la Casa del Lapiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

兎のお雛様を飾って思い出すこと。

2017-02-15 17:48:28 | 日々の雑感・近況
幼い頃、雛祭りというと実家ではお雛様を飾ったものだ。今でも桃の節句が近づくとあのお雛様のことを懐かしく思い出す。
家にあったのはいわゆる御殿飾りだったので、飾るとなると一仕事となり、それこそ一家総出で、父が仕事で忙しいと母はあれこれやらねばならず存外手間暇がかかるものだった。しかし、そうした時間は子どもだった私にとって非日常であり心浮き立つかけがえのない時だった。

飾りつけのための手順はこんな風だった。
第一段階は、大小の机を出し父の本を本棚から出す。それを積み重ねて階段状にしてその上に赤い毛氈を敷いて雛壇を作る。
それが整って初めてお雛様の入っている木箱が座敷にたたたっと広げられ、その中でもまずは「御殿」と書かれた木箱が最初に開けられる。
妹と私は早くお人形を出したくてたまらないのだが、人形を出してしまうと御殿を組み立てるのが場所も取るし大変になるので厳にそれは戒められていた。
何しろ御殿が組み上がらない限りお雛様をはじめとするお人形の出番はまだまだで、大屋根、小屋根、たくさんの柱、飾りとなる様々な小さな部品たちを前に両親が毎年奮闘していたのを覚えている。
父が忙しいと、母が一人でああでもない、こうでもないと金の小さな部品を手にどこに置くものだったかしら?と考え考え組み上げてくれていた。
そうして、ようよう御殿が出来上がると、ああ今年も会えたね!と次々お人形を別の箱から出して並べていく。
お人形の一つ一つの顔には柔らかい和紙がかけられていて、それを丁寧に外して飾っていくのである。
お内裏様、お雛様、三人官女、右大臣、左大臣と呼び習わしていた随身、五人囃子、それと靴を持ったり槍のようなものを持ったりしている三人組の仕丁、三人上戸と呼んでいた気もするが、私なぞは三人まとめてお供の人と呼んでいた、など飾っていった。
お人形が並ぶと、彼ら一人一人が持つ小さなものをまた別の箱から出し、ああでもないこうでもないと持たせていった。
こうして飾られたお雛様は美しくて、子供心にうきうきとした感じとある種の晴れがましさとを秘かに味わったりしたものだった。
実家のお雛様が飾られなくなって久しいが、いつでもこうして雛祭りの季節が近づくと生き生きとその思い出がよみがえってくる。

4年前に名古屋陶磁器会館の凸盛り体験で作った雛飾りのお皿はあるが、我が家は男の子なので雛人形は持っていなかった。(ま、ここにお雛様がいるけど!!と心密かに思ってたし)
そんな私に今年のお正月、母が手作りの兎の雛人形をプレゼントしてくれたのである。
丁寧に一針一針縫って作ってくれたその雛人形をそおっと、やはりこれも母の手による刺繍の敷物の上に出して飾っている。
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強力助っ人

2017-02-13 00:55:27 | 音楽
年に2回、ウイーンから日本に一時帰国される声楽家のレッスンを受講する歌手のレッスンに伴奏者として参加した。
受講者が歌う曲はドイツ・リート、イタリア歌曲、フランス歌曲、日本歌曲、オペラ、オペレッタのアリアなど多岐にわたっているのでそのレッスンを聴講しているだけでも、大変な勉強になる。
殊に先生の専門がドイツ・リートなので伴奏となるピアノ・パートについてのアドヴァイスは的確でまた厳しい。細かい点まで神経を行き渡らせて、その結果この一音はこういう音になる、といった、当たり前だけれど、ついささっといってしまいがちなところで、ちょっと待てよ、ここは翻ってきちんと考えなければ、ということに今更ながらというか、今一度気付かされる。
一応、譜面に注意点などは書き込むのだが、往々にして大事なことが「書いている」という行為の陰で漏れることもある。
そこで今回は強力助っ人のICレコーダーをスタンバイさせて、この日に備えた。

