Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●《No1 募っているが募集しているという認識ではなかった … No39 私が言っている方がおかしいと思う方、手を挙げてください》

2020年12月31日 00時00分57秒 | Weblog

[※ 青木理さん「刑事責任と政治責任」 #秘書が勝手にやるわけないやん ↑(サンデーモーニング 2020年12月6日)]


(2020年12月13日[日])
HARBOR BUSINESS Onlineの記事【世界よこれが日本の国会議員だ。2020年国会名言迷言珍言大賞ノミネート発言に戦慄/平河エリ@読む国会】(https://hbol.jp/234073?cx_clicks_art_mdl=3_title)。

 《No1 募っているが募集しているという認識ではなかった … No39 私が言っている方がおかしいと思う方、手を挙げてください》。

 #国会流行語大賞2020について、宮本徹さんのつぶやきで知りました。エントリー番号No.1とNo.39の最初と最後の迷言珍言は、7年8カ月に渡って息吐く様にウソをつき続けてきたアベ様、そして、今年も素晴らしい活躍をされた国会議員のお一人である宮本さんに関連したもの。
 「No1 募っているが募集しているという認識ではなかった」が凄すぎるアベ様の名言ですね。《「募集という字は募ると書くんですよ」となぜか中学校卒業レベルの漢字の説明を始めてしまう宮本徹衆院議員の発言も味わい深いです》、同感。

   『●アベ様へ、宮本徹議員より《募るというのは募集するって
     いうのと同じ。募集の募は募るっていう字なんですよ》、トホホ…
   『●「募る」と「募集」…《〈不時着水したが墜落ではない〉といった
          ところか。国会の質疑は大喜利のお題提供の場ではない》
   『●適菜収さん《「募ると募集するは同じ」とツッコまれていたが、
          バカは国会から追放した方がいい》…まったく同感!!
   『●アベ様らが《霞が関官僚》を支配して堕落させ、《国会の質疑、
     ひいては、国権の最高機関たる国会の存在価値それ自体を貶め》た
   『●小田嶋隆さん《行政の担当者としてのあたりまえの習慣を、
     安倍晋三氏とその追随者たちは…この8年の間に完膚なきまでに破壊》

=====================================================
https://hbol.jp/234073?cx_clicks_art_mdl=3_title

世界よこれが日本の国会議員だ。2020年国会名言迷言珍言大賞ノミネート発言に戦慄
2020.12.11
平河エリ@読む国会

     (国会議事堂 K@zuTa / PIXTA(ピクスタ))


第1回、国会流行語大賞2020!

 一年中国会を見ている変態国会クラスタの皆様から多数のご推薦をいただきまして、候補作を揃えて投票中です(投票受付は明日12月12日土曜日締め切り)。

 すでに多数の投票を頂いていますが、今年の国会の一年を振り返る意味でもそれぞれの候補をご紹介し、それについての記事のリンクと、私なりの一言をつけておきました。

 今年一年、政治だけではないですが、いろいろなことが有りました。次々起こることも重要ですが、忘れないことも大事です。「あんなことがあったな」と思い出しながら、良ければぜひ投票に参加してみてください。

 特定の政治家や政党を批判する意図はないんですが、「結果的に」安倍総理の発言のインパクトが多すぎた一年でした(むしろ多すぎて減らしました)。

 あれが入ってないこれが入っていない、というご意見があればすみません(コメントにでも書いておいてください)


ノミネートされた発言はこの発言!

#国会流行語大賞2020
候補一覧

No1 募っているが募集しているという認識ではなかった
No2 意味のない質問だよ
No3 それを信じてもらえないということになれば、予算委員会が成立しない
No4 根拠がないことを仰るというのは、嘘をついているというのと同じこと
No5 真っ赤なうそだったではないか
No6 私が責任を取ればいいというものではありません
No7 福島委員は妄想をたくましくしておられて
No8 民主党は批判の対象にしかしなかったが、少し良いことがあった
No9 ずっとしているんですが全然息苦しくはございません
No10 全集中の呼吸で答弁
No11 総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断
No12 そして絆
No13 みんな絶句して黙る
No14 6月にはなんとなく収まるのかなと思わないでもない
No15 つまんないこと聞くね
No16 日本語、分かっていただけましたか
No17 帰れ帰れ
No18 首に掛ける扇風機で風を出し、換気を良くするようにしている
No19 うちは残念ながら動かすだけのキャパがない
No20 相当ほら吹いてきました
No21 市民が避難していない中で、最初に逃げたわけです
No22 反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えないという指摘を反省
No23 急に亡くなられ……辞められちゃったんで
No24 言える限界を言っている
No25 長すぎて理解できません
No26 後ろの方全部教えてあげてください
No27 不規則発言は気にしないでください
No28 女性はいくらでもうそをつける
No29 密、密、密よ
No30 祖父が山本で、父が鈴木で、孫が田中みたいなことになる
No31 しっぽを振るポチなのか
No32 鯛は頭から腐る
No33 いわゆる安倍方式
No34 ヤジで止めようとするのは当たり前
No35 委員長の御静粛にのせいで、私は閣僚の答弁が聞こえません
No36 新型コロナではないので、ご安心いただければ
No37 大変勇気づけられる答弁だ
No38 国会会議録というのは、国会と国民に示された条文解釈そのものです
No39 私が言っている方がおかしいと思う方、手を挙げてください

