民主党の人、自民党に結構いますもんね。総理、これを期に認識を改められては?


◆No9 ずっとしているんですが全然息苦しくはございません

「私はずっとしているんですが全然息苦しくはございません。意図的にそうやっておとしめるような発言はやめていただきたいと本当に思います」(安倍晋三前総理大臣)(参照:安倍首相が不快感「アベノマスク」装着の議員質問に – 社会 : 日刊スポーツ)

 大串博志議員が、最初アベノマスクをつけて答弁していたけど「息苦しい」ということで付け替えるとこのような反応。

 総理、いつの間にかつけなくなってしまいましたが、やっぱり息苦しかったんじゃないですか?


◆No10 全集中の呼吸で答弁

全集中の呼吸で答弁させていただく」(菅義偉総理大臣)(参照:首相「『全集中の呼吸』で答弁」に乱れも – 産経ニュース)

 安倍総理があまりに多すぎたのでようやく現職の菅総理です。

 事務方に求められたのか、気合を込めて言ったのに一瞬議場が静まり返ったのが印象的なこの一言。

 議会の若者の少なさを強く印象づけました。


■むしろ日本の与党政治家の「民度」こそ問われるレベル

◆No11 総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断

総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断した」(菅義偉総理大臣)(参照:「総合的、俯瞰的」って? 学術会議6人任命拒否で政府連発:中日新聞Web)

 学術会議問題を象徴するような一言。 色んな理由があるらしいが人事のことは言えないし加藤陽子さん以外は知らなかったそうです。こまけぇことはいいんだよ!


◆No12 そして絆

 
自助、共助、公助、そして絆(菅義偉総理大臣)(参照:自民党総裁選 所見演説会(全文2)菅氏「自助・共助・公助、そして絆」(THE PAGE) – Yahoo!ニュース

  突 然 の 絆……。


◆No13 みんな絶句して黙る

「『おたくとうちの国とは国民の民度のレベルが違うんだ』って言ってやると、みんな絶句して黙る」(麻生太郎財務大臣)(参照:麻生氏の「民度違う」発言 度重なる失言「またか、で済ませてはダメ」:東京新聞 TOKYO Web)

 なぜコロナの死者が少ないか、という質問に答えて。

 たしかにこんな事言われたら、私も黙ります。(話したくない)


◆No14 6月にはなんとなく収まるのかなと思わないでもない

「スペインかぜも、7月になったら、だいたい止まっている。だから、この種の話は6月にはなんとなく収まるのかなと思わないでもない」(麻生太郎財務大臣)(参照:「スペインかぜも7月に止まっている 6月にはなんとなく収まるのかなと」麻生財務相 | 注目の発言集 | NHK政治マガジン)

 財務金融委員会で。思わないでもない、なのでセーフ!


◆No15 つまんないこと聞くね

「つまんないこと聞くね」(麻生太郎財務大臣)(参照:麻生財務相、休校費用の質問に「つまんないこと聞くね」 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル)

 会見にて「一斉休校の費用はどこが負担するのか」と聞いた記者に対して。

 どう考えても割と重要なことを聞いた記者をさらっとDisるあたり、上から目線が骨の髄まで染み付いてます


■どいつもこいつも現政権の閣僚は……

◆No16 日本語、分かっていただけましたか

「お分かりいただけましたか。日本語、分かっていただけましたか」(茂木敏充外務大臣)(参照:「日本語分かっていただけましたか」茂木外務大臣の振る舞いをどう見るか(望月優大) – 個人 – Yahoo!ニュース)

 会見にて、ジャパンタイムズの取材に答えて。

 日本語でむちゃくちゃ詳細に聞かれている(しかもものすごく流暢)のにはぐらかすの、「人間が小さく見える大賞」なら堂々グランプリですね。


◆No17 帰れ帰れ

「帰れ帰れ」(茂木敏充外務大臣)

 予算委員会で人事院の松尾局長に。普段、行政組織で部下にどういうふうに接しているのかわかる貴重なオフショットです。


◆No18 首に掛ける扇風機で風を出し、換気を良くするようにしている

「会食時、首に掛ける扇風機で風を出し、換気を良くするようにしている」(西村康稔経済再生担当大臣)(参照:「会食時は換気のいい状態を作る工夫をしている」西村大臣、娘からもらった首掛け扇風機を使い感染防止対策を呼びかけ(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュース )

 会見にて、換気の工夫を聞かれ。娘さんが買ってきた扇風機らしいのでちょっと気が引けますが、大臣、顔の周りの空気をかき回しても逆効果では……。


◆No19 うちは残念ながら動かすだけのキャパがない

「野党にどんどん女性を出して頂いて、効果があれば循環していくのだろう。うちは残念ながら動かすだけのキャパがない」(野田聖子自民党幹事長代行)(参照:「女性は野党に出して頂いて」 男女平等、遅れる政界:朝日新聞デジタル)

 女性議員を増やす方策についての発言。

 野田議員は「自民党に初の女性代議士を」をスローガンに、たった一人の自民党女性議員として当選された時期もあっただけに、党内への忸怩たる思いのある発言でしょう。


◆No20 相当ほら吹いてきました

「相当ほら吹いてきましたから。後の始末をよろしくお願いします」(北村誠吾前地方創生担当相)(参照:蓮舫氏、引き継ぎ式で「相当ほら吹いてきましたから」の“北村発言”に「え?」(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース)

 昨年は「適材適所」という言葉の意味を疑いたくなるほどお粗末なご答弁をされていましたが、退任式でも「ほらふいてきた」と一言。

 最後まで「適材適所」な大臣でした。


■反省している色が見えないという指摘を反省!?

◆No21 市民が避難していない中で、最初に逃げたわけです

「東日本大震災の時、検察官は、福島県いわき市から国民が、市民が避難していない中で、最初に逃げたわけです」(森雅子前法務大臣)(参照:「震災で検察官が最初に逃げた」森法相答弁撤回 「事実」から「個人的見解」に変更 – 毎日新聞)

 今年前半、検察官定年延長問題で大炎上した大臣といえば森雅子さんですが、自身の発言も火だるまに。

 「最初に逃げた」発言で検察官出身の山尾志桜里衆院議員を激怒させ、しかも休憩中にマスコミの取材を受けるという前代未聞の珍事を起こし、紛糾しました。


◆No22 反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えないという指摘を反省

「反省しているんです。ただ、これは私の問題だと思うが、反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えない、というご指摘は、私自身の問題だと反省をしている」(小泉進次郎環境大臣)(参照:小泉氏「反省伝わらぬことを反省」 複雑釈明も謝罪拒否:朝日新聞デジタル)

 去年は小泉進次郎構文が話題になりましたが、今年もこの名言が。

 結局、何を反省してるんですか……?