実はこのICレコーダーは二台目、いや二代目というべきか。
一代目は使い始めてもう10年以上経ちやはり小さくて便利だったのだが、いかんせん音が今一つ、だったのだ。
それで、何かと役に立つだろう、とこのレコーダーを用意した。ハイレゾ録音までできるのだそうだが・・・。
技術の進化には驚くばかりだが、多機能でしかも使いやすく便利な機器だ。
あとは、それを生かすだけ・・・それが一番大事なんだけどね~!!
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梅咲く季節

2017-02-11 00:18:18 | 日々の雑感・近況
梅の花がそこここで開く季節となった。
川の岸辺の大きな梅の木も一杯の花をつけて香りをあたりに漂わせていた。
梅の木としてはこの木は相当大きく、しかも別の木がその奥から一緒に生えているので一風変わった雰囲気を醸している。
   
こちらが気付かずにいても、春がそこまで来ていることを知らせてくれる花である。

ずっと花瓶が欲しいと思っていた。
時々、覗くのを楽しみにしているヤフオクで梅の花が描かれた素敵な花瓶を見つけたので思い切って入札してみたらすんなり落札できちゃった
玄関に置いたらぱっと空気が華やいだ。
庭のない我が家に咲く梅の花だ。
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手袋の話

2017-02-01 22:22:41 | 日々の雑感・近況
寒くなると手が荒れるので、ハンドクリームと夜寝る時にはもう何年も寝る時には木綿の手袋を愛用しています。
やはり手そして指は楽器に触れるので、余計に荒れると気になります。
でもこんな風に気を使っていても、これだけ乾燥が続くと指先はかさかさ・・・。

そんな時、1月23日付の朝日新聞「そばに置きたい」という記事で紹介されていた『「絹ならムレず肌しっとり」と紹介されていたハウス オブ ローゼの「絹のてぶくろ」』
記事の執筆者も「最近指先のカサカサが気になり、絹の手袋を試したところ朝目覚めた時に肌がしっとりしている感覚に気付いた」とのこと。
まさに、えたりやおう!という感じで勇躍近くにある店舗に出かけました。
お店の方に伺ったところ、この新聞記事が出た日は来客数が多くて手袋が随分売れて、現在追加注文中だとのお話でした。
この手袋、材質は本体:絹100%、ゴム編み部分:絹92%、レーヨン8%(伸縮性素材としてレーヨンを使用しています)、
そして商品説明については
「 夏は涼しく、冬は温かい保温効果のある手袋です。
絹は吸湿性・放湿性があり、水分をすばやく吸収してすみやかに放出する性質がありますので、ムレずにいつも快適です。
ゆったりしたサイズなので、指先から手首までしっかりガードしてくれます。」とあります。
ハンドクリームをつけて手袋をはめて寝るのがおすすめの使用方法だそうです。
確かに、朝起きた時に指先から手全体がしっとり潤っている感じです

まだまだ続く寒さと乾燥をこれで乗り切ろうと思います!!
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「カントリー・ロード」から「君の友だち/You've got a friend」への道

2017-01-29 22:57:48 | 日々の雑感・近況
金曜日は一日中、スタジオ・ジブリ映画の「耳をすませば」の中の「カントリー・ロード」が耳の中に流れていたような、不思議な日だった。
午後に通販で注文していた「スチーム・クリーム」のスタジオ・ジブリ缶が届いたのだが、色々迷って選んだ缶のデザインは「耳をすませば」に出てくる『不思議なお店「地球屋」に登場する古時計で使われているドワーフの王とエルフの女王をあしらっています。』というもの。

へ~、なかなかいいね!と思っていたらその夜、TVで「耳をすませば」の放映があった。
何度も観ているのだが、この作品に瑞々しさを感じるのと、古楽器を使っての音楽、しかも濱田芳通氏の演奏が聴ける!!ということで音楽中心に観てというか聴いていた。
この作品が公開された当時息子が購入したサウンド・トラック版↓
 
