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環境動物昆虫学会講演会で「淀川の自然再生」について講演

2013-06-18 23:54:59 | 自然

 淀川水系は大阪・近畿圏のみならず日本全体にとっても大きな自然環境であることにどなたも異存はないと思います。現在、イタセンパラ、外来種問題など主要なテーマについて官民合同の大きな活動が繰り広げられています。
 私の知るところでは淀川水系については、昭和40年代に淀川の河川改修が問題になったころの生態学会近畿支部(地区会)のメンバ-の働きが大きかったようです。淀川水系の自然保護に関する諮問委員会である淀川環境委員会にはそうした人材が入り具体的な提案が数々行われています。淀川の自然を守る会など市民サイドの活動も様々行われてきました。イタセンパラ問題など連携で大きな話題になったものもありますが、私の聞いた範囲では、淀川の自然保護に関わってきた学識経験者と一般市民の連携は一部を除きあまりみられなかったようです。
 一方淀川環境委員会では平成14年に「自然豊かな淀川をめざして」という報告をまとめ、めざす環境目標が提示されました。しかしながら私は、市民サイドでこの報告が話題にされているのを聞いたことがありません。
この7月6日(土)、日本環境動物昆虫学会主催で「環境アセスメント動物調査手法講演会」が開催されます。4本の講演がありますが、最初に話をされるのが、淀川環境委員会委員でもある京都大学防災研究所の竹門康弘氏(村上興正先生に変更)です。講演の説明には「(前略)「自然豊かな淀川をめざして」に掲げられた河川環境目標を達成できていないのが実情である。本講演では、この15年間に行われてきた淀川の自然再生事業を総覧するとともに、淀川の自然再生のために必要な流域的視野の対策とその進め方について提案する。」となっています。
詳しくは同学会のホームページをご覧ください。
 このイベントは残念ながら参加費が高いのでやや紹介をためらわせるのですが、竹門先生は秋にも応用生態工学会でお話しされる機会がありますが、このときは2時間に6人の話者が話題提供する構成ですので、今回のように1時間20分の講演を聞く機会は貴重ではないかと思います。 (村上先生も早い時期から淀川の問題に関わり、現在は淀川環境委員会委員でもあります。淀川の自然保護をめぐってさまざまな面に関わっておられます。)
 昭和40年代と違って市民参加の必要性の認識は高まっています。特に政策づくりのために市民が参加し学ぶプロセスは重要と考えます。今後淀川流域圏について学識経験者・市民・行政がパートナーシップを築き上げてゆくために今回の講演を聴講されることをお勧めします。