◆No23 急に亡くなられ……辞められちゃったんで

「急に亡くなられ……辞められちゃったんで」(桜田義孝元オリンピック担当大臣)(参照:『ひるおび!』に桜田義孝議員が出演「急に(安倍晋三首相が)亡くなられ」発言に反響|ニフティニュース

 ワイドショーで総裁選について聞かれてつい一言。

 見たことがないほどあたふたされていて、言い間違いとは怖いものだと思いました。


◆No24 言える限界を言っている

「答えていると思うよ。言える限界を言っている」(金田勝年衆議院予算委員長)

 野党側の質問に「人事のことなので答えられない」と拒否する総理に対して、委員長が一言。

 委員長は政府の役職じゃないはずなんですが、どうやら言える限界は把握しているようです。


◆No25 長すぎて理解できません

「長すぎて理解できません、短くお願いします」(棚橋泰文前衆議院予算委員長)(参照:衆・予算委員長に野党が激怒【テレ東NEWS】|テレビ東京ビジネスオンデマンド【BOD】)

 今年、予算委員会で1番注目されたのは、ひょっとすると総理だけではなく棚橋委員長も、かもしれません。

 桜を見る会の名簿について、公選法上の定義を聞く川内さんの質問に「何の質問ですか」「長すぎてわかりません」と返答。

 棚橋さん、ひょっとして疲れて寝てたのでしょうか?体調が心配です。


■仕事をちゃんとしない閣僚と与党議員たち

◆No26 後ろの方全部教えてあげてください

「大臣、わからなければ、後ろの方全部教えてあげてください」(松島みどり法務委員長)

 後藤祐一議員の質問中に口ごもる森雅子法務大臣に一言。

 さすが元法務大臣、という仕切りですが「わからなければ教えてあげて」はなかなか正直ですね。


◆No27 不規則発言は気にしないでください

「不規則発言は気にしないでください。どうぞ、どうぞ答弁して」(金子原二郎前参院予算委員長)

 衆議院の予算委員会が紛糾している時、参院は金子委員長の仕切りで比較的穏やかに進んでいました。

「気にしないでください」はなかなか風格のある、悠然とした仕切りです。


◆No28 女性はいくらでもうそをつける

女性はいくらでもうそをつける」(杉田水脈衆院議員)(参照:「女性はいくらでもウソつける」…自民・杉田衆院議員、性暴力相談事業を批判 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン)

 自民党の会議で杉田水脈議員の発言。最初は「言っていない」と主張されていましたが後に「どうやら言っていたようだ」と修正されました。

 クレタ人のパラドックス(嘘つきが嘘をついたと言ったらどうなるか?)が2020年に見れるとは思わなかったですね。


◆No29 密、密、密よ

「密、密、密よ」(河井案里参院議員)(参照:河井夫妻が離党へ 議員辞職はしない意向|日テレNEWS24)

 河井案里さんが記者に囲まれて一言。定期的に動画を見たくなるリズムの良さです。


◆No30 祖父が山本で、父が鈴木で、孫が田中みたいなことになる

「祖父が山本で、父が鈴木で、孫が田中みたいなことになる。混乱を生じさせないことが大事だ」(城内実衆院議員)(参照:自民有志が「夫婦別姓」勉強会 抜本改革に慎重、推進派批判も(産経新聞) – Yahoo!ニュース)

 選択的夫婦別姓の議論が与党内で加速する中、城内実議員の一言。

 世の女性(男性も)は「いや、よくあることじゃん」と心のなかでつぶやきました。


■安倍総理にしっぽを振るポチなのか

◆No31 しっぽを振るポチなのか

「安倍総理にしっぽを振るポチなのか」(枝野幸男立憲民主党代表) (参照:議事進行を批判「総理にしっぽを振るポチか 恥を知れ」立民 枝野代表 | 注目の発言集 | NHK政治マガジン)

 棚橋委員長の仕切りに一言。委員長から反論されたら、以前民主党政権を「両生類まで戻った」と批判していたことを引き合いに「カエルならいいのか」と再反論。

 こういうイヤミ・皮肉を言わせたら一級品ですが、最近は慎重な発言が多く寂しい限りです。


◆No32 鯛は頭から腐る

鯛は頭から腐る。上層部が腐敗していると残りもすぐに腐っていく。頭を替えるしかない」(辻元清美衆院議員)(参照:「意味のない質問だよ」 首相ヤジ「開き直り発言」詳報 – 毎日新聞)

 安倍総理の矛盾を暴いた後に締めの一言。

 その後にあの「意味のない質問だよ」が飛び出します。


◆No33 いわゆる安倍方式

参加者一人一人と契約をし、ホテルの領収書を渡す、いわゆる安倍方式でやっていたんでしょうか」(辻元清美衆院議員)(参照:本日2月3日、安倍総理に予算委員会で質問しました ……7年間すべて5000円、安倍晋三後援会の「桜を見る会・前夜祭」。そして資金報告書未記載の疑いが! | 活動ブログ | 辻元清美WEB)

 今年はとにかく野党側の議員の影が薄かった。その中でも「安倍方式」という新語を生み出した辻元さんは流石です。

 この後いろんな野党議員が安倍方式という言葉を使いました。


◆No34 ヤジで止めようとするのは当たり前

「おかしな予算を通されようとしたら、ヤジで止めようとするのは当たり前じゃないですか」(本多平直衆院議員)(参照:「ヤジで審議を止めるのは当然」立憲・本多議員の発言が物議 松井大阪市長は「厄介な勘違い議員」と批判 (2020年2月20日) – エキサイトニュース)

 ヤジも答弁も音量が大きいことで有名な本多議員。与党議員や委員長から名指しで批判されたりもしましたが、ヤジを批判されると逆にこの発言。

 良くも悪くも存在感のある委員でした。


◆No35 委員長の御静粛にのせいで、私は閣僚の答弁が聞こえません

「委員長の御静粛にのせいで、私は閣僚の答弁が聞こえません」(本多平直衆院議員)

 今年は不思議なタイミングで「静粛に」と止めることが多かった棚橋委員長

 拍手が起きてるときに「静粛に」と止めて「拍手は止めなくていいです」と苦笑いされたことも有りましたが、「静粛に」はどうやら静粛ではなかったようです。


■笑えない典型的おっさんジョーク

◆No36 新型コロナではないので、ご安心いただければ

「ちょっと風邪引いておりまして咳が止まんなくてですね、新型コロナではないので、ご安心いただければという風に思うのですけれども」(杉尾秀哉参院議員)(参照:咳が止まらないけどコロナじゃない 杉尾秀哉議員の発言に批判も – ライブドアニュース)

 笑いを取ろうとしたら笑えなかった、という典型的発言ですが、今年前半はこういうジョークが各所で繰り広げられたのだろうなと懐かしくなります。


◆No37 大変勇気づけられる答弁だ

「大変勇気づけられる答弁だ。安倍首相との質疑でこういう最後になるのはあまり経験がない」(小池晃共産党書紀局長)(参照:共産・小池氏が首相答弁に「感動した」 与野党が拍手:朝日新聞デジタル)

 女性がヒールを強制されることについて問われた安倍総理は「男性と女性が同じ仕事をしているにもかからず、女性に服装で苦痛を強いることはあってはならない」と名言。議場には与野党関係のない拍手が飛びました。

 そう、総理大臣や閣僚が答弁すれば、社会は変えられるんです。それを多くの閣僚に忘れないでほしいですね。


◆No38 国会会議録というのは、国会と国民に示された条文解釈そのものです

「国会会議録というのは、国会と国民に示された条文解釈そのものです」(田村智子共産党政策委員長)(参照:日本学術会議の任命拒否「あり得る」と法解釈する文書は「見当たりません」。内閣法制局が国会答弁-ハフポスト日本版- Yahoo!ニュース)

 学術会議問題に関して、政府がかつての答弁を無視して法解釈を新しく作り上げたことに、田村智子議員が一言。

 いろいろなことが有りましたが、国会答弁を無視して新しい見解を作る、というのはやはり、国会クラスタにとっては最もインパクトが大きい出来事だったのではないでしょうか。


◆No39 私が言っている方がおかしいと思う方、手を挙げてください

与党の委員の皆さんにも聞きたいと思います。私が言っている方がおかしいと思う方、手を挙げてください。一人もいないじゃないですか」(宮本徹衆院議員)(参照:記録ないのに一言一句前年と同じ? 驚き 桃の木 山椒の木ですよ! 「桜」質疑詳報 – 毎日新聞)

 「記録がない」といいつつも、野党議員の質問には「問題はない」と答え続ける官房長の質疑に業を煮やしてこの一言。誰の目にもどちらが正しいかは明らかでした


<文/平河エリ@読む国会>
平河エリ@読む国会
Twitter ID: @yomu_kokkai ひらかわえり●国会をわかりやすく解説するメディア「読む国会」を運営する政治ブロガー。
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●適菜収さん《「募ると募集するは同じ」とツッコまれていたが、バカは国会から追放した方がいい》…まったく同感!!