この映画の中のキーとなっている「カントリー・ロード」を聴いていて、どうしても思い出したいのに思い出せないでいた一曲のことを考えていた。「カントリー・ロード」のオリジナルはジョン・デンバーが歌っていたのだが、その頃のアメリカの曲で歌も歌詞もその一節が心に残っているのに、どうしても思い出せない曲。ジョン・デンバーの作品を見てみたがこれというのに思い当たらず・・・。で、同じ年代の歌手といえば・・・と探して思い出したのが、ニール・ヤング!彼かも、とまたまた探してみたが、見当たらず。そこで、目に入ったのがジェイムズ・テーラーという名前彼だ!彼の作品だよ~!!と探すまでもなく、直ぐにわかった。
探していたのは『You've got a friend』この曲です!!
今聞いても、その歌詞とともにしみじみ心に沁みてくる。
学生時代だったんだよなぁ~、最初に聴いたのは(遠い目)
こんな曲です。


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根付~江戸と現代を結ぶ造形~展@三鷹市美術ギャラリー

2017-01-26 22:03:30 | 美術・建築・器

三鷹市美術ギャラリーで開催中の『根付~江戸と現代を結ぶ造形~展』を見てきた。
約300点もの根付を江戸から現代に至るまでの作品の展示と、脈々と受け継がれてきた技術と造形の美と、そして一つ一つの作品がそれぞれに完結し各々の宇宙というか世界観を持って並んでいる姿は、それぞれは本当に小さいものなのに美しく、また壮観だった。
入り口には虫眼鏡が用意されていて、希望者はそれを借りられるようになっているのだ。勿論、それを借りて入場した。
印籠や巾着などをただ持つのではなく、そこに洗練されたおしゃれに留めるための彫刻が施された細工物を付けて楽しむ、それも仰々しく大きなものではなく、ほんの小さなものにその時代の美と技術の粋を込める、というのがいかにも!という感じで、こういうのが粋でありおしゃれなんだなあ、とつくづく思わされる。
使われる材料も象牙、柘植などから水牛の角、そして現代に至ると更に多種多様なものへと拡大しているのもよくわかる展示になっていて興味深い。
また、どこかに可笑しみというかユーモアがあって、思わず「ふふふ」となったり、「えへへへ・・・」となったり、またこっそり「ふっ」となったり、と実に楽しい。
この日は時間が足りず、最後の方は駆け足になってしまったので会期も長いことだし、もう一度訪れたい。

<根付は、印籠や巾着などの持ち物を携帯する際に紐の先端に付け、帯にくぐらせ留具として用いる小さな彫刻(細工物)です。ポケットがない和装の時代には日常的な実用品であった根付ですが、意匠や細工が次第に洗練され、庶民文化が成熟する江戸後期に全盛期を迎えます。
・・・本展覧会では、「京都 清宗根付館」が所蔵する江戸から近代にかけての伝統的な根付と現代根付約300点をご紹介します。新しい素材や現代性を盛り込みながら今も息づくその魅力と、江戸と現代をつなぐ造形の妙をご堪能ください。  古根付 約60点、現代根付(印籠含) 約245点>~チラシより

会期:2017年1月14日~3月20日
開館時間:10:00〜20:00(入館は19:30まで)
休館日:月曜日(3/20は開館)
観覧料:会員=480円、一般=600円、65歳以上・学生(大・高)=300円
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しのの会:五百住乙人・木田詩子展@銀座 画廊宮坂

2017-01-23 23:26:27 | 美術・建築・器
1月10日の記事」で紹介しました彫刻家:木田詩子氏が銀座の「画廊宮坂」で画家の五百住乙人氏との二人展「しのの会:五百住乙人・木田詩子展」が1月21日まで開催とのことで、最終日に出かけました。

銀座7丁目にある銀星ビル4階にある「画廊宮坂」はビルのエレベーターを降りたところに入り口があり、そこを入るとまるで別世界。一歩中に足を踏み入れるとそこには小ぢんまりとした空間が広がっており、訪れる人を温かく迎えてくれているのでした。          

