Cool Japan Academy&ACE KIDS ACADEMY

主として、学習塾「岡村ゼミナール㈱」・日本語教師養成講座「CJA」に関することについて、気ままに書いています。

理系で英語好き、だけど日本文化を伝える書道をもたしなむ「文化人」を育てる“ACE KIDS ACADEMY”

2014年11月30日 | お知らせ
「将来は、英語で理系科目と異文化に親しめる」人材を育てる
≪“ACE KIDS ACADEMY”英会話講座開校の動機≫
Let’s explore the Science World in English!

 私は、大学院生時代のたまたま時間に余裕があったある日、一橋大学の図書館奥に深くこもり、理科や数学に関するテキストや資料・物語・その他の小編の研究論文などを、英語で直接むさぼり読んだとき、45年後の今でもその時の興奮を忘れられない程に非常に感動したことを覚えています。

 もちろん、日本の科学技術は、多くの分野において、他国のものに決して引けを取らない程度に相当に発達していますから、それらについての母国語での解説記事は学ぶ者に少なからざる興味を引き起こすものには違いないでしょうが、取り分け西洋人においては、生命の危険をも顧みずに世界中の奥地や極地に向けて探検や冒険を行い、あるいは科学・技術文明の隅々に至るまで探索・研究を行った記録記事が多く、これらを原語の英語で直接に読み、あるいは言語の英語での語り手から直接に話を聞くときは、あたかも自分もその現場に臨んでいるかのような錯覚を与えられるほどに、読者や聞き手に訴えかける臨場感やインパクトが大きく、それらの記録物語に深く強く引き込まれることになります。

 言い換えれば、英語で直接的に理解できれば、冒険家の体験や声を、面と向かって直接的に聞いたかのような強い衝撃を受けて、それらがとても印象深く頭脳や心に刻み込まれ、学習効果も必然的に極めて大きくなります。

 そこで、私自身は、今でも”NATIONAL GEOGRAPHIC”の愛読者ですが、冒険物語は、そこが宇宙の果てであれ、地球の果てであれ、あるいは人体の奥への医学的な探究であれ、どんな分野のものであれ、日本語に翻訳されたものを読むよりは、英語直接で読むときに、語り手の話を聞くとき、非常に強い興奮や好奇心の高揚を感じてきたものです。

 実際、明治維新以降、西洋の文明を積極的に吸収し、よって日本の科学技術がいかに進歩してきたとはいえ、たかだか150年ほどの歴史での開国と学習であり、世界全体の国々や数えきれないほどのそれぞれに特色のある地域や民族や文明におけるその歴史や人々の今に及ぶ活躍の物語の数の多さや奥行きの深さ、面白さや興味深さに比べれば、日本一国のそれは質量ともに追いつけるはずがないでしょう。

 というわけで、この世界各地に充満している面白い(理科や数学の根本にある)科学の物語に、子供たちが大学生や社会人になった将来においては、ぜひとも英語で直接に接して欲しいというのが、数学の教師であると同時に国家資格・通訳案内士の資格をも取得した私が、今回の“ACE KIDS ACADEMY”開設において、珠算・習字・英会話の3部門を併設した理由にもなっているのです。

 そこで、今回の“ACE KIDS ACADEMY”創設において準備することができた講師は、珠算・習字・英会話いづれの部門においても、それぞれの分野でとびっきり有能なスぺシャリスト達ですので、世間の皆様の熱いご期待やご信頼には十分に応えることができると信じています。

 どうか皆様のご理解とご支援を宜しくお願いします。

                  平成26年11月30日 日曜日
                 「20年後の将来には、英語で理数科と異文化に親しめる人材」を育てる“ACE KIDS ACADEMY”
                                           岡村ゼミナール(株) 会長 岡村寛三郎
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現代版 「かわいい子には旅をさせよ」 = 「英語・理科系・留学のすすめ」

2014年11月29日 | お知らせ
 海外への旅に出ることのススメ

              (可愛い子には旅をさせよ)

平成26年11月29日
制作:岡村ゼミナール(株) “ACE KIDS ACADEMY”

