わん太夫の迷路

気ままに人生を送りたいな~、との希望的観測と共に

『浮世絵百華』:平木コレクションのすべて

2009年11月20日 17時12分24秒 | 美術散歩

            


『浮世絵の美と歴史』を5回の講座で受講していました。

講師は、平木浮世絵美術館館長の佐藤充信先生。

平木コレクションは以前、リッカー美術館を展示の場所としてきましたが、

諸般の事情から、現在は豊洲での展示となっています。

所蔵品は菱川師宣から伊東深水まで、重要文化財11点を含め約6000点もあるそうです。

質量から、東博の松方孝次郎ゆかりのコレクションに次ぐものと言われています。

そのコレクションが、『浮世絵百華』と銘打って、開催されます。

前期:11月21日(土)~12月13日(日)

後期:12月15日(火)~1月11日(月・祝)

場所:たばこと塩の博物館


平木浮世絵美術館 http://www.ukiyoe-tokyo.or.jp/

たばこと塩の博物館 http://www.jtnet.ad.jp/WWW/JT/Culture/museum/WelcomeJ.html 


池上英洋先生のご講座『レオナルド・ダ・ヴィンチとともに歩く、ルネッサンスのイタリア』を聞く

2009年11月19日 17時10分14秒 | 美術散歩

昨日は中央区民カレッジの講座、

『レオナルド・ダ・ヴィンチとともに歩く、ルネッサンスのイタリア』を受講してきました。

講師は恵泉女学園大学准教授の池上英洋先生でした。

第1回目は、『レオナルドを介して見る、ルネッサンス当時の社会と人々の暮らし』

講座の内容は、レオナルドを以下のように分析したものです。

1.最も偉大な芸術家、思索家の一人

2.謎が多い・ドラマに富む

3.ルネッサンスを理解するために最適のモデル


レオナルドの名前は、以下のように実に長い名前、寿限無ほどではありませんが。

『ヴィンチ村のアントニオの息子で公証人のピエロの息子のレオナルド』


それはさておき、レオナルドの生い立ちについては、早くから実の母から引き離され、

祖父のアントニオの下、フィレンツェ郊外のヴィンチ村で幼少期を過ごしたとのこと。

また、父ピエロは、その後4人の妻を順次迎えているが、それぞれ死別してからの再婚になります。

何故かと言うと、当時のお産は女性にとってかなり過酷なことで、産褥に伴う死亡率は、

何とペストについで2位とのこと。

お産は女性にとっては正に戦のようなもの。

そのためか女性の墓碑には出産風景が描かれているのが多い。

ちなみに男性の死亡率は、1位はやはりペスト。2位は戦死だそうです。

ですので男性の墓碑には戦闘場面が描かれていることが多い。

当時は男性は家族を養えるほどの資産が無ければ結婚できず、

婚姻年齢も高いようである。

一方女性は16~18歳で嫁ぐのが一般的であるが、

その際持参金が必要になる。

何のための持参金かと言えば、亭主とは年齢差がかなりあり、

当然のことながら先に逝ってしまうので、若くして未亡人になる。

そうすると、そのあとの長い人生のための生活資金の備えとなる。

従って、何らかの理由で、亭主と別れるときは、その持参金は持って帰ることになる。

ちなみにイタリアはカトリックの国で、離婚は認められていない。


当時の社会情勢は、親の仕事を息子が継ぐのであるが、親の仕事を継げない次男三男は、

都会に出て工房などに入ったり徒弟奉公をする。

レオナルドも15~6歳の頃にヴェロッキオの工房入りをしている。

 
 キリストの洗礼:ヴェロッキオ

 
 同上の「キリストの洗礼」(部分):レオナルドの手になる

女性はと言えば、持参金の無い場合には結婚ができず、職を求めて都市に出ることになる。

都市には独身男性が多く、必然的に女性を求めることとなる。

当時は都市には需要と供給ではないが、娼婦もかなりいたようです。

ヴェネチアでは女性の10人に1人は娼婦であったとか。



そこで社会の大問題となったのは、母親のいない乳呑み児の大量発生です。

産褥で母親が死んでしまったり、父親一人では育てられなくなったり、

果ては産んだ子供を育てられない事情を持つ女性等々。

そんな事情もあり、フィレンツェでは、、捨児養育院が建てられました。

今で言う赤ちゃんポストです。

一見華やかそうなルネサンス期ですが大変な時代だったわけですね。

 

 
 ドメニコ・ギルランダイオの建築ですが今は美術館になっています


ドメニコ・ギルランダイオの「三王礼拝」が見れるそうです

 


こちらはおまけ

 
 受胎告知:レオナルド・ダ・ヴィンチ

 
 最後の晩餐:レオナルド・ダ・ヴィンチ

 
 自画像:レオナルド・ダ・ヴィンチ


 
 ちなみにこちらは、レオナルドを尊敬していたラファエロのアテネの学堂の部分ですが、

左の人物はプラトン。レオナルドの自画像にどことなく似ていませんか (^u^)

 

 


河豚の季節になりました (^u^)

2009年11月06日 14時31分52秒 | グルメ

 

このところ秋もぐっと深まり、木樹も色づいてきました。

そこで、今シーズン初河豚をいただいてきました。

11月5日~7日は2割引。

見逃す手はありません。

ということで、築地の天竹に行ってきました。

先ずはお通し3品。

 

煮凝り、河豚のポン酢和え、ふぐ皮さしみ

 

次にトラふぐさしみ、ふぐ唐揚げ。

 

 

さしみもボリューム満点で、やっとこさ、お皿が空になりました \(◎o◎)/!
 

ふぐのひれ酒も利いてきて、ちょっとぽかぽかとしてきます。

 

箸休めに、ふぐの握り鮨

 

そしてここらあたりでもうお腹が一杯になってきています。

で、次はトラふぐのちり。

 

これはもうボリューム満点。

少し休み休みいただいていましたが、いつでも食べれるお野菜は少し間引くことに。

それでもふぐは食べきれず、雑炊に入れることに。

 

雑炊はお姐さんが手際よく鍋をさばき、はい出来上がり。

ふぐの出汁がよく効いて薄味ながら良いお味に出来ています。

更にデザートは、ナタデココ。ちょっとひんやりしていて良い感じです。


勘定の支払い後にひいた福引で、、2千円のクーポン券が当たってしまい、

次回はそれを使うことにしましょう。


満腹で、ほろ酔い加減でお店を出ると、目の前には勝鬨橋。

ライトアップされていて、いい雰囲気でしたので、次回は誰か女性と来たいですね~

つきじ天竹 http://www.tentake.jp/