わん太夫の迷路

気ままに人生を送りたいな~、との希望的観測と共に

合成の誤謬(ごうせいのごびゅう)

2020年04月13日 22時13分20秒 | 徒然道草

   ルノアール 「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場」


合成の誤謬(ごうせいのごびゅう)

何かの問題解決にあたり、一人ひとりが正しいとされる行動をとったとしても、全員が同じ行動を実行したことで想定と逆に思わぬ悪い結果を招いてしまう。

経済学で習いましたが、景気が良くない時に皆が倹約し貯蓄をする。
とても好いことなのですが、皆で貯蓄をするとお金が世の中に回らなくなり、さらに景気が悪くなる。結局不景気がさらに長引く。

今それと同じことが今起きているような。
例えば、外出自粛要請が出ているのに、家に籠っているとストレスがたまるとか運動不足になる、などの理由で散歩に出たりジョギングをしたりする人がです。

結局その人たちが自分では気が付かないうちにウィルスをばらまいているかもしれない。
また、知らないうちにウィルスをもらって家に帰ってしまう可能性がある。

皆さん、とても辛いでしょうが、ここはじっと我慢して外出は控えましょう🏠

https://ja.wikipedia.org/…/%E5%90%88%E6%88%90%E3%81%AE%E8%A…

 


2月文楽公演第3部鑑賞

2020年02月25日 16時44分42秒 | 古典芸能


楽屋で弁慶を遣って説明をして下さる吉田玉男師匠

 

演目:
☆傾城恋飛脚 (けいせいこいびきゃく)新口村の段
 当時実際に起こった事件を近松門左衛門が「冥途の飛脚」として上演したものなどを下敷きにして書かれたもの。

☆鳴響安宅新関(なりひびくあたかのしんせき)勧進帳の段
 能の安宅をもとに歌舞伎の勧進帳ができそれを文楽にしたもの。
 文楽人形は歌舞伎と異なり人間ではできないような動きで魅せてくれます。
 人形は武蔵坊弁慶を吉田玉男師匠が、安宅の関守富樫を吉田玉助が遣う。
 先日楽屋訪問をしたとき、玉男師匠に弁慶が舞台を下がる時六法を踏みますが、 どうされるのでしょうかとお尋ねしましたら、ニコッと笑っておられました。
 舞台では人形の足遣いが片足だけで歩くようにして六法を踏んでました。
   🙋‍♂️ 💁‍♂️ 🦵
 3人遣いの人形では通常左手遣いと足遣いは黒子のように黒い頭巾をかぶるのですが、この弁慶だけは主遣いと3人とも顔を出しての遣い。やはり弁慶は別格なんでしょうね。
 舞台で特に印象に残ったのは、最後の方で弁慶を残し義経一行がその場を去り、義経もその場を去る時、笠を取り富樫に挨拶をしました。
 富樫は一瞬義経と気付き表情をこわばらせるが、弁慶の「心」を察しその場を去っていく。
 その一瞬を表した玉助さん、さすがです。


二月歌舞伎座昼の部 十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言

2020年02月17日 16時38分29秒 | 古典芸能

二月歌舞伎座昼の部
十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言

演目:菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
   加茂堤 筆法伝授 道明寺

仁左衛門の追善狂言と言うだけあって、仁左衛門の一族総出の感がある。
菅丞相の当代仁左衛門をはじめ、桜と立田の前を息子の孝太郎、刈谷姫は孫の千之助。さらには、秀太郎,我當。

元は人形浄瑠璃のために書かれ大当たりしたものを歌舞伎にも移され上演されるようになった。

今回公演の見どころは十三世の当たり役と言われた菅丞相を当代仁左衛門が演じる。
右大臣菅原道真の役ですから知性教養、気品が求められる。
以前にもこの仁左衛門の菅丞相を見たことがありましたが、今回はさらに凛とした迫力がありました。
派手な演技や大立ち回りもなく、台詞もそれほど多くない。でもその圧倒的な存在感と微妙な表情の変化で演じている。
能の舞台を見るようでした。