※投票の対象となる発言
・2020年12月1日時点で「現職」の国会議員、または大臣である人間が「発言」したもの
・ツイート、記事執筆等、文章のものは含まない
・本人が発言を認めた、複数のソースが発言を認めたなど、発言の確認が取れたものに限る

 それでは早速各発言の解説を進めていきましょう!


■安倍前総理の嘘が明らかになった今、より熟成された味わいに

◆No1 募っているが募集しているという認識ではなかった

幅広く募っているという認識でした。募集しているという認識ではなかった」(安倍晋三総理大臣)(参照:桜で首相「募集でなく“募っている”認識」|日テレNEWS24)

 説明不要、大賞の大本命。Twitterでも大変に盛り上がりました。

募集という字は募ると書くんですよ」となぜか中学校卒業レベルの漢字の説明を始めてしまう宮本徹衆院議員の発言も味わい深いです。


◆No2 意味のない質問だよ

「意味のない質問だよ」(安倍晋三前総理大臣)(参照:安倍首相「意味のない質問だよ」発言に至った経緯は… 辻元清美氏の質問詳報: J-CAST ニュース)

 辻元清美衆院議員が、桜を見る会について質問した後のヤジ。

 安倍総理が「鯛は頭から腐る」の格言を知らなかったのか、自席から「意味のない質問だよ」とヤジり、その後も「罵詈雑言を浴びせられた」とヒートアップ。

 教養って大事ですね。


◆No3 それを信じてもらえないということになれば、予算委員会が成立しない

「私が話しているのは真実。それを信じてもらえないということになれば、予算委員会が成立しない」(安倍晋三前総理大臣)(参照:首相の言い分 ANA側回答で総破綻/「桜」前夜祭 虚偽答弁濃厚に)

 桜を見る会に野党側にANAホテルの回答を書面で示すように言われ、この回答。

 総理大臣を信じなければ予算委員会は成立しないそうです。結局、嘘だったわけですが


◆No4 根拠がないことを仰るというのは、嘘をついているというのと同じこと

「根拠がないことを仰るというのは、嘘をついているというのと同じことですよ」(安倍晋三前総理大臣)(参照:謝罪求め異例の応酬 立憲・黒岩氏「うそつき不名誉」 首相「流言の流布だ」 詳報 – 毎日新聞)

 黒岩宇洋議員の質問に答えて。黒岩さんが「久兵衛の寿司が出たという話もある」と発言したことを受けてこの反応。

 誰が嘘つきなのか明らかになった今となっては、実に味わい深いご発言です。


◆No5 真っ赤なうそだったではないか

「すしの話の時も決めつけをしたが、真っ赤なうそだったではないか」(安倍晋三前総理大臣) (参照:「人間としてどうか」と面罵 安倍首相、野党議員に―衆院予算委:時事ドットコム)

 名言が多く、同じ黒岩宇洋議員からの質疑への応答から、2つもランクインしてしまいました。

人間としてどうなのか」という発言もあって入れるか迷ったのですが、3つも入ると流石に多すぎるかと思い泣く泣くカットしました。


■いつだって「哲学的な問い」を投げかける安倍前総理発言

◆No6 私が責任を取ればいいというものではありません

「例えば最悪の事態になった時、私が責任を取ればいいというものではありません」(安倍晋三前総理大臣)(参照:安倍首相「責任を取ればいいというものではない」発言に批判集まる | ハフポスト)

 会見で「失敗したらどう責任を取るのか」というイタリア人記者の問に答えたものです。

 行政府の長とは何なのか、という哲学的な問いを投げかけてくる名言。

 7年半政権が続いた理由がよくわかります。


◆No7 福島委員は妄想をたくましくしておられて

「福島委員は妄想をたくましくしておられて、独自の議論をされているようですが」(安倍晋三前総理大臣)(参照:2020年3月23日、予算委員会で森友問題、検事長定年延長問題、検察官定年延長改正法案について総理、法務大臣に質問 | 社民党 福島みずほ 参議院議員(比例区))