 英語修得のススメ

 みなさん、英語は好きですか?私は大好きです。
 というのも、英語が話せると、日本語しか話せないときよりもずっと多くの人とコミュニケーションがとれるようになるからです。
 また、英語が読めると、英語で書かれたニュースや小説も読むことができますし、英語が聞き取れれば、CNNなどの海外のメディアを通じて日本や世界のことを知ることができます。実は東日本大震災のとき、日本のメディアが福島の原発についてほとんど有益な情報を提供できなかった頃、CNNなどではいち早く原発内部の構造がCGで再現され、どのような状況にあるかを専門家が論説していました。
 外国語を学ぶというのは、自分の視野を、そして可能性を広げる一番効果的な方法だと私は思います。

 著者の私は中学3年生から高校卒業までアメリカ南部のテキサス州というところに住んでいて、現地の公立高校に通っていました。公立でしたから地域の普通の子供たちが通う学校でしたが、学区が比較的裕福な地域だったからかレベルは低くなく、成績上位者はアイビー・リーグ(アメリカ北東部の名門大学)に進学するような高校でした。

 アメリカでの外国語教育について少し紹介します。高校で私は、外国語としてドイツ語を履修しましたが、その授業は徹底的に会話重視でした。会話以外はほとんどない、というか、教科書を開いた記憶がほとんどないほどです。
 
 たとえば月曜日の授業は、生徒一人一人が週末に何をしていたかをドイツ語で言う時間が続きます。映画を見に行った、友達と遊んだ、買い物に行った、など。全員が聞かれるので、こちらも週末したことを思い出すのに必死です。この、自分が言いたいことを話そうとするというのが、外国語を学ぶ上では非常に重要です。話すネタがあるから、自分の言葉で話そうとする。コミュニケーションをとるために、つまり伝えたいことを伝えるために、外国語を学ぶのです。
 
 言いたいことがないのに話すのは、日本語でも大変なことです。初対面の人と何を話せばいいかわからずに会話につまった経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。母語でない英語ではなおさらでしょう。日本の英語の授業(といっても、私自身は中学3年生の1学期までしか受けていないのですが)の問題はここにあると思います。学んでいることの多くは、自分が言いたいこととは関係ない、似たような例文ばかり。例文を一通り学んだら、英作文をするかもしれませんが、それも日本語の問題文が出て、それを英訳することが多いのではないでしょうか?自分が言いたいことを英語で言う機会は、実は日本の英語教育では少ないのではないか、と私は思います。
 
 出題される問題をこなすことに慣れてしまって、「言いたいこと」ではなく「言えること」を探すようになってしまう。これでは、通りすがりの外国人旅行者に突然英語で話しかけられて、とっさに答えにつまったとしても、仕方がないでしょう。単純に経験不足です。ペーパードライバーの人が、運転しろと言われて焦るのと同じことです。

 巷ではよく、日本人は中学、高校と六年間も英語を勉強するのに、なぜこうも話せないのかといわれ、文法の構造や言語体系が違いすぎるからだと擁護するむきもありますが、私は単純に、英語で言いたいことを言うという訓練が足りていないだけだと思います。根本的に、現在の日本の英語教育のカリキュラムが英語を話せる人間の育成を目的としていないということです。これから中学などで英語の授業を英語で行う試みがされようとしているようなので、そのなかで言いたいことを言う訓練がみっちりされれば、これからの子供たちはもっと話せるようになるでしょう。

 ついでに言えば、日本の学校の教科書は英語に限らず薄すぎます。アメリカの中学、高校で使う教科書は日本のものより大型で、丈夫なハードカバーになっており、薄くても600ページくらい、高校の教科書は1000ページを超えることも珍しくはありません。
 
 それを持って教室間を移動しなければならないので、リュックサックはすぐにボロボロです。中学で習うアメリカ史の教科書さえも、建国からまだ250年経たないのにその厚さだったことには本当に驚きました。日本の中学の歴史の教科書を思い出して、あれはなんだったのだろうと思ったものです。しかも、写真や絵が豊富な理科の教科書以外は、ほとんどのページがびっしりと文字で埋め尽くされています。

 それを考えると、日本で使われている教科書が物理的にも、内容的にも圧倒的に薄いというのがわかると思います。日本ではそれを補うようにたくさんの参考書や資料集が出ていて、全く本末転倒のような気がしますが、アメリカの教科書はそれ1冊で完結する情報量なので、参考書を必要とする場面はほとんどありません。