そうしてもう一人の極めつけは玉三郎。歌舞伎の難役の三婆の一つ、覚寿。凛として凄味があるのに心の奥に温かさがある。さすがさすがの玉三郎でした。

終演後は感想会であれこれと歌舞伎談義をしてきました。

余談です
桜丸、梅王丸、松王丸の三つ子ですがその奥さんの名は
八重=桜丸、春=梅王丸、千代=松王丸
考えるまでもなく上手く付けた名前とお判りでしょう(笑)

演目の詳細はこちらを
http://enmokudb.kabuki.ne.jp/repertoire/736


国立能楽堂 1月狂言の会

2020年01月31日 16時01分24秒 | 古典芸能

国立能楽堂 1月狂言の会

久し振りに千駄ヶ谷に行ってきました。
今回は発売開始から数時間後に申し込みをしたので、正面席が取れず、脇正面席です。
こちらからだといつもと景色が違うだけかと思ったら、台詞も正面方向に発せられるので遠近感が特に強く感じられました。
 

今回は脇正面席でした 


ここは中正面席。シテ柱が邪魔で見えにくい時があります


終演後の国立能楽堂 夜も更けて行きます


能楽堂内のお食事処「向日葵」の羽衣弁当

演目は
狂言 三本の柱(さんぼんのはしら)善竹 忠重(大蔵流)
狂言 法師ヶ母(ほうしがはは)  野村 万作(和泉流)
新作狂言 彦市ばなし(ひこいちばなし)茂山 千五郎

「三本の柱」は謡などが入り目出度く賑やかな曲。
「法師ヶ母」は酔った勢いで妻を追出してしまい後で後悔をして探し回る夫、身に迫る話し。
萬斎がその妻をやるので、チケットが思うように取れなかったようです。」
「彦市ばなし」は木下順二作の民話話を基にした新作狂言。
天狗の隠れ蓑を中心とした話。子供の頃に聞いた話でした。

https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2019/11016.html?lan=j


ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現展

2020年01月24日 14時29分40秒 | 美術散歩

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダ・ヴィンチは万能の天才と呼ばれ、その足跡は現在の我々の夢を先取りするものでありました。
例えば、空を飛ぶ道具、水中を移動する道具などなど枚挙にいとまがありません。
さらには彼は作曲や舞台演出、ミュージカルのようなものまで手掛けています。
まさにエンターテイナーですね。
また自然を観察したり、さらには人体を解剖したりと真実をリアルなまでに追求しました。これらは膨大なメモは「レオナルド手稿」として遺されました。

モナリザの画家として有名ではありますが彼の真筆は10数点あまり。
しかも、完成に至らなかったものもあります。

そこで彼の遺志を継いで、東京造形大学でレオナルドの「夢の実現」に取り組んだのが本展です。
レオナルド・ダ・ヴィンチ研究の第一人者である池上英洋教授の指導のもと、学生さんたちとでかれこれ1年間の準備作業での開催となりました。

いよいよ明後日26日(日)までとなってしまいました。

会期:~1月26日(日)
会場:代官山ヒルサイトフォーラム
開館時間:11:00?20:30(入館は20:00まで)
主催:東京造形大学
後援:イタリア大使館 イタリア政府観光局他
入場無料

http://leonardo500.jp/


上野の森美術館で開催中のゴッホ展

2020年01月10日 15時14分30秒 | スポーツ


本展はゴッホのその時代や成り立ちなどは分りわ易く説明してあるのですが・・・・
肝心の作品はと言うと、皆さん誰でも知っているような、これぞゴッホ!!と言う作品は無く。こじんまりとした展覧会でした。でも人は多かった。


