埼玉県高校・障害児学校教職員「九条の会」

教え子をふたたび戦場に送らないために

埼玉県高校・障害児学校教職員九条の会2019年度総会・映画会が開催されました!

2020-02-04 14:21:31 | 活動報告

 2月2日、埼玉県高校・障害児学校教職員九条の会2019年度総会と映画会(学習会)が別所沼会館(ヘリテイジ浦和)で開催されました。
 運動の様々な局面から今年度も半年遅れの開催となりました。11月の事務局会議で総会の持ち方について協議したところ、映画「主戦場」を上映しようということになりました。映画上映に2時間超とられることから、日程的に総会はやや窮屈となりましたが、せっかく「主戦場」を鑑賞するならということで上映後には日韓問題のミニ学習会も加えました。
 総会は、
 (1)代表世話人あいさつ
 (2)議長選出
 (3)経過報告・活動方針
 (4)特別発言「憲法9条への思い」
 (5)諸連絡
 という日程で進められましたが、今年度は代表世話人・事務局に一部メンバーの入替があり、代表世話人あいさつには芝崎さん、特別発言も特別支援学校から深津さん、高校から赤沼さんと若い方々の発言が多かったのが特徴的でした。総会の最後に以下の活動方針が承認されました。

○活動方針
 ①安倍内閣や改憲勢力を包囲するため、職場・地域の草の根からの改憲反対の世論をつくり、明文・解釈両面からの改憲攻撃について学習と話し合いをおこないます。
 ②「九条の会」の輪をもっと大きくし、ゆるぎない改憲反対の多数派を形成します。
 ③交流集会を開き、お互いの経験に学びあい励ましあいます。
 ④「集団的自衛権行使」「戦争法」による「戦争する国づくり」に反対する緊急のとりくみに参加します。
 ⑤「安倍9条改憲NO!改憲発議に反対する全国緊急署名」に積極的にとりくみます。


映画「主戦場」上映

 映画『主戦場」の上映につづいてミニ学習会が開催されました。

  学習会「どうなる?どうする?日韓問題」

 講師は元埼高教委員長で現在日朝協会埼玉県本部会長を務めておいでの関原正裕さんです。関原さんは映画「主戦場」の中心テーマである慰安婦問題の本質が「人権」にあるという指摘から講演を切り出しました。
 「人権」意識を欠いた「和解・癒やし財団」(2015.12.28日韓外相合意)の解散は「国と国との約束を守らないこと」ではないこと、その背景となっている日本社会の現状と問題点、これと対比的な韓国憲法裁判所の決定(2011.8.30)や韓国での民主化闘争や植民地支配の犠牲者への名誉回復の運動などが解説されました。
 「日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の8割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を負わせてはなりません」とする日本(「戦後70年安倍談話」2015.8.14)と、
 「私は歴史に終止符を打つことはできないと思います。……ドイツ人には、ナチス時代に引き起こしたことに、注意を怠らず、敏感に対応する特別の責任あります。他の国に長く続く痛みと懸念があることは当然ですし、よく理解できます。だからこそ終止符があってはならない。」とするドイツ(メルケル首相によるビデオメッセージ2015.5.2)との対比は両国の戦争責任への向かい方の違いとして鮮明でした。
  ※
 当日の参加者は53名。多額の募金と予め送付してあった署名用紙も多数寄せられました。

 《参加者の声》
 観たかった映画でしたが、期待どおりの素晴らしいものでした。
 日本会議-歴史修正主義者-アベ政権の人権侵犯の政治-戦前の政治と戦争を肯定・正当化の策動を打ち破る「主戦場」をこの日本とするべく、頑張らなくてはならないと改めて感じました。(桜木民人)
  ※
 深津さんと赤沼さんの発言がすばらしかたです。赤沼さんの「ともに頑張りましょう!!」の声に元気をもらいました。(みか)
  ※
教育を国家が統制することは一番ヤバイ! 「教科書検定」「教員の勤務管理」に抗する学習と闘いをつくっていかないと!ですね。(K.S)
  ※
 映画s「主戦場」を観て、現政権と日本会議の深いつながりに改めて恐ろしさを感じました。また歴史守勢主義の教育の影響を本当に心配しています。成果主義や自己責任論が職場でも見え隠れする中で「人権」という視点が本当に大切(必要)だと感じます。はあ~大変だあ。(F.F)
  ※
 とても詳しい多くの資料や又、作り話でもないまったくの自いつのありのままの映画をみて改めて自身の認知度の低さを知らされました。この映画に登場した方々の多くはまことに独特の価値観や信念が強烈で、とても日本人らしく真正面から立ち向かう性格をズバリと表していたと思います。過去の大戦やとても野蛮な武士社会の成立を思うと何かすべての日本人がまるで金太郎アメのようにすっかり同一なコピーしたような人種だということに気がつかされました。ととも大きなおどろきだと思わずにいられません。今の日本社会のタガがはずれたとてもレベルの低い国家に変わって来たのにも、上記のような敗戦も何もかもが何事もなかったように歓楽的にノホホンと生きていく現実をこれからもしっかりと見ていくべきなのでしょう。(T.Y)
  ※
 映画「主戦場」は観たかった映画でした。今日、上映していただけてとても良かった。
 憲法をめぐる背景を考えるとき、大変参考になる学習ができました。関原さんの講演も短時間でしたがとても良い内容でした。ごくろうさまでした。(torikera)
  ※
 特別発言の高校のAさんの発言がとても心に残りました。学校で認められないと(居場所ができないと)自分の生き方をゆがめてしまうということは現場にいる者として銘しておきたいと思います。「主戦場」見逃した映画でした。とても良かったです。(春日俊)
  ※
 TBSラジオ「荻上チキのSessin22」で取り上げられた映画で見たいと思っていたので今回見られて良かったです。NHK問題のところで安倍氏とpoliticianと言っていましたが、まさにその通りですね。statesmanではない。(T.H)
  ※
 ようやく入った9条の会、初参加の会でとても観たかった「主戦場」を鑑賞できました。ありがとうございます。
 戦争をきちんと総括し、反省できていないこの国は(「自民党は」と言いたいけれど、そうさせてしまっている国民として…)限りなく間違っていく。その恐ろしさを身にしみて感じる映画でした。「日本会議」の存在を知り、何をしようと企んでいるのかよくわかりました。彼らの考える「憲法・教育・防衛」…その「教育」に関わる(関わった)者として、そして9条の会の一員として「憲法」に関わる者として、皆さんと進んでいけることに誇りを感じます。映画でも”真実”を語る言葉(話し方)は美しいと思いました。この会の皆さんの目も美しい!(y)
  ※
 今日はありがとうございました。なかなかおもしろい、というか有意義な映画でした。日本軍「慰安婦」の問題は「人権」の問題であるという関原さんの話はとても印象的でした。ありがとうございました。(S.Y)
  ※
 ありがとうございました。映画も関原さんのレクチャーも素晴らしいものでした。もっと多くの人に、特に若い人々に伝えて欲しいと思います。(Y.T)
  ※
 特別発言、お二人とも若いっていいなあと感じさせる発言でした。とてもとても感動的でした。Fさんの幼少期からお母さんとの話、童話のようでもあり、実践をとおしてのいい話。Aさんは祖父さんの生きざまと今の自分など、若い人たちがこんなに見ていることを知り、大変心強く思った。(T.K)

 

 


最新の画像もっと見る