京阪奈丘陵が北へ向かってゆるやかに下ってきたところに学研都市線が走っています。その最北端の松井山手駅からおよそ3kmのところに戸津池があります。公園池などを除けばたぶんここが京阪丘陵最北端のため池。ここから大住駅にかけてのため池を訪ねました。
戸津池は残念ながらゴルフの打ち放ちの池になっていました。しかし、それにもめげずカイツブリ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カルガモ、ゴイサギ、ミサゴを見ました。
戸津池
ここからは大谷川沿いに次の内里池に行きます。大谷川は石清水八幡前では街の景観の一部の自然環境という感じですが、このあたりでは丘陵の際に土手を築き上げて作った人工の水路す。土手は低地部に屹立し、まるで岸壁のよう。下の田んぼは海のようです。戸津池は大谷川から配水される池と思われます。
内里池は養魚池で現状は干しあげた湿地状態。アオサギがたくさんいました。フェンス上ではダイサギ、カラス、スズメがとまっていました。
内里池からは旧集落を通過します。このあたりには月読神社、大住車塚古墳、澤井家住宅など文化財や古い集落景観もありますが、田園は耕地改良済で植物などはあまり期待できなさそう。
大住車塚古墳
しかし、この間の4つの池ではコガモが比較的多く見られました。特に最後に見た池ではコガモが200羽近く休んでいたほかハシビロガモが渦巻き回転しながら餌をとる姿も見られました。この4つの池は集水域に里山や田んぼがあります。
コガモ約200
今回の野外観察で水路からの流入水を使う川と集水域に里山や田園がある川は性格が違うのではないかという仮説が浮かびました。