 福島みずほ議員の森友問題の改ざん事件でなぜ起訴されなかったのか、黒川さんが動いていたのではないか、という質問に対してなんと2回も「妄想をたくましく」と返答。

 福島さんは一回目はスルーしましたが、さすがの福島さんでも二回目は「妄想とは失礼ですよ」と気色ばみました。一回目で怒ってもいいですよ。


◆No8 民主党は批判の対象にしかしなかったが、少し良いことがあった

「もっぱら私は民主党は批判の対象にしかしなかったが、少し良いことがあった。例えば武器輸出三原則の緩和だ」(安倍晋三前総理大臣)(参照:「悪夢」のはずが「少し良いことあった」 安倍前首相、旧民主党政権を評価 – 毎日新聞)

 長島昭久衆院議員のパーティーでの発言。あの安倍総理が民主党を褒めるということでタイムラインが沸き立った名言です。

 考えてみれば、元民主党の人、自民党に結構いますもんね。総理、これを期に認識を改められては?


◆No9 ずっとしているんですが全然息苦しくはございません

「私はずっとしているんですが全然息苦しくはございません。意図的にそうやっておとしめるような発言はやめていただきたいと本当に思います」(安倍晋三前総理大臣)(参照:安倍首相が不快感「アベノマスク」装着の議員質問に – 社会 : 日刊スポーツ)

 大串博志議員が、最初アベノマスクをつけて答弁していたけど「息苦しい」ということで付け替えるとこのような反応。

 総理、いつの間にかつけなくなってしまいましたが、やっぱり息苦しかったんじゃないですか?


◆No10 全集中の呼吸で答弁

全集中の呼吸で答弁させていただく」(菅義偉総理大臣)(参照:首相「『全集中の呼吸』で答弁」に乱れも – 産経ニュース)

 安倍総理があまりに多すぎたのでようやく現職の菅総理です。

 事務方に求められたのか、気合を込めて言ったのに一瞬議場が静まり返ったのが印象的なこの一言。

 議会の若者の少なさを強く印象づけました。


■むしろ日本の与党政治家の「民度」こそ問われるレベル

◆No11 総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断

総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断した」(菅義偉総理大臣)(参照:「総合的、俯瞰的」って? 学術会議6人任命拒否で政府連発:中日新聞Web)

 学術会議問題を象徴するような一言。 色んな理由があるらしいが人事のことは言えないし加藤陽子さん以外は知らなかったそうです。こまけぇことはいいんだよ!


◆No12 そして絆

 
自助、共助、公助、そして絆(菅義偉総理大臣)(参照:自民党総裁選 所見演説会(全文2)菅氏「自助・共助・公助、そして絆」(THE PAGE) – Yahoo!ニュース

  突 然 の 絆……。


◆No13 みんな絶句して黙る

「『おたくとうちの国とは国民の民度のレベルが違うんだ』って言ってやると、みんな絶句して黙る」(麻生太郎財務大臣)(参照:麻生氏の「民度違う」発言 度重なる失言「またか、で済ませてはダメ」:東京新聞 TOKYO Web)

 なぜコロナの死者が少ないか、という質問に答えて。

 たしかにこんな事言われたら、私も黙ります。(話したくない)


◆No14 6月にはなんとなく収まるのかなと思わないでもない

「スペインかぜも、7月になったら、だいたい止まっている。だから、この種の話は6月にはなんとなく収まるのかなと思わないでもない」(麻生太郎財務大臣)(参照:「スペインかぜも7月に止まっている 6月にはなんとなく収まるのかなと」麻生財務相 | 注目の発言集 | NHK政治マガジン)

 財務金融委員会で。思わないでもない、なのでセーフ!


◆No15 つまんないこと聞くね

「つまんないこと聞くね」(麻生太郎財務大臣)(参照:麻生財務相、休校費用の質問に「つまんないこと聞くね」 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル)

 会見にて「一斉休校の費用はどこが負担するのか」と聞いた記者に対して。

 どう考えても割と重要なことを聞いた記者をさらっとDisるあたり、上から目線が骨の髄まで染み付いてます


■どいつもこいつも現政権の閣僚は……

◆No16 日本語、分かっていただけましたか

「お分かりいただけましたか。日本語、分かっていただけましたか」(茂木敏充外務大臣)(参照:「日本語分かっていただけましたか」茂木外務大臣の振る舞いをどう見るか(望月優大) – 個人 – Yahoo!ニュース)

 会見にて、ジャパンタイムズの取材に答えて。

 日本語でむちゃくちゃ詳細に聞かれている(しかもものすごく流暢)のにはぐらかすの、「人間が小さく見える大賞」なら堂々グランプリですね。


◆No17 帰れ帰れ

「帰れ帰れ」(茂木敏充外務大臣)