2020年02月06日 00時00分38秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



日刊ゲンダイのコラム【適菜収 それでもバカとは戦え/常識人のフィルターを 被選挙権の制限を強化した方がいい】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/268433)。

 《どんなバカでも議員になってしまう現状を放置するほうが危険なのだ。議会で議論する能力を持つ人間を選ぶのが選挙である。…「募ると募集するは同じ」とツッコまれていたが、バカは国会から追放した方がいい》。

   『●《桜疑惑の追及を批判するメディアは、こういう連中のグルだ
           と考えた方がいいだろう。だまされてはいけない》
   『●アベ様へ、宮本徹議員より《募るというのは募集する
     っていうのと同じ。募集の募は募るっていう字なんですよ》、トホホ…
   『●「募る」と「募集」…《〈不時着水したが墜落ではない〉といった
          ところか。国会の質疑は大喜利のお題提供の場ではない》
   『●アベ様らが《霞が関官僚》を支配して堕落させ、《国会の質疑、
     ひいては、国権の最高機関たる国会の存在価値それ自体を貶め》た

 息吐く様にウソをつくような人が首相な国。アベ様の御口はなんのためにあるのか? 息吐く様にウソをつくためだ。《「募ると募集するは同じ」とツッコまれていたが、バカは国会から追放した方がいい》…まったく同感!! ウソつきや悪党な、非常識な、倫理観なき、アベ様の取り巻き連中も含めて、早く国会議員を辞めていただきたいもの。

   『●《要するに悪党が総理大臣をやっていたのだ》、
     〝「犯罪者」が総理大臣をやっている〟…それを象徴するトドメのサクラ

 #募ってはいるが募集はしてないの両者の違いよりも、小田嶋隆さん、《募集に応じて応募した人間はどこからどう見ても「選ばれた人」ではないからで、とすると、安倍事務所の募集に応募して会に参加した後援会のメンバーは、言葉の正確な意味において絶対に「招待客」ではあり得ないからだ。当たり前の話だが、招待客を募集するという言い方自体が、そもそも矛盾している》、そりゃぁ~そうだ。

 適菜収さんのシリーズコラム【それでもバカとは戦え】、今回は『常識人のフィルターを 被選挙権の制限を強化した方がいい』。《議会で議論する能力を持つ人間を選ぶのが選挙である》…自公お維に、一体、そういう《議論する能力を持つ人間》がいるのだろうか?
 《被選挙権の制限を強化》…「2/4」の眠り猫な人々も含めて、投票者の「民度」の問題もあるかと。人様の「民度」をとやかく言えるほど高潔ではないが、《議会で議論する能力を持つ人間》ではない、ウソつきで、非常識で、悪党な、倫理観なき自公お維の候補者には決して投票はしない、といった程度の「民度」は有しているつもりだ。事実、いままで、自公お維の候補者になど一度も投票したこともないし、一度も考えたこともない。

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/268433

適菜収 作家
1975年生まれ。作家。ニーチェの「アンチクリスト」を現代語訳した「キリスト教は邪教です!」、「ゲーテの警告 日本を滅ぼす『B層』の正体 」など著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。

それでもバカとは戦え
常識人のフィルターを 被選挙権の制限を強化した方がいい
2020/02/01 06:00

     (募ると募集するは同じ(C)日刊ゲンダイ)

 「ハインリッヒの法則」は、事故の発生についての経験則である。1件の重大事故の背後には重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常(ヒヤリとした経験)が存在するというもの。小さなことでも日頃から注意を怠らないようにしないと大事故につながる

 今の日本の政治がおかしくなった理由は、世界史的に見れば近代大衆社会の末期症状ということになるし、短いスパンで見れば平成の30年間にわたる制度破壊(国家破壊)の当然の帰結といえる。どこにでもいるようなボンクラが総理大臣になってしまった理由も同じだ。人間の理性は万能ではない。誰でも判断を誤る可能性があるのであらかじめ法や制度により制限をかけるこれを破壊すれば人間の負の側面が暴走するのは当然だ

 よって日本を立て直すためには選挙制度や司法制度を元の形に修復するのと同時に、被選挙権の制限を強化した方がいい

「制限選挙などとんでもない」と脊髄反射的に声を上げる人もいるかもしれないが、これは暴論ではない。現状でも被選挙権には年齢や国籍などさまざまな制限がある。公職選挙法政治資金規正法の規定により立候補できない人間もいる。むしろどんなバカでも議員になってしまう現状を放置するほうが危険なのだ。

 議会で議論する能力を持つ人間を選ぶのが選挙であるその資質として重要なのはまずは常識人であることだ。

 嘘をつかない反社カルトとは付き合わない箸の持ち方や挨拶など基本的なマナーを身に付けている。あとは義務教育終了程度の学力があればいい。こうした最低限の条件を事前にチェックする仕組みをつくらないと国は加速度的に腐っていく

 立法府と行政府の違いや「法の支配を理解していない人間に政治家をやらせるのはさすがにまずい。安倍は簡単な漢字も読めないし、日本語が苦手。「桜を見る会」に関する観光ツアーへの参加を募る文書が地元有権者に送られていた件については、「幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった」と発言(1月28日の衆院予算委員会)。

 「募ると募集するは同じ」とツッコまれていたが、バカは国会から追放した方がいい
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●アベ様は検事総長人事までも私物化…《それならば「三権分立は絵に描いた餅で政界では実現しない」と閣議決定すべきだろう》

2020年02月05日 00時00分00秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/閣議決定で正面突破手法乱用】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202002030000057.html)。

 《定年退官を7日に控える東京高検検事長・黒川弘務の勤務を半年延長し、8月7日までとする国家公務員法の特例規定に基づく異例の措置が閣議決定された。IR汚職事件捜査中の検事総長・稲田伸夫の後任に官邸に近いとされる黒川を強引に据えたい措置と政界では言われている。それならば三権分立は絵に描いた餅で政界では実現しないと閣議決定すべきだろう》。

   『●《安倍政権は、官邸に近い黒川検事長を検察トップである検事総長に
            就け、検察組織を官邸の支配下に置くつもりだ》、あぁ………

 これまたお得意の閣議決定で、検察人事までも私物化するアベ様。「検察の独立性」のための人事の慣例を無視しての、アベ様による暴走人事。郷原信郎さんは、《「検察の独立性」のドグマが…事実上崩壊》と。異例であり、異常な人事。もはや、警察・検察に何が期待できようか…。あの《官邸の忠犬…政権の爪牙…山口敬之氏の逮捕を潰した最重要キーマン中村格氏も警察庁ナンバー2ですよ。次期警察庁長官との噂まで。もう、無茶苦茶です。
 アベ様らが《霞が関官僚》を支配して堕落させ、《国会の質疑、ひいては、国権の最高機関たる国会の存在価値それ自体を貶め》、国会を機能不全に。
 金子勝氏さんは、さらに、《これまでも安倍政権は、積み上げてきた人事のルールを破って、NHK内閣法制局支配下に置いてきた。とうとう検察まで支配下に収めようとしている。もはや、この国は三権分立が成り立たなくなりはじめています》。最高裁も、最「低」裁となってすでに久しい。最高裁判事の人事までも私物化。最「低」裁判事の人事は…アベ様が掌握。大谷直人最高裁長官をはじめ、現最高裁判事14人全員、アベ様の息がかかっているアベ様派と言われている。三権分立が聞いてあきれる状況。
 これで、警察国家・《極右独裁国家》の完成だ。《メディアコントロール》についても、言うまでもない。