 たくさんある外国語の中で、まず英語はマスターしたいところです。
 
 なぜかというと、英語は複数の国で公用語になっているだけではなく、事実上世界の共通言語として多くの国で学ばれ、話されているからです。英語がマスターできれば、活躍できる場が一気に広がります。日本企業は成長しようと思えば必ず海外に出て行くことを考えるでしょうから、将来日本の企業に就職したとしても、英語が話せる人材であるに越したことはありません。
 
 また、海外に目を向けると、日本語が話せる人、あるいは日本人そのものが案外貴重だったりします。日本で日本人がオンリーワンになることは難しいかもしれませんが、海外で日本人がオンリーワンになることは、実はそれほど難しくないのではないか(場所を選ぶ必要はあるかもしれませんが)と、私は思います。最も顕著な例は、寿司職人でしょうか。

 海外では日本の文化は根強い人気を誇っています。日本料理もその例に違わず、健康的で繊細というイメージがあることから海外でも人気が高いものです。日本人である知人がアメリカ東部の都市ボルチモアに出張に行き、ホテルの人に「このあたりで一番おいしいシーフードレストランはどこか」と聞いて、教えてもらった店に行ってみたら、なんと寿司屋だったそうです。英語ができる寿司職人は、海外では絶対に職に困らないのではないか?と私は密かに思っています。

 ですから、私の息子が、中学や高校あたりで人生に迷いだして、やりたいことがわからないと言い出したら、英語を学びながら寿司職人に弟子入りすることを薦めようと密かに思っています。


理系のススメ

 私は、日本の分類にのっとって考えると理系の学部を卒業して医学博士になっているので完全な理系の人間ですが、実は中学の頃に理系か文系かわからず迷っていたことがあります。

 というのも、理科と国語がものすごく得意で、社会と数学がからきし苦手だったからです。同じように、今、自分が理系か文系かわからない人も、ものすごく悩んでいる人もいるかもしれません。そんな人には、無理に決めないことをおすすめします。高校で理系か文系か選択しなければならないのは、単に日本の教育システムがそれを要求しているからです。

 アメリカではそういう分け方をすることはまずありません。アメリカ人に向かって「あなたは理系?文系?」と聞いても、ちんぷんかんぷんな顔をされるでしょう。私がいたアメリカの高校でも、自分が理系か文系かなんて悩んでいる生徒は(理系・文系という概念自体が存在しないので)一人もいませんでした。大学入試はなく、代わりにセンター試験のような国家統一試験SATと、内申点で合否が決まります。皆、内申点を上げるべく高校の授業を全力で頑張り、その後は自分が好きな科目の延長で進路(専攻)を決めていたように思います。

 もちろん、数学が苦手だから文系、社会が苦手だから理系と決まってしまう人もいるでしょう。それはそれで仕方ありません。ただ、入る大学によっては、理系から文系へ、文系から理系へと変わることも十分可能です。たとえば東京大学では、1-2年生は「教養学部」にいて、そこから「進学振り分け」という制度で希望する専門学部に進学します。私がいた頃にはあまり自由度がなく、文系から理系に移りたいときに選べる学部が非常に少なかったのですが、今ではかなり自由度が上がっていると聞きます。

 ですから、文系・理系で迷っている人は、とりあえず大学受験で自分に有利な方を選び、東京大学のような教養学部(リベラルアーツ)がある大学に入って、それから自分の行きたい場所を探すことをお薦めします。最先端の研究をしている教授の授業などを聞くと、高校では全く興味が持てなかった理系分野や、逆になじみのなかった文系分野が俄然魅力的に思えたりするものです。ぜひ、入試対策のようなつまらない理由で自分の可能性にふたをせず、大学でしっかりを目を開いて、いろいろな刺激を受け取ってほしいと思います。

 理系と文系はどう違うのでしょうか?現在では「学際領域」と呼ばれる、文系とも理系とも言いがたい、複数の学問分野にまたがったような分野もありますから、理系、文系という分け方は日本でもいずれなくなるかもしれません(そうなればいいなと思います)。ただ、理系にも文系にもいけるがどうしようかと悩んでいる人には、私は迷わず理系(科学)を薦めます。

