埼玉県高校・障害児学校教職員「九条の会」

教え子をふたたび戦場に送らないために

9条改憲NO!平和といのちと人権を5.3憲法集会

2018-05-05 13:51:53 | 活動報告


 5月3日、憲法集会参加のため有明・東京臨海広域防災公園へ出かけてきた。先週の天気予報ではGW後半は荒天とあった。カッパの着用を覚悟していたが、雨は朝のうちに上がり、暑くもなく、寒くもなくの天候となった。
 11時頃からイベントははじまっていたが、私は13:00の開会をめざして出かけた。有明駅に到着しても人出が多く、なかなか駅から出られない。ちょうど落合恵子氏のトークの最中にやっと会場入りが出来た。竹信三恵子、清末愛砂、山内敏弘氏らによるトークⅠのあと、立憲野党による政党あいさつ、プラカードアピール、おしどりマコ・ケンさんによるスピーチ、トークⅡ、全国統一署名報告というように進行した。
 立憲野党によるあいさつでは立憲民主党から枝野幸男代表、民進党から大塚公平代表、日本共産党から志位和夫委員長、社民党から又市征治党首があいさつし、自由党の小沢一郎代表がメッセージをよせた。希望の党にもよびかけはしたが参加はなかったという。
 プラカードアピールとは入り口で配られた3種類のカードを掲げてのコール。トークⅡでは沖縄平和運動センター議長の山城博治さんや福島原発告訴団団長の武藤類子さんら8名が登壇、さまざまな市民運動の先頭に立っている方々らしく、力強いスピーチが続いた。
 プラカードコンクールというのは参加者が持ち寄ったプラカードを、落合さんらが審査員になって優秀作品を表彰するという企画であるらしい。会場を回っていると、



 何本もの釣り竿の先に紙に描いた魚が折からの風の中ではためいているのがみえた。



 釣り竿の持ち主たちの足下をみると「渓流9条の会」というポスターが……。同好の仲間内の、たぶんそれほど大きくはない集まりなのだろうけれど、かえって運動のすそ野の広さとユーモア精神にも支えられたたくましさを感じさせた。
   ※
 参加者は6万人と発表された。昨年10月の衆院選で自民党は改憲4項目を公約にかかげて284議席を獲得し、政権与党の公明党をあわせて3分の2を維持した。国会では隠蔽や捏造、虚偽答弁を繰り返し、いまや窮地にたつ自民党ではあるが、憲法が危機に直面している状況には変わらない。
 改憲派は今年も公開憲法フォーラム(美しい日本の憲法をつくる国民の会・民間憲法臨調共催、会場は砂防会館)し、昨年に引き続き安倍首相は「この1年間で改憲の議論は大いに活性化し、具体化した」とするビデオメッセージをよせたという。
 帰宅後、TVのニュース番組をみていると、かなりの割合を改憲派の集会の報道にあてており、「改憲は多数の声」などとする参加者の声を拾い上げていた。安倍首相のビデオメッセージも改憲派の集会参加者の発言も「嘘ばっかり」であることは分かっていることだが、政権がいよいよ改憲に乗り出すときはマスコミも総動員して攻勢をかけてくるに違いない。その攻撃に負けないためにも今日のような集会を成功させ、確信を深めていくことが大切だと思った。