 なんでもアベ様の思いのままに閣議ケッテェ~を乱発。ひどいなぁ、行政府の長。《自らの失敗を覆い隠すために閣議決定を多用してきたのが安倍内閣》。

   『●《民主主義ならぬ「ご都合主義」国家》…《私人》、《調査・
      研究》自衛隊中東〝派兵〟などデタラメ閣議ケッテェ~を乱発

 名(迷)作・閣議ケッテェ~シリーズに新たな一頁。《他の国々と比べて民族、言語、文化が長い間比較的まとまった形で継続してきたという日本の特徴を、麻生大臣なりの言葉で表現したものとする答弁書を閣議決定》…だってさ。

   『●麻生太郎氏…《誰も誤解など生じていない。間違っているのに
      誤解と言い張っているだけで謝罪にも訂正にもなっていない》

 《これと全く同じ発想と手口であることが分かった。言葉のすり替え・書き換え、改ざん、そして「なかった」論法は最近閣議決定で正面突破する手法に変化した》。

   『●《本質を隠す言葉のすり替え》を許せない小澤俊夫さん、
          アベ様ら政府による《言葉ずらし》を痛烈に批判
   『●「募る」と「募集」…《〈不時着水したが墜落ではない〉といった
          ところか。国会の質疑は大喜利のお題提供の場ではない》

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202002030000057.html

コラム
政界地獄耳
2020年2月3日8時16分
閣議決定で正面突破手法乱用

★「『責任は私にある』と発言すると自動的に責任を取ったことになる」もそろそろ閣議決定したらいいのではないか。自らの失敗を覆い隠すために閣議決定を多用してきたのが安倍内閣だが、先月31日の2つの閣議決定が波紋を広げている。ひとつは副総理兼財務相・麻生太郎が2000年の長きにわたって、1つの民族、1つの王朝が続いている国はここしかない」との、間違った歴史認識と単なる思い込みを擁護するための他の国々と比べて民族、言語、文化が長い間比較的まとまった形で継続してきたという日本の特徴を、麻生大臣なりの言葉で表現したものとする答弁書を閣議決定した。

★なるほど、だから「幅広く募っているという認識で『募集』という認識ではなかった」と答弁しても首相・安倍晋三なりの言葉で表現したのだ。そこで思い出すのが18年、5月の衆院財務金融委員会。麻生は森友学園への国有地売却をめぐる財務省の決裁文書改ざんに関して改ざんといった悪質なものではないのではないか」と発言し『改ざん』ではなく『書き換え』との認識を示した。これと全く同じ発想と手口であることが分かった。言葉のすり替え・書き換え、改ざん、そして「なかった」論法は最近閣議決定で正面突破する手法に変化した。

★さて続いては定年退官を7日に控える東京高検検事長・黒川弘務の勤務を半年延長し、8月7日までとする国家公務員法の特例規定に基づく異例の措置が閣議決定された。IR汚職事件捜査中の検事総長・稲田伸夫の後任に官邸に近いとされる黒川を強引に据えたい措置と政界では言われている。それならば三権分立は絵に描いた餅で政界では実現しないと閣議決定すべきだろう。(K)※敬称略
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●アベ様らが《霞が関官僚》を支配して堕落させ、《国会の質疑、ひいては、国権の最高機関たる国会の存在価値それ自体を貶め》た

2020年02月03日 00時00分33秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]




日経ビジネスのコラム【小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」~世間に転がる意味不明/「募集」と「募る」の違いはどうでもいい】(https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00116/00055/?n_cid=nbponb_twbn)。

 《しばらくぶりに見る国会は、頽廃している。…「さきほどらい申し上げております通り」というこのセリフを必ず申し述べてから回答に入るお約束は「…」ということを、テレビを通じて国会中継を見ている視聴者に印象づけるべく採用している、霞が関官僚発案によるあざといルーティンだと思うのだが、それ以上に、もしかしたら、彼らは、国会の質疑、ひいては、国権の最高機関たる国会の存在価値それ自体を貶める効果を狙っているのかもしれない》。

 あ~ぁ、トホホすぎる。アベ様らが《霞が関官僚》を支配して堕落させ、《国会の質疑、ひいては、国権の最高機関たる国会の存在価値それ自体を貶め》た。《安定多数の上にあぐらをかいている与党の政治家にとって、国会での論戦で勝敗を決する道を選ぶよりは、国会審議そのものを無効化する選択肢を取る方が簡単でもあれば有利でもあるからだ》。

 逃げるは恥だし役立たずの極致。
 東京新聞の社説【桜を見る会疑惑 どこまで居直るのか】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020020102000153.html)によると、《「桜を見る会」を巡る疑惑について、衆参両院の予算委員会での野党側の追及が一巡した。際立ったのは、矛盾を覆い隠して問題なしと居直る政権の姿勢だ。これでは、疑念は何も解消されない。すり替え、はぐらかし、開き直り-。安倍晋三首相が、国会で一問一答形式の質疑に応じるのは昨年十一月の臨時国会以来二カ月半ぶりだが、桜を見る会を巡る不誠実な答弁は相変わらずだった。最大の問題は、公金を使って首相が多数の支援者を接待していたことだろう。第二次安倍政権下で参加者は急増し、昨年の約一万八千人は二〇一〇年の民主党政権時の二倍超。官邸・与党の招待者が半数以上を占め、自民党総裁選があった一八年には同党の地方議員らが多数招待されていた。…桜を見る会を巡る疑惑は、行政の公平性を揺るがす重大な問題だ。首相自ら解明し、わびるべきはわびて責任を負う姿勢に転じなければ、国民の理解はこの先も得られまい。政策論争を置き去りにしているのは政権側だと、まずは自覚すべきである》。

   『●《桜疑惑の追及を批判するメディアは、こういう連中のグルだ
           と考えた方がいいだろう。だまされてはいけない》
    「【金子勝の「天下の逆襲」/提灯メディアに騙されるな
     なぜ桜疑惑解明が求められるか】…《通常国会が始まった。
     権力を監視しない提灯メディアは攻勢を強める野党に対し、
     「また桜疑惑か」と“批判”する。まったく逆だ
     この国を私物化し、権力に近い人間だけが甘い汁を吸い公正な
     ルールをぶち壊す社会では企業も産業も腐っていくからだ》」

 《政策論争を置き去りにしているのは政権側だ》…自公お維支持者の皆さんやアベ様広報紙・産経等が、理解できていないこと。金子勝さん、《桜疑惑の追及を批判するメディアは、こういう連中のグルだと考えた方がいいだろう。だまされてはいけない》《権力を監視しない提灯メディアは攻勢を強める野党に対し、「また桜疑惑か」と“批判”する。まったく逆だこの国を私物化し、権力に近い人間だけが甘い汁を吸い公正なルールをぶち壊す社会では企業も産業も腐っていく》。

   『●アベ様へ、宮本徹議員より《募るというのは募集する
     っていうのと同じ。募集の募は募るっていう字なんですよ》、トホホ…
   『●「募る」と「募集」…《〈不時着水したが墜落ではない〉といった
          ところか。国会の質疑は大喜利のお題提供の場ではない》

 国権の最高機関で《信号無視》を続けるアベ様…、#募ってはいるが募集はしてない。両者は違いますよ、とでもアベ様御得意の閣議決定しそうで怖い。で、(サンド伊達さん風)「日本語における《募集》と《募る》が明確に異なることにつきましては、先ほど、トランプ大統領と電話会談を行い、思いは完全に一致しました」といった具合か? 松尾貴史さん、《国会ドラマ「逃げるは恥だし役立たず」》

   『●逃げるは恥だし役立たず、国会からも「トンズラ総理」…
           「所信表明も代表質問も拒否」な国会軽視の横暴

 #募ってはいるが募集はしてないの両者の違いよりも、小田嶋隆さん、《募集に応じて応募した人間はどこからどう見ても「選ばれた人」ではないからで、とすると、安倍事務所の募集に応募して会に参加した後援会のメンバーは、言葉の正確な意味において絶対に「招待客」ではあり得ないからだ。当たり前の話だが、招待客を募集するという言い方自体が、そもそも矛盾している》、そりゃぁ~そうだ。

