Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

RHEINGOLD ラインゴールド

2024-04-22 21:33:51 | 映画 ら行

2022年/140分/ドイツ、オランダ、イタリア

監督:ファティ・アキン

出演:エミリオ・サクラヤ、カルド・ラザーディ、モナ・ピルザダ、アルマン・カシャニ、フセイン・トップ、ソゴル・ファガーニ

ストーリー:ジワ・ハジャビはクルド系音楽家のもとに生まれ、パリに亡命し音楽教育を受け、ドイツのボンに移り住むが、両親は離婚、貧困を味わう。ある日、街の不良たちにブチのめされ、やり返したい一心でボクシングを覚え、カター(Xatar:危険なヤツ)となったジワは、ドラッグの売人や用心棒などで金を稼ぐようになり、さらには、金塊強盗までしてしまう。世界的指名手配犯となり、逃亡中のシリアで拘束され、送還されたドイツの刑務所内でレコーディングした曲でデビュー、本物の"ギャングスタ・ラッパー"となり、音楽プロデューサーとして成功する......。破天荒な実話に基づく奇想天外なサクセスストーリー。

新聞の映画紹介欄の記事を読んでいてファティ・アキンの名前に「これは絶対観たい」!

ファティ・アキンと言えばトルコ系ドイツ人の映画監督で、その作品は音楽と深く結びついているという印象をずっと持っている。

この作品で彼の作品は6作目なのだが、この「ラインゴールド」もこれまでに観た5作同様音楽と深く結びついている。

先ずその題名、「ラインゴールド」・・・ん?ラインの黄金?ワーグナーじゃん。

主人公のカターはドイツで有名なラッパー、しかもそのデビューは刑務所内でレコーディングしたという!

彼のたどってきた道の険しさ、困難さに観ていて身体が硬直してきてしまう。

クルド人として生まれたことで、様々な差別、支配、それも暴力に満ちた、にさらされ続けながら生き抜いていく。

難民キャンプについて報道によって画像では見てはいるが、それは外側からのテントが並んでいる画像のみを見ているだけだったということに気付かされる。

そこで暮らしている人々の困難さを観客の目の前にさらけ出してみせる。

時間の流れとともに、主人公のジワ(後のカター)の生きている場所も変化する。その点からいえば、ある意味ロード・ムービーでもあるかもしれないが、でもぬぐえない、途切れないひりひり感。

しかし、そこに流れるカターを始めとするラップのパワフルで圧倒的な魅力に救われていた。

そして作品の中でワーグナーの「ラインの黄金」は関係していて、その取り合わせも面白く感じられた。

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本が届いた!

2024-04-19 22:24:29 | 

『春の読書週間』始まる

と言っても、「私の」なんだけれど

先月、京都の『古書善行堂』さんへ予約注文をして発売そして到着を待っていた2冊の本が届いた!

1冊は秋月圓『夏葉社日記』秋峰善著、

もう1冊はみすず書房『長い読書』島田潤一郎著である。

どちらも夏葉社に深く関係する2冊で、前者は夏葉社で1年間働いた秋峰善氏がそのΓ宝物のような日々を綴る」(~秋月圓HPより)書籍であり、

後者はそのひとり出版社夏葉社の島田潤一郎氏が著した

「吉祥寺のひとり出版社「夏葉社」を創業し、文学をこよなく愛する著者が、これまで本と過ごした生活と、いくつかの忘れがたい瞬間について考え、描いた37篇のエッセイ。」(~みすず書房HPより)

届いたレターパックは思いのほか重くて厚く膨らんでいた。

わくわくしながら、しかし中を傷つけないように気を付けて開けてみると・・・

「わっ!」

中には注文の2冊以外にもう1冊桜美林文学会発行の「夏葉社・岬書店」の特集号『言葉の繭6号』が同封されていた。

この本のことは知っていたけれど、まさか自分が読むことができようとは・・・善行堂さん、ありがとう!!

そして、善行堂の山本さんからの温かい手紙と素敵な絵葉書、「長い読書」刊行記念の選書リストのパンフレットも同封されていた。

なんて豪華な~とふわふわわくわく!

さあ、いよいよこれから私の「春の読書週間」が始まる。

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花盛りのつつじ

2024-04-18 20:46:19 | 自然

桜の季節が過ぎてゆき、今は八重桜そしてつつじが花盛りだ。

北斜面がつつじに彩られている。

様々な赤が彩る斜面から遠くをみる。

みんな一斉に花開く。

晴れた日、山の道から斜面を見上げた。

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桜咲く春に

2024-04-09 22:13:41 | 自然

今年の春は気温の変化が激しく、なかなか咲かずにいた桜だが開花し始めたら、あっという間に満開となった。

 

雲の多い日が多い春である。

少し青空がのぞくと花の色がその空の色に映える。

  

展望台から桜を見る。

そしてそのずうっと向こうまで眺める。

桜以外にもそこここに春の花々が咲き、春だよ、春ですよ、と告げている。

  

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桜@稲荷山公園界隈

2024-04-03 16:09:07 | 自然

寒かったと思えば、急な夏の暑さ、そして雨が降り気温が下がる。

そんな急激な変化に公園の桜も翻弄されている感のある今春だが、公園入口には早々と屋台が設置され、先週末は公園内で「桜まつり」が開催されにぎわっていたようだ。

園内の桜はというと、一分咲きから二分咲きが大部分で、一本満開の桜を見かけたがソメイヨシノとは別の種類の花の色の白い別の種類のものだ。

 

展望台のある公園では北斜面ながら、花はもう少し開いていた。

通りかかったのが夕方だったので、全体に暗い色

中央児童館の天体観測ドームの前の桜の木も三分咲きといったところ。

思わず足を止めた美しい赤の山茶花。

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サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―@角川武蔵野ミュージアム