 予算委員会で人事院の松尾局長に。普段、行政組織で部下にどういうふうに接しているのかわかる貴重なオフショットです。


◆No18 首に掛ける扇風機で風を出し、換気を良くするようにしている

「会食時、首に掛ける扇風機で風を出し、換気を良くするようにしている」(西村康稔経済再生担当大臣)(参照:「会食時は換気のいい状態を作る工夫をしている」西村大臣、娘からもらった首掛け扇風機を使い感染防止対策を呼びかけ(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュース )

 会見にて、換気の工夫を聞かれ。娘さんが買ってきた扇風機らしいのでちょっと気が引けますが、大臣、顔の周りの空気をかき回しても逆効果では……。


◆No19 うちは残念ながら動かすだけのキャパがない

「野党にどんどん女性を出して頂いて、効果があれば循環していくのだろう。うちは残念ながら動かすだけのキャパがない」(野田聖子自民党幹事長代行)(参照:「女性は野党に出して頂いて」 男女平等、遅れる政界:朝日新聞デジタル)

 女性議員を増やす方策についての発言。

 野田議員は「自民党に初の女性代議士を」をスローガンに、たった一人の自民党女性議員として当選された時期もあっただけに、党内への忸怩たる思いのある発言でしょう。


◆No20 相当ほら吹いてきました

「相当ほら吹いてきましたから。後の始末をよろしくお願いします」(北村誠吾前地方創生担当相)(参照:蓮舫氏、引き継ぎ式で「相当ほら吹いてきましたから」の“北村発言”に「え?」(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース)

 昨年は「適材適所」という言葉の意味を疑いたくなるほどお粗末なご答弁をされていましたが、退任式でも「ほらふいてきた」と一言。

 最後まで「適材適所」な大臣でした。


■反省している色が見えないという指摘を反省!?

◆No21 市民が避難していない中で、最初に逃げたわけです

「東日本大震災の時、検察官は、福島県いわき市から国民が、市民が避難していない中で、最初に逃げたわけです」(森雅子前法務大臣)(参照:「震災で検察官が最初に逃げた」森法相答弁撤回 「事実」から「個人的見解」に変更 – 毎日新聞)

 今年前半、検察官定年延長問題で大炎上した大臣といえば森雅子さんですが、自身の発言も火だるまに。

 「最初に逃げた」発言で検察官出身の山尾志桜里衆院議員を激怒させ、しかも休憩中にマスコミの取材を受けるという前代未聞の珍事を起こし、紛糾しました。


◆No22 反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えないという指摘を反省

「反省しているんです。ただ、これは私の問題だと思うが、反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えない、というご指摘は、私自身の問題だと反省をしている」(小泉進次郎環境大臣)(参照:小泉氏「反省伝わらぬことを反省」 複雑釈明も謝罪拒否:朝日新聞デジタル)

 去年は小泉進次郎構文が話題になりましたが、今年もこの名言が。

 結局、何を反省してるんですか……?


◆No23 急に亡くなられ……辞められちゃったんで

「急に亡くなられ……辞められちゃったんで」(桜田義孝元オリンピック担当大臣)(参照:『ひるおび!』に桜田義孝議員が出演「急に(安倍晋三首相が)亡くなられ」発言に反響|ニフティニュース

 ワイドショーで総裁選について聞かれてつい一言。

 見たことがないほどあたふたされていて、言い間違いとは怖いものだと思いました。


◆No24 言える限界を言っている

「答えていると思うよ。言える限界を言っている」(金田勝年衆議院予算委員長)

 野党側の質問に「人事のことなので答えられない」と拒否する総理に対して、委員長が一言。

 委員長は政府の役職じゃないはずなんですが、どうやら言える限界は把握しているようです。


◆No25 長すぎて理解できません

「長すぎて理解できません、短くお願いします」(棚橋泰文前衆議院予算委員長)(参照:衆・予算委員長に野党が激怒【テレ東NEWS】|テレビ東京ビジネスオンデマンド【BOD】)

 今年、予算委員会で1番注目されたのは、ひょっとすると総理だけではなく棚橋委員長も、かもしれません。

 桜を見る会の名簿について、公選法上の定義を聞く川内さんの質問に「何の質問ですか」「長すぎてわかりません」と返答。

 棚橋さん、ひょっとして疲れて寝てたのでしょうか?体調が心配です。


■仕事をちゃんとしない閣僚と与党議員たち

◆No26 後ろの方全部教えてあげてください

「大臣、わからなければ、後ろの方全部教えてあげてください」(松島みどり法務委員長)

 後藤祐一議員の質問中に口ごもる森雅子法務大臣に一言。

 さすが元法務大臣、という仕切りですが「わからなければ教えてあげて」はなかなか正直ですね。


◆No27 不規則発言は気にしないでください

「不規則発言は気にしないでください。どうぞ、どうぞ答弁して」(金子原二郎前参院予算委員長)