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https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00116/00055/?n_cid=nbponb_twbn

小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」~世間に転がる意味不明

「募集」と「募る」の違いはどうでもいい
小田嶋隆 
コラムニスト
2020年1月31日

イラスト
https://cdn-business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00116/00055/p1.jpg?__scale=w:500,h:281&_sh=0820b10560

 書斎として使っている部屋のPCの横に、小型(19インチ)のテレビ受像機を置いている。

 仕事をはじめる気持ちになれない時、私は、このテレビをつけておくことが多い。もっとも、音声はミュート(消音)したままだ。おそらく、画面の中を右に左に動いている人間たちを眺めることが、私にとって、窓を開けて空気を入れ替えることの代償になっているのだと思う。あまり健康的なテレビの使い方ではない。本当は外に出て、自分の足で町を歩くべきなのだ。それはわかっている。しかし、いつもわかっている通りにできるわけではない。

 この2日ほどは、音量を上げて国会中継を視聴していた。

 しばらくぶりに見る国会は、頽廃している。

 私は、こう見えて、他人を軽蔑することに慣れていない。誰かを軽蔑せねばならない事態に直面すると、いつも大変に疲労する。そんなわけで、私は、現在、ひどく疲れている。

 国会でかわされているやりとりが、日本国民の言語運用の水準をそのまま代表するものだと考えているわけではないのだが、それでも、現実に目の前で展開されている対話の空疎さには、やはり唖然とさせられる

 あのやりとりを聞いていると、自分たちの暮らしているこの世界が、足元から崩れて行く感覚に襲われる。学生の頃に連れて行かれた出来の悪い前衛芝居を見ていた時の気分に近い。中途半端に無意味な脚本は、観客を解釈の地獄にひきずりこむ。国会の質疑を見ているわれわれも、たぶん、同じタイプの地獄の中にいるのだと思う。

 今回は、わたくしがこの2日間、国会中継をしっかりと視聴したなかにおいて、印象に残ったところを、いわば、書いてみようかと思っている、ところで、ございます。

 とは言ってみたものの、私が国会を見たのは2日間の通算でたったの3時間ほどだ。

 それ以上は無理だった。

 わがことながらなさけない始末だ。

 ただ、3時間で視聴から撤退せねばならなかったことは、自覚の中では、美意識の問題だと思っている。

 「あ? 美意識?」
 と思った向きもあるはずだ。

 「何を利口ぶっているんだか(笑)」
 「還暦を過ぎたじいさんが繊細ぶるのもたいがいにしてほしいもんだぜ」

 うん。そう言いたくなる気持ちはわかる。

 でも、私は、繊細ぶっているのでもなければ、被害者ポジションにあぐらをかいてぬくぬくしているのでもない。現実に、私は、国会中継を視聴しはじめてほんの1時間ほどで、すっかり気勢をそがれてしまったのだ。

 大げさに聞こえるかもしれないが、このままこんな不毛な言葉のやりとりを聞き続けていたら、自分の言語感覚が二度と正常さを取り戻せなくなると、そう感じて、護身のためにテレビの電源を落としたのである。

 良心的な板前が腐った魚をさばくミッションに耐えられないのと同じことで、言葉を扱う仕事に従事している私のような人間は、国会でやりとりされている腐敗した言葉を我慢することができない。

 あるいは、国会の言葉に耐えられないのは、なにもプロの文筆家に限った話ではないのかもしれない。

 自分の中に新しい言葉を取り入れる作業に熱中している思春期の子供たちや、人と人との間に架橋する言葉の作用に敏感な青年たちも、私と同じように、あの空疎な言葉のやりとりに身の危険を感じたはずだ。

 というよりも、あそこで使われているねじ曲がった言葉に対処できるのは、適応にともなって感覚を麻痺させることに成功した不死身の鈍感エリートだけなのかもしれない。

 テレビを視聴した3時間ほどの間に、私は
 「さきほど申し上げました通り」
 「これは、何回もお答えしているので繰り返しになるのですが」
 「さきほどらいお答えしております通り」
 「同じ質問ですので、同じお答えになって恐縮なんですが」
 「繰り返しになりますが、桜を見る会の個々の招待者につきましては、個人に関する
  情報であるため、従来から回答を控えさせていただいているところです」

 という、ほとんどまったく同じ意味のバカバカしい接頭辞を100回以上聞かされて、なによりもその言葉の無意味さとくだくだしさに気持ちをひしがれなければならなかった。

 おそらく、安倍総理大臣ならびに菅官房長官が、質疑の冒頭の部分で
 「さきほどらい申し上げております通り

 というこのセリフを必ず申し述べてから回答に入るお約束は

 「無能極まりない野党の議員たちが、毎度毎度代わり映えのしない質問を飽きもせずに繰り返しているから、自分たちも同じ無意味な回答をリピートせざるを得ないのである」

 ということを、テレビを通じて国会中継を見ている視聴者に印象づけるべく採用している、霞が関官僚発案によるあざといルーティンだと思うのだが、それ以上に、もしかしたら、彼らは、国会の質疑、ひいては、国権の最高機関たる国会の存在価値それ自体を貶める効果を狙っているのかもしれない。

 というのも、安定多数の上にあぐらをかいている与党の政治家にとって、国会での論戦で勝敗を決する道を選ぶよりは、国会審議そのものを無効化する選択肢を取る方が簡単でもあれば有利でもあるからだ。

 国会での与野党の攻防にうんざりした国民が、政治への真摯な関心を喪失すれば、それだけ多数派の立場は安定する。なんとなれば、不毛な言葉のやりとりに食傷するのは、どちらかといえば知的活性の高い国民であるはずで、だとすれば、それらのめんどうくさい批判者を政治の場から遠ざけるためには、真面目な政策論争を展開するよりは、バカな田舎芝居を繰り広げておくほうが有効だからだ。

 もう一つ目についたのは、
 「その質問は事前通告に無いので、お答えは差し控えさせていただきます」

 という意味の言葉で締めくくられる定番のやりとりだった。

 この言葉を口から発する時、安倍総理は、明らかに昂然と、事前通告の無い質問を繰り出してきた野党議員をたしなめにかかっている

 ところが、調べてみると、事前通告云々は、与野党の国対委員長が、議事進行の円滑化のために申し合わせた「紳士協定にすぎない

 つまり、仮に野党議員が通告の範囲から外れた質問を投げかけたのだとしても、それは「ルール違反」ではないましてや「反則」でもなければ法律違反でもない

 回答を拒絶する側の議員が威張ってよいなりゆきではない。質問者を断罪できる筋合いの話でもない。

 「いまのご質問は、通告の中になかったので、即座にお答えする十分な準備ができていません。申し訳ありませんが、この場での回答はご容赦ください」

 と、むしろ、せめて形式上だけでもアタマを下げておくのが穏当な態度だろう。

 質疑が進む中で、
 「いまのお答えは、これこれこういう意味ですか?」
 「あなたがそうお答えになるのであれば、では、こういう場合はどうお答えになりますか?」

 という補足的な質問が必要になる場面はいくらでもある。

 それらに対して、回答側が居丈高に
 「通告にないのでお答えしかねる」

 と言い放っていたのでは議論が議論にならない

 じっさい、国会での質疑に先立って、質問側が回答側に質問内容を事前通告する慣習は、議事進行を円滑化している一方で、本来なら自由闊達な議論の場であるはずの国会を、「事前に準備した台本」に沿った「官僚作文朗読劇場」ないしは「国会芝居」に堕落させている元凶でもある。

 おそらく、わが国の国会で、こんななさけない慣習が定着しているのは、議事進行の円滑化とは別に、つまるところ、与野党の国会議員が人前で恥をかきたくないからなのではなかろうか。