 これまでの日本や世界の発展は、科学が支えてきたといっても過言ではないでしょう。過去に世界を変えるような発明がなされ、世界が近代化したのも、科学が発展したからこそです。コンピュータは最たる例でしょう。モノづくりに必要な様々な技術や機械などは、全て科学が根底にあって生み出されました。今では働き方も多様になり、ものづくりに直接関わらないサービス業や金融、ITなど、様々な分野の仕事があり、往々にしてそちらのほうが華やかに見えてしまいますが、今も昔も価値を生み出しているのは圧倒的にモノであり、モノを作り出せるのは、やはり理系の知識や思考なのです。

 また、現代社会は、地球規模で食糧問題やエネルギー問題、環境破壊や感染症など、様々な問題に直面しています。そして、このような問題を解決できるのは、科学の力だけだと思います。地球を救えるヒーローは、理系の人間だと私は思います。


グローバル化のススメ

 もちろん、日本の大学に行くことだけが全てではありません。人間の目標は、「生きていく」ことです。私は生物学を専攻していたので、正確には「子孫を残すこと」が目標だと思っていますが、それは今は置いておいて、「生きていく」とはどういうことか?まずは、自分で自分を生かす、そのために現代社会で必要になるのは、身もふたもない話で申し訳ありませんが、お金です。
 
生まれてから社会に出るまでの時間は全て、お金を稼げるようになるための準備期間といっても過言ではないと、私は思います。お金をどうやって稼ぐか、その選択肢を手に入れるために、国語や英語や社会や理科や数学を学んでいたわけです。今の日本では、大学に行けばその選択肢が最大に広がると考えられています。だから、多くの人が大学を目指します。

 ただ、現代では、大学に行ったからといって、必ず稼げるようになるとは限りません。就職に関してはいわずもがな、企業は景気の影響を受けるので、不景気になればあっという間に新卒の採用を減らしますから、学年が1つ違うだけで就活の楽さが天と地の差になりうることは、もう運命として受け入れざるを得ません。

 そして、あまり特徴のない4年制大学よりも格段に優れた就職率をたたき出す専門学校や高専があることも忘れてはいけません。また、世界に目を向ければ、今や10億人が利用しているというフェイスブックの創始者や、アップル社のカリスマ創業者も、大学を中退しています。大学を卒業することと、その後の成功は、必ずしもリンクしないのです。

 これを踏まえて、みなさん、日本の大学へ進学を考えているのであれば、どうして行くのか?ということについて、ぜひともよく考えてみてください。「周りのみんなが行くから」「なんとなく」という考えを持っている人は、危険です。日本では、親が学費を出してくれて、仕送りもしてくれることが多いので、そのままあまり深く考えずにだらだらと大学生活を過ごしてしまう人もいるかもしれませんが、そのような心構えでは大学生活で得られることはほんのわずかでしょう。そのような人材を採用したい企業があるとも思えません。

 アメリカでは、親が子供の大学進学費用を負担することはあまりないようで、高校時代に自分でアルバイトをして貯めたり、奨学金をもらったりして大学に進むので、子供のほうも必死です。これからのグローバル化社会では、このような海外の学生とも張り合っていかなければなりません。

 また、理系の研究者を目指す人の大半は、大学から大学院へ進学することになります。二年間の修士課程を終えて企業に就職したり、その後3年または4年の博士課程へさらに進学して博士号を取得し、企業に就職したり大学で研究をするのが一般的です。ところが、現在は学歴が全体的に上がってきているうえ、日本社会がまだ博士という人材の活用法をよくわかっていないため、博士が大量に余ってきてしまっています。今は、大量にあまり始めてろくに稼げなくなりつつある博士の人材をどうすればよいか、すなわち、余ってしまった博士にどうやってお金を稼げる職をあてがうか、日本政府はあたふたと対応に追われているというのが現実です。

 海外の企業では、多くの博士取得者が働いていて、特に地位が上になればPh.D(博士の意)の肩書きを持つ人が多数を占めるようですが、日本企業では博士という人材は、研究部門など特定の職種以外ではなかなか受け入れられないのが現状です。そこで、多くの優秀な研究者は、当然の流れとして、活躍の場を求めて海外に出て行くことになります。「頭脳流出」と呼ばれる現象です。

