留学生向けの日本語学校と特定技能1号との綱引き
さて、今日は技能実習制度の運用について、かなり詳しい方と昼食をともにしながら、特定技能1号と留学生向けの日本語学校との綱引きについて、ご意見をお伺いしました。
特定技能1号は、技能実習を経験したか、現在経験中の外国人向けに作られている面が認められる上に、受け入れ企業側も、技能実習生を扱ってきた経験や事情を基にして受け入れことが多いため、今回の特定技能1号で新聞やニュースで特に伝えられている待遇面での外国人向けの飛びぬけて大きなメリットについては、あまり重要視されない可能性があると思う、ということでした。
つまり、これまでの技能実習制度の延長線上として扱われる可能性を無視できないということでした。
それならば、海外の若者たちが特定技能1号に対して抱いている夢のような待遇面等での大きなメリットは、実際の就労交渉の過程では、現実にはあまり期待できないのではないでしょうか?
そのことの良し悪しはともかくとして、受け入れ企業側が妥当とするレベルやラインで契約できなければ、折角取得した特定技能1号ビザも役に立たないということになりますね・・・
結果的には、特定技能1号での就労ビザが、技能実習制の他に、もう一つ、むしろ受け入れ企業側にとって、単純労働もしてもらえる、より便利で利用しやすい制度として、単に「外国人材の受け入れ枠の追加」という意味で制定されただけということになるかもしれません。
それならば、大方の運用の実体が、技能実習制度と同じレベルや内容等に収束されることになります。
以上の見解には、多少の意外性はありますが、外国人受け入れ企業の多くが、中小零細企業である我が国の産業構造を思えば、大方は予想されていたことでしょう。
では、私共・日本語学校としては、今後の留学生の増減傾向を、どう読めばいいのでしょうか?
就労ビザの種類や受け入れ枠が拡大した分だけ、留学希望者数が少なくなる可能性はありますね。
しかし、外国人労働者数が増えれば増えるほどに、日本への渡航のしやすさや、日本での生活のしやすさなどが外国人の間で広まってくるでしょうから、日本で言葉や文化・社会の仕組みなどの勉強をしながら、アルバイトで稼ぎたいと思う若者たちも増える可能性があります。
そういうわけで、特定技能1号ビザでの訪日の実体が分かってくれば、特定技能1号への傾斜角度も鈍ってくることが予想されます。
これは希望的観測だと言われるかもしれませんが、上記の様な実際の世間の動静を見据えた結果だと考えています。
令和1年5月19日 日曜日
CJA日本語学校:岡村寛三郎
政府2省認可:協同組合クラブ・メデカルツーリズム・ジャパン
さて、今日は技能実習制度の運用について、かなり詳しい方と昼食をともにしながら、特定技能1号と留学生向けの日本語学校との綱引きについて、ご意見をお伺いしました。
特定技能1号は、技能実習を経験したか、現在経験中の外国人向けに作られている面が認められる上に、受け入れ企業側も、技能実習生を扱ってきた経験や事情を基にして受け入れことが多いため、今回の特定技能1号で新聞やニュースで特に伝えられている待遇面での外国人向けの飛びぬけて大きなメリットについては、あまり重要視されない可能性があると思う、ということでした。
つまり、これまでの技能実習制度の延長線上として扱われる可能性を無視できないということでした。
それならば、海外の若者たちが特定技能1号に対して抱いている夢のような待遇面等での大きなメリットは、実際の就労交渉の過程では、現実にはあまり期待できないのではないでしょうか?
そのことの良し悪しはともかくとして、受け入れ企業側が妥当とするレベルやラインで契約できなければ、折角取得した特定技能1号ビザも役に立たないということになりますね・・・
結果的には、特定技能1号での就労ビザが、技能実習制の他に、もう一つ、むしろ受け入れ企業側にとって、単純労働もしてもらえる、より便利で利用しやすい制度として、単に「外国人材の受け入れ枠の追加」という意味で制定されただけということになるかもしれません。
それならば、大方の運用の実体が、技能実習制度と同じレベルや内容等に収束されることになります。
以上の見解には、多少の意外性はありますが、外国人受け入れ企業の多くが、中小零細企業である我が国の産業構造を思えば、大方は予想されていたことでしょう。
では、私共・日本語学校としては、今後の留学生の増減傾向を、どう読めばいいのでしょうか?
就労ビザの種類や受け入れ枠が拡大した分だけ、留学希望者数が少なくなる可能性はありますね。
しかし、外国人労働者数が増えれば増えるほどに、日本への渡航のしやすさや、日本での生活のしやすさなどが外国人の間で広まってくるでしょうから、日本で言葉や文化・社会の仕組みなどの勉強をしながら、アルバイトで稼ぎたいと思う若者たちも増える可能性があります。
そういうわけで、特定技能1号ビザでの訪日の実体が分かってくれば、特定技能1号への傾斜角度も鈍ってくることが予想されます。
これは希望的観測だと言われるかもしれませんが、上記の様な実際の世間の動静を見据えた結果だと考えています。
令和1年5月19日 日曜日
CJA日本語学校:岡村寛三郎
政府2省認可:協同組合クラブ・メデカルツーリズム・ジャパン