藤田喬平:雅の夢とヴェニスの華展
9月19日(水)~10月1日(月)の期間で日本橋高島屋で開催されています。
藤田喬平は、ガラス工芸界で初めて文化勲章を受章しました。
彼は、美校(現東京藝術大学)の彫金科に入学し、琳派に強い憧れを抱いていました。
そんな彼が、奈良で正倉院展を見たときペルシャのガラス器に大いなる憧れを感じ、
ガラス工芸を始めるきっかけになったのです。
今回の展示では、各種ガラス作品のほか、彼の代名詞でもある『飾筥』も多数展示されています。
そんな中で、『白鳳』と題された飾筥は乳青色を基調にし、金箔・銀箔をふんだんに使った作品です。
今回多数出品された「飾筥」の中で、唯一箱の中が見れるのも嬉しい限りです。
ただ個人蔵のため、画像をお載せできないのが残念です。
源氏物語:飾筥
藤田が、「飾筥」をガラスの本場ヴェネチアのヴィエンナーレに出品したとき、
インタビューを受け、記者の一人から「筥には何を入れるんでしょうか?」との質問を受けたとき、
藤田は「夢を入れるんです・・・」と返事をし、満場の喝采を浴びたということです。
五色の舞:飾筥 紅白梅:飾筥
藤田の「飾筥」はガラスと琳派との華麗なる融合ではないでしょうか
ちなみに私は「杯」を一つ持っておりますが、言葉に表せないほど素敵な「器」です
竹取物語:飾筥
高島屋 藤田喬平:雅の夢とヴェニスの華展
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/index
藤田喬平のプロフィール
http://www.city.ichikawa.chiba.jp/bunka/fujikyou/pro.htm
藤田喬平ガラス美術館
http://www.ichinobo.com/museum/m_guide.html