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NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

02007年007月010日(火)関東の味の思い出

2007-07-10 | 休み
夏の風物詩である冷やし中華について
家族みんなで「苦手だ」と言う様な話を
していたら、不意に小学校のときの
調理実習の出来事を思い出した。


当時、調理実習で卵料理を作ることに。
なぜかうちの班は全員一致でニラ玉に即決。
それぞれが材料を家から持ち寄ることに。
ある子は卵、ある子はニラ、またある子は片栗粉を。
そして僕は中華だし顆粒。

だけれど、皆が材料を持ち寄ってみたものの
小学生の浅はかさかニラ玉の作り方を皆知らなかった。
卵とニラを混ぜればいいのだろうが
そこから先が厨房に立たない小学生には想像できなかった。

困ったときは先生と、小学生の中では
相場は決まっているので、もちろん家庭科の先生に
調理法を聞くことになる。
すると、家庭科の先生は中華スープも卵に入れろと仰られる。
そして止めに砂糖を山と卵の中に入れてくださった。

中華スープに、片栗粉に、大量の砂糖の入ったニラ玉。
ニラの独特の匂いと風味の砂糖との相性が好くないこと
この上なく、甘さを緩和させるために皆で
その甘いニラ玉に醤油をかけてみた所
砂糖と醤油の塩分が調和などには至らず
ただただ砂糖と醤油はぶつかってた。
舌を突くような凄い塩辛さと甘さの間を
縫うように匂い立つニラの香りが
今でも記憶に残ってる。

絶対に違うと、これはニラ玉ではないとの
皆の思いがつぎつぎに口をつく。
皆の総意のニラ玉としては、ニラの入った卵焼きに
中華スープベースの塩味の白湯の餡がこんもりと
乗せられたものだった。
だからこそ、その時中華スープを卵に入れたこと
餡かけを作らなかったことを百歩譲って理解したとしても
何故、あれ程の砂糖を入れたのかは理解できなかった。


ところが大きくなったある日、テレビで
ナイナイの岡村さんが上京当時の驚いたエピソードを
話されていた。
上京後、初めて東京の中華店で天津飯を注文したところ
琥珀色の、しかも甘酢餡かけが施されたもので
あって驚いたと体験を紹介していた。

あっ、そうなんだと。思い出した。
大阪で、王将などで天津飯と云えば上湯ベースの塩味だった。
ついでに云うと、僕の家の中華餡かけは上湯の塩味で
今思い返してみると、小学生の時の班のみんなの家も
中華餡かけは上湯ベースだったんだろう。

そんでもって家庭科の先生が作りたかったのは
甘酢餡かけだったんだとの結論に至る。
でもあれは甘酢でもなくて、餡かけですらない。
ただただ中華スープと片栗粉と大量の砂糖が入った
ニラ玉だ。