2024-04-01 22:34:31 | 展覧会・建築・器

東所沢にある『角川武蔵野ミュージアム』で開催されている『サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―』展に行った。

実はある雑誌でこの展覧会の「招待券プレゼント」に応募したら、あら、びっくり!当選~

このミュージアムができたのは知っていたが未だ行ったことがなかったので、ちょうどいい機会だと出かけた。

これは「体験型デジタルアート劇場」ということで、「アートと物語を全身で浴びる没入(イマーシブ)体験。」ができるという。

ミュージアムも初めてなら、こういう体験型の展示も初めてだ。

展示会場全体が映像と音楽に満たされて、その中を鑑賞者は自由に行き来できる。

 

階段状の座れる場所があり、また床にも座席が置かれ、好きな場所で楽しむことができるようになっている。

 

壁面から床までが一体となって、刻々変わる景色の様子。

 

色々な展示の仕方があるのだなあ、楽しみ方も様々なのだなあ、などつらつらそんなことを思いつつ、

 

ダリの作品を素材とした映像作品を見た、というのが正直な感想である。

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『ピカソ いのちの賛歌』@ヨックモックミュージアム②

2024-03-31 21:58:02 | 展覧会・建築・器

ヨックモックミュージアムではセラミック以外にも興味深い作品が展示されている。

生き生きしたカエル、トンボ、バッタ、三枚のファクシミリ。そのどれもが迫力満点でこちらに迫ってくる。

  

特別出品作の油彩画『お菓子』

ほっとするようなやわらかな雰囲気に満ちた一枚。

セラミックの作品。

  

どこをみても、どこにいてもピカソ!楽しい!!

    

出口近くに設えラれているピカソの部屋、椅子に座ってピカソ気分で記念撮影ができちゃうよ!

ゆっくり心行くまでピカソと向き合える素晴らしい美術館だった。

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『ピカソ いのちの賛歌』@ヨックモックミュージアム①

2024-03-29 23:01:29 | 展覧会・建築・器

展覧会名:ピカソ いのちの讃歌 / Picasso: Odes to Nature

会期  :2023年10月24日(火)〜2024年9月23日(月・祝)

監修  :岡村多佳夫(美術史家)
監修  :町田つかさ(和泉市久保惣記念美術館 学芸員)

主催  :ヨックモックミュージアム

休館日 :毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館)、年末年始

開館時間:10:00-17:00(入館は開館の30分前まで)

ヨックモックがピカソのセラミック作品を収集し、それを公開している南青山にある『ヨックモックミュージアム』。

いつか行ってみたいと思っていたのだが、『ピカソ いのちの讃歌 / Picasso: Odes to Nature』展覧会が開催されていると知りでかけた。

ここはヨックモックが30年以上かけて収集した500点を超えるコレクションを収蔵しており、開館は2020年に開館したという美術館でそのHPによると

「ヨックモック・コレクションは、ピカソの幅広い芸術活動のなかでもセラミック 、中でもピカソの許可のもと厳重に管理をされて制作された「エディション」と呼ばれる作品を中心に収集した、世界でも有数のコレクションです。
またセラミック作品以外にも、油彩画や版画などをはじめとするピカソ作品や、貴重書を含む図書資料など様々な資料を収蔵しています。」

とのこと。

楽しみだなあ~!!

美術館の佇まいはモダンでありながら静か、という印象で入口を入るとそこには落ち着いた静謐な空気に包まれた空間が広がっていた。

展示室に入るとそこにあるセラミック作品の数々は、どこからどこまでもピカソ!という感じでわくわくしてくる。

今回の展示作品はピカソの許可のもと厳重に管理をされて制作された「エディション」と呼ばれる作品と、2点のオリジナル、「ユニーク」と呼ばれる作品が展示されている。

キャプションに記されているのだが、どれが「ユニーク」作品かなあ、と探しながら見るのも面白かった。

 

展覧会は「ピカソと闘牛」「ラ・パロマ —鳩への思い—」「フクロウ ー豊かな瞳ー」「手のひらのいのち —海の生き物、虫、鳥—」「いのちを超えて、牧神パンとジャクリーヌ」という5章に分けて展示されていた。

 

 

  

 

 

途中で映像も展示され、また少し長めの映像はそれを鑑賞する部屋が用意されていたのでゆっくり座って観ることができた。

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青空に

2024-03-18 21:45:40 | 自然

日ごとに蕾が膨らんでいたハクモクレンの花がぱあっと開いていた。

遠くからでもその木に灯りが灯ったようで、思わず足早に近付いて見上げた。

 

空は青くて高くて、その色にやわらかな白い花の色が映えて、しばらく眺めた。

ただただ美しいなあ、と。

モミジバフウは光と風の中にいて真っ青な空にすべての枝をさしのばし、芽を出す時をじっと計っているようだ。

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名古屋にて

2024-03-10 22:02:41 | 旅気分

先週は名古屋に行っていた。

伏見から栄方面方向に向かって歩いた通りは、道に沿って早咲きの桜が植えられた並木道になっており、しかもどの木も、どの枝ももう花盛り、という、まさに見頃を迎えていた。

幹に名札が掛けてあって、それによるとこの桜は「オカメザクラ」という種類だそうだ。

もう夕方だったが、だんだん暗くなっていく景色の中で桜の花の桃色が美しかった。

 

ビルの中にぽつぽつと灯りが入ると、暗くなるのももうすぐ。

 

この日の夕食は名古屋名物の『味噌煮込みうどん』久しぶりに食べました。美味しかった。

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