 衆議院の予算委員会が紛糾している時、参院は金子委員長の仕切りで比較的穏やかに進んでいました。

「気にしないでください」はなかなか風格のある、悠然とした仕切りです。


◆No28 女性はいくらでもうそをつける

女性はいくらでもうそをつける」(杉田水脈衆院議員)(参照:「女性はいくらでもウソつける」…自民・杉田衆院議員、性暴力相談事業を批判 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン)

 自民党の会議で杉田水脈議員の発言。最初は「言っていない」と主張されていましたが後に「どうやら言っていたようだ」と修正されました。

 クレタ人のパラドックス(嘘つきが嘘をついたと言ったらどうなるか?)が2020年に見れるとは思わなかったですね。


◆No29 密、密、密よ

「密、密、密よ」(河井案里参院議員)(参照:河井夫妻が離党へ 議員辞職はしない意向|日テレNEWS24)

 河井案里さんが記者に囲まれて一言。定期的に動画を見たくなるリズムの良さです。


◆No30 祖父が山本で、父が鈴木で、孫が田中みたいなことになる

「祖父が山本で、父が鈴木で、孫が田中みたいなことになる。混乱を生じさせないことが大事だ」(城内実衆院議員)(参照:自民有志が「夫婦別姓」勉強会 抜本改革に慎重、推進派批判も(産経新聞) – Yahoo!ニュース)

 選択的夫婦別姓の議論が与党内で加速する中、城内実議員の一言。

 世の女性(男性も)は「いや、よくあることじゃん」と心のなかでつぶやきました。


■安倍総理にしっぽを振るポチなのか

◆No31 しっぽを振るポチなのか

「安倍総理にしっぽを振るポチなのか」(枝野幸男立憲民主党代表) (参照:議事進行を批判「総理にしっぽを振るポチか 恥を知れ」立民 枝野代表 | 注目の発言集 | NHK政治マガジン)

 棚橋委員長の仕切りに一言。委員長から反論されたら、以前民主党政権を「両生類まで戻った」と批判していたことを引き合いに「カエルならいいのか」と再反論。

 こういうイヤミ・皮肉を言わせたら一級品ですが、最近は慎重な発言が多く寂しい限りです。


◆No32 鯛は頭から腐る

鯛は頭から腐る。上層部が腐敗していると残りもすぐに腐っていく。頭を替えるしかない」(辻元清美衆院議員)(参照:「意味のない質問だよ」 首相ヤジ「開き直り発言」詳報 – 毎日新聞)

 安倍総理の矛盾を暴いた後に締めの一言。

 その後にあの「意味のない質問だよ」が飛び出します。


◆No33 いわゆる安倍方式

参加者一人一人と契約をし、ホテルの領収書を渡す、いわゆる安倍方式でやっていたんでしょうか」(辻元清美衆院議員)(参照:本日2月3日、安倍総理に予算委員会で質問しました ……7年間すべて5000円、安倍晋三後援会の「桜を見る会・前夜祭」。そして資金報告書未記載の疑いが! | 活動ブログ | 辻元清美WEB)

 今年はとにかく野党側の議員の影が薄かった。その中でも「安倍方式」という新語を生み出した辻元さんは流石です。

 この後いろんな野党議員が安倍方式という言葉を使いました。


◆No34 ヤジで止めようとするのは当たり前

「おかしな予算を通されようとしたら、ヤジで止めようとするのは当たり前じゃないですか」(本多平直衆院議員)(参照:「ヤジで審議を止めるのは当然」立憲・本多議員の発言が物議 松井大阪市長は「厄介な勘違い議員」と批判 (2020年2月20日) – エキサイトニュース)

 ヤジも答弁も音量が大きいことで有名な本多議員。与党議員や委員長から名指しで批判されたりもしましたが、ヤジを批判されると逆にこの発言。

 良くも悪くも存在感のある委員でした。


◆No35 委員長の御静粛にのせいで、私は閣僚の答弁が聞こえません

「委員長の御静粛にのせいで、私は閣僚の答弁が聞こえません」(本多平直衆院議員)

 今年は不思議なタイミングで「静粛に」と止めることが多かった棚橋委員長

 拍手が起きてるときに「静粛に」と止めて「拍手は止めなくていいです」と苦笑いされたことも有りましたが、「静粛に」はどうやら静粛ではなかったようです。


■笑えない典型的おっさんジョーク

◆No36 新型コロナではないので、ご安心いただければ

「ちょっと風邪引いておりまして咳が止まんなくてですね、新型コロナではないので、ご安心いただければという風に思うのですけれども」(杉尾秀哉参院議員)(参照:咳が止まらないけどコロナじゃない 杉尾秀哉議員の発言に批判も – ライブドアニュース)

