わん太夫の迷路

気ままに人生を送りたいな~、との希望的観測と共に

「レオナルド・ダ・ヴィンチの主題と技法について」

2007年10月24日 23時11分49秒 | 美術散歩

20日の土曜日も大忙しの一日でした

午前中のパソコン教室でのパワーポイントの講習を受けたあと、

六本木ミッドタウンにむかい、

「これからの資産活用と収益用不動産」の講習を受ける。

途中休憩のときに抜け出し、国立新美術館に急行

二紀展・美術講演会は我等が池上先生による、

「レオナルド・ダ・ヴィンチの主題と技法について」


ところが会場に到着したのは講演が半分ほどが過ぎたころ、

しかも満員盛況、ああどうしよう・・・

でもそこは天下のわん太夫

慌てず騒がず最前列真正面の席に徐に・・・

でもさすがに池上先生。

   最後の晩餐

途中から拝聴しても、内容は充分。

「受胎告知」においては、消失点が2つあること・・・

  受胎告知

  受胎告知と消失点

  受胎告知に画かれた床

ヤン・ファン・エイクが始めた油絵の技法も、イタリアに伝わってから

早い時期に取り入れていること・・・

モナリザの次には「ジノヴェラ・デ・ヴェンチ」がダヴィンチらしくお気に入りだと・・・

   

                      

         ジュネヴェラ・デ・ヴェンチ

  ジュネヴェラ・デ・ヴェンチ

 
 アルノルフィーニ夫妻:ヤン・ファン・エイク作


講演会終了後は先生の御家族を囲んでジュリアさんニッキーさん、ベティさん、ジブリールさんと

先生のお時間の許されるまで楽しく歓談させていただきました。

その席で、23日(火)二発売予定の語著書の紹介を受けました。

 

                    

下記のご本です。早速買わせていただいたのは勿論です

『血みどろの西洋史 狂気の一〇〇〇年』
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309503356

 
  国立新美術館の黄昏時

 この空のように爽やかな一日でした


「犬と私の10の約束」

2007年10月19日 23時52分26秒 | ボギー君の回想録
「犬と私の10の約束」

本が出版されました。


そして来春には映画も上映されます。


1.私と気長に付き合ってください。
2.私を信じてください、それだけで私は幸せです。
3.私にも心があることを忘れないでください。
4.言うことをきかないときは理由があります。
5.私にたくさん話しかけてください。
   人のことばは話せないけれど、わかっています。
6.私をたたかないで。本気になったら
   私の方が強いことを忘れないで。
7.私が年を取っても仲良くしてください。
8.私は10年くらいしか生きられません。
   だからできるだけ私と一緒にいてください。
9.あなたには学校もあるし友だちもいます。
  でも私にはあなたしかいません。
10.私が死ぬとき、お願いです、そばにいてください
   どうか覚えていてください。
   私がずっとあなたを愛していたことを。






映画
http://www.inu10.jp/


ソックスを入院中のお母さんに見せている
この時お母さんが「犬と私の10の約束」を言います

 
 ギタリストの星君と主人公のあかり

 
 生前のお母さんとよく来た函館近郊の海岸でソックスとあかり

原作:川口 晴
http://www.bunshun.co.jp/yakusoku/

http://www.bunshun.co.jp/book_db/3/26/17/9784163261706.shtml

我が家も一昨年、15年間我が家にいたボギー君を看取ってあげたところです・・・

ベルト・モリゾ展

2007年10月16日 00時14分45秒 | 美術散歩

先日、マイミクのJuliaさんたちとベルト・モリゾ展に行ってきました。

    

まず、本展のホームページの記事の紹介です。

 印象主義が登場した19世紀後半フランスにおいては、女性は正規の美術教育を受ける機会を十分に与

えられてはいませんでした。そのような社会状況の中、ベルト・モリゾは第1回印象派展に参加し、そ

の繊細な表現世界を開花させていきます。
 その後彼女は印象派の巨匠エドゥアール・マネの実弟ウジェーヌ・マネと結婚し、家庭に入ります。

その題材は娘ジュリーや庭の草木といったより身近なものが多くなりましたが、プロの画家として作品

のクオリティを高め続けました。
 こんにち、印象派の巨匠たちの影に隠れ、その同時代に活躍した女性画家の存在は広く知られるに至

っていません。本展では、カミーユ・コローに師事し、ドガやルノアールら印象派の旗手らとともにそ

の活動を支えた、印象派を語る上で欠かす事のできない女性画家ベルト・モリゾの生涯に焦点をあて、

その作品世界を紹介するものです。

http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index2.html

          

        


モリゾの絵を見た第一印象は、《白》の使い方に素晴らしいものがあります。
結婚して娘ジュリーが生まれる頃までの特徴は、筆遣いがかなり「奔放」な感じもあり、
躍動感に溢れる作風が見られます。
しかし、愛娘(まなむすめ)が生まれてからは、娘ジュリーの成長に合わせるかのような、
優しい愛情に包まれた作風になっています。
筆遣いも《白》を丁寧に、時として繊細にキャンバスに「置いて」います。
個々の作品については、JuliaさんやTakさん、とらさんたちの素敵な記事をご覧ください。

