わん太夫の迷路

気ままに人生を送りたいな~、との希望的観測と共に

「過去に感謝・現在に信頼・未来に希望」

2007年04月16日 13時38分45秒 | 徒然道草

マイミク(ミクシイの仲間)さんの日記を読んで、いろいろと思うところがあり、

わん太夫が娘の卒業式で、父兄を代表しておこなった挨拶をアップします。

少し長いですが、3分間ほどのスピーチの原稿です。

 


平成○○年○○高等科卒業式における父母代表としての祝辞

卒業される皆さん、そしてご父兄の皆様おめでとうございます。
今日無事卒業式を迎えることができますのも、校長先生をはじめシスター、先生方のおかげと、卒業生の父母を代表して心からお礼申上げます。
入学式の日以来、真心のこもった親身のご指導をいただき心より感謝申上げます。
思えば月日のたつのは早いものです。18年前産声を上げた皆さんが、初めてお喋りをしたとき大感激をし、初めて歩いた時大喜びをしました。そして小学校、中学校、高校へと進み、その時々に笑い、泣き、怒り、悩み、皆さんは少しずつ成長をしてきました。そして、今ここに、一人一人に卒業証書が渡される姿を目にし、胸の奥が熱くなっております。
今日、○○を巣立つ皆さん方に、鼻むけの言葉として次の言葉を贈ります。

「過去に感謝・現在に信頼・未来に希望」です。

「過去に感謝」とは、皆さんはこの世に生を受け今日に至るまで、両親、友達、先生方、その他のいろいろな人たちに支えられてきました。また、皆さんの毎日の衣・食・住や身の周りの物、どれが欠けても、不十分でも、今日無事に卒業式を迎えられたとは思われません。そして、勉強で辛い時とか、また、人生についていろいろ悩む事があったことと思います。このような時親身になって相談に乗ってくれるのは、家族であり、友達であり、そして先生方です。
今日ここに皆さんがいるのは、そうした人々のおかげです。過去の一つ一つについて感謝の気持ちを忘れないで下さい。

松下幸之助さんは、こう言っています。自分が幸福であると感じる為には、感謝の心が必要である、と。

毎日自分の好きなご馳走ばかり食べていられる人が幸福でしょうか。それよりも、月のうち1回、あるいは1年のうちたった1回しか御馳走を食べられなくても感謝の気持ちを持っていれば、その人は自分を幸福な人間だと感じる事と思います。何時も他人を羨ましいとばかり思っている人は幸せな心を持てません。ですから、幸福な人になる為には感謝の気持ちを持つ事が大切なのです。

 「現在に信頼」とは、過去にいろいろ努力をして、今日ここに至っても、現在と言うものに信頼が置けなければ、何の意味も持ちません。例えば、これから何かにチャレンジしようとする人が、これまでいろいろと努力をして、現在ここにいる自分と言うものを信頼できなければ、成功はおぼつかないと言う事です。又、これから何かをしようとする場合、現在というものが信頼できなければ安心して行動を起こせません。疑心暗鬼に陥れば、自分の中で錯乱してしまいます。
そんなことでは、何をやっても上手くいきません。

 「未来に希望」とは、未来に対して何の希望もなければその人の人生はつまらない人生となってしまいます。
人生は何らかの目標を持っていることにより、生き甲斐が生まれます。これから旅立つ皆さん方も、未来へと希望に満ち溢れている事と思います。
 皆さんは、パンドラの箱の話をご存知だと思います。パンドラは、絶対に開けてはならないと言い聞かされていたその箱を、人の口車に乗せられて開けてしまいました。そうすると、その箱の中からありとあらゆる災い、病気、災難、悪意、憎悪とか、とにかく耐えがたい、いろいろなものが飛び出して、地上を覆い尽くしてしまいました。パンドラが慌てて蓋を閉めてももう後の祭り、手遅れでした。
パンドラが絶望してその箱の横で泣き崩れていると、箱の中から、「この蓋を開けてください」と言っています。しかしパンドラは、又災難などが出てきたらと思い、蓋を開けようとしませんでした。なおも箱の中から音がしますので、パンドラは心を決めて箱の蓋を少しずらして中を覗いてみました。すると箱の中の隅のほうで小さく光るものが見えました。パンドラは、「あなたは誰ですか?」と尋ねました。すると箱の隅っこのほうから、「私は希望です。」と返事が返ってきました。
希望は言いました。「私は今はこんなに小さいけれど、将来にはずっと大きくなります」
それを聞きパンドラは勇気付けられました。
 確かに希望と言うものは、遥か遠くにあり、小さくしか見えないかもしれません。しかし、希望は闇夜を照らす一筋の光です。

ですから、どんなに辛くても未来に向かって希望を持つ事を忘れないで下さい。
 皆さんは、これから新たな世界に踏み出そうとしています。それは、希望に胸を一杯に膨らませての船出ですが、その行く先は必ずしも、順風満帆とは限りません。いろいろな困難が大きな壁となって立ちはだかることもあるでしょう。そんな時はどうしても、足がすくみ、たじろいでしまいます。何から手をつけて言いの分からなくなり、どうしたものかと考え込んでしまうかもしれません。そんな時は無理をせず、

「やれる所からやる」、そしてその為の「小さな努力は惜しまない」という気持ちで臨んでみてください。
そうすると、案外肩の力が抜けて、第一歩が踏み出せると思います。そうしたら、希望に向かってまっしぐらに進んでください。皆さん方の若い力を以ってすればきっと明るい未来が拓ける事と思います。
今日から皆さんはそれぞれ違った道を進まれます。どうか充実した、素敵な人生を送られます様、心からお祈りします。
皆さん、御卒業おめでとうございます。


最後までお読みくださりありがとうございます。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (marimo)
2007-04-23 23:35:45
こんばんは。
「過去に感謝・現在に信頼・未来に希望」
素敵な言葉ですね!
座右の銘にしたいぐらいです(笑)

でも中でも現在に信頼ってなかなか素直にいかない気がします。でもとても大切なことですね。
心にじーんときました。
素敵なスピーチ、ありがとうございました。

返信する
marimoさん、今晩は♪~ (わん太夫)
2007-04-24 01:01:53
「過去に感謝・現在に信頼・未来に希望」

わん太夫の座右の銘にしています。

結婚式でも、仲人さんに紹介してもらいました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。