 笑いを取ろうとしたら笑えなかった、という典型的発言ですが、今年前半はこういうジョークが各所で繰り広げられたのだろうなと懐かしくなります。


◆No37 大変勇気づけられる答弁だ

「大変勇気づけられる答弁だ。安倍首相との質疑でこういう最後になるのはあまり経験がない」(小池晃共産党書紀局長)(参照:共産・小池氏が首相答弁に「感動した」 与野党が拍手:朝日新聞デジタル)

 女性がヒールを強制されることについて問われた安倍総理は「男性と女性が同じ仕事をしているにもかからず、女性に服装で苦痛を強いることはあってはならない」と名言。議場には与野党関係のない拍手が飛びました。

 そう、総理大臣や閣僚が答弁すれば、社会は変えられるんです。それを多くの閣僚に忘れないでほしいですね。


◆No38 国会会議録というのは、国会と国民に示された条文解釈そのものです

「国会会議録というのは、国会と国民に示された条文解釈そのものです」(田村智子共産党政策委員長)(参照:日本学術会議の任命拒否「あり得る」と法解釈する文書は「見当たりません」。内閣法制局が国会答弁-ハフポスト日本版- Yahoo!ニュース)

 学術会議問題に関して、政府がかつての答弁を無視して法解釈を新しく作り上げたことに、田村智子議員が一言。

 いろいろなことが有りましたが、国会答弁を無視して新しい見解を作る、というのはやはり、国会クラスタにとっては最もインパクトが大きい出来事だったのではないでしょうか。


◆No39 私が言っている方がおかしいと思う方、手を挙げてください

与党の委員の皆さんにも聞きたいと思います。私が言っている方がおかしいと思う方、手を挙げてください。一人もいないじゃないですか」(宮本徹衆院議員)(参照:記録ないのに一言一句前年と同じ? 驚き 桃の木 山椒の木ですよ! 「桜」質疑詳報 – 毎日新聞)

 「記録がない」といいつつも、野党議員の質問には「問題はない」と答え続ける官房長の質疑に業を煮やしてこの一言。誰の目にもどちらが正しいかは明らかでした


<文/平河エリ@読む国会>
平河エリ@読む国会
Twitter ID: @yomu_kokkai ひらかわえり●国会をわかりやすく解説するメディア「読む国会」を運営する政治ブロガー。
=====================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●目取真俊さん《「負担軽減」という名称とは裏腹に、高江でも辺野古でも機動隊や海保を使って市民を弾圧し、工事を強行してきた張本人》

2020年11月20日 00時00分14秒 | Weblog

[※ 辺野古は破壊「損」 【米軍飛行場の移設先として工事が進む沖縄県名護市の海岸】(東京新聞 2020年4月3日)↑]


目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/「季刊 目取真俊」23回/リンク論強め、辺野古強行へ】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/ac756bd50c6297f63ca9e90965a1ca9d

 《このような菅政権の姿勢は、沖縄に対しても貫かれるだろう。菅氏は安倍政権下で内閣官房長官と同時に、沖縄基地負担軽減担当大臣を務めてきた。「負担軽減」という名称とは裏腹に、高江でも辺野古でも機動隊や海保を使って市民を弾圧し、工事を強行してきた張本人だ》

 同感です。辺野古は破壊「損」の張本人が違法・違憲オジサン。そして今、さらなるデタラメ・ヒトデナシをやろうとしています。

   『●《思いやり予算日本要請…必死に米軍を引き留めつつ、沖縄に負担を
     押し付け続ける日本政府の手法はかつての植民地主義をほうふつさせる》
   『●《埋め立てに使う土砂を、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部から
      採取することが新たに盛り込まれた…「戦没者に対する冒とくです」》
   『●《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地
      建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか?

 目取真俊さんによると、《大浦湾の埋め立てに使用する岩ずりの採取地として、沖縄島の国頭、北部に加えて南部、宮城島、宮古島、石垣島、南大東島が挙げられている。さらに埋め立てに使用する材料も、新たに公共残土とリサイクル材が加えられている。つまり、大浦湾の埋め立て工事に関われる地域や業種が増やされ、利権のばらまきが行われているのだ。これまで辺野古の新基地工事とほとんど関係がなかった宮古島や石垣島、南大東島などの業者にも、辺野古は儲かる、という意識を植え付け、基地ができるなら取れるものを取った方がいい、というあきらめと打算を全県的に広げる狙いが見える》。

 一方、前沖縄県知事ときたら…。
 【「辺野古が現実的」 仲井真元知事 普天間移設問題で強調】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1218776.html)によると、《米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について「決まったことを変えるのは大変だ。辺野古移設を現実的な選択として取らざるを得ない」と語った。2014年の知事退任以降、琉球新報社などのインタビューに応じていなかったが、秋の叙勲を受けて浦添市の沖縄電力で取材に応じた》。
 酷い………………。アベ様やスカ様らと一緒に、前沖縄県知事は何をやってきたのか?