 無論、行政の細部に関する詳細なデータは、事前に官僚が準備しておかなければ提示できないのだろう。その意味では、質問を投げかける側の議員が、あらかじめ内容を伝えておくことは、ある部分、必要悪として、不可欠な手続きであるのかもしれない。とはいえ、議員同士の対論の中で、アドリブの質問が出ることは当然あるはずだし、その種の予定外の言葉に、臨機応変な対応ができない人間は、そもそも政治家を志すべきではない

 ともあれ、事前に準備した原稿から一歩も外に出ようとしない態度を、誇らしげにアピールする政治家は、何かを見失っているのだと思う。

 さらに、与党の面々は、言葉の定義を破壊しにかかっている

 ちょっと前に、菅官房長官が「『反社会的勢力』という言葉の定義が定まっていないので、この言葉に関連するご質問にはお答えできない」という旨の答弁したことがあったが、結局、あの答弁書を読み上げてからこっち、菅さんは、何かを諦めてしまったように見える。
 要するに、あれは、何より菅さん本人の心に大きなダメージをもたらしたということなのだと思う。

 なにしろ、質問を無効化するために、質問者が使っている単語の定義を無効化したのだから、これは驚天動地の答弁だったと評価するほかにない。

 加えて、政府は、野党側が「桜を見る会」に招待されていたとして、その招待の真意および根拠を求める質問を投げかけていた「反社会的勢力」について
 「あらかじめ限定的、統一的に定義するのは困難

 との閣議決定をしている。

 思うに、あれ以来、官邸の機能の半分ほどは壊死している

 今回はさらにひどいことが起こった。

 28日の衆院予算委員会で、共産党の宮本徹議員が文書を示しながら発した、
 「この文書は見たことがなくても、募集していることはいつから知っていたのか」

 という質問に対して、安倍首相は、

 「私は、幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった
 と回答したのである。

 いったいどこの世界のナンセンスコントだろうか。

 つまり、首相は、
 「募ってはいたが、募集はしていない

 と述べたことになる。

 この珍無類な回答を聞かされた宮本議員は、さすがに
 「私は日本語を48年間使ってきたが、『募る』というのは『募集する』というのと同じですよ。募集の『募』は『募る』っていう字なんですよ

 と強い口調で首相に食い下がった。

 しかしながら、安倍さんは、少しも動じることなく、
 「ふさわしい方ということでいわば募っているという認識があった。例えば新聞などに広告を出して『どうぞ』ということではないんだろう」

 というほとんど意味不明の説明を開陳した。

 なんという肝の太さだろうか。

 あるいは、人並み外れて肝が据わっているのでなかったのだとすると、著しくアタマが悪いのか、あきれるほど神経が鈍いのかのどちらかということになるわけなのだが、あるいはそれらのすべてなのかもしれない。私にはわからない。どっちにしても私の持ち歩いているちっぽけな物差しで測れる人物ではなさそうだ。

 さて、話題をもとに戻す。

 思うにこれは、「募集」と「募る」という2つの言葉をめぐる定義の問題ではない。

 同じ意味の言葉を二通りに解釈してみせただけのことなら、朝日新聞が見出しで形容したように
 「珍答弁」

 てなことで笑って退けてもよいのかもしれない。しかし、ここには、もっと深刻な詐術が隠されている。

 というのも、本来なら首相は、
 「え? 招待客って、募ったり募集したりできるの?」

 という、より本質的かつ素朴な質問に答えなければならなかったはずだからだ。

 詳しく説明する。

 どういうことなのかというと、「募る」という言葉を使うのであれ、「募集する」と表現するのであれ、その意味するところは、「招待」「選定」「資格審査」とは絶対的に相容れないということだ。

 まず、前提としてはっきりしているのは、「桜を見る会」への出席者が、最終的に、政府なり内閣府なり首相なりの責任において、「選定」され、「招待」された人物であるということだ。

 このことはつまり「選ばれ」「選定され」「評価検討の上、ふさわしい人物として招待され」た名誉ある「招待客」は、断じて「広く募」ったり「募集」したりした「チケット購入者」とは別枠の人間だということだ

 というのも、募集に応じて応募した人間はどこからどう見ても「選ばれた人」ではないからで、とすると、安倍事務所の募集に応募して会に参加した後援会のメンバーは、言葉の正確な意味において絶対に「招待客」ではあり得ないからだ

 当たり前の話だが、招待客を募集するという言い方自体が、そもそも矛盾している。

 「殴ってください」と申し出た人間が被害者とは呼べないのと同じことだ。あるいは、入学試験を実施していないにもかかわらず合格通知を配布している学校がインチキ大学と言われても仕方がないのと同じ理路において、功労者を選定する作業を省略して単に特定の政治家の支持者や取り巻きを集めた形で開催されている功労者慰安イベントは、どこからどう見ても茶番なのである。

 この先、果たして国会が正常化する日がやってくるものなのか、正直な話、確信が持てない。

 その一方で、こんなバカな状態がそんなに何年も長く続いてたまるものか、とも思っている。

 でもまあ、あと10年続くようなら、ピリオドを打つのは戦争だけなのだろうとも思っている。

(文・イラスト/小田嶋隆
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●「募る」と「募集」…《〈不時着水したが墜落ではない〉といったところか。国会の質疑は大喜利のお題提供の場ではない》

2020年02月02日 00時00分24秒 | Weblog

【《「言葉ずらし」と、小澤俊夫さんのコメント》 東京新聞(2018年12月27日)↑】



西江昭吾記者による、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]大喜利と呼ばないで】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/528887)。
琉球新報のコラム【<金口木舌>大破しても沈んでも「着水」】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1066310.html)。

 《沖縄の最近の時事ネタで言えば〈不時着水したが墜落ではない〉といったところか。国会の質疑は大喜利のお題提供の場ではない。(西江昭吾)》
 《「幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった」…▼安倍政権による不適切な言葉の使い方は挙げればきりがない


   『●アベ様へ、宮本徹議員より《募るというのは募集する
     っていうのと同じ。募集の募は募るっていう字なんですよ》、トホホ…

 国権の最高機関で《信号無視》を続けるアベ様…、#募ってはいるが募集はしてない。両者は違いますよ、とでもアベ様御得意の閣議決定しそうで怖い。で、(サンド伊達さん風)「日本語における《募集》と《募る》が明確に異なることにつきましては、先ほど、トランプ大統領と電話会談を行い、思いは完全に一致しました」といった具合か? 松尾貴史さん、《国会ドラマ「逃げるは恥だし役立たず」》。

   『●逃げるは恥だし役立たず、国会からも「トンズラ総理」…
           「所信表明も代表質問も拒否」な国会軽視の横暴

 日経ビジネスのコラム【小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」~世間に転がる意味不明/「募集」と「募る」の違いはどうでもいい】(https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00116/00055/?n_cid=nbponb_twbn)では、《しばらくぶりに見る国会は、頽廃している。…「さきほどらい申し上げております通り」というこのセリフを必ず申し述べてから回答に入るお約束は「…」ということを、テレビを通じて国会中継を見ている視聴者に印象づけるべく採用している、霞が関官僚発案によるあざといルーティンだと思うのだが、それ以上に、もしかしたら、彼らは、国会の質疑、ひいては、国権の最高機関たる国会の存在価値それ自体を貶める効果を狙っているのかもしれない》。
 あ~ぁ、トホホすぎる。

 《本質を隠す言葉のすり替え》を許せない小澤俊夫さん、アベ様ら政府による《言葉ずらし》を痛烈に批判されています。「「テロ等準備罪」「衝突」「不時着水」…かつての「転進」を思い浮かばせる《本質を隠す言葉のすり替え》」。

