O's Note

いつまで続くか、この駄文

東京乾電池

2006-06-17 04:51:35 | 感激観劇
 東京乾電池をご存じでしょうか。劇団です。この名前は知らなくても、柄本明やベンガル、高田純次は知ってるでしょう。少しでもこの劇団を知っている方ならば、綾田俊樹、角替和枝、松金よね子などの名前が思い浮かびますよね。
 奇っ怪な名前を持つこの劇団、小生にとっては学生時代を思い出させる劇団です。
 演劇青年でもなかったのですが、バブリーな時代。世間で話題になっている演劇やコンサートなどに何度か行きました。その時に観た劇団の一つが東京乾電池でした。演目は忘れてしまいましたが、今はなき渋谷ジァン・ジァンや下北沢の本多劇場などに行った記憶があります。
 先日、NHK教育『芸術劇場』で、東京乾電池の下北沢ザ・スズナリでの公演が放映されました。今年は東京乾電池結成30周年だそうです。
 演目は小津安二郎(名前だけしか知りませんが)脚本の「長屋紳士録」。
 もともとは映画だったようで、それを演劇でやろうという趣向のようです。当然、カット割りが細かく暗転が多用されます。演出は柄本明で、『実験してるな』と思いつつ観ました。
 小生が観た時代は、舞台でハチャメチャをやる内容(ストーリーなど無視)でしたが、さすがに30年もやってると、演劇人として飽きてきたのでしょうか、シュールな笑い(と表現していいのかわかりせんが)を取る作品になっていました。
 以前の印象が強く残っていた小生には拍子抜けの感じがしましたが、青春時代を懐かしみながら観劇しました。