国立西洋美術館所蔵のゴッホの「ばら」

で、1時間足らずで見終えてしまい、夕食まで時間があるので近所の国立西洋美術館の平常展に足を運びました。ここはかの松方コレクッションを収蔵してあります。
平常展と言ってもルネッサンス初期から、近代現代にいたる質の高い展示で有名。
ブリューゲル、ルーカス・クラナハ、ルーベンス、ルノアール、セザンヌ、マネ、モネ、ゴッホにピカソや藤田までたっぷりあります。しかも写真撮影可。
そんな意味でもたっぷり時間を費やしてきました。充実の半日でした。

ゴッホ展に行かれるなら昨秋に公開されたゴッホの映画をご覧になるとより興味が増しますよ。
https://gaga.ne.jp/gogh/

 


十二月大歌舞伎 昼の部(Aプロ)を千穐楽の日に

2020年01月09日 15時21分28秒 | 古典芸能

 

十二月大歌舞伎

昼の部(Aプロ)を千穐楽の日に行ってきました

演目:
一、たぬき 柏屋金兵衛 市川中車二、
二、村松風二人汐汲(むらのまつかぜににんしおくみ)梅 枝
三、壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)阿古屋 玉三郎

昨年も見た玉三郎の阿古屋。
今年もまた舞台に吸い込まれそうでした。
「阿古屋」は平家滅亡後も源氏に敵対する悪七兵衛景清の行方を探し出すため、恋人の
遊君阿古屋を責めて行方を聞き出そうとします。
その為の責め道具に琴、三味線、胡弓を弾かせ演奏に乱れが無いかを確かめます。
まあ、うそ発見器のようなもの。
さすが玉三郎若い頃からやっているせいかその芸道が凄い。

それとちょっと面白いのが岩永左衛門が文楽の人形よろしく松緑が演じる。滑稽味があ
る。もとは文楽から来た演目なのでちょっと真似をした感じ。

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/655/


吉例顔見世大歌舞伎夜の部 (11月)

2019年11月22日 14時31分07秒 | 古典芸能

 

吉例顔見世大歌舞伎夜の部

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 古来顔見世興行は芝居小屋の新年のようなもの。 この1年に出る役者の顔ぶれを披露する豪華な出し物。 座の看板を上げるのだが、1枚目は座頭や主役の役者、 2枚目は男前とかの持て役、3枚目の看板はそれ以外のひょうきんな役者など。 今でも京都の南座ではこの看板上げをして、暮れの風物詩となっている。

 今月は玄関入り口の上に鳳凰の図柄の櫓が載ってます。 これは江戸時代幕府から芝居小屋が営業のお墨付きをもらった印。 これも顔見世興行ならではのものです。

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

演目

鬼一法眼三略巻 菊畑 連獅子 江戸女草紙 市松小僧の女

「鬼一法眼三略巻」では子供の頃から梅玉の手元で修業を積んだ梅丸が、「梅丸改め莟玉」へと改名し、その披露目口上を芝居の途中で披露。

「連獅子」は幸四郎・染五郎の親子共演で息のあったところを見せてくれる。 親獅子の幸四郎はややどっしりとした演技を。 子獅子の染五郎は若々しくシャキシャキした演技で両者はそれぞれ見せている。


「市松小僧の女」は時代小説の大家、池波正太郎が書き下ろし、江戸の市井に生きる人々を描いた作品。このたび、実に42年ぶりの上演とのこと。

 

舞台が跳ねた後の歌舞伎座は静まり返っている。鳳凰の櫓が見える。

 

顔見世弁当の蓋

顔見世弁当

 

歌舞伎座最寄り駅の東銀座駅のコンコースのディスプレー


御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」

2019年10月24日 15時10分27秒 | 美術散歩

 

令和天皇陛下の御即位を記念し、正倉院宝物を中心とした飛鳥・奈良時代の宝物の特別展。 正倉院宝物展は毎年秋に奈良国立博物館で開催されています。 過去には毎年秋の恒例として奈良に行ってましたが、最近は足が遠のいていましたので、絶好の機会で見逃せません。 令和元年の本年だからこその展覧会です。