 今は研究者が必要に迫られて出て行っていることが多いのですが、これからはそれ以外の人も、積極的に海外へと出て行くべき時代だと私は思います。今の日本は先人たちの努力によって世界の5本の指に入る経済規模を保っていますが、人口減時代に突入し、世界に類を見ない借金大国である日本に今後とどまっていても、活躍の場がどれほど残されているかは不透明です。実は、日本の大学ランキングで不動の一位を誇る東京大学も、世界ランキングでは、諸説ありますが27位程度です。そう思うと、日本の受験戦争に巻き込まれ、模試の結果に一喜一憂しているだけではもったいないと思いませんか?世界に目を向ければ、それこそ天井知らずに上を目指せるのです。

 日本にこだわって永住して働きたいということでなければ、視野はぐんと広がり、可能性も開けてきます。海外に出るなんて冒険はできない、と思うかもしれませんが、いつデフォルト(破産)するかわからない日本に住み続けるというのも、同じくらい冒険だと、私は思います。また、日本の凝り固まった価値観の中だけで教育を終え、そのまま就職や起業をしたとしても、やはり日本の凝り固まった価値観に縛られ、息苦しい思いをすることになるでしょう。海外に留学し、様々な価値観に触れることで、新しい価値を日本にもたらし日本を復興できるようなアイデアが生まれるかもしれません。

 日本の人口は減り続けています。都市部は相変わらず混雑しているし、実感がわかない、すぐに大きな影響はないと思うかもしれませんが、これは大きな問題です。人口が減れば、物を買う人が減り、お金を使う人が減り、教育を受ける人が減り……。あらゆる場面で、これまでよりもお金が使われなくなり、経済は縮小します。

 経済が縮小すれば、企業も利益が出なくなりますし、これまでよりも提供する物・サービスの量が減るわけですから、労働者もいらなくなります。あるいは、誰でもできる仕事、例えば事務系の仕事などは、より人件費の安いアジア諸国にアウトソーシングするようになるかもしれません。それに加えて、技術革新や科学の進歩によって機械化が進み、人間がいらなくなることも、支出を抑えて利益を最大化したい一般企業ではやむを得ません。つまり、就職口が減り続けます。

 また、マッキンゼーというコンサルティング会社の報告によれば、2020年までに世界中で9000万人の単純労働者(いわゆるブルーカラー)が職を失うといわれています。世界全体でみても、就職口は減る傾向にあるのです。この困難な時代を乗り越えるにはどうすればよいのか。専門性を高めるというのが一つの手段です。たとえば医師は今後も不足し続けますから、そのような特殊な資格を必要とする職業を目指すというのは、手っ取り早く専門性を高め、ひいては自分の価値を高めることにつながります。

 ただ、自分の適性を超えてまで、希望にそぐわない専門性を高めようとすることは、いずれ後悔することになる可能性が高いので、お薦めしません。また、世界中の全ての人が専門性を高めようとすれば、結局また職を巡って熾烈な争いが起きることになります。その中で生き抜くには、自分だけが提供できる価値は何か、その価値を手に入れるにはどうすればよいか、若い頃から常に考える癖をつけておくことが重要です。


留学のススメ

 私はアメリカに引っ越す前に、日本の中学で英語を2年数ヶ月(ちょうど、現在完了形を習う前まで)学んでいました。それでアメリカに引っ越しましたが、まず、周りの人が言っていることが全く聞き取れないことに愕然としました。そして、数学以外の教科書はほとんど理解できませんでした。

 それから3ヶ月でだんだんと聞き取れるようになり、1年後に高校に進学した頃には、最近アメリカに引っ越してきたということがバレない程度には現地の人になじんで会話ができるようになりました。その頃には日本で習った知識の貯金(科目によっては、日本のほうが教える内容が進んでいて、日本で既に教わっていたことをアメリカでまた習うことも多かった)が底をついたので、英語で書かれた教科書を英語のままで理解する必要に迫られてそれができるようになり、アメリカに住み始めて2年経った頃には、友人から家に電話が掛かってきて、宿題を(もちろん英語で)教えるまでに英語力が向上しました。

