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日々の日記など

国立西洋美術館 『ミケランジェロと理想の身体』

2018-06-23 | 美術館・博物館
夕方から雨の天気予報の土曜日は、
今週の火曜日6/19から国立西洋美術館で行われている
『ミケランジェロと理想の身体』に行って来ました。

例によって、開場間もない時間帯を狙って行ったんですが、
どうしても、なんやかんやの雑用が朝は有って、
到着はちょうど10:00a.m.ごろ。
“ミケランジェロ”と言う事なので、混雑を心配していたんですが、
みなさん彫刻にはあまり興味が無いんですかね?
正直空いていました。
見るこちらサイドとしては良い事なんですが、
興行主側では、困っているのではないかと?

なんの事前勉強もせずに行ったのですが、
やっぱり見どころは、初来日の《若き洗礼者ヨハネ》と
《ダヴィデ=アポロ》ですね。
これに尽きます。

《若き洗礼者ヨハネ》の方は、
スペイン内戦で破壊されてしまったそうなんですが、
長きにわたる修復を受けて、復元。
元々あった部分は、全体の約40%と言う事なので、
半数以上は、復元された部分なのですが、
破壊前の状態の資料もあったので、
無事復元できたと言う事なんですね。
誤解していたのが、ヨハネの頭の部分。
黒っぽくなっているところがあるので、
そこが復元された部分なんだろうと思っていたのですが、
実はそうでは無くて、頭部は火災の影響で黒ずんでしまっていて
頭の黒っぽい部分は、それなんですね。
と言う事は、反対側が復元されたところと言う事になるのですが、
全く違和感なく、復元されていました。

そしてもう一つの《ダヴィデ=アポロ》。
“ダヴィデなのか、アポロなのか、どっちなんや!”と
思わず突っ込みたくなるタイトルですが、
未完成であるがゆえに、どっちだか判らないそうなのです。
足元の丸い部分が、ダヴィデが倒したゴリアテの頭なのか、
背中に回した手の辺りにアポロの矢筒があったのか。
どっちにも解釈できると。
未完成でも、見せるところが、ミケランジェロの天才的な
ところですかね?

会場内は、原則撮影禁止なのですが、
ヴィンチェンツォ・デ・ロッシの《ラオコーン》だけ、
撮影可能エリアになっていました。

ラオコーンにまつわる話については、
「うーん・・・」と思わないことも無いですが、
像自体は、中々見事な彫刻ですね。
苦しみから逃れようとする姿が、見事に描かれています。

ルネサンス期の芸術品が、見事に残っているだけでも
結構な驚きなのですが、そのルネサンス期の芸術家たちが
参考にした古代ギリシャの芸術品も見事に残っている事に、
あたらめて驚きました。
しかも、まぁまぁな作品なんですよねぇ。
そんな昔に、こんな見事な作品を作っていたとはね・・・。

いやぁ、勉強になりました。








名称ミケランジェロと理想の身体
http://michelangelo2018.jp/
会期2018年6月19日(火)~2018年9月24日(月・休)
会場国立西洋美術館
当日観覧料一般1600円、大学生1200円、高校生800円、中学生以下無料
開館時間09:30~17:30
※毎週金・土曜日は20:00まで開館
※入館は、閉館の30分前まで
休館日月曜日、7月17日(火)
※ただし、7月16日(月・祝)、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、9月24日(月・休)は開館


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