   『●「教育再生」という名の教育破壊…
      「子どもから変えていこうという動きは実に悪賢い」(小澤俊夫さん)
    「山本哲正記者による、<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から>
     と題した小澤俊夫さんのインタビュー3回シリーズ。
     【…(上)戦中の教育、復活を心配】…【…(中)罪悔いる表明せねば】…と
     【…(下)言葉のすり替え今も】」
    「「テロ等準備罪」「衝突」「不時着水」…かつての「転進」を思い浮かばせる
     《本質を隠す言葉のすり替え》。」

   『●《本質を隠す言葉のすり替え》を許せない小澤俊夫さん、
          アベ様ら政府による《言葉ずらし》を痛烈に批判
   『●小澤俊夫さん《親子2代の愛国者が愛する「国」は一部の
         支配者や体制ではない。人々が紡ぐ暮らしである》

 《安倍首相はかつて沖縄に「寄り添う」と述べた。米軍は「よき隣人」という言葉を使う。どちらも、人を欺くような言い換えを繰り返す実体からは懸け離れている》、まさに。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/528887

[大弦小弦]大喜利と呼ばないで
2020年1月31日 07:40

 「信号無視話法」という呼び名をご存じだろうか。東京の会社員、犬飼淳さんが国会答弁を交通信号に見立てて分析している

▼質問にきちんと答えたら「青」、背景や経緯の説明は「黄」、質問と無関係な答弁や論点のすり替えは「赤」といった具合。似た言葉の繰り返しや不要な言葉は「灰色」。答弁内容を直感的に視覚化する試みだ

▼例えば、昨年11月の参院予算委員会で「桜を見る会」を巡り、安倍晋三首相が田村智子議員(共産)に答えた場面。分析は82%が赤で、残り18%が灰色いかに質問に対して不誠実なのかが分かる

▼これに至っては、色付けが難しい「判別不能」がふさわしい。先日の衆院予算委で、桜を見る会への参加者を巡り、首相が「募ったが募集していない」という趣旨の答弁をし、議場が騒然となった

▼質問した宮本徹議員(同)が「『募る』は『募集する』と同じ。募集の『募』は『募る』という字なんですよ」と返したが、およそ国権の最高機関でのやりとりとは思えないお粗末さ

▼ツイッターでは、珍答弁をまねて面白さを競い合う「大喜利」状態。〈法律は犯したが犯罪ではない〉〈黒塗りはしたが隠蔽(いんぺい)ではない〉。沖縄の最近の時事ネタで言えば〈不時着水したが墜落ではない〉といったところか。国会の質疑は大喜利のお題提供の場ではない。(西江昭吾
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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1066310.html

<金口木舌>大破しても沈んでも「着水」
2020年1月31日 06:00
不適切発言 安倍晋三 米軍機墜落 金口木舌

 「幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった」。安倍晋三首相が28日の衆院予算委員会で「桜を見る会」に関して答弁した。安倍氏は「新聞広告を出して『どうぞ』ということではない」と述べたが、「募る」と「募集する」の違いは明示しなかった

▼安倍政権による不適切な言葉の使い方は挙げればきりがない。武器輸出を「防衛装備移転」と言い換え、韓国人徴用工を「労働者」と言い立てた

▼言い換えは日米両政府に共通している。米軍のMH60ヘリが那覇空港から約174キロの海上に墜落した。防衛省は「着水」と発表した。米軍は事故機が海に「went down(降りた、沈んだ)」と発表した

▼飛行艇のように着水する機能があるのなら沈まないのではないか。2016年に名護市安部でオスプレイが墜落した際、浅瀬で機体が大破したにもかかわらず、政府の発表は「不時着水」だった。航空機が通常通りに着陸、着艦せずに大破したり、海に沈んだりしたことを「墜落」と呼ばないのはなぜなのか

▼戦時中の大本営発表は日本軍の敗走を「転進」、全滅を「玉砕」と美化した。その末に悲惨な敗戦があった

▼安倍首相はかつて沖縄に「寄り添う」と述べた。米軍は「よき隣人」という言葉を使う。どちらも、人を欺くような言い換えを繰り返す実体からは懸け離れている
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●アベ様へ、宮本徹議員より《募るというのは募集するっていうのと同じ。募集の募は募るっていう字なんですよ》、トホホ…

2020年01月31日 00時00分37秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



リテラの記事【安倍首相の「桜を見る会」言い逃れが無茶苦茶!「幅広く募ったが募集ではない」、今井秘書官の指示か新宿御苑の地図まで黒塗り】(https://lite-ra.com/2020/01/post-5229.html)。

 《「私はですね、幅広く募っているという認識だった。募集してるという認識ではなかった」…そのうち「『募る』は『募集』という意味にはあたらない」などという馬鹿げた閣議決定がおこなわれそうだが、これには宮本議員も「募るというのは募集するっていうのと同じ。募集の募は募るっていう字なんですよ」と呆れたように諭したのだが》。

 衆院予算委員会でのアベ様の〝ご答弁〟がデタラメだ。29日からは参院の予算委員会、さらにうんざりさせられる結果になりそう。衆院・参院にあるネット中継録画を、是非、ご覧ください。

 〝つぶやき〟上でも指摘されていますが、閣議決定でもしそうですね。《募集》については「その時々の社会情勢に応じて変化し得るものであり、限定的・統一的な定義は困難」と、アベ様お得意の閣議ケッテェ~しそうで怖い。#募ってはいるが募集はしてない

   『●《民主主義ならぬ「ご都合主義」国家》…《私人》、《調査・
      研究》自衛隊中東〝派兵〟などデタラメ閣議ケッテェ~を乱発
   『●「桜を見る会」税金接待というアベ様模倣犯・世耕弘成経産相
         …関西電力〝濁流〟問題でも《関電受注企業から献金》
    「全ての《個人情報の塊》を公開する必要などあるのですか?
     ジャパンライフの皆さんや、《限定的・統一的な定義は困難だ
     そうですが反社の方々を含めて、
     《各界において功績・功労のあった方々》なんでしょ? 共産党の
     宮本徹さんに公開の請求を受けた途端に、なぜに慌てて廃棄し、
     データの復元もできません!、なんて言い出すの? 
     さっさと復元して、公開を」

 で、(サンド伊達さん風)「日本語における《募集》と《募る》が明確に異なることにつきましては、先ほど、トランプ大統領と電話会談を行い、思いは完全に一致しました」といった具合か?

 松尾貴史さんの〝つぶやき〟(https://twitter.com/Kitsch_Matsuo/status/1222168499327385601)。

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松尾貴史「違和感のススメ」@Kitsch_Matsuo

国会ドラマ「逃げるは恥だし役立たず
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   『●逃げるは恥だし役立たず、国会からも「トンズラ総理」…
           「所信表明も代表質問も拒否」な国会軽視の横暴

 アベ様やウルトラ差別主義者な副首相兼財務相、最低の官房長官らのおかげで、つくづく《この7年間で、政治の土台となる言葉の命が深刻に傷つけられてきた》(阿部岳さん)。《さらなるメディアと野党の徹底追及、市民によるこんなのおかしいという怒りが必要だ》…《怒り》はとっくの昔に過ぎてしまったよ。

   『●阿部岳さん《菅氏の会見でも食い下がる記者…。問い続けることが、
       あらがうこと。…対話という血管が詰まれば、民主主義が死ぬ》
    《▼つくづく、菅義偉官房長官の影響が大きいと思う。1日2回の
     会見で幾多の疑惑をただただ問題ないと切り捨ててきた
     この7年間で、政治の土台となる言葉の命が深刻に傷つけられてきた

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https://lite-ra.com/2020/01/post-5229.html

安倍首相の「桜を見る会」言い逃れが無茶苦茶!「幅広く募ったが募集ではない」、今井秘書官の指示か新宿御苑の地図まで黒塗り
2020.01.28 09:48

     (衆議院インターネット審議中継(1月28日)より)