 私は家では両親と日本語で話していましたから、ホストファミリーなどの家に滞在し、家に帰っても英語漬けという生活であれば、もっと早くバイリンガル化できると思います。重要なのは、英語「を」学ぶことではなく、英語「で」学ぶことを目的にすることです。英語で学ぶためには、英語が読み書きできないと、教科書も読めないし、テストでも何も書けません。英語が話せないと、質問ができないし、先生の質問に答えることもできません。これでは、学校生活を送ることはできません。英語で意思疎通を図る方法をマスターしないとどうにもならないという状況を作ることができるわけです。

 英語ができるようになればなるほど、学校生活は楽しく充実していきます。このポジティブフィードバックを体験する一番お薦めの方法は、留学です。しかも、できれば単なる語学留学ではなく、英語ができないことを言い訳にできない、正式に学業を修めるための留学です。
先生が言っていることを理解できないと授業についていけず落第してしまう状況では、必死に聞こうとするのでリスニング力があっという間に向上します。宿題をやるために英語の教科書を理解しないといけない状況では、読解力は自然に身につきます。相手が言っていることが聞き取れるようになってくればしめたもの、オウム返しできることを目標にして、少しずつ自分の発音を相手の発音に似せていけば、話せるようになっていきます。

 日本の高校の授業が楽しくて毎日充実した日々を送っている、という人はどれくらいいるのでしょうか?私自身は行ったことがないのでわからないのですが、実は、日本の高校が楽しくて仕方なかったという人には、あまり出会ったことがありません。部活や恋愛など、学校の主要目的である学業「以外」の部分で楽しかったという人はいるかもしれませんが、何か日本の高校のカリキュラムには致命的な欠点があるのではないか思えるほどです。

 私は、アメリカの高校生活が、しかも学業の部分が、毎日刺激的で、楽しくてたまりませんでした。授業では、数名のグループに分かれて数週間にわたって作品を作ったり、与えられた課題に関してプレゼンテーションをするような、大がかりなプロジェクトを行うことがよくあります。頑張れば頑張るほど評価されるので、グループのメンバーと熱心に話し合ってアイデアを出し合い、最高の結果を出そうとする、苦しくもわくわくする時間でした。

 授業はハードで、テスト前は何度も絶体絶命だと思ったことがありますし、宿題が多すぎて毎日5時間くらいしか眠れませんでしたが、その分達成感や充実感は大きく、クラスメートたちと真剣に学業を頑張り、プロジェクトが成功すればメンバーで喜び……と、今振り返っても幸せで充実した時間でした。このような経験をできるのも、留学すればこそなのです。
それには、英語力が不可欠なのですけれど。

≪著者紹介≫
 1978年、熊本県生まれの横浜育ち、1993年にアメリカ・テキサス州ダラスへ転居。
 1997年にPearce High School卒業。同年夏に日本に帰国し、98年に東京大学理科Ⅱ類に入学、理学部生物科学科動物学コース卒業、2005年から日本学術振興会特別研究員。2008年同医学系研究科病因・病理学専攻博士課程を修了、医学博士。
 2,008年より、東大付置研医科学研究所にてポスドクとして、一本鎖RNAウイルスの研究に従事。
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「海外の息吹に触れたい」、日経新聞記事から思うこと

2014年11月28日 | お知らせ
「海外の息吹に触れたい!」(日経新聞・11月28日・朝刊46面)

異文化とも正面から向き合う勇気をもって、その夢や希望に挑戦する親子が多くなった今日、日経新聞の「学びの現場」からの取材記事は、非常に有益な情報を私たちにもたらしています。

我が国の人口減少予想がもたらしかねない文化力や経済力後退の不安を払しょくする動きの代表例が、商業・金融・工業・観光など広汎なビジネスの国際化であり、医療現場や学校などの教育現場での国際化進展もそういった時代の潮流に追いつこうとする意欲の現れでしょう。

私も15年ほど前から、そういった国際化の動きに合わせ、塾で数学の教師を25年間も務める傍らで、英語(英会話)の習得に励みました。幸い7年間の集中学習で、英検1級よりもレベルが高く、合格までに10年平均を費やすと言われていた国家試験・通訳案内士試験にも合格することができました。

その資格取得後は、東京お茶ノ水(駿河台)で、(国)通訳案内士のNPO法人や「東京通訳アカデミー」を創業して運営を続けるなど、外国人が日本の医療(施設)を利用する際の便宜を図る「医療通訳士」養成とその派遣業務に長年にわたって鋭意勤めました。

