わん太夫の迷路

気ままに人生を送りたいな~、との希望的観測と共に

藤田嗣治展に行く

2018年10月05日 14時49分05秒 | 美術館

没後50年を記念して開かれた大回顧展。
彼の評価は日本でよりもその活躍の場だったフランスでの方が高い。
過日山田五郎さんのとても楽しい講演会を聞きましたので、それを想い出しつつ鑑賞してきました。
彼の作風は学生時代は師 黒田清輝のアカデミー。
フランスに渡ってからはモンパルナスの画家仲間達や特にモディリアニなどから影響を受け、ひょろっと細長い人物画を描いた。
第1次大戦後には彼の代名詞ともいえる「乳白色の裸婦」を描く。
第2次大戦中は一時帰国していて、戦争画も画き、それが元で終戦後は世間から白い目で見られてしまう。
そんなこんだで日本には嫌気が差し再びフランスに渡り、二度と日本の地を踏むことはなかった。
渡仏後はカトリックに改宗し、宗教画なども画いた。洗礼名は「レオナール」

ただ残念だったのは東京都美術館の室内照明が橙色でしたので、
肝心の藤田の「乳白色」が黄ばんで見えたこと。
東京都美術館に猛省を促したい!!

行った日はそろそろ会期も迫っていたので、20分待ち。
 入口で並んでいたら偶然知り合いを発見。
 折角ですのでご一緒させていただき楽しく鑑賞して来ました。

結局閉館間際までいましたので、韻松亭でお食事までご一緒させていただいちゃいました。

なお、藤田嗣治素描・版画展が以下の日程で開催されています。
 日時:10月17日(水)~23日(火)
 場所:小田急百貨店新宿店本館10階=美術画廊・アートサロン
入場無料