展示は1章~6章 第1章 聖武天皇と光明皇后ゆかりの宝物 第2章 華麗なる染織美術 第3章 名香の世界 第4章 正倉院の琵琶 第5章 工芸美の共演 第6章 宝物をまもる

 

各章の見どころ

 第1章 聖武天皇と光明皇后ゆかりの宝物では、東大寺献物帳(国家珍宝帳) これは正倉院宝物の目録のようなもの。 平螺鈿背八角鏡は螺鈿のような南海の煌きをちりばめた鏡

東大寺献物帳(国家珍宝帳)

平螺鈿背八角鏡は螺鈿

 

第2章 華麗なる染織美術では、墨画仏像、紺夾纈絁几褥

墨画仏像

紺夾纈絁几褥

 

第3章 名香の世界では黄熟香、通称「蘭奢待(らんじゃたい)」
これは天下の名香木で足利義満、織田信長、明治天皇が切り取った跡が示されている。

黄熟香、通称「蘭奢待(らんじゃたい)」

 

第4章 正倉院の琵琶では、螺鈿紫檀五絃琵琶(前期のみの展示) 古代インドに起源を持つ五絃琵琶で目を見張る素晴らしい装飾で覆いつくされている。

螺鈿紫檀五絃琵琶(前期のみの展示)

 

第5章 工芸美の共演では、伎楽面 酔胡王、漆胡瓶(聖武天皇御愛用の異国趣味な水差し)

伎楽面 酔胡王

漆胡瓶(聖武天皇御愛用の異国趣味な水差し)

 

第6章 宝物をまもるでは、正倉院御物修理図(部分)

 

会期:10月14日(月・祝)~11月24日(日) 展示替えのため、前期:~11月4日(月・祝)、後期:11月6日(水)~24日(日) 詳細は https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1968#top 写真は正倉院のHPからお借りしました。


歌舞伎座 芸術祭十月大歌舞伎 夜の部

2019年10月15日 14時13分52秒 | 古典芸能

今月の出し物

 

 

歌舞伎座正面の賑わい

 

東銀座駅の歌舞伎座改札口付近

 

一、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ) 和尚吉三:松 緑 お坊吉三:愛之助 お嬢吉三:松 也

二、二人静(ふたりしずか) 静御前の霊:玉三郎 若菜摘:児太郎  

    ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

三人吉三は菊五郎のお嬢吉三のは前にも何度か見ていて、やはり松也はちと風格が違う感じで迫力がいまいち。 愛之助のお坊吉三はやや品があり過ぎてお行儀が良すぎる。でもそこが愛之助の良いところでしょうね。 松緑の和尚吉三はこの二人に比べどっしりとしていかにも和尚吉三らしい。 この公演では和尚吉三が舞台を仕切っている感がある。

 

二人静は玉三郎による児太郎への芸の伝承。 特に児太郎の後ろに玉三郎が立つ場面では、どっしりとした玉三郎の演技と比べると、児太郎は未だおどおどしているよう。まさに師匠の前で弟子が緊張して演じているといった様子。 特に足の運びは、能の足の運びをするのですが、玉三郎のはす~っと足が流れるように行くのに対し、児太郎のは未だぎくしゃくとしている。 でもこうやって直伝で芸を引き継ぐのは素晴らしいことです。

12月公演では今年も「阿古屋」を玉三郎、児太郎、梅枝がそれぞれ演じます。 見ものですよ!!

