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東京都美術館 モネ展記念講演会 『《印象、日の出》の真実』

2015-09-20 | 講演会
昨日(2015/09/19)は、午前にモネ展を見て、
午後はモネ展記念講演会を聴講です。
今日(2015/09/20)まとまったので、UPします。

モネ展初日の講演会は、
マルモッタン・モネ美術館副館長 収蔵品担当の
マリアンヌ・マチューさんによる講演です。
タイトルは「《印象、日の出》の真実」

整理券の配布は、13:00からなのですが、
30分前の12:30に配布場所に行った所、既にかなりの行列。
いやぁ、ビックリ。
でも難なく整理券は入手し、開場の13:30を待ちます。
ちなみに開演は14:00。

今回の講演会は、大きく分けて、
(1)《印象、日の出》はいつ描かれたのか?
(2)《印象、日の出》を巡る数々の真実
の二つですかねぇ。

まず(1)ですが、これは実は2014年に特定されたそうです。
場所はル・アーブルの港ということで判っていたわけなのですが、
これは(2)にも関連してくる話なのですが、
“日の出”ではなく、“日の入り”と呼ばれていた時期もあるそうで、
実際にいつ描かれたのはよく判っていませんでした。

これが特定されたというのだから、話題騒然です(笑)。

描かれた当時の地図や写真、気象状況・潮汐などまで調べた結果、
《印象、日の出》が描かれたのは『1872年11月13日7時35分頃』と
特定されたそうです。
えっ!時間まで・・・。
いやぁ、凄いです。

もう一つの(2)の話ですが、いまでこそ《印象、日の出》は、
印象派の初めの作品として非常に貴重で、
重要な作品であると認識されていますが、
その様になったのは、1950年台に入ってからで、
それまでは、あまり評価は高くなかったそうです。
むしろ、今回の展覧会の後半に展示される
《ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅》や
東京では展示されない《テュイルリー公園》などの方が評価が高く、
実際に、鑑定額などでは倍近い差がついていたそうです。

いまからは信じられないですけどね。

で、そんな《印象、日の出》が今の評価を得たのは、
モネの作品を収集していた
友人であり医師のジョルジュ・ド・ベリオが居て、
彼のコレクションを遺産として引き継いだヴィクトリーヌが、
第二次大戦後、「これはいいものだ!」と積極的に
展示をしていったからだということ。
いやぁ、知りませんでしたし、物凄く興味深い話です。

この辺の話は、この当たりも参考になりそうです。
http://www.mmm-ginza.org/special/201412/special01.html
って言うか、この時の話なのかな?

講演はフランス語で行われ、逐次通訳がありました。
面白かったです。


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