 ついにはじまった安倍首相と野党議員の一問一答形式での国会審議。昨日27日には安倍首相は自身の地元後援会が「桜を見る会」のツアーを組んで地元関係者を大量に呼び寄せていた件について「ツアー自体の主催企画はあくまで旅行会社だ」などと主張したが、きょうも官房副長官や官房長官、幹事長を歴任してきたことを挙げて「我が党の総理のときにも私は出席したが、当然、地元の方々もたくさん来ていた」「突然、安倍政権からそうなったということではない」「鳩山政権でも当時の鳩山(由紀夫)首相は地元の後援者と写真撮影していた」と責任を転嫁する発言を繰り返した

 よくもまあヌケヌケとこんなことを主張できるものだ。安倍首相が官房副長官および長官、幹事長を務めた森喜朗政権や小泉純一郎政権時の出席者は約8000〜1万1000人、鳩山政権時は約1万人とされているが、それが第二次安倍政権以降、爆発的に増えて2019年には出席者数が約1万8200人にまで膨れ上がっている。ようするに、これは安倍首相が功労・功績のあった人という招待基準を無視しツアーまで組んで有権者接待を繰り広げた結果であり、「突然、安倍政権からそうなった」としか言いようがないのだ。

 だいたい、安倍首相は「ツアーの主催は旅行会社」などと言うが、ツアーの目玉は「桜を見る会」であって、そこに招待できない旅行会社が主催であるわけがない。事実、安倍事務所は「桜を見る会」参加の案内状では家族や知人、友人の参加も認め、申し込み用紙をコピーしてご利用くださいとまで記載していたのだ。

 そして、きょうの衆院予算委では、共産党の宮本徹議員がこの申し込み用紙の問題を取り上げ、“安倍事務所がこうやって幅広く募集していることをいつから知っていたのか”と追及。だが、この追及に、安倍首相は素っ頓狂なことを主張しはじめのだ。

私はですね、幅広く募っているという認識だった。募集してるという認識ではなかった

 「幅広く募ったのであって募集したのではない」……!? いやいや、参加者を「募って集めた」のだから「募集」したことに違いないが、安倍首相は“募集はしていない”と言い張ったのだ。目が点になるとはまさにこのことだろう。

 そのうち「『募る』は『募集』という意味にはあたらない」などという馬鹿げた閣議決定がおこなわれそうだが、これには宮本議員も「募るというのは募集するっていうのと同じ。募集の募は募るっていう字なんですよ呆れたように諭したのだが、安倍首相は「たとえばですね、新聞等にですね、広告を出して『どうぞ』ということではない」などと言い出す始末。「幅広く募った」の「幅広く」の意味についても、「偏りがないようにということ」だと主張した。

 まったく国民を舐めきっているとしか言いようがない。まだ新聞広告で「我こそは功労・功績者だと思う人はぜひご応募を!」と呼びかけたほうがマシなくらいで、自分の地元の関係者の知人・友人まで参加がOKだと呼びかけるのは「募集行為であり、なおかつ凄まじい偏り」ではないか。

 さらに、宮本議員の追及では、内閣府が「桜を見る会」の正式な招待状を送る前に安倍事務所が地元の参加希望者に招待が決まったことを伝える文書を送っていたことが指摘され、安倍首相は認めざるを得なかった。安倍首相が「功労・功績がある人を慰労する」という会の趣旨を無視して「大量の地元支援者を国民の税金で接待する場として利用していたことは外形的にもあきらかだ。

 だが、安倍首相による露骨な責任転嫁や募っただけで募集していないなどという見苦しい言い訳以上に仰天させられたのは、昨日27日の予算委で菅義偉官房長官の口から飛び出した台詞だ。


■「桜を見る会」当日の安倍首相行程案もすべて黒塗りにされた「のり弁」状態に

 野党側は「桜を見る会」の招待者名簿の電子データについて、廃棄した際のログの開示と調査を求めているが、これに対して安倍首相は「ログを開示すると不正侵入を助長する恐れがある」などとして拒否。その上、菅官房長官は昨日27日、ついにこんなことまで言い出したのだ。

「同じシステムを国家安全保障局が利用している。国家機密に関わる情報を含めて調査することになり、漏洩の危険性が増す」

 たかが「桜を見る会」の招待者名簿の電子データの廃棄した日時を調べただけで国家機密が漏洩する危険が増す、だと? もしそれが本当ならば一刻も早く別のシステムにするべきだし、というか、同じシステムだと公表することのほうがセキュリティ上むしろヤバいんじゃないか。いや、そもそもこの国、大丈夫なのかという話だろう。

 しかし問題なのは、こんな国民総ツッコミが入りそうなトンデモ答弁まで繰り出すようになった、その理由のほうだ。

 じつは、国会答弁や官房長官会見での説明に対しては、野党やメディア側から「以前よりさらに情報を秘匿するようになっている」という指摘が出ているのだが、その背景にはどうやら安倍官邸、なかでも“安倍首相の最側近”の存在が見え隠れするのだ。

 実際、菅官房長官は1月14日午前の会見で、招待者名簿について「調査をするのか」という質問に「対応している」と発言し、再調査をおこなう姿勢を見せたと報じられた。ところが一転、午後の会見では「再調査は考えていない」と否定した。同じ日の午前の会見だけでなく〈その後の取材でも政権幹部が再調査に肯定的な見解を示していた〉(朝日新聞デジタル14日付)というのに、それが数時間でひっくり返されたわけだが、このときも“安倍首相周辺から指示があったのではないか”とみられていた。

 そして、さらに不可解なことが起こった。昨日27日午後に2013年の「桜を見る会」の関係資料約500ページ分が参院予算委員会理事懇談会に提出されたのだが、そこに不自然な黒塗りがあったのだ。

 たとえば会当日の首相行程案もすべて黒塗りにされた「のり弁」状態だったが、これは受付開始前にツアーでやってきた地元関係者と写真撮影に応じていたことなどがあきらかになるのを避けようとして「のり弁」にしたのだろうと容易に予想できる。しかし、不可解なのは会場である新宿御苑の案内図まで真っ黒だったことだ。


■情報非公開めぐり「今井秘書官から言われているのか」の質問が出るも内閣府課長は答えられず

 新宿御苑の案内図はホームページでも確認できる代物だ。どうしてそんなものまで黒塗りにする必要があるのか。この点について、昨日おこなわれた野党合同ヒアリングで内閣府の酒田元洋・官房総務課長は「どこに本部が置かれるとか、そういったものが書かれている」などと説明したのだが、そこで国民民主党の原口一博議員はこう追及した。

「防衛ラインを高くしろと今井(尚哉)秘書官か誰かから言われていますか?」

 こんなことを訊かれれば、普通は「指示などはない」「何も言われていない」と否定すればいいはずだが、しかし、酒田課長は何ひとつ否定せず、「最近の情報公開開示決定に合わせた」などと淡々と説明するだけ。さらに原口議員は「僕はそんなこと聞いていない。官邸の秘書官とか総理補佐官とかからそういう指示が出ていますか?」と畳み掛けたが、やはり酒田課長は同じ説明を繰り返すだけだった。

 「ログの調査によって国家機密が漏洩する危険が増す」というトンデモ答弁にしても、こんな答弁を内閣府の役人が独断でつくることなどできるはずがない。そして、酒田課長のこのダンマリ……。森友・加計問題のときと同様、今井首相秘書官をはじめ安倍官邸が追及に危機感を強め、官僚に直接指示を出している可能性はかなり高いだろう。

 安倍官邸が本気で乗り出して、官僚を締め付け闇に葬り去されようとしている「桜を見る会」問題。森友・加計問題と同じ轍を踏まないためには、さらなるメディアと野党の徹底追及、市民によるこんなのおかしいという怒りが必要

(編集部)
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