 

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/638/


『ギリシャ神話と聖書の傑作を巡って』:JR大人の休日倶楽部趣味の講座

2019年10月01日 13時47分50秒 | 美術散歩

『ギリシャ神話と聖書の傑作を巡って』~聖母の誕生、ゼウスの恋Ⅰ~ ジョット、ラファエッロ、ティツィアーノ、レンブラントなど

JR大人の休日倶楽部趣味の講座を受講。

西洋絵画はギリシャ神話とキリスト教の知識があってその意味や理解が深まる。 と言う事で表記の講座を受講。

 

◇聖書の傑作を巡って~聖母の生涯と聖母子像、重要な聖人達 聖母マリアの両親とその誕生  聖母マリアもやはりキリスト同様無原罪で誕生する必要があり、その母聖アンナも無原罪でマリアを受胎した。 今回紹介された絵はジョットのパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂の「キリストの生涯」から。中世的な平面的画一的なものから解放されルネサンスの先駆けとなった。 さらには、フラ・フィリッポ・リッピの「聖母子と聖アンナ伝」によりより優雅な聖母子となった。 そしてラファエッロが「サン・シストの聖母」でルネッサンスの頂点に。

ヨアキムの夢:ジョットー

 

アンナへのお告げ:ジョットー

 

黄金門での出会い:ジョットー

聖母子と聖アンナ伝(トンド・ピッティ):フラ・フィリッポ・リッピ

 

サン・シストの聖母 (聖会話):ラファエッロ

 

◇ギリシャ神話の傑作を巡って~ゼウスの恋 ゼウスの恋、愛人達~ ゼウスは天空の支配者で鷲と雷がアトリビュート(目印のようなもの) まあひと言で言うと、ど助平で女たらし。いろいろな女神だけでなく人間の女ともまぐわっている。女の元に行く時は奥さんのヘラの女神の目を盗んで行く必要も有り、いろいろなものに変身して近づく。牛や白鳥、金の雨などなど枚挙に切りがない。 牛の時はエウロペ、白鳥の時はレダ、金の雨の時はダナエにと軟派をかけている。

ジュピターとテティス:アングル

 

ダナエ:ティツィアーノ

 

ダナエ:レンブラント

 

レダと白鳥:ダ・ヴィンチの弟子による模写

 

レダと白鳥:ミケランジェロの絵画の模写(ロッソ・フィオレンティーノによる)

 

レダと白鳥:ティントレット

 


八月納涼歌舞伎第2部 「東海道中膝栗毛」

2019年09月03日 15時41分21秒 | 古典芸能

十返舎一九のおなじみの滑稽本。毎年夏の風物詩となり今年で4年目。 前作では弥次郎兵衛(幸四郎)と喜多八(猿之助)がともに冥途に行ってしまって幕でしたが、今回は幕開けであれは夢だったと言う事で再び娑婆に復活。 またいつものようにドタバタしながらお伊勢参りをしてやっとお伊勢様にたどり着く。

特に見ものは二人が滝つぼのようなところで頭っからずぶ濡れになる場面。あれは想定以上に水がかかっているんじゃないかと思われるくらい。まさのこれぞ「納涼」の極め付け。 弥二さん、喜多さん、ゆめゆめ風邪など召しませぬように。 また今迄のいろいろな出し物のパロディーのようなものもあり、歌舞伎通を楽しませてくれる。鈴ヶ森の白井権八とか。

この八月公演は3部になっていますが3部とも七之助が登場。 第1部では伽羅先代萩の乳母政岡、この第2部では女方5役、第3部の雪之丞変化では玉三郎と共演し、秋空星三郎を演じる。本当にお疲れさまです!!

