イギリス職人

今年の山形の夏は、暑いには暑いが
酷暑というほどのものではない。

が、湿度高い。

高い湿度のせいで、私の大事な
オイルドジャケットがカビてしまった。

オイルドの部分のカビは
後でなんとか処理するとして、
インナーのカビ臭を取るには洗うしかない。

ということで、荒業で洗濯機に投入。

そして、裏返して陰干し。

オイルドの表地はまだカビ臭いが、
まぁ、なんとかなる。



ところで、この裏地。
裏地のくせにかなりしっかりとした作りに
なっているのには理由がある。

それは、人ごみの中に出たとき、
オイルドの生地で他人に迷惑を掛けないように
裏返して着る為なんだそう。

裏返して着てもみっともなくないよう、
それなりの生地を使っているとのこと。

さすが紳士の国。

イギリスという国は意外と物づくりがマジメ。
そして、売れ線の物を大量生産して会社を
デカくしようとかそういう考えではなく、
「うちの製品」をコツコツと作り続けるような、
そんなイメージがある。

イギリス製の品を見たとき、
手に取って裏返してみたり、外してみたりすると
「え、ここにこれを？？」的な、
思わず微笑んでしまうような
作り込みを見つけることが出来る。

きっと白い分厚いセーターを着た職人が
使い込まれた道具を手に、
丁寧に作っているんだろう。

そして仕事が終わるとパブで
ぬるいビールでも飲んでるんだろうな。

いいね～イギリス。
行ってみたい。