五百住乙人氏は1925年生まれとのことで今年92歳、そして木田詩子氏は1967年生まれだということですので、凄い年の差の二人の画家と彫刻家の二人展なのですが、作品に年齢は関係ないですね~!
画廊の落ち着いた雰囲気の中にすっと溶け込んで、お互いが調和し、しかも独立し引き立てあって、それでいて心地よい緊張感を保ちながらそこに存在している、という感じが気持ちよかったです。
この日は木田さん本人は無論のこと、呼友館の篠田館長さんともお会いしてお話伺えましたし、またこの老舗画廊の宮坂氏の奥様にも初めてお目にかかってお話しできて楽しいひと時を過ごすことができました。
去年の12月号から1年間、木田さんがその表紙を飾ることになった「現代短歌」の表紙です。
2月号の表紙の作品が今回の展覧会に出品されていました。

そして、宮坂画廊のオーナー・宮坂祐次氏が上梓された本2冊。
1冊目は「画廊は小説よりも奇なり--銀座に足掛け四十年---」
その続編「ふたたび 画廊は小説よりも奇なり」
画廊の話、裏話など満載で実に興味深く面白い本です!!

伺ったところ、ご子息が作家の伊坂幸太郎氏だとのこと。
なるほど~、ものすごく納得しました。
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サンクチュアリ

2017-01-17 20:18:36 | 自然
カメラを持って改めて入間川岸辺に行ってみた。
そこはまさに水鳥のサンクチュアリとなっていて、まあ賑やかなこと!

カモもカモメも
みんな仲良く川面に浮かんでいる。

黒い鳥は何という名前なのだろう。

真っ白な富士山を背にしてお行儀よく並んだカモメたち。

抜けるような青い空が清々しい。
    
光の加減なのだろうか、嘴と足の色が変わって見える。
    
カモメというと、海に近い街で見かける鳥というイメージがあり、こんな内陸の入間川の岸辺でしかも群れとなっているのを見るのは初めてかもしれない。
この場所を少し離れると、川はいつも通り空を映し雲を映し木を映し静かに黙ってそこにいた。


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冬、入間川岸辺

2017-01-16 22:09:40 | 自然
入間川を渡る風は冷たく強く・・・
その岸辺に集まっていた水鳥の群れ。

水に入ったり羽を広げて飛んでみたりしている。
小さいけれど、もしや彼らは「カモメ」ではなかろうか!?
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Utaco Kida Sculpture: Selections from Collected Works/ 木田 詩子 彫刻作品集 より抜粋

2017-01-10 22:23:16 | 音楽


2016─ 木田 詩子 彫刻作品集 より抜粋 ─
彫刻:木田 詩子
撮影:佐々木 英豊
デザイナー:梶谷 芳郎
出版:Art Gallery呼友館 篠田 正治
音楽:守谷 敦
映像ディレクター:岩瀬 陽一
Special Thanks 平井 明

2017/01/02 にYouTubeに彫刻家 木田詩子氏の『Utaco Kida Sculpture: Selections from Collected Works/ 木田 詩子 彫刻作品集 より抜粋』が公開されました。
ここで音楽を担当しているのは守谷敦です。
去年、木田氏が彼の演奏会に『Art Gallery呼友館KAWAGOE IMOZEN』の篠田正治館長とともにご来場下さり、たいそうその音楽を気に入って、今回のこのYouTubeでの音楽を、というお話になったのです。

氏の彫刻作品はArt Gallery呼友館KAWAGOE IMOZENの2Fに一作品展示されていますし、来たる1月16日~1月21日 に銀座:宮坂画廊にて開催される呼友館協力企画 「しのの会 五百住乙人・木田詩子 展」でもご覧になることができます。
また、この度、氏の作品が月刊誌『現代短歌』の表紙に採用され、2016年12月号より一年間、表紙を飾ることになったそうです。
この雑誌は全国の書店で販売されているとのことですのでご覧になってみてください。
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