連日大入り満員の札止め、大いに楽しませてくれました https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/625


八月納涼歌舞伎第1部

2019年08月28日 16時07分25秒 | 古典芸能

 

演目は、伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)と闇梅百物語(やみのうめひゃくものがたり)。

伽羅先代萩は過去に何度か見ていましたが、直近では数年前に玉三郎が政岡を演じたときのもの。... この政岡の役は、歌舞伎の女方の中でも屈指の大役。とても難しく格式のある役。 その大役を七之助が初めて演じます。 見どころは、政敵仁木弾正と八汐の一派から幼君鶴千代君を守るため御殿奥で生活をし自ら飯を炊く場面。 鶴千代君を毒殺せんと管領山名宗全の妻栄御前の土産の饅頭を政岡の子の千松が食べてしまい、事件の発覚を恐れた八汐がその千松を殺してしまう。 そして千松が殺されるのに耐え鶴千代君を守った政岡が千松の遺骸を抱きながらの「くどき」 実は前回の玉三郎の時は1階1等席のやや上手寄りの席でしたが、飯を炊くシーンが下手寄りでしかも前の席は着物姿の女性。帯をしているため前のめりで観るので舞台が全く見えませんでした。

そんなこともあり、今回は舞台全体が見渡せる3階席で、尚且つ飯を炊くシーンが良く見える下手寄りの席を取りました。 今回はバッチリ見えました。

闇梅百物語は納涼気分が味わえる(?)舞踊。のっぺらぼう、傘の一本足、骸骨、河童などが次々登場。


私の松方コレクション展

2019年07月29日 16時36分41秒 | スポーツ

松方コレクション展

上野の国立西洋美術館で開催中。 そもそもこの国立西洋美術館はこの松方幸次郎氏のコレクションを収蔵するために60年前に建てられた美術館。 彼が第1次世界大戦前後に川崎造船所を率い船舶をイギリス等の同盟国に売却した多額の代金を基にコレクションしたもの。 そして彼は日本にも本格的な美術館が必要と考えていた。

しかし、そのコレクションは火災や大戦後の世界恐慌などの影響で散逸してしまったり、第2次世界大戦の我が国の敗戦により敵国財産としてフランス政府に没収されていた。

終戦後フランス政府から返還されたコレクションを収蔵するための美術館として建築された国立西洋美術館では、この松方コレクションを現在では常設展として廉価な料金で観ることができます。 今回の企画展のため常設展のスペースが空いたので、常設展では今迄殆んど目にすることも無かった作品が多数展示されていて、凄く新鮮に感じられます。 「松方コレクション展」に行かれたら是非常設展に足をお運びください。

私が初めて国立西洋美術館に行ったのは何と約55年前、中学生の時、開館して5年足らずの時でした。


◆源氏物語を読む:桐壺巻~夕顔巻

2019年06月27日 14時50分31秒 | 徒然道草

 

◆源氏物語を読む:桐壺巻~夕顔巻

 (柏木 三)


中央区民カレッジで受講しています、全10回。 第1回:「源氏物語」解説 桐壺巻冒頭を読む 
桐壺邸の恋 第2回:桐壺巻を読む 光源氏の予言と謎 藤壺入内... 第3階:桐壺巻を読む 光源氏元服と恋 右大臣と左大臣 第4回:帚木巻を読む 雨夜の品定め 頭中将の常夏の女 第5回:帚木巻・空蝉巻を読む 空蝉との恋 第6回:夕顔を読む 夕顔との出会い 第7回:夕顔を読む 名乗り合わない恋 第8回:夕顔を読む 八月十五夜 恋の逃避行 第9回:夕顔を読む 物の怪出現 第10回:夕顔を読む 夕顔との別れ

講師:橋本ゆかり 首都大学東京講師。東京女子大学大学院修了、名古屋大学大学院修了、文学博士 小柄で美人です。とても分り易く楽しく解説をして下さいます。心理描写なども平易な言葉でして下さり、自分がその場面に入るような気がしました。

源氏物語は大学受験で所どころ読み、先年不動産資格の受験後の余暇に文庫本で読みました。岩波だったか、新潮だったか忘れましたが、ほぼ原文でしたので、註を見たり辞書を引いたりして五十四帖読破しました。

今回の講座は野球に行ったり、会合があったりで、初回と第7回のみの受講ですが、それぞれの受験時代を懐かしく思いました。 機会があればまたちゃんと受講したいと思います。