昨年5月からは、国土交通省と経産省とが認可する「協同組合クラブ・メディカル・ツーリズム・ジャパン」の運営に携わっています。

しかし、今では、故郷の姫路に居を戻し、岡村ゼミナール(株)での子供・幼児向けの早期知能開発「珠算・習字・英会話講座」の“ACE KIDS ACADEMY”開設準備に全力で取り組んでいます。

ここでは、学習塾を開設した40数年も前から注目していた「珠算の計算力養成・知的能力開発効果」を導き出す珠算部門を基軸にしつつ、書く人にも読む人にも、双方の心に響き、訴えかえる力の大きな上品で美しい文字を書く練習を積み重ねる「習字」学習の部門、そして子供たちの未来と世界を広げる国際化のための有力道具である英会話習得の部門を合わせ、現代版・寺子屋教育を志向します。

どうぞ皆様今後ともなにとぞよろしくお願いします。

平成26年11月28日 金曜日
岡村ゼミナール(株) 会長 岡村寛三郎





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現代版の「読み書きそろばん」

2014年11月27日 | お知らせ

昔、子どもたちが寺子屋で習った「読み書きそろばん」は、現代の学習塾での教えは、下記のようになります。



(1) 世界が広がる、楽しい「英会話」
(2) お習字で、心に響く美しい「文字」
(3) そろばんで、しっかり無敵の「計算力」


「早期知的能力開発」専門塾・“ACE KIDS ACADEMY”
岡村ゼミナール(株) 会長 岡村寛三郎
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(珠算部の)体験レッスン会では、1回5名までの受付とさせていただきますので、体験会の回数を増やします。

2014年11月27日 | お知らせ
“ACE KIDS ACADEMY”ホームページへの(掲載)UP予定日

皆様のご清栄をお慶び致します。

さて、早期知能開発専門の「珠算・習字・英会話塾」“ACE KIDS ACADEMY”では、設立趣旨・分校ごとの各種講座説明の入塾案内・入塾申込書などの記事を、一挙に、本年12月25日(木)にインターネット上にアップ予定です。

また、1月中旬から下旬にかけては、2回の新聞折り込みチラシ配布を予定しています。

そして、入塾説明会・体験レッスン会は、珠算部のレッスン会受講生を1回当たりで5名までに絞るため、レッスン会開催回数を下記のように増やしています。

ご理解とご協力とを皆様何卒よろしくお願いします。

                              記
 説明会については、来場客数に人数制限はありませんが、体験レッスン生の受け入れは、各回5人までとしますので、先着順に、申し込みを受け付けます。

                              記
 第一回=1月24日(土)・・・6教場
       25日(日)・・・5教場
第一教室=珠算部:①午前10時半~(約1時間)
          ②午後1時~ 〃
          ③午後3時~  〃

第二教室=習字部:①午前10時半~(約1時間)
          ②午後1時~ 〃
          ③午後3時~  〃

第二回=2月7日(土)・・・6教場
8日(日)・・・5教場
第一教室=珠算部:①午前10時半~(約1時間)
          ②午後1時~ 〃
          ③午後3時~  〃

第二教室=習字部:①午前10時半~(約1時間)
          ②午後1時~ 〃
         ③午後3時~  〃
   

第三回=2月14日(土)・・・6教場
15日(日)・・・5教場
第一教室=珠算部:①午前10時半~(約1時間)
          ②午後1時~ 〃
         ③午後3時~  〃

第二教室=習字部:①午前10時半~(約1時間)
          ②午後1時~ 〃
         ③午後3時~  〃
   
第四回=2月21日(土)・・・5教場
第一教室=珠算部:①午後1時~(約1時間)
         ②午後3時~  〃

第二教室=習字部:①午後1時~(約1時間)
         ②午後3時~  〃
   

22日(日)・・・6教場
第一教室=珠算部:①午前10時半~(約1時間)
          ②午後1時~ 〃
          ③午後3時~  〃

第二教室=習字部:①午前10時半~(約1時間)
          ②午後1時~ 〃
          ③午後3時~  〃
   


           
≪開講日≫
(1) 珠算部 3月2日(月)
(2) 習字部&英会話部 4月1日(水)
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