特定技能1号への傾斜と「留学」志向との綱引き
➀これまでに既にある程度は判明している情勢を基にしつつ、それらの隙間に潜んでいて見えないところは、推測で動向を読んでいくしかないと思います。
②良い情報は表に出る可能性が強く、逆に、厳しい・険しい情勢についてのニュースは、当然、表には出にくいでしょう。このことも考慮しておかなければならないでしょう。
③的確な情勢判断は、情報が入手しにくく、少ない国際的な分野となれば、更に難しくなるでしょう。しかも、日本語学校が相手にしている国々は、東南アジアだけでも多くあり、さらに世界に広がれば、目が眩むほどの多さでしょう。
④更には、情報取得のために海外に自分で出かけても、具体的に接触した範囲内でのニュースしか入ってこず、より広いその国全体のことは、必ずしも明確にはならないでしょう。
それでも、何もないよりは「ずっと良い」ということで、結局は、ある程度の諸準備をした上で、自ら情報取得に出向くことになるでしょう。
⑤かつて、海外在住の日本人子弟向けの学習塾の分校を海外で設置する目的で、米国や英国・フランス・オーストラリア・ヴェトナム・シンガポール・インド・台湾・韓国などの各地を何度も見て歩きましたが、自分のそういった過去の経験を振り返れば、充分な準備もしないで渡航したことも原因だったかとは思いますが、もともと普段から住んでもいない外国の世間情勢や社会情勢を、旅行している短期間でしっかりと把握し、理解することは非常に難しいと思われます。
➅したがって、準備不足や優柔不断な私と違って、勇気と情熱をもって、実際にビジネス拠点を海外で設置・展開しておられる方々は、実にレベルの高い情報収集や決断を為されているものと推測され、尊敬に値するでしょう。
⑦以上のようなことで、客観的に、特定技能1号についての様々な国々での人気度を推し量り、確定することは、私自身においては、実際には難しいのではないかと思っています。
同様に、留学生向けの日本語学校への人気度をも、的確につかむことは難しいでしょう。
⑧現在、我が国でも、技能実習制度に無かった「宿泊業」が、特定技能1号制度のスタートでは間に合わない事情からもあって、最近になって可能業種として急遽追加されましたが、このことを見ても、特定技能1号のスタートが、各業種の人手不足を解消する手立てとして、未だ完ぺきではないことを物語っています。
しかも、特定技能1号は、技能実習制度と大きく異なり、外国人労働者には理想的な制度になっているが故に、将来的には、国際基準としては望ましいものではあるものの、現在の我が国の中小零細企業主体の産業構造では、高いレベルでの待遇が必要な新制度を受け入れることができる企業そのものの数が急に増えることはない様子もあります。
⑨ということで、特定技能1号制度への傾斜と留学生向けの日本語学校についての人気度は、結果的に、まだまだ互角に綱引きし合う状態が続くのかもしれません。
断言はできないでしょうが、留学生向けの日本語学校を開校予定の私どもとしては、少なくとも、そういう状態が続くことを望みます。
令和1年5月19日 日曜日
CJA日本語学校:岡村寛三郎
➀これまでに既にある程度は判明している情勢を基にしつつ、それらの隙間に潜んでいて見えないところは、推測で動向を読んでいくしかないと思います。
②良い情報は表に出る可能性が強く、逆に、厳しい・険しい情勢についてのニュースは、当然、表には出にくいでしょう。このことも考慮しておかなければならないでしょう。
③的確な情勢判断は、情報が入手しにくく、少ない国際的な分野となれば、更に難しくなるでしょう。しかも、日本語学校が相手にしている国々は、東南アジアだけでも多くあり、さらに世界に広がれば、目が眩むほどの多さでしょう。
④更には、情報取得のために海外に自分で出かけても、具体的に接触した範囲内でのニュースしか入ってこず、より広いその国全体のことは、必ずしも明確にはならないでしょう。
それでも、何もないよりは「ずっと良い」ということで、結局は、ある程度の諸準備をした上で、自ら情報取得に出向くことになるでしょう。
⑤かつて、海外在住の日本人子弟向けの学習塾の分校を海外で設置する目的で、米国や英国・フランス・オーストラリア・ヴェトナム・シンガポール・インド・台湾・韓国などの各地を何度も見て歩きましたが、自分のそういった過去の経験を振り返れば、充分な準備もしないで渡航したことも原因だったかとは思いますが、もともと普段から住んでもいない外国の世間情勢や社会情勢を、旅行している短期間でしっかりと把握し、理解することは非常に難しいと思われます。
➅したがって、準備不足や優柔不断な私と違って、勇気と情熱をもって、実際にビジネス拠点を海外で設置・展開しておられる方々は、実にレベルの高い情報収集や決断を為されているものと推測され、尊敬に値するでしょう。
⑦以上のようなことで、客観的に、特定技能1号についての様々な国々での人気度を推し量り、確定することは、私自身においては、実際には難しいのではないかと思っています。
同様に、留学生向けの日本語学校への人気度をも、的確につかむことは難しいでしょう。
⑧現在、我が国でも、技能実習制度に無かった「宿泊業」が、特定技能1号制度のスタートでは間に合わない事情からもあって、最近になって可能業種として急遽追加されましたが、このことを見ても、特定技能1号のスタートが、各業種の人手不足を解消する手立てとして、未だ完ぺきではないことを物語っています。
しかも、特定技能1号は、技能実習制度と大きく異なり、外国人労働者には理想的な制度になっているが故に、将来的には、国際基準としては望ましいものではあるものの、現在の我が国の中小零細企業主体の産業構造では、高いレベルでの待遇が必要な新制度を受け入れることができる企業そのものの数が急に増えることはない様子もあります。
⑨ということで、特定技能1号制度への傾斜と留学生向けの日本語学校についての人気度は、結果的に、まだまだ互角に綱引きし合う状態が続くのかもしれません。
断言はできないでしょうが、留学生向けの日本語学校を開校予定の私どもとしては、少なくとも、そういう状態が続くことを望みます。
令和1年5月19日 日曜日
CJA日本語学校:岡村寛三郎