   『●辺野古破壊: 「いい正月になる」なんて、
        仲井真氏もアベ様らも猿芝居をしていたんじゃないのか?

   『●自公お維は辺野古破壊賛成を明示して戦った… 
       最低の官房長官はなぜ、「選挙は結果が全てだ」と言わない?』 
   『●どうしたらいいんですかね? 沖縄で、アベ様や最低の官房長官らが
     やることなすことがデタラメばかり…選挙が終われば、辺野古破壊再開
   『●仲井真弘多元知事の云う《えたいの知れない集団》って? 
     《中国マネーに群がった…沖縄の保守系議員たち》のことですか?

 日刊ゲンダイの記事【衆院予算委で露呈…パワハラ菅首相は本物の「スカ」だった】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/280822)によると、《「ですから、ですから」――。「権力」の使い方を勘違いしている「パワハラサディスト」の頭の悪さには小中学生も驚いているだろう。つくづく、こんな男が総理大臣なんて日本は世界の笑いものになるだけだ。「全集中の呼吸で答弁させていただきます」。2日の衆院予算委で、野党側の質問前にこう切り出して大スベリした菅首相。日本学術会議の会員任命拒否の理由を繰り返し問われたものの、従前のワケの分からない説明を繰り返すばかり。もはや、議論がかみ合わないというレベルじではない。質問されたことに対し、まったく的外れの答弁を繰り返していたからむちゃくちゃだった》。
 サディスティックなスカオジサンの無残…11月2日(月)の衆院予算委員会を見ただけで《支離滅裂》にウンザリでした。

 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/「見直した」「初めて見た」川内質問】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202011040000129.html)によると、《★2日の衆院予算委員会。テレビで視聴した人を含め、多くの人の感想は一致したものだろう。首相・菅義偉の答弁は棒読み、同じ答弁の繰り返し、はぐらかし、答弁拒否を組み合わせる手法で議論はかみ合わず、説明もつじつまが合わなかった。そもそも「人事上の秘密で答えられない」とか「ご指摘にはあたらない」は質問の答弁ではなく、議論の枕ことばでしかない。中身に触れないのだ。野党議員もよく我慢して質問し続けたと思う》
 このコラムはさらに、こう続く…《★予算委員会初日でこれならば先が思いやられると自民党も思ったろうし予算委員会与野党理事たちも早晩、立ち往生すると予想したことだろう。その中でベテランの立憲民主党・川内博史の質問は傾注に値する。学術会議問題を冒頭にただした川内はかたくなな答弁を続ける首相に対して「学術会議を改革したいのであれば、6人を任命したのち、改革の議論をすればいいのではないか。学術会議がもう1度6人の任命を提出すれば、任命の有無を再検討するか」と問うた。 ★首相は川内質問をうなずきながら聞いていた。この問題の官邸の打開策は強行突破しかない。川内の質問は新しい野党の質問の手本になる投げかけだった。この予算委員会では自民党が差し伸べるべき手でもあった。だがそれを川内はさらっとやってのけた。川内らしい野党の“たたき上げ”議員らしい質問の仕方だった。攻め込むべきところと大きく両手を広げる勘所をついた質問だった。この助け舟を官邸がどう受け止めるかはわからない。官邸スタッフの体裁やプライドが許さないかもしれない。しかし川内のポンと上げたトスをどう拾うかは首相の器にかかっている。川内の国会事務所には質問の最中から「立憲が嫌いだったが見直した」「こんな質問のやりとりを初めて見た」という支持者以外の電話が目立ったという。》。

   『●《キンモクセイで世間の鼻をごまかし、学問の自由、言論の自由を
         脅かしかねない「腐臭」に気付かせぬようにしている》(筆洗)
   『●西日本新聞【例えるなら、こんな話か。授業が始まるのに数人の
     子が…】…取り巻きが《デマを流してまでも、必死で政権擁護》の醜悪

=====================================================
https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/ac756bd50c6297f63ca9e90965a1ca9d

海鳴りの島から
沖縄・ヤンバルより…目取真俊
「季刊 目取真俊」23回/リンク論強め、辺野古強行へ
2020-11-01 08:20:35

 以下の文章は2020年10月22日付「琉球新報」に〈菅政権の姿勢/リンク論強め、辺野古強行へ/知事選向け、利権ばらまき〉という見出しで掲載されたものです。

 菅義偉新政権が発足して一ヵ月余が過ぎた。この間、同政権がやったことで一番印象に残っているのは、日本学術会議の会員に推薦された学者6人の任命を拒否したことだ。まったく、安倍政治を継承する、とはよく言ったもので、陰湿な小心者に権力を与えるとどうなるか、ということを前政権に続いて見せつけている。