         

これからモリゾ展に行かれる方へわん太夫からの注目ポイントを御紹介します。
展示番号31番:《描くベルト・モリゾと娘》という鉛筆画があります。
これは、母モリゾが何かを描いている時、娘ジュリーが母に寄り添っ来て、
その描かれている絵をそっと覗き込んでいるところを画いた絵であります。
こんな愛情に溢れた絵を描けるなんて、モリゾ以外にはいませんね。
それと、もう一点。
モリゾが愛用していたパレットが出品されています。
それをよ~く見ると、パレットの、指を入れる辺りのほんの少し下に、
何とジュリーの顔が画かれているんです。絵を画くときは娘と一緒、片時も側を離れない・・・
そんなモリゾの愛情に包まれた作品を是非ご覧になってください。

  

JuliaさんのURL 
http://www.floralmusee.com/floral_muse/2007/10/post_ece9.html

TakさんのURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1146#sequel

とらさんのURL
http://cardiac.exblog.jp/7513208/

 

 


東京国立博物館のこんな楽しみ方

2007年10月08日 22時15分21秒 | 美術散歩

東京国立博物館のこんな楽しみ方

東京国立博物館(ちょっと小洒落て、東博と呼ばせていただきます)では、

美術工芸品の展示を楽しめるだけではありませんよ。

本館の裏には、美しい日本庭園が広がっているのを御存知かと思います。

  
  本館裏より転合庵を望む

でも特別なとき以外は、庭園開放がありません。

  
   六草庵から本館を望む

庭園内には五つの建物があります。

  
  九条館の内部より

先日参加した庭園ツアーでは、九条館、応挙館、六窓庵、転合庵、そして春草庵と、

順に回ってきました。これら5軒はお茶室です。

  
   応挙館

応挙館と九条館とには、座敷にも上がらせていただきました。

応挙館はその名が示すように、丸山応挙による襖絵などで埋め尽くされています。

  
   六草庵

ただ現在では、本物は東博の所蔵庫に保管されていますので、模写が嵌め込まれています。

  
   六草庵前の水源

  
   転合庵前の石灯篭

この庭園ツアーにはボランティアのガイドさんが3人付きますが、

お嬢さんたちは皆さん美人揃いなので嬉しくなってしまいます。

  
   ツアーガイドのお嬢さんたち 


また、応挙館ではお茶席があります。毎月第3日曜日の午後に2回催されます。

  
   お茶席の御案内

お抹茶とお菓子が付いて何と500円です。

  
   応挙館でのお茶席

各回30名程ですが、人気が高く参加できない方もいらっしゃるようです。

  
   茶席の始まり~

着物姿のお嬢さんたちが運んでくださるお茶も、また格別ですよ。

  
   お待ちかねのお菓子、美味しそう、待ちきれませ~ん

東博のメールマガジンを定期購読しておくと、いろいろなお知らせが来ますので、

  
   高麗青磁茶碗(重要文化財):東洋館で展示中

  
   茶席終了後、「佐竹本三十六歌仙」についてのお話

 

是非御利用ください。

東京国立博物館のURL

http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00

応挙館茶会の案内
 
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=C01&processId=00&event_id=4764

庭園茶室ツアーの案内

http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=C01&processId=00&event_id=4766

 

 

 

 


千葉市美術館で発見!!!!

2007年10月02日 00時02分53秒 | 美術散歩

千葉市美術館では、伊藤若冲の作品を数点所蔵しています。

これは、東京国立博物館などを除けば、比較的所蔵が多いほうです。

千葉市美術館には素晴らしい図書館が併設されています。

収蔵図書は殆どが美術書及び、美術の解説書です。

一般に、図書館では他のいろいろな分野の蔵書も多く、

お目当ての美術書を探す労力が要求されてしまいます。

その点、ここは美術関係オンリー、楽勝です。

さらに驚くべきは、過去の各種美術展の図録があるんです。

これは、確か大島さんという方からの寄贈だそうですが、凄~~い数です。

しかもチケットやチラシ、関連記事などの切り抜きも一緒に管理されています。

この大島さんのコレクションの中から、こんな素敵な展覧会図録を発見しました。

かれこれ40年以上前に日本に来た、あの『ミロのヴィーナス』です。

初めて目にし、手に取り思わず身震いがしてしまいました。

多少年季が入っていますが、かなり保存状態がいいようです。

こんな収蔵がある千葉市美術館に感謝感謝です。

以下は図録を撮影したものです、ご覧ください。

   
   表紙

   
   目次

  
  ミロのヴィーナスの上半身

   
  ミロのヴィーナスの全身像

   
   そのほかのヴィーナス像:1

   
   そのほかのヴィーナス像:2


   千葉市美術館の図書館:http://www.ccma-net.jp/index.html