 権力の源は人事と予算である。安倍政権でも自らに同調する「オトモダチ」を優遇し、森友学園、加計学園、桜を見る会と次々と問題を引き起こした。政権の私物化が批判されてきた一方で、内閣人事局を使って官僚支配を徹底し、辺野古新基地建設に反対する沖縄県に対しては、基地問題と予算をリンクさせ「アメとムチの強権政治を行ってきた。

 任命拒否について学術会議から反発が出ると菅政権は、同会議を行政改革の対象にする、と打ち出してきた。文句があるなら予算と人員を減らすぞ、という脅しであり、ここまであからさまにやるか、と呆れるほどの粗雑な政治手法が、まかり通っている

 菅政権の主たる狙いは、戦争の反省と軍事研究への非協力を打ち出す学術会議を叩き、影響力をそぎ落とすことで、全国の大学に防衛省と協力して軍事研究を進める動きを作り出すことにあるのではないか。新型コロナウイルスの感染拡大で経済危機が深まるなか、兵器や軍事技術の開発に研究者を動員し、経済の軍事化と軍産学複合体の強化を進める動きが強まりそうだ。

 このような菅政権の姿勢は、沖縄に対しても貫かれるだろう。菅氏は安倍政権下で内閣官房長官と同時に、沖縄基地負担軽減担当大臣を務めてきた。「負担軽減」という名称とは裏腹に、高江でも辺野古でも機動隊や海保を使って市民を弾圧し、工事を強行してきた張本人

 そういう菅氏が首相になったからといって、辺野古新基地問題に対する姿勢を変える可能性があるだろうか。

 9月27日付本紙3面に「佐藤優のウチナー評論」660回が載っている。〈菅政権始動/新たな県内移設案探るか〉という見出しを見ると、あたかも菅政権が、辺野古新基地建設を中止し、〈新たな県内移設案を探る〉動きがあるかのような印象をいだく。しかし、本文を読むと佐藤氏自ら記すように〈根拠になる情報に基づくものではなく〉佐藤氏の〈推定〉が述べられているだけだ。

 そこでは〈中央官僚の現実主義派〉の中に〈キャンプ・シュワブ基地内に1500メートルの滑走路を建設〉し、〈軍民共用〉にする案を持つ者がいるかのように書かれている。しかし、官僚や政治家の中にそのような案があるということと、菅政権がその案を採用することとの間には、大きな開きがある。安倍政権下で自らも進めてきた辺野古新基地建設を断念し、変更するとはとうてい思えない

 佐藤氏の評論は菅政権への幻想を煽るものであり、見出しのような可能性があると〈推定〉するなら、裏付けとなる根拠を示すべきだ。

 実際、岸信夫防衛相や河野太郎沖縄・北方相、加藤勝信官房長官の辺野古新基地問題に対する発言を見ても、「辺野古が唯一」とくり返してきた方針を変える動きは見られない。むしろ、2年後の県知事選挙を見すえて、「基地と経済」のリンク論をさらに強め、辺野古側の埋め立てを強行する動きが強まりそうだ

 新型コロナウイルスの感染拡大により、観光を主産業とする沖縄経済は、大きな打撃を受けている。その前から首里城の火災や豚コレラの発生など、沖縄経済にとってマイナス要因が連続していた。秋になってヨーロッパでは新型コロナウイルス感染拡大の第2波が襲っている。沖縄・日本でも再び緊急事態宣言が発せられる状況となれば、経済の落ち込みはより深刻となる。

 1998年の県知事選挙で大田昌秀知事を倒したときのように「県政不況」を宣伝し、県民に基地問題よりも経済問題を優先させる

 そのためにも辺野古側の埋め立てを加速し、もう後戻りはできない、というあきらめムードを広げ、さらに辺野古利権をばらまくこととで、県民の絡めとりを図る。政府にたてつく玉城県政を倒すため、菅政権が攻勢を強めるのは間違いない。

 辺野古新基地建設に関し沖縄防衛局が県に提出していた「設計変更申請書」が、9月8日から28日まで縦覧された。同申請書では、大浦湾の埋め立てに使用する岩ずりの採取地として、沖縄島の国頭、北部に加えて南部、宮城島、宮古島、石垣島、南大東島が挙げられている。さらに埋め立てに使用する材料も、新たに公共残土とリサイクル材が加えられている。

 つまり、大浦湾の埋め立て工事に関われる地域や業種が増やされ、利権のばらまきが行われているのだ。これまで辺野古の新基地工事とほとんど関係がなかった宮古島や石垣島、南大東島などの業者にも、辺野古は儲かる、という意識を植え付け、基地ができるなら取れるものを取った方がいい、というあきらめと打算を全県的に広げる狙いが見える。

 2年後の県知事選挙に向